異世界から来るソルジャー   作:ライダーGX

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今回は短めです


第6話 準備

一度ギルドを出て、近くの武器屋に顔を出しに行くソルジャー。

ソルジャーは武器屋の主である『鍛冶職人』に問いかける。

 

「ようおっちゃん、元気してるか?」

 

「ん? お前かソルジャー。珍しいじゃねぇか、お前が此処に来るなんてな。普段は滅多に来ねえのによ」

 

「ああ、武器は手入れをしているから来ないからな。それとおっちゃん、新しい武器が欲しんだ。長ものの、ある?」

 

それに鍛冶職人は目を細めて、ソルジャーの装備を見る。

見る限りソルジャーの背中のロングソードと拳のガントレットがない事に気付く。

 

「なんだ、ぶっ壊れたのか?」

 

「そうなんだ、3年も使ってたらぽっきり折れちゃってな」

 

「フッ、よく長くもったな。あんなオンボロ剣を、まあいい。長ものだな?ちょっと待ってろ」

 

そう言って鍛冶職人は奥に入り、ある物を探し出す。

ガタゴトと物音を立てながら待っていると、奥から鍛冶職人が出てきて、ある剣をソルジャーに見せる。

 

その剣はロングソードより長く、全長130cmくらいはあった。

 

「こいつだ、『バスタードソード』、両手剣としてはよく、片手で振り回せる程の軽さと滅多に折れない強度を持っている。それにお前は少々身体がデカイから丁度いいだろう」

 

鍛冶職人がソルジャーの身体を見て言い、サイズの事を考えて言った。

ソルジャーの身長は180cm以上はあり、でかかった。

 

「ありがとう、ならこれをこれを買うよ」

 

そう言って代金を払い、バスタードソードを取って背中に背負い、バスタードソードを抜いて見る。

持った感覚でソードの感じを確かめ、そして今の自分に完璧に合っている事に実感する。

 

「おう、これは良いな。ロングソードより良い」

 

「喜んでくれて何よりだ。それにしてもお前の今の鎧、随分とくたびれてるな。それも新しくした方がいいと思うぜ」

 

鍛冶職人はソルジャーが着ているプレートアーマーを見て言い、それにソルジャーは頭を横に振る。

 

「いや、こいつは壊れた時に変えるって決めてあるんだ。そん時にまた来るよ」

 

「フッ、そうかい。それじゃあまた来な」

 

「おう。そん時にまた」

 

ソルジャーはそう言って武器屋から出ていき、その様子を片隅で見ていた『丁稚』が出てきて鍛冶職人に問う。

 

「親方、あのソルジャーって人…」

 

「あっ?あいつがどうかしたか」

 

「なんで魔剣を買っていかないんでしょうかね?あんだけ強ければ必要でしょうに」

 

丁稚は強い奴には魔剣が合うと考えているようだが、それを鍛冶職人が鼻で笑う。

 

「はっ、そんなもん、あいつには全く必要ねぇよ。それにあいつ…どうも“隠し玉”があるようだしな」

 

っとその事に丁稚は表情を歪ませ、鍛冶職人は何やらソルジャーの懐に気づいていることがある様子であった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そして夜、牧場に戻ったソルジャーは出発の準備の為、荷物に食料と薬を詰めて、装備の確認もする。

準備をしている時に牛飼娘がやって来て、荷物の様子を見る。

 

「すごい荷物だね。遠いところに行くの?」

 

「ああ、どうもエルフの森の近くの遺跡に行くんだ。そこにゴブリンが居るみたいでな」

 

「そっか…、無事に帰ってきてね?」

 

「…ああ。じゃないとお前は“また引きこもってしまう”からな、必ず帰るよ」

 

ソルジャーは牛飼娘の事を心配しながら言う。

話は少し変わるが、ソルジャーと牛飼娘の故郷の村はゴブリンの襲撃により全滅して、その時牛飼娘はこの牧場に手伝いに出ていて無事だった。

 

ソルジャーは大王神から渡されていたマルチツールタブレットを使ってなんとか撃退はしたものの、村は全滅し、その場を去ってて修行に出た。

5年後、この辺境の街に来て、牧場で牛飼娘と再会した。

 

その際に5年間ずっと引きこもっていた彼女はソルジャーがいるおかげで引きこもりから克服している、なのでソルジャーがいるから大丈夫なのだ。

 

「絶対だよ? 約束守ったら…いいことしてあげよっか?」

 

「おっ?それってお前の柔らかい部分に向かってハグしていいって事?」

 

「ふふふ。それは秘密♪」

 

そう言って牛飼娘はその場から去っていき、それにソルジャーは肩を落とすのであった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

翌日、辺境の街で女神官達の下に行くソルジャー。

 

女神官達はソルジャーがきたのを見て振り向く。

 

「あ!ソルジャーさん!」

 

「皆待ったか、準備はいいか?」

 

「「「はい!」」」

 

その様子を見てソルジャーはうなづいて、妖精弓手達の方を見る。

 

「よし、行こうか」

 

「ええ、そうしましょう」

 

そしてソルジャー達は辺境の街を出発してエルフの森の遺跡へと向かう。

 

ソルジャー達が遺跡に向かっている最中で女魔術師がソルジャーの背中のバスタードソードを見る。

 

「ねえ、それが武器屋で新しく手に入れた物?」

 

「ああそうだ。俺の新しい長物、ロングソードよりいいぞ」

 

「良かったですね。ソルジャーさん」

 

「でもそれより、いつも使っているうるさいのがあるじゃないですか。どうして剣が必要なんです?」

 

「(うっ、そ…それは)」

 

女武闘家の言葉に思わず変な汗が出て来るソルジャー。

その言葉に妖精弓手達が振り向く。

 

「えっ?何の話よそれ」

 

「かみきり丸、うるさいのとはなんじゃ」

 

「小鬼殺し殿は剣は違いものを使っているということですかな?」

 

三人の問いにソルジャーはただうなづく。

 

「ああそうだ、これが俺が遠い敵に使う為の物だ」

 

ソルジャーは妖精弓手達にHK45を見せて、それに妖精弓手は頭をかしげる。

 

「何それ?なんだか弱そうな武器ね。そんなもんより弓使ったほうがいいわよ」

 

「(たくっ…こいつは一言本当に多いな)よしそんなに言うなら見せてやろう。コイツの威力を」

 

そう言ってソルジャーは近くの岩場までやって来て、女神官達と妖精弓手達はそれを見る。

ソルジャーはHK45を取り出して、小さい岩場に向けて10発撃つ。

 

HK45から放たれた45ACP弾がそのまま直進していき、10発岩場に命中して粉々になっていく。

それを見た妖精弓手は思わず目を大きく開かせる。

 

「はぁ!? 何あれ!」

 

「なんという威力じゃ!」

 

「そんなものが存在しているとは、人族も侮れませんな…!」

 

妖精弓手達が驚く中でソルジャーはHK45のマガジンを交換し、マルチツールタブレットで次の物を取り出す。

 

「まだまだこんなもんじゃない、次はこれだ」

 

ソルジャーが取り出したのはショットガンと同じライフル系のもので、連射性能が高いライフル『HK416』を構える。

5.56×45mmNATO弾を使用するアサルトライフル。ショットガンより威力は落ちるがハンドガンよりも貫通性が高く、遠距離が最適なライフルである。

 

 

バババババババババババババババババババ!!!

 

 

HK416から放たれる銃弾が別の岩場に直撃し、あっという間に粉々になっていく。

またしてもその様子を見た妖精弓手達は思わず口を開けてしまい、女神官達はアサルトライフルの威力を見て騒然とする。

 

「またすごいですね」

 

「うん」

 

「彼が使ってるのって魔法なのか錬金なのか分からないわ」

 

女神官達が言っている中で、ソルジャーはマガジンを交換しながら妖精弓手達の方を見る。

 

「どうだ、これがこれらの威力だ」

 

「…あんた!何て危ないもんを使ってるのよ!!」

 

っと怒鳴り声でソルジャーに叫び、それにソルジャーは少々困り果ててしまう。

 

「はっ?なんでだよ」

 

「あんなもん普通の冒険じゃまず使わないわよ!絶対に!!」

 

「(お前…意外と頑固な性格をしているんだな。でもその性格絶対直した方がいいと思うがな)」

 

そんな風に思うソルジャーはHK416をマルチツールタブレットにしまい、銃の威力を見せた後ソルジャー達は再び冒険の旅に向かうのであった。

 

 

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