が、一部改変してます。
「入学式ってやっぱり暇だったな」
「だからと言って寝るのはどうかと思う」
「新入生代表の話だけ聞いたぞ。なんせメグが担当してたからな」
「そういう話じゃないでしょ……」
英治たち3人は入学式とホームルームが終わり、校内を散策していた。
散策と言ってもサッカー部部室までの道のりを遠回りしてるだけだが。
「そういや、俺たち以外も入部希望者いるのかな?」
「んー……どうだろ?」
3人はそう言いながら廊下を真新しい靴でカツカツ音を立て歩く。
「いたとしたら僕らと同級生だよね」
「いや、2年で部活を変える先輩とかいるかもしれねぇぞ?」
「んー…そんな人いるのかな?」
「いると思う。一年続けて合わなくなって部活変える人とかね。……例えば僕の兄貴とか」
「だったな。綾斗さん普通に部活変えてたな」
そこでようやくサッカー部部室に3人がついた。
「……なんか緊張してきた」
「エージが緊張なんて……明日は槍が降るね」
「メグの中でエイジはどんな人なんだよ……」
そんな時だった。
ガラッと扉が開かれ……
「じゃあ門の前で勧誘してきます!」
「藤さんは行かなくていいの?」
「キャプテンが一番やる気満々だからね……」
そこから一人の上級生が現れた。
「はわわ……先輩が先に出てきた」
「んー……もしかして入部希望者かな!?」
「まあ……そうなんですが……」
「よし!ひーふーみー……3人か!」
上級生は3人を順に見ると……
「ようこそ、サッカー部へ!」
満面の笑みでそう言った。
※※※
「やー、今年は初日から3人!快調だねぇ」
部室に訪れてからポカンとしている3人をほおって口早に喋る上級生。
「キャプテン、自己紹介はしないの?」
キャプテンと呼ばれた上級生とは別の上級生がそう言った。
「うん。先に自己紹介は済ました方がいい」
先程口を開けた上級生の隣にいる女学生がそう言った。
「そうだね……つい、忘れてたよ。俺は
そういうキャプテンもとい神内は別の上級生にそう促した。
「了解。僕の名前は
「じゃあ、次は私だな」
白黒の自己紹介が終わると女生徒が椅子から立ち上がった。
「私は副キャプテンの
「あと、今は生徒会の仕事でいないけどあと二人いるんだ。これで現サッカー部側の自己紹介は終わりかな」
「……二年生だけなんですか?」
「そうだよ。去年は一年と三年しかいなくてね……そのおかげで今は五人だけなんだ。これじゃ練習試合もできない」
英治の質問にそう答えた神内。
白黒と藤もうんうんと相槌をうっている。
「それじゃ、次は君たちの番だ。じゃあ……茶髪の君から」
「茶髪……そうか、俺か」
「エージ、地毛が茶髪だからほんとに意識してないよね」
「うっせ。一年の的場英治です。ポジションはMF。一応FWもいけます。よろしくお願いします!」
「うん、的場くんよろしく。じゃあ次は桜髪の君」
「はい。私は絢瀬環です。ポジションとかはまだ決まってませんが、小学生時代はDFをやらしてもらってました。よろしくお願いします」
「絢瀬さんだね。よろしく。じゃあ最後、黒髪の君」
「古田淳です。小学時代はGKをやらしてもらってました。できればGKを続けたいです。よろしくお願いします」
「おお!GK!俺たちの二年でGKいなかったからありがたいね」
「そうだね……先輩たちが頭抱えてた要因がひとつ消えて助かった……と言うべきなのかな?」
「だねぇ……あ、よろしくね古田くん!」
「はい!」
自己紹介が各自終わり神内は立ち上がる。
「じゃあ、運動場に出ようか。なに、生徒会長が部員だから優先的に運動場の使用権が回ってくるんだ」
※※※
「いやー……体操服を持ってきておいて正解だったね」
「そうだな。まさか、初日でボールを蹴ることになるなんて……」
淳と英治はそう言いながら準備運動をしている。
「さあ、じゃあちょっと始めようか」
ユニフォームに着替え、サッカーボールを英治の方に投げる神内。
「ゴールに向かってドリブル、そしてシュートしてみてくれ。必殺技があるなら使ってくれてもいいよ。その代わり邪魔に入る僕らも結構本気でやるから!」
「わかりました……じゃあ、胸をお借りするつもりで行きます。行くぞメグ!」
「うん!」
合図を出しドリブルを始める英治。それと同時に環が動き出す。
「へぇー……なかなか早いね」
「藤さん余裕だね」
「年長者の威厳を一応示さないとな。悪いけどキャプテンの出番はないよ!いくよ、神棋!」
「はいはい」
英治に向かって進む藤と白黒。
そんな二人に対して英治は……
ニヤリと笑った。
「《スカイウォーク》!!」
英治は自分の必殺技を叫び、空中を飛び跳ね藤と白黒を突破した。
「覚えてるのか……」
「将来有望だね」
そう言いすぐに後ろを追う白黒。藤はその場に留まっている。
「メグ!」
「うん!」
環にパスを出し、英治はさらに加速する。
「やるね、的場くん!」
「ありがとうございます!」
「でも、これ以上はやらせないよ。《パラライズウェイブ》!」
神内は地面を踏み鳴らす。すると、地面を伝い振動が環を襲った。
環はその振動により体が動かなくなる。
「絢瀬さんも動きはいいよ」
「そうですか……!」
環は体を動かそうとするが足が地面から離れない。
神内はそんな環からゆうゆうとボールを奪った。
「よし、じゃあ反撃といこうか」
神内はそういい、白黒にロングパスを出す。
「了解。じゃあ、さっきから張り付いてるけど突破さしてもらうよ的場くん」
白黒はジャンプ空中でボールをトラップ。そのまま地面を蹴り駆け出した。
「うぉぉぉ!させませんよ!」
英治は白黒に追いつくが……
「《プレストターン》」
いとも容易く白黒は必殺技で英治を突破する。
「藤さん!」
「任せて!いくよ、古田くん!」
「はい!」
藤はボールを一度止めゴールを見据えた。
「じゃあ、やろうか。《フリーズショット》!」
氷の弾丸と化したボールがゴールを襲う。
「はぁぁぁ!《バーニングブロウ》!!」
古田はボールに対して拳に炎を纏わせ正拳突きのように振り抜く。
炎はゴォォと音を立て距離を伸ばす。
炎はボールに辺り押し止める。
そして……
ついにボールを弾き飛ばした。
「簡単には取らせませんよ!」
「結構飛ぶね……」
弾き飛ばされたボールは白黒の方に飛んでいく。
「さて。じゃあ次は僕が……」
「させません!」
いつの間にかゴール前に戻ってきた環が白黒の前に立ちふさがる。
「《乱れ桜吹雪》!」
環はクルクルと周り、辺りをどこからか発生した桜の花びらを使った花吹雪で覆う。
「みんな覚えているっていうのかい……」
プレストターンを使う暇もなく花吹雪で飛ばされた白黒はボールを環に取られてしまう。
「そこまで!」
そこで校内から男性の声が響いた。
二人の生徒が歩いてこちらに近寄ってくる。
「神内……なんでもう運動場使ってるんだよ……」
「悪い悪い。書き置きすらなかったか」
「全く……私たちの身にもなってもらいたいね。部室にいったら誰もいないんだから」
「たっく……」
二人は神内に文句を言っている。
「……あの二人は誰ですか?」
「ん?ああ、腕章をつけてるのが
環の質問に白黒はそう答えた。
「そうだ、見てくれよ!初日から3人も来てくれたんだ!」
「へぇ……じゃあ、あと4人か……でも、入学式の後片付けを私たちがしている間に随分お楽しみだったみたいだな、キャプテン?」
「あはは……」
とにかく、これでサッカー部、部員が全員揃ったことになる。
未だ日向と高宮から文句を言われ両手を上げている神内。
その風景を見て笑っている藤と白黒。
雰囲気はどうも仲良しグループに思えてしまうが……
「これで地域予選準優勝だもんな……」
恐らく、一人一人の力はもっと高い。
まだ、キャラ募集してますよ。
残り一枠ですけど……