男女逆転してる変な世界ですがデュエルで戦っていきます   作:火壁

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今回は明日葉君たちが暮らす遊崎家のお披露目回です。他は特に……ないかな?

「ちょっと待て! 前回のあいつはどうなったんだよ!」

それはちょっと後に……ね?

では始まります。どうぞー


デュエル9~遊崎家へ行こう~

人は夢をみる。

 

時にそれは未来に起きることを何らかの形で見せることもある。

 

「……」

 

明日葉は今、街の上に黒い雲を巻き、その中心から出てくる逆三角錐のピラミッドを見上げていた

 

「なんだ、あれは……」

 

明日葉がその光景に戦慄していると背後から地鳴りと共に3つの虚影が現れる。

 

「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……」

「ギシャアアアアアアアアアアアアアアアア……」

「キュエエエエエエエエエエエエエエエエエ……」

 

「……! あれは!!」

 

その影が姿を現すと共に、明日葉の視界は白ける。

 

 

 

 

 

 

「……ッハ!!」

 

明日葉は弾かれたように飛び起きる。身体は大量の汗で濡れていた。

 

「……夢、か?」

 

夢というには余りにもリアルな恐ろしい夢。あの3つの影が恐ろしいのではない。雲の中にあった逆三角錐のピラミッドが明日葉にはとてつもない恐怖を与えていた。

 

「……今考えても仕方ないか」

 

明日葉は着替えて食堂に向かった。

 

 

「おはようございます」

 

「おお、明日葉君……だったね。おはよう」

 

明日葉は男性なので男性用の食堂に通される。当然警護官はいない。明日葉と会話している男性の名前は『本田 悠希』。景子の夫である。

 

「はい。悠希さんですよね。景子さんの旦那さんの」

 

「はは……まあそうですね」

 

「? どうかしたんですか?」

 

「いや、彼女は何というか、僕に対して遠慮がないというか……」

 

「ああ……」

 

悠希のため息交じりの台詞に明日葉は察する。

 

「まあ彼女のおかげでいい生活も送れているし、そこに感謝はしているけど、夜はちょっと控えてほしいかな」

 

「あ、あはは……」

 

悠希の発言に明日葉は乾いた笑いしか出なかった。

 

 

 

 

 

 

「明日葉君! おはようございます!」

 

「明日葉! おはよう!」

 

「明日葉様。おはようございます」

 

「おう。おはよ」

 

朝食を摂ったあとに明日葉は3人の警護官と合流する。

 

「さて、これから居住区に行くわけだけど」

 

「はい! 明日葉君の家は童実野(どみの)町の男性指定住区です!」

 

「そこの特級地が空いてたからそこになったぜ!」

 

「そこで私たちも一緒に暮らすことになりますが……本当によろしいのですか?」

 

「だから大丈夫だって。お前たちが襲ってこないってのを信じてるんだから」

 

「そ、それはそうですが」

 

「なら後はお前たち次第さ。警戒Maxで臨むよりはちょっと軽いくらいがちょうどいいんだよ。まあお前たちが襲って来たら俺も振る舞いを考えねえといけねえからな。だからよ、裏切らねえでくれよ」

 

最後の台詞だけ明日葉は声音を変えて3人に向けて言った。

 

「……はい。絶対に裏切りません」

 

「明日葉が信じてくれるならあたしたちだってその信頼に応えねえとな。任しとけ!」

 

「わたしたちに対する明日葉様の信頼を裏切る訳がありません。お任せください」

 

明日葉の台詞に3人が決意を示す。

 

「では協会の前に車を止めています! 早速行きましょう!」

 

「おう!」

 

こうして明日葉はこれからの自分の拠点に向かう。3人の美人を連れて。これが彼にとっての新たな人生の第一章であり、彼女たちの生殺し地獄の始まりである。

 

 

 

 

 

 

 

童実野町 男性指定住区

 

「着きました! ここが明日葉君の家です!」

 

「おお! でかいなあ! 本当にこんな家住んでいいのか!?」

 

その家は明日葉の世界ではそれなりに良い暮らしが出来る人が住んでいるような広い庭付きの家だった。

 

「勿論です! むしろ明日葉君にはこれくらいでないと足りないくらいです!」

 

「お、おう」

 

明日葉は彩佳の勢いにたじろぐ。

 

「おい! 明日葉が困ってんぞ。その辺にしとけ」

 

「悠香の言う通りだわ。男性を困らせるなんて淑女のすることじゃないわよ」

 

「うう。そんなこと言ったって明日葉君とこれから暮らすって考えると嬉しくて仕方ないんです! そういうお二人は嬉しくないんですか?」

 

「嬉しいに決まってんだろ! 言わせんな恥ずかしい!」

 

「明日葉様のような方と同棲することを嫌がるような罰当たりではありません! これは後の代に語り継ぐべきものです!」

 

「な、なんか恥ずかしいな///」

 

2人の突然のカミングアウトに明日葉は赤面する。

 

「では中に入りましょう。荷物も入れないといけませんからね」

 

「そうだな。早く入れちまおう」

 

こうして家に入り、荷解きを終えて部屋割りを決める明日葉たち。しかし、

 

「明日葉君は端っこで私の隣です! 異論は認めません!」

 

「何言ってやがる! そこは真ん中確定だろ! それであたしはその隣な!」

 

「いいえ端っこです。それで隣はわたしが適任です。あなたたちはよそで勝手にデュエルでもしていなさい」

 

「「なんですって(だと)-!」」

 

明日葉の部屋と自分たちの部屋を巡って争っていた。4つ横に並んだ部屋でどうするかで揉めているようだ。

 

「おーい落ち着け。別にそれくらいどうだって「「「良くない(です)!!」」」おお、そうか」

 

明日葉は止めることを諦めた。

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

 

 

「いよっしゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 

「くそおおおおおおおおおおおおおああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 

「くっ! 何故……こんな……!!」

 

彩佳たちは何故かス〇ブラで決着をつけ始め、彩佳が勝利した。彩佳がいつものテンションでなくなっている。デュエルしろよ。

 

「お、お疲れさん」

 

「ありがとうございます!! これで明日葉君と隣同士です! これからも末永くよろしくお願いしますね!!!」

 

「待て、それはおかしい」

 

そうやって夜は更けていく。

 

 

 

 

「はあ、3日連続なんやかんや起こりすぎだろ」

 

明日葉は自室でため息交じりに呟く。

 

「疲れた。もう今日は寝よう」

 

明日葉がベッドに横になると、扉をノックする音が聞こえる。

 

「誰だー」

 

「彩佳です。明日葉君に気になることが出来たので少しお話できないでしょうか?」

 

「彩佳か。いいぞ、今開ける」

 

「ありがとうございます。お邪魔しますね」

 

今度はどもらず部屋に入る彩佳。一歩前進である。

 

「それで、聞きたいことって?」

 

「はい。そういえば明日葉君の世界ってどういう世界なのか気になりまして」

 

「そういうことね。いいぜ、教えてやるよ。まずこの世界との違いでも挙げていくか」

 

「よろしくお願いします」

 

「まず、男女の数が同じくらいだ」

 

「なんと!? でもそれなら明日葉君の態度も頷けますね!」

 

「ここは女がガツガツ来すぎてちょっと焦ったぞ」

 

「そ、それは男性が少ないので、皆結婚の為に躍起になってますから……」

 

「まあこの世界がそういう世界ってのは最初に会った時だけで伝わったから。次にデュエルの腕だな。彩佳の腕前はいい線いってるが、あの不良少女を見るあたり一般人はそれ程強くもないって感じだったな。俺の世界の小学生くらいだったぞ」

 

「ええ! そんなに差があるんですか!?」

 

「なんというか、パワーカードで上から殴るだけって感じが拭えないんだよなあ。他に除去とか色々な回し方を考えるだけでデュエルって正反対の戦い方できるからそれを殆どしないってのが勿体ない気がしてさ」

 

「た、例えば?」

 

「昔、色々デッキ使ってたけど俺としては全召喚法を使うデッキってだけでルートが沢山あるし、逆にEXデッキ使わないけど、皆があっと驚くようなものだってあるぞ。カードがあれば作れるが……まあ今はこれしか無いんだよなあ」

 

そういって明日葉はベッドの上のデッキを手にとる。

 

「なら私に任せてください! 私の実家には私のカードたちが残っているはずですから!」

 

「そうなのか。じゃあ頼もうかな」

 

「はい! 家のカードを全部持ってきます!」

 

「お、おう。そうか」

 

「それで、他にどんな違いがあるんですか!」

 

「そうだな、この世界だと男が貴重だけど俺の世界だとむしろ軽視されてるんだよな」

 

「はあ!? 男性を軽視とか何考えてるんですかそちらの世界の女性は?」

 

「仕方ないんだ。価値観が違えばそういうことだってある」

 

「だからといって……明日葉君はそういったことにあったことってあるんですか?」

 

「いや、俺はない。ただそれが社会問題になる程ではあったりしたな」

 

「そうですか。明日葉君が被害に合ってないのは良かったです。こちらの世界にその女性が来た時は、協会とグループの力をもって排除いたしましょう」

 

「いやいや! まずこっちの世界に来ること自体イレギュラーだし、そんな都合よくなんてあるわけないだろ!」

 

「でも、そんな女性は許せません。男性を傷つけるなんて」

 

「まあ、こっちではそんなこともないだろ? それに、俺のことは彩佳たちが守ってくれるから大丈夫だろ?」

 

「それはそうですが……」

 

「ならいいじゃないか。そんな0に近い可能性を考えるより、これからを考えようぜ」

 

「……はい」

 

「よし! んで、他に聞きたいことは?」

 

「そうですね、では……」

 

 

 

 

 

 

「聞きたい事はこれで以上です。ありがとうございました」

 

「おう。こんなことでよけりゃいつでも聞いてこい」

 

「はい。ではお休みなさい」

 

「ああ、お休み」

 

すると扉の前で彩佳が立ち止まる。

 

「……明日葉君」

 

「? なんだ?」

 

「……昨晩のアレなんですけど///」

 

「アレは忘れろ!」

 

「忘れられるわけないじゃないですか! あれから思い出すだけで顔がニヤついちゃうんですよ!!」

 

「おい! それ誰にも見られてないだろうな! この世界は俺にとってまだ未知の部分があるんだ! それが原因でバッドエンドはごめんだぞ!」

 

「何がバッドエンドですか! そちらでは価値観が違うのでしょう? 私は割と可愛い方だと思いますけどね! どこが不満なんですか言ってください! 直すので!」

 

「言ったところで俺たちが結婚するわけでもねえだろうが! アレは事故だったんだって!」

 

「いーえ諦めません! 絶対諦めませんからね!」

 

そう言い残して彩佳は部屋を後にした。

 

「……思い出すだけで恥ずかしくなってきた///」

 

(てかあの言い方。勘違いじゃないなら……///)

 

「ああもうなんなんだよお……」

 

 

 

一方、彩佳は

 

 

「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ何言ってんの私! よりによって明日葉君に告白まがいのことするなんて! これじゃ痴女だよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!           死にたい……」

 

うなだれていた。

 

 




4日以内に上げられなかった……申し訳ないです。実を言うとそろそろ大学で試験があるんで勉強せなならんのですよ。次回もちょっと間空くかもですね。ネタ仕上げれば上げるんでお待ちください。

パワーで押し切るの反対ってバーンで躱しながら戦うって感じだと思うんです。

次回もお家回。元の世界での感覚が拭えない明日葉君に3人が悶々します。

お気に入り100、UA10000、PV30000突破ありがとうございます! こんなに見てくれると思ってなかったので内心焦ってます。活動報告を上げましたのでよかったらご覧ください。これからの展開をお待ちください。

感想くれると作者のモチベが上昇します。感想、ください。

では次回ー
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