男女逆転してる変な世界ですがデュエルで戦っていきます   作:火壁

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書いてたら2週連続で体調崩すとかどういうことよ……。

アンケートのストーリー考えてますがネタが詰まる火壁です。そっちの方はもう少しお時間をください。

今回は明日葉君プロデュエリスト認定試験のお話です。

「じゃあ、やっていくか!」

意気込み十分ですね。

では、どうぞー。


第2章~明日葉に迫る世界と影~
デュエル12~プロ認定試験開始!~


克巳の帰宅後、遊崎家では家族会議が行われていた。

 

「何度も言うが明日葉正気か? 本当にプロ入りすんのかよ」

 

「そうです。ただでさえ男性は女性に狙われやすいのに明日葉様はその性格ですから……即お持ち帰り待ったなしですよ」

 

そう。明日葉はプロ入りする旨を克巳に伝えた事を2人に問い詰められていた。因みに彩佳は明日葉の意志を既に聞いていたので半ば諦めの表情だ。

 

「レイカの後ろの台詞はともかく、このまま何もしないってのはつまらなくってな。それにデュエルに応えるにはやっぱりデュエルをするしか思いつかねえんだよ」

 

「明日葉君はやっぱりそういうんですね……」

 

「ん? やっぱりって彩佳は知ってたみたいな口ぶりだな?」

 

「!」ギクッ

 

「「……」」

 

「……」ヒヤアセタラタラ…

 

「……彩佳?」

 

「……彩佳さん?」

 

「……てへ!」

 

「「説教!!」」

 

「待って! 誤解だから! 明日葉君は許可くれたから!」

 

「……まあ入れたのは確かだな」

 

「「!?」」

 

「ふっふっふ~どうです? これで私は白ですよ!」

 

「因みにそこで色々あったけど……聞く?」

 

「「「!!??」」」

 

彩佳は明日葉の発言に驚愕とともに顔を青ざめさせる。この状況、明日葉は楽しんでいる。人でなしだ!

 

「あ、明日葉君? それはお互い忘れるって言ったはずじゃ……」

 

「おい彩佳。これはちとお話が必要とは思わねえかぁ?」ビキビキ

 

「彩佳さん……残念よ。これからの仕事仲間を突き出さねばいけないなんて」

 

「ま、待って! アレは事故なんです! だから待って! 明日葉君も何とか言ってください!」ナミダメ

 

「あっはっはっはっは!!」

 

こうして彩佳がお縄に……つくこともなく、ちゃんと話はついた。

 

 

 

 

 

 

 

少し時は流れてデュエルユニオン”DTW"前。デュエルユニオンの外装はシンプルだが立派なつくりで、デュエリストの為の施設としては十分過ぎるほどである。

 

「ここがデュエルユニオン……」

 

「どうです? 中々の大きさでしょう?」

 

「まずはここでデュエリスト登録をするぜ」

 

「わかった。早速行こう」

 

そういって明日葉たちは中に入っていく。すると、

 

「ふおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお男だあああああああああああああああああああああああああああイヤアアアアアアアアアアアッフウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!」

 

「……うわあ」

 

男に飢えた女性デュエリスト。明日葉が見えて狂喜に満ちている。

 

「まあ、デュエリストは男性と関わる機会が少ないですから仕方ないんですよ」

 

「そうだとしても、これは酷い」

 

明日葉は苦笑いを浮かべながら受付に向かった。

 

「あのーすいません。デュエリスト登録したいのですが」

 

「ひゅやい! で、ででではこちりゃにょとうろきゅシートに必要事項を記入してくだひゃい!///」

 

普段男性と会わない故か声が上ずっている受付から登録シートを受け取り、自分のプロフィールを記入する。しかし、

 

「明日葉君! 男性がプロフィールなんて記入しちゃだめです! 男性のプロフィールはこういった場合でもプロテクトされる法があります!!」

 

「え? そうなの?」

 

「ひゅえ!? ええっと……そ、それは……」

 

「どうなんだ?」

 

「うう……」

 

「」ジー

 

「ごめんなさい~! 出来心なんです~!」

 

「てめえ! そんな事許されるわけねえだろうが!!」

 

「本当に何を考えているのかしら。まああなたは今日から投獄生活なのでわたしはもう知る由もないのでしょうが」

 

「ふ、ふえ~」

 

「まあまあ、未然に防げたならいいじゃねえか」

 

「!」

 

「明日葉様! その様に甘い考えでは、いずれ足元を救われてしまいます!」

 

「そうだぜ! それに明日葉はこれからプロになるんだろ!? だったら不安要素は今のうちに取り除いとくべきだ!」

 

「そうだけどよ……」

 

「明日葉君」

 

「?」

 

「お気持ちはお察しします。でも明日葉君は男性で私たち警護官が守るべき対象です。でも警護対象がそのような態度では守り切れません。ここは、冷徹と言われてもはっきりさせなければダメなんです。どうか、考えてはくれませんか?」

 

「……」

 

明日葉は渋い顔をしている。このような事で人を悪者にしたくないのだろう。

 

「……わかった」

 

「ああ、ああああ……」

 

受付の女性はこの世の終わりを見るような目で明日葉を見る。

 

「でもあまり酷い事は無しで頼む。これじゃああまりにも可哀想でな……それに気づかなかった俺にも非があるから」

 

「……え?」

 

「でも悪い事をしていたのもわかってる。だからそれについては反省してもらうつもりだ」

 

「……わかりました。言ったら聞きませんものね」

 

「ありがとう」

 

「いいんですよ。でも感謝してるなら何かご褒美が欲しいですね~」

 

「ああ。なんか考えとくよ」

 

「ちょ! 明日葉! あたしもあたしも!」

 

「わたしもいいですよね?」

 

「わ、わたしm「「「ああ?」」」いえ、何でもないです!」

 

こうして受付の女性は上司に連れていかれた。

 

 

 

 

 

「よし。これで登録完了だな」

 

何だかんだで登録は終了したようだ。

 

「よかったですね! これで晴れて正規のデュエリストです!」

 

「ああ。後はプロ認定試験をクリアするだけだな」

 

「それについては説明と課題条件公開があるはずだぞ」

 

「それについてはもうじきだな」

 

そう話していると扉が開き、1人の女性が入ってきた。

 

「きょんにちは。私はプロデュエリストで今回の試験官の『神田 由希』でしゅ。よろしくお願いしましゅ」

 

キリッとした面構えだが明日葉を前にして噛み噛みだ。

 

「締まりませんね」

 

「締まらねえな」

 

「恥ずかしくないのかしら」

 

「うるさいですよそこの警護官!」

 

仕切り直して試験の内容を説明する。

 

「まず、プロ認定試験ではプロデュエリスト、今回は私とデュエルし、勝利することでプロとして認められます。その際、各々には課題として条件を付けさせてもらいます。といっても今回は1人だけですが……」

 

「プロって人気無いのか?」

 

「男性にモテない。試験の条件が厳しい。稼ぎもそれこそ有名にならないと良くないということで下降の一途を辿っています。悲しいけど現実なんです」

 

「そうか……なら俺が盛り返さないとな!」

 

(((明日葉(君/様)が活躍すると違うところが盛り上がってしまう……)))

 

失礼な事を考えている3人の変態。

 

「それで今回遊崎君に課す条件は『モンスターカードはメイン・エクストラ共に攻撃力500以下のみ』です」

 

「今回もキッツイな……」

 

「そんくらいなら余裕だな」

 

「「「「!!!???」」」」

 

「あ、明日葉くん。この課題が余裕なんですか?」

 

「まあデッキ構築に時間はかかるが、いけるぞ」

 

「本当ですか!? これだって上位の難易度ですよ?」

 

「まあ普通に攻撃は出来そうもないが、それ以外の手は沢山あるから」

 

「で、では後日改めてデュエルを行います。デッキを用意しておいてください」

 

「はい」ニコ

 

「!」ズキューン!

 

「で、では失礼します///」

 

 

 

 

 

 

「早速帰ってデッキつくるか。克巳さんが持ってきてくれたカードもあるし」

 

「……明日葉君はジゴロですね」

 

「ん? どうした?」

 

「何でもないです」

 

彩佳はどうやらご機嫌斜めのようだ。

 

「……彩佳」

 

「なんですか」

 

「試験終わったら、どっか行くか?」

 

「「「!?」」」

 

「今回は結構迷惑かけちまったからさ。その穴埋めもかねてさ」

 

「い、いいんですか!?」

 

「全然いいよ。こっちを理解するいい機会だし、案内頼む事にはなるけど……いいか?」

 

「大丈夫です! 全然大丈夫です!! ぜひお願いします!!」

 

「明日葉! あたしもいいか?」

 

「明日葉様! わたしもいいですよね?」

 

「ああ。何なら3人一緒に行くか?」

 

「1人ずつ行きましょう!」

 

「賛成だぜ!」

 

「それがいい判断です!」

 

「わ、わかった。でも今は試験だな。もうコンセプトは出来てるからそれのパーツがあることを祈るばかりだな」

 

「大抵のカードはありますから好きなデッキを組むことが出来ると思いますよ!」

 

「おお! なら期待出来るな!」

 

「ふっふっふ~任せてください!」

 

こうして明日葉はデッキ構築に一晩費やし、夜が明ける。

 

 

 

 

 

「本日は遊崎君のプロ認定試験です。デッキは出来ましたか?」

 

「はい……ふぁ~」

 

明日葉は寝不足の様子。彩佳のカードが想像より多かったため、目当てのカードを探すのに手間取っていた。

 

「寝不足ですか? なら仮眠室で寝てきても構いませんが」

 

「大丈夫です。デュエルに影響はありませんから」

 

根っからのデュエリストの明日葉。その後ろには試験官を「キサマを殺す」と言わんばかりの眼光を警護官が向けている。お前らそういうキャラじゃねえだろ。

 

「では、認定デュエルを開始します。用意は?」

 

「大丈夫です。では

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

遊崎 明日葉

LP8000

 

  VS

 

神田 由希

LP8000

 

 

 

「先行は受験者に与えられます。遊崎君、どうぞ」

 

「では、俺のターン! 手札から『ワン・フォー・ワン』を発動! 手札の『ガード・オブ・フレムベル』を墓地へ送り、デッキから『チューニングサポーター』を特殊召喚! 手札から『金華猫』を召喚して効果発動! 墓地のレベル1のガード・オブ・フレムベルを特殊召喚! レベル1のチューニングサポーターにレベル1のガード・オブ・フレムベルをチューニング!」

 

「連なる星が 新たな地平へ加速する 世界を導け シンクロ召喚! こい『フォーミュラ・シンクロン』!!」

 

「これが彼の力ということね……でもそれだけじゃ合格できないですよ?」

 

「わかってますよ。フォーミュラ・シンクロンとチューニングサポーターの効果! フォーミュラ・シンクロンはシンクロ召喚に成功した場合カードを1枚ドローし、チューニングサポーターはシンクロ素材となった場合カードを1枚ドローする!」

 

「! そういう手もあるんですね」

 

「カードを4枚伏せてターンエンド。エンドフェイズにスピリッツモンスターの金華猫は手札に戻る」

 

明日葉

LP8000

モンスター:フォーミュラ・シンクロン

魔法・罠:伏せ4枚

手札:1

 

「私のターン、ドロー。私は『ブラッド・ヴォルス』を召喚」

 

ブラッド・ヴォルス ☆4 闇

ATK1900/DEF1200

 

「バトル。ブラッド・ヴォルスでフォーミュラ・シンクロンを攻撃」

 

「罠『スウィッチ・ヒーロー』発動! お互いのフィールドのモンスターの数が同数の場合、モンスターのコントロールを全て入れ替える!」

 

「!」

 

明日葉が罠を発動した途端、ブラッド・ヴォルスとフォーミュラ・シンクロンの位置が逆転した。

 

「やった! これでアタッカーが出来ましたね!」

 

「……私はこれでターンエンド」

 

由希

LP8000

モンスター:フォーミュラ・シンクロン

魔法・罠:なし

手札:5枚

 

 

「俺のターン、金華猫を召喚し、墓地のガード・オブ・フレムベルを召喚! もっかいいくぜ! レベル1の金華猫にレベル1のガード・オブ・フレムベルをチューニング! シンクロ召喚! 再びこい! フォーミュラ・シンクロン! フォーミュラ・シンクロンの効果で1枚ドロー! バトル! ブラッド・ヴォルスでフォーミュラ・シンクロンを攻撃!」

 

「くぅ!」

 

「そしてブラッド・ヴォルスを対象に罠モンスター『メタモル・クレイ・フォートレス』を特殊召喚!」

 

メタモル・クレイ・フォートレス ☆4 地

ATK1000/DEF1000

 

「! どういうことですか遊崎君。モンスターは攻撃力500より上のモンスターは投入不可といったはずですが?」

 

「こいつは罠カード。モンスターカードじゃない」

 

「……! なるほど。ルールの裏を掻いたわけですね」

 

「どういうことだ?」

 

「つまりモンスターは攻撃力500以下でなければいけないけど罠だからその制限はないってことです」

 

「おお! よくわかんないけど強いってことだな! いっけえ明日葉!」

 

悠香……頭の弱い子……

 

「ブラッド・ヴォルスを装備カードとして装備し、その攻撃力分メタモル・クレイ・フォートレスの攻守も上がる! これでメタモル・クレイ・フォートレスの攻撃力は2900! メタモル・クレイ・フォートレスで攻撃!」

 

メタモル・クレイ・フォートレスの一撃が由希の身体を捉える。その攻撃に由希は軽く吹っ飛ぶ。

 

「うあああ!」

 

由希

LP5100

 

「メタモル・クレイ・フォートレスは攻撃した後守備表示になる! カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

明日葉

LP8000

モンスター:メタモル・クレイ・フォートレス、フォーミュラ・シンクロン

魔法・罠:伏せ4枚

手札:1枚

 

 

「……私のターン、ドロー。」

 

(はっきり言って状況は最悪。手札も上級モンスターばっかり。ここは守備を固めて……)

 

「モンスターをセットして、ターンエンド。」

 

由希

LP3900

モンスター:セット1体

魔法・罠:なし

手札:5枚

 

「俺のターン! モンスターをセットしてメタモル・クレイ・フォートレスを攻撃表示に変更! バトル! メタモル・クレイ・フォートレスで裏守備モンスターを攻撃!」

 

セット→執念深き老魔術師

 

「執念深き老魔術師はリバースモンスター。その効果は裏側守備表示から表側表示になったときに効果を発揮するわ。このモンスターがリバースした時、相手モンスターを破壊する。メタモル・クレイ・フォートレスを破壊!」

 

「俺はこのままターンエンド!」

 

明日葉

LP8000

モンスター:フォーミュラ・シンクロン、セット1体

魔法・罠:4枚

手札:1枚

 

 

「私のターン」

 

(このままじゃマズい。メタモル・クレイ・フォートレスは破壊出来たけどジリ貧もいいとこ。いいカード、来て!)

 

「ドロー! ……よし! 私は魔法『古のルール』を発動! これでレベル5以上の通常モンスターを特殊召喚出来る! 『ラビードラゴン』を特殊召喚!」

 

カードの中から一冊の本が飛び出し、ページが開いていく。そこから兎の耳を持ったドラゴンが現れた。

 

ラビードラゴン ☆8 光

ATK2950/DEF2900

 

「バトル! ラビードラゴンでフォーミュラ・シンクロンを攻撃!」

 

ラビードラゴンの攻撃がフォーミュラ・シンクロンを爆散させる。

 

「私はこれでターンエンド」

 

由希は現状を打破したことにホッと胸をなでおろす。

 

由希

LP5100

モンスター:ラビードラゴン

魔法・罠:なし

手札:4枚

 

「俺のターン! 手札から魔法『トレード・イン』を発動! 手札のレベル8モンスターを墓地に送り、デッキから2枚ドロー! 更に魔法『闇の誘惑』を発動! デッキから2枚ドローし、闇属性をゲームから除外し、いないなら手札を全て墓地へ送る。……俺は手札を全て墓地へ送る。これでターンエンド」

 

明日葉

LP8000

モンスター:セット1体

魔法・罠:4枚

手札:なし

 

「! 闇属性が来なかったか……」

 

「運がなかったですね」

 

「……」

 

「残念だったわね。でも加減はしないわ! 私のターン。『サファイアドラゴン』を召喚」

 

サファイアドラゴン ☆4 風

ATK1900/1600

 

「バトル。サファイアドラゴンでセットモンスターを攻撃」

 

セット→マシュマロン

 

「! マシュマロンですって!」

 

「マシュマロンは戦闘破壊されず、裏側のこいつを相手が攻撃したプレイヤーは1000ダメージを受ける! お返しです!」

 

由希

LP4100

 

「くう! 私はこれでターンエンド!」

 

由希

LP4100

モンスター:ラビードラゴン、サファイアドラゴン

魔法・罠:なし

手札:4枚

 

「俺のターン!」

 

「なんとかここで逆転の一手が欲しいところだよな」

 

「でも構築自由とはいえ条件付きのデッキでは厳しいでしょう。ラビードラゴンは攻撃力2900。簡単に超えられるものではないわ」

 

「……明日葉君なら出来ますよ」

 

「? おい彩佳。気持ちはわかるが、現状はマシュマロンでどうにか持ちこたえてるところだ。ここからは厳しいぞ」

 

「でも、明日葉君ならなんとかしてくれる気がするんです」

 

「……そうね。私もそんな気がしてきた。協会でもやってくれたものね。それにわたしたちより格段に強いのだからプロにだって負ける要素もないわね」

 

「お前ら……ああそうかい! じゃあ信じてやるか!」

 

「素直じゃないわね」

 

「うっさい!」

 

「俺はこれでターンエンド」

 

明日葉

LP8000

モンスター:マシュマロン

魔法・罠:4枚

手札:1枚

 

「……何もせずに終わったけど」

 

「……」

 

「……」

 

「何とか言えよ」

 

「信じてますから」

 

「当然よね」

 

「こっち見て言えよ」

 

「私のターン。サファイアドラゴンをリリースして『エメラルドドラゴン』をアドバンス召喚!」

 

エメラルドドラゴン ☆6 風

ATK2400/1400

 

「更に魔法『守備封じ』を発動! これでマシュマロンは攻撃表示になるわ」

 

「!」

 

「バトル! エメラルドドラゴンでマシュマロンを攻撃!」

 

エメラルドドラゴンのブレスがマシュマロンを焼く。戦闘で破壊されないマシュマロンはその場に留まり、焼きマシュマロのようになっている。

 

明日葉

LP5900

 

「ぐうぅ!」

 

「更にラビードラゴンでマシュマロンに攻撃!」

 

そこにラビードラゴンのブレスがマシュマロンを襲う。今度のブレスは冷気を帯びていたため、マシュマロンはカチコチに固まった。

 

明日葉

LP3550

 

「ああああ!」

 

「大丈夫ですか!」

 

「大丈夫です! さ、デュエルを続けましょう!」

 

「そ、そうですか……ターンエンドです」

 

由希

LP4100

モンスター:ラビードラゴン、エメラルドドラゴン

魔法・罠:なし

手札:3枚

 

「おいおい、これってマズいんじゃないか!?」

 

「だ、大丈夫です。ままままだ慌てるような時間ではははははは」

 

「な、なにを怖気ているのかしら。そんな事では警護官は務まらないわ」

 

「レイカ。コップの中入って無いぞ」

 

警護官3人は冷静さを欠いている。

 

「俺のターン!……俺はあなたにこのカードを渡す」

 

「!」

 

「そして俺は魔法『魔導契約の扉』を発動! これでレベル7・8の闇属性のモンスターを手札に加える!」

 

(うわああああああああああああああ何々このサプライズ! え? イケメンにプレゼント貰えるとかさっきも私のモンスター使ってくれてたしこれ絶対脈あるよね!? 今日これ行っちゃっていいよね? ゴールインしちゃっていいよね? 幸せ掴んじゃっていいよねえええええええええええええええ!!!)

 

由希は明日葉からカードを受け取り、テンションが急上昇している。動きが芋虫のそれ。

 

「更に罠モンスター『ソウル・オブ・スタチュー』を特殊召喚! 更にソウル・オブ・スタチューとマシュマロンをリリース!」

 

「! しかし攻撃力は500以下は変わらない! どうするっていうの!?」

 

ゆきは しょうきに もどった!

 

「破滅をもたらす暴竜よ 現世への封印を打ち破り わが敵に【黒鉄(くろがね)】の威を示せ 現れよ 『破滅竜 ガンドラX(クロス)!!」

 

破滅竜 ガンドラX(クロス) ☆8 闇

ATK0/DEF0

 

「……中々に壮大な口上だけど、攻撃力0は変わらないわ! このままでは私の勝ちは変わらないわよ!」

 

「……それはどうかな?」

 

「何!」

 

「ガンドラXの効果! 全てのモンスターを破壊する!」

 

「そんな!?」

 

ガンドラの赤い宝玉から光がレーザーとなって放たれる。いくら立体映像(ソリットヴィジョン)とはいえ壁を、床を縦横無尽に駆けながら破壊する光景は恐ろしい。その光に2体のドラゴンは断末魔をあげて倒れ伏す。

 

「そしてその中で一番攻撃力の大きいモンスターの攻撃力分のダメージを与え、その分がガンドラXの攻撃力になる!」

 

由希

LP1150

 

「ああああああああああああああああああああ!!」

 

「バトル!ガンドラXでダイレクトアタック! 【デストラクション・レイズ】!!!」

 

由希

LP0

 

「きゃああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 

 

「決着! 勝者 遊崎明日葉!!」




明日葉君の認定デュエルは見事明日葉君の勝利で終わりました。これで明日葉君はプロデュエリストです。ここから色々なデュエリストとデュエルしていきます。

ユニオンの”DTW”とは”デュエル・ターミナル・ワールド”要はデュエルの「端末世界」です。昨今はスマホやら何やらといった端末で様々なところにアクセスできるのでこのユニオンもここで皆が世界ト繋がるようにという思いを込めてつくられたという設定です。

女性デュエリストは警護官と違い男性の免疫がないためあんな事に……これも全て火壁ってヤツの仕業なんだ。

条件の元ネタはGXの万丈目兄弟のデュエルです。個人的に好きなんですよアレ。アレは500未満ですがね。

次回ネタは出来てません。1週間以内には出すのでお待ちください。

ではまた次回までー。

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