男女逆転してる変な世界ですがデュエルで戦っていきます 作:火壁
プロ認定試験をクリアし、今回は祝杯です。
「今日は飲め飲め~!」
果たして羽目を外すのか? 外したとして何かあるのか?
(デュエルは)ないです。
ではどうぞー。
プロ認定試験をクリアした明日葉。その情報は男性保護協会にも行き届いた。
「いやーおめでたいねえ! まあ、お前さんならやり遂げると思っていたよ!」
景子から祝いの電話が来た。
「ありがとうございます。でもよく知ってますね? 今日クリアしたばかりなのに」
「ユニオンから連絡があってね。そこでなんだが協会で明日葉君のプロ入りを祝おうと思うんだがどうだい?」
「本当ですか!? いいんですか俺の為に?」
「いいんだよいいんだよ! 栄えある男性プロデュエリスト様だ。祝わない方が罰当たりってもんさ」
「そうですか、分かりました。ではこれから向かうって事でいいですかね?」
「構わないよ。んじゃ準備して待ってるからね」
そこで電話は切れた。
「というわけで協会に行こう」
「お! 酒飲めるのか!? いいねえ、今日は飲むぞー!」
この世界では18歳で飲酒が出来るようになる。
「何を言っているの。仕事中に飲ませるわけないでしょ」
「ぶー、いいじゃねえか今日くらい。明日葉だって良いって思うよな?」
「まあ羽目外さなければいいんじゃないかな」
「ほらー! 明日葉がこう言ってるんだから良いんだよ!」
「そう言って酔った勢いで明日葉様に変なちょっかいをかけようって魂胆じゃないでしょうね」
「そ、そんなわけないだろ! いきなり何を言ってるんだよ!」///
悠香は顔を真っ赤にして否定する。しかしその顔は少しニヤついて目も泳いでいるためにまんざらでもないようだ。
「まあとりあえず協会に行きましょう。お酒はそこで判断すればいいですし」
そうして明日葉一行は協会へ向かって行った。
男性保護協会本部
協会の食堂には豪華な食事が並んでおり、壁にも綺麗な装飾が施されている。
「おー明日葉君、来てくれたね! 職員一同待ってたよ! あんたらも警護ご苦労さん。試験の土産話は後で聞かせておくれよ」
「はい。今日は俺の為に祝賀会を開いてくれてありがとうございます」
「いいっていいって。皆がやりたいって言うからさ。丁度祝い事も無くて暇してたんだよ」
「そ、そうですか「それにね」?」
「今回はここの男性一同が発端だったんだよ」
「え!?」
明日葉と警護官3人は驚愕する。3人は言わずもがな、明日葉もこの世界の男性は物事にあまり積極的ではないという認識だった為、景子が言っていた男性たちの行動は予想だにしない事だった。するとそこに
「あ、いたいた。明日葉君ー!」
明日葉の下に景子の旦那の悠希が寄って来た。
「景子から聞いたよ。プロデュエリストになったって! 男なのに凄いね! 僕も聞いただけで熱くなっちゃったよ! これからも応援していくから頑張ってね!」
「あ、ありがとうございます」
悠希の予想だにしないテンションに明日葉は戸惑いながらも悠希の激励を素直に受け取った。
「さて明日葉君。今日は君が主役だよ! 準備は出来てるから乾杯の音頭よろしく!」
「はい! えー皆さん、今日は俺の為にこのような祝いの席を用意してくれてありがとうございます。これからプロデュエリストとして誠心誠意、真心込めてやっていきますので応援よろしくお願いします!……これくらいでいいかな。じゃあ皆、今日はやりすぎん程度に羽目外せ! カンパーイ!!」
カフッ
「ううおおおおおおおおおおおおおおいいいいお前ら大丈夫かああああああああああ!!????」
明日葉の音頭にやられて鼻血を噴出し昇天する職員が続出し、食堂は血の海と化す。生き残った職員の大半は我先にと明日葉に襲い掛かろうとしており、景子含めた意識が残っている職員が防衛線を張っていた。
「……やっべぇ」
「明日葉君! 今こいつらを処理しておきますから少しお待ちを!」
「お、おお。程々にな」
この後滅茶苦茶防衛デュエルした。
先程の騒動から数十分後
「なあ~明日葉く~ん。そろそろ教えとくれよ~本命は誰なのさ~皆顔は間違いなく良いと思うし身体だって良い肉付きしてると思うよ~www」
明日葉は完全に出来上がった景子に絡まれていた。
「あ、あの……」///
明日葉は赤面させながら言葉に詰まっている。根っからのデュエリストとはいえ明日葉も男なのだ。上玉揃いの警護官で誰が好みかと聞かれて焦ってしまうのも仕方ないだろう。
「け、景子。そろそろその辺にしてあげた方が……」
「何言ってんだい! 若い子の恋路だよ! 気にならないわけがないじゃないか! それでどうなんだい? やっぱり彩佳かい? それとも悠香? レイカは大穴だと踏んでるんだけどね~www」
最早酔っ払いのおばさん……この世界でのおっさんである。そんな時
「景子さん何やってるんですか!」
「! 彩佳!」
彩佳が明日葉を助けに
「明日葉君は私が好きなんです! 他の女に興味ないんですよ!」
……爆弾を落としていった。
「!?」
「ほう~? それまた何で?」
「おい、彩佳? 彩佳さん? 待ってアレは言わないって「私と明日葉君はキスした仲なんです!」ドヤァ 待てって言ってるだろうがああああああ!!!」
……この馬鹿ナパーム弾落としていきやがった。
「! ほう……これは中々。面白い事になってきたねえ」
「あ、彩佳! お前何だって……」///
「だってホントの事じゃないですか~。明日葉く~ん、私ぃ~もう一回キスしたいですぅ~。今度は私からしていいですか~?」
景子より出来上がっている彩佳。正直うざったい。
「いや、アレは事故だし……」
「ぶー、いいですもん。私から行きますから」
「ちょ!!///」
「うおーい! 彩佳ー! 何やってるだー!」
悠香が顔を真っ赤にさせながら彩佳に絡んでいる。因みに恥ずかしい事を聞いたからではなく酔っぱらっているから赤くなっている。
「お前、明日葉ときしゅなんて警護官のかじゃかみにも置けないぜー!」
「おっとー? 先を越された悠香さんどうしたんですかー? あ、もしかして私と明日葉君のイチャイチャ記録でもお聞きになりますかー?」
「む・か・つ・くー!!」
酔っ払い同士の言い争い……はっきり言って見るにたえない。
「そういえばレイカの姿を見ないけど……」
「」zzz
……潰れて寝ていた。
「明日葉君! 前のようにちゅーしてください! ちゅーって!」
「明日葉! 彩佳にきしゅしたんならあたしにもしてくれよ!」
2人は明日葉に詰め寄る。
「ちょ///ま///」
彩佳と悠香の顔が徐々に明日葉に近づき……
ポスッ
「」zzz
「」zzz
そのまま明日葉に身を預けるように寝てしまった。
「……」
「……うああああああああああああああああああああああああああああ」
……明日葉も男の子なんだよ。
祝賀会後協会ロビー
明日葉は景子と先の事件について尋ねていた。景子の酔いも醒めてまともに会話が出来る。
「そういえばあの不良たちはどうなったんです?」
「あいつらかい? あの後は全員しょっ引いたよ。どんな状態であれ、協会や男性の居住地を荒らしたんだからね。明日葉君とデュエルして負けたリーダーのディバインは今も意識不明だよ。それがどうしたんだい?」
「いや、今までデュエルで意識不明になるどころか怪我だってすることはなかったですし、それに敵でも容赦なく倒すのはデュエルだけで十分ですから意識が無いってなると心配で」
「くぅ~男に心配されるなんて女冥利に尽きるねえ~! でもそれはみだりに言うんじゃないよ。何しでかすかわかったもんじゃないからね」
「は、はい」
明日葉は景子の注意に苦笑を浮かべる。
「ところで、プロになった事で”WCS”の参加権を得たわけだけど……それには予選を勝ち抜かないといけないんだ」
「予選……ですか」
「そう。童実野町でもいくつか開いてるはずだよ。後で開催状況を調べて送っておくよ」
「ありがとうございます。あの、大会において何かルールはあったりしますか?」
「んーそうさね。まずデッキは1つだけ、1本先取のシンプルなデュエルさ。あとはトーナメント形式だから負けたら終わりって事くらいじゃないかねえ」
「ほう、じゃあデッキ調整しておかないと……」
「まあそれは自力で頑張っておくれ。んじゃ、あたしも寝るよ。体に気をつけてね」
「ありがとうございます。おやすみなさい」
景子はく! っと胸を抑えて自分の部屋に戻っていった。
「俺も寝るか」
こうして夜は更けていく。
???
「これで役者が集まった。これで奴らに対抗できる」
「ごめんなさい明日葉君。この世界を救う為とはいえ君を巻き込むような事をして」
「WCSが終わった後全てを話すから、だから明日葉君。どうか勝って」
1人の女性が明日葉に懺悔と祈りを込めている。その祈りは何の為か。この世界に何が起こるのか。それは今の明日葉には到底知りえる事の無い事である。
今回短めで申し訳ありません。プライベートの事情が重なったりネタが切れたりと時間
をかけられなくなって1週間更新がつらいです。まあ止めないんですが。
最後の意味深な台詞は一体誰なのか、WCSの裏で一体何が起こっているのか、これから少しずつ明かされていきます。もう少々お待ちを。
とりあえずネタを集めるので更新また1~2週間以内になりますが今後ともよろしくお願いします。
ではまた次回までー。