男女逆転してる変な世界ですがデュエルで戦っていきます 作:火壁
明日葉君と竜崎のデュエルです。前回の意味深な通話は……。やっとこさデュエリストがレベルアップします。
「そうか。なら本気でいかないとな!」
今までだって勝ってたやん明日葉君……
では、デュエル開始ィ!!
『WCS第二試合!『遊崎明日葉』対『竜崎里奈』!!デュエリストとしては今すぐ竜崎をぶちのめしたい心境だが、明日葉きゅんの雄姿を見たいのも事実!ここは我慢して実況していくわよ!実況・解説は引き続き『鮫島果歩』がお送りするわ!』
私情をはさみながら2人のデュエリストの名前を宣言する。
『まず登場してくるのは、恐竜族デッキを使う(竜崎里奈』!!男と最初にデュエル出来るというクッソ羨ましい運をつかみ取った私達の敵だあ!おい竜崎、負けろお!』
「いきなり実況がブーイングなんぞすなやあ!!」
明日葉とデュエルする竜崎に対し、会場のヘイトが一気に集まった。この世界のことを考えれば、致し方無いが……不憫であることには変わりない。
『続いては、この方を一目見る為だけに今日職員がここに来たと言っても過言ではない!男性ながらもプロの門を叩き、今日ここに降臨する!祝え!!この方こそ全デュエリストの頂点に立ち、全てのデュエリストを支配する我らが『遊崎明日葉』様だあああああああああああ!!!!!!』
「なんか俺の存在が宗教じみてるうううううううううう!!??」
明日葉の紹介がどこぞの時の王者じみているがこれで2人のデュエリストがフィールドに立った。
『これで準備は整った!!さあ皆準備はいい?明日葉きゅんのデュエルをしかと目に焼き付けな!!
では
デュエル開始ぃ!!!』
「「デュエル!!」」
遊崎明日葉
LP8000
VS
竜崎 里奈
LP8000
「先行はウチやな、いくで!ウチのターン!あーしは『ダイナレスラー・カポエラプトル』を召喚!更にフィールド魔法『ワールド・ダイナ・レスリング』を発動!これでターンエンドや!」
里奈
LP8000
モンスター:ダイナレスラー・カポエラプトル
魔法、罠:ワールド・ダイナ・レスリング
手札:3枚
『まずは手堅い盤面!これで明日葉きゅんは1体でしかモンスターを攻撃出来ないぞー!』
「最初はモンスターでの攻撃を絞って来たか……俺のターン!ドロー!手札を1枚墓地へ送って『ドラゴン・目覚めの旋律』を発動!これで攻撃力3000以上で守備力2500以下のドラゴン族モンスターを2体まで手札に加える!」
「!いつものデッキじゃない?」
「どうしたってんだ?それにあんなカード彩佳持ってたか?」
「持ってはいますがそれに対応したカードはありません。だから使わないだろうと思っていましたが……いったい何をするんでしょうか?」
「更に墓地に送った『
「ブルーアイズ!?滅多にお目にかかれないレアカードじゃないですか!!どうして明日葉君が?確か明日葉君はいつものデッキ以外持ってないと言っていたのに……」
「でもあのブルーアイズが見られるってのは凄いぜ!いっけー明日葉!ブルーアイズを見せてくれ!!」
「手札の
ATK3000/DEF2500
「ブ、ブルーアイズをほぼ無条件で召喚やてえ!?とんだインチキ効果やないか!」
「オルタナティブの効果、こいつの攻撃権を放棄する代わりに相手モンスター1体を破壊する!カポエラプトルを破壊させてもらうぜ!」
「くうぅ!こりゃキッツいのお……だが攻撃出来んならこのターンのダメージは無い。このターンはもう終わりやな」
「……それはどうかな?」
「なんやて?」
「俺は手札から『竜の霊廟』を発動!デッキからドラゴン族モンスターを墓地へ送り、それが通常モンスターならもう1体送れる!もう1体の
「ブルーアイズを墓地へ送った……ということは」
「手札から『復活の福音』を発動!墓地のレベル7・8のドラゴン族モンスターを特殊召喚するぜ。甦れ
里奈
LP5000
「いぎぎ……なかなかキッツいのもろたで……」
「カードを1枚伏せて、エンドフェイズに
「?白き霊龍にブルーアイズなんて名前有れへんがな」
「白き霊龍は『ブルーアイズ』として扱える!よって有効!」
「なんやて!?」
「白き霊龍は特殊召喚された時相手フィールドの魔法・罠をゲームから除外する!ワールド・ダイナ・レスリングを除外!」
「うお!?」
「ターンエンドだ」
明日葉
LP8000
モンスター:
魔法・罠:伏せ1枚
手札:3枚
『……っは!何と何と、初の男性デュエリスト明日葉きゅんは相手の妨害手段をことごとく破壊!しかも我々に笑みさえ浮かべてくれるファンサービス!素敵抱いて!!』
「「「あ?(威圧)」」」
『ヒィ!』
流石に欲望に忠実過ぎるナレーターに目で圧をかける警護官含めた観客達。皆さん目が怖いよ……
「ウチが完全にアウェーやな……まあそこでも勝っていくんやがな!ウチのターン!自分のフィールドにモンスターがいない場合に『ダイナレスラー・コエロフィシラット』を特殊召喚!更にこいつは自分のフィールドに『ダイナレスラー』がいるならリリース無しで召喚出来るんや。『ダイナレスラー・エスクリマメンチ』を通常召喚!」
『竜崎選手も負けじとモンスターを展開する!だがこれでは明日葉君のどのモンスターにも届かないぞー!』
「まあ待ちいや、ショーはここからやで!ウチはレベル6のダイナレスラー・エスクリマメンチにレベル2のダイナレスラー・コエロフィシラットをチューニング!
獰猛なる恐竜よ 我が敵をその牙と脚で屠り 覇道を駆け抜けろ シンクロ召喚! いでよ『ダイナレスラー・ギガ・スピノサバット』!!」
ダイナレスラー・ギガ・スピノサバット ☆8 地
ATK3000/DEF0
『ここで竜崎のエースモンスターの登場だあ!攻撃力3000!これで白き霊龍は破壊出来るぞ!』
「馬鹿にすんなや……ギガ・スピノサバットの効果!相手フィールドのモンスター1体を対象にして破壊するで!オルタナティブを破壊!」
「墓地の復活の福音をオルタナティブを対象として発動!これで戦闘・効果での破壊は免れる!」
「まだやで。フィールド魔法『ワールド・ダイナ・レスリング』を発動!バトルや!ギガ・スピノサバットで
『おおっと?これは相打ち狙いか?』
「そんな訳あるかい。ワールド・ダイナ・レスリングはダイナレスラーの攻撃力をダメージ計算時200アップさせんねん。これでオルタナティブを破壊や!」
明日葉
LP7800
「クッ……まだまだだ!」
ブーブー
『男性に対して攻撃!しかもダメージまで!これは重罪だあ!皆の者、そこの不届き者をフクロにしてしまえ!!』
「なんでや!ウチ別に悪ないやろ!!」
たとえデュエルでも男を傷つけた竜崎に会場のヘイトは竜崎に一点集中した。
「ええい、デュエルを続けるで!ウチはカードを1枚伏せてターンエンド!」
里奈
LP5000
モンスター:ダイナレスラー・ギガ・スピノサバット
魔法・罠:伏せ1枚
手札:無し
「俺のターン!手札のブルーアイズを公開してオルタナティブを特殊召喚!オルタナティブの効果でギガ・スピノサバットを破壊!」
「ギガ・スピノサバットの効果!自分フィールドのカードを1枚破壊することで破壊を免れるで!ワールド・ダイナ・レスリングを破壊するで!」
「俺はこれでターンエンド」
明日葉
LP7800
モンスター:
魔法・罠:伏せ1枚
手札:3枚
「ウチのターン!本当の闘いはこれからやで!墓地のワールド・ダイナ・レスリングの効果発動!自分フィールドのモンスターの数が相手より少ない場合こいつを除外してデッキから『ダイナレスラー』を特殊召喚出来るで!『ダイナレスラー・カパプテラ』を特殊召喚や!更にカパプテラの効果発動!相手の方がモンスターが多い場合、相手のモンスター1体を対象に破壊するで!ブルーアイズを破壊するで!」
「手札の『エフェクトヴェーラー』の効果!墓地に送って効果を無効にする!」
「だがギガ・スピノサバットの効果も忘れてへんよな?オルタナティブを破壊して攻撃表示にしてバトル!ギガ・スピノサバットで白き霊龍を攻撃!」
明日葉
LP7100
「っつう!」
「ウチはこれでターンエンド」
里奈
LP4700
モンスター:ダイナレスラー・ギガ・スピノサバット、ダイナレスラー・カパプテラ
魔法・罠:伏せ1枚
手札:1枚
「俺のターン!
「ほう……だがそれじゃ足りんで?」
「墓地の太古の白石の効果発動!こいつを除外して墓地の『ブルーアイズ』を手札に加える。オルタナティブを加えるぜ。手札のブルーアイズを公開しておるオルタナティブを特殊召喚!オルタナティブの効果でギガ・スピノサバットを破壊!バトル!ブルーアイズでカパプテラを攻撃!」
「手札の『ダイナレスラー・マーシャルアンガ』の効果や!相手モンスターの攻撃力が自分モンスターより高い場合、手札から墓地に送って攻撃を無効にしてバトルフェイズを終了させるで!更に罠『戦線復帰』を発動してギガ・スピノサバットを復活や!」
「……俺はこれでターンエンド」
「エンドフェイズにマーシャルアンガの効果や!モンスターの数が相手より少ない場合、自身を特殊召喚するで!」
明日葉
LP7300
モンスター:
魔法・罠:伏せ1枚
手札:2枚
「ウチのターン!こりゃ形勢逆転やな。『ダイナレスラー・システゴ』を召喚!ギガ・スピノサバットの効果でオルタナティブを破壊!」
「オルタナティブ……」
「ここからはウチの独壇場やで!開け!ウチのサーキット!召喚条件は『ダイナレスラー』2体!『ダイナレスラー・システゴ』と『ダイナレスラー・マーシャルアンガ』をリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク2『ダイナレスラー・テラ・パルクリオ』!もういっちょいくで!ウチのサーキット!召喚条件は『ダイナレスラー』2体以上!『ダイナレスラー・カパプテラ』とリンク2の『ダイナレスラー・テラ・パルクリオ』をリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク3『ダイナレスラー・キング・Tレッスル』!!!」
ダイナレスラー・キング・Tレッスル LINK3 地
ATK3000
『ここで怒涛のリンク召喚だあ!明日葉君絶対絶命!ここからどう巻き返すのー!?」
「リンク素材になったカパプテラの効果でキング・Tレッスルの攻撃力は1000アップや!更にテラ・パルクリオがリンク素材になった場合、墓地の『ダイナレスラー』を効果を無効にして守備表示で特殊召喚出来るんや!システゴを蘇生するで!」
『な、なんと!?攻撃力4000!!』
「バトルや!キング・Tレッスルでブルーアイズを攻撃!」
「リンクリボーの効果!こいつをリリースしてキング・Tレッスルの攻撃力を0にする!」
「まだギガ・スピノサバットが残っとる!ギガ・スピノサバットでブルーアイズを攻撃!ギガ・スピノサバットの効果でウチはシステゴを身代わりにするで!」
「……盤面が崩されたか」
「これでターンエンドや!次のターンで決めるで!」
里奈
LP4700
モンスター:ダイナレスラー・ギガ・スピノサバット、ダイナレスラー・キングTレッスル
魔法・罠:無し
手札:無し
『これで明日葉君のモンスターはゼロ!手札は共に上級モンスター!!これは終わってしまうのか!?』
「俺の……ターン!……悪いが次のターンは無い!!」
「なんやて!?」
「手札の『沼地の魔神王』の効果!墓地に送って『融合』をデッキから手札に加える!更に墓地の太古の白石の効果!自身を除外し、墓地の『ブルーアイズ』を手札に加える。オルタナティブを加えるぜ!そんでそのままオルタナティブの効果で特殊召喚!」
「……だけどそれじゃ相打ちがいいとこやで。キングTレッスルは攻撃対象を自分に向ける効果があるんや」
「まだこれじゃ終わんないさオルタナティブの効果でキング・Tレッスルを破壊!」
「だけどこれで攻撃権はなくなったで!次のターンは回ってくる。引き次第ではこっちの勝ちや!」
「それはどうかな?」
「?」
「手札から『融合』発動!手札の
青き眼らよ 今ここに交わり 新たな究極の姿を現すがいい!! 融合召喚!! 『
ATK4500/DEF3800
「うおおおおおおおおおアルティメット来たああああああああああああ!!!かっこいいいいいいいいいいいいいい!!!」
「アルティメット……こんなところで見られるなんて……!!」
幼少の頃からデュエルを見てきた2人にとって攻撃力4000超えでそれが激レアのブルーアイズで、それを召喚したのが自らが警護し、支えている男性なのは後の世に名を刻む程の功績であると思う程気分が上がっていた。
『な、ななな何とここで攻撃力4500の巨大モンスターだあああ!こんなカードを持っているなんて明日葉きゅんどんな富豪なの!?遊崎なんて聞いた事も無いんだけど?』
「バトル!ネオ・アルティメットでギガ・スピノサバットを攻撃!【ハイパーマキシマムバースト】!!」
アルティメット・ドラゴンの口から白いレーザーが放たれ、スピノサバットが一瞬で消滅する。
里奈
LP3200
「くう!だけどこれで攻撃はおしまい!凌いだで!」
「何勘違いしてるんだ?」
「ひょ?」
「まだ俺のバトルフェイズは終了してないぜ!」
「?もうアルティメットの攻撃は終わっとるやがな」
「アルティメットが攻撃した後自分フィールドのモンスターがアルティメットのみの場合、エクストラデッキの『ブルーアイズ』融合モンスターを墓地へ送ってもう一回攻撃出来る!」
「なんやて!?」
「これで終わりだあ!【ハイパーマキシマムバースト】!!第2打!!」
アルティメットの残りの首が竜崎を捉え、光輝く光線を放つ。
里奈
LP0
「きゃああああああああああああああ!!」
『遂に決着ー!!ワールドチャンピオンシップ予選第二試合勝者は、我らの「遊崎明日葉」きゅんだあああああ!!!』
「流石は世界大会、レベルは違うな」
「いやー負けたで!お前さん強いのお!正直侮ってたわ!でも楽しかったで!」
「ああ、あんたも強かったよ。流石プロだな!」
「せやろ?でもウチに勝つ程ってすごいな!今までプロにならなかったんはやっぱり女が怖かったからか?」
「いやそういうわけじゃ「明日葉君ー!やりましたねー!」!」
明日葉たちが話していると、彩佳が飛び込んできた。
「凄いですよ明日葉君!本選常連の竜崎さんをやっつけるなんて!」
歓喜恐らく自覚がないのか、彩佳は今明日葉に抱き着いている。するとやはり女性特有の膨らみが存在する。
「あ、彩佳?いきなり抱き着くのは……」
「え?……あ、あわわわ///」プシュー
『……ッケ!!』
今日彩佳は会場のデュエリスト・観客全てを敵に回した。
今回はここでおしまいです。はい、明日葉君のデッキが変わりました。『青眼』です。まあ自分が青眼が好きなのと、ここからだとどうしてもジャンドだと限界が来てしまう感じがするんですよね……制限改訂で大分ダメージ来てますし(ダンディとかバルブとか……)というわけで青眼にデッキが変わる事をお許しください。ジャンド強化が来たらまた使うかも……そうでなくてもジャンドはまた出てきますから。
次回は羽蛾とのデュエル回です。竜崎の言った通りなら羽蛾はイカサマをしてくるのか……?でも原作のようなイカサマって現実では余程の事でない限り無理くね……?
感想くれると次どうするかのモチベになります。
ではまた次回にー