男女逆転してる変な世界ですがデュエルで戦っていきます 作:火壁
いやホントすいませんでした、ほぼ1月更新せずスランプでしたもんで編集すらしない始末。
前回の羽蛾戦大きく書き直そうかなと考えています。あんな書き方した作者をお許しください……
これからは5000字程度いったらそこで区切ります。
今回は決勝戦です。めっちゃつおい加賀良紗月とは……?
ではお楽しみください。
準決勝終了後、羽蛾はイカサマが発覚し、資格剥奪処分。デュエル業界から追放された。
「やっぱり仕掛けがあったか……羽蛾の奴、今度あったらただじゃおかねえ!」
「でもデュエリストの資格も剥奪されましたし、もう会う機会もないでしょうね。それより次が決勝戦ですよ。明日葉君、相手もここまで勝ち上がってきた強者です。気を付けてください!」
「大丈夫だ。コンディションもバッチリ、ディスクの調子もチェック済みだ。後は決勝で全力で臨むだけだ」
準決勝第二試合は島が加賀良に敗北した。先程のように10000オーバーキルではなかったがその強さは圧倒的なものであった。
「でも彼女の引きは凄いな……引くカードのほとんどが相手を妨害するカードだった」
「10000超えのダメージは対戦相手のモンスターを奪った戦術だったのかもしれませんね。先程のデュエルからロックデッキと考えていいでしょうから、対策としては展開し過ぎず相手の手を封じるといったところでしょうか」
彩佳が今まででは考えられないような意見を出している。それも明日葉とデュエルを続けてきた結果なのだろう。
『これより決勝戦を行います。選手の2人はゲートまでお越しください』
相手の対策を考えている内にアナウンスが流れる。どうやら時間のようだ。
(このデッキだとあまりロックデッキを攻略出来そうもないんだよなあ……あのカードが来るのを祈るしかないか)
「よし!準備も出来たし行くか!」
「「はい/おう!!」」
こうして明日葉は決勝戦へと向かって行った。
『ようやく来た……これが最後だ……明日葉君のデュエルを見られるのがこれが最後だなんてーーーー!!!だが私達はここで歴史の発見者となるのだ!!初の『男性デュエリスト』遊崎明日葉がこの決勝戦で優勝すればWCS本戦に出場出来るのだ!!皆もこんな前置きよりも明日葉君を見たいだろうからここら辺にしておこう!これよりWCS予選決勝!!遊崎明日葉対加賀良紗月だああああああああ!!!』
『まずはこの人!デッキの中には妨害カードばっかり!陰湿デュエリスト『加賀良紗月』!!』
「説明に悪意しか感じない。……」
『そして続いてはこの御方!!初出場にして決勝進出者!ブルーアイズを操り窮地をひっくり返すデュエリスト!!『遊崎明日葉』ァ!!』
「最初と比べたらマシな紹介……かな?」
『さあ役者は揃った!素晴らしいデュエルを見せてくれ!
デュエル開始ぃ!!!』
「「デュエル!!」
遊崎明日葉
LP8000
VS
加賀良紗月
LP8000
「はあ……遊崎明日葉……今の実況、不公平とは思わない?男性というだけであそこまで贔屓される。さぞいい気分だろうね」
「?いきなり何を……」
「男性がデュエリストになること自体前代未聞だけどそれも計算ずくなんだろ?いいよね人気者は……本当に反吐が出る」
「だから何を言ってるんだ?そんな打算的な考えするわけないだろうに」
「ふざけるな。あんたを潰してあたしがいるってことを世の中に知らしめてやる!」
そう言って加賀良は明日葉に対して対戦相手に向けるものとは違う敵意をむき出しにする。
「そういえば悠香さんってあの加賀良さんのこと知ってました?」
「いや、そういや初耳だな。何やってたんだあいつ?」
「加賀良は今までは全くの無名やったで」
「「!?」」
彩佳と悠香が話していると竜崎が会話に入って来た。
「竜崎!なんでここに?」
「明日葉はんが話し相手は多い方がええやろってまあ加賀良の情報もなんぼかあるしええやろ?」
「そ、そういう事なら」
「おい彩佳!いいのか本当に?警護官でも何でもないんだぜこいつ?」
「でも明日葉君がいいって言ったのなら大丈夫ですよ。男性からの許可なんですから問題ありませんって」
「だからってい、いいのか?……いいのか」
彩佳の台詞に困惑しつつも納得する悠香。それを気にせず竜崎は話を進める。
「加賀良は元は地方でデュエリストをやっとってな勝率も半々といったところや。でもある日共に競っていた友人が消息不明になったんや」
「なんだと!?」
「それだけやない、奴さんと友好関係にあった奴らも何人か行方が分からんくなっとる。そうなったら待っとるのは孤独や。あいつの事を気味悪がって誰も近づかんくなった。そっからあいつは人を信じんくなったんや」
「……そんなことが」
「で、でもそれと明日葉は関係ねえじゃねえか!なんであいつは明日葉を目の敵みたいにやってんだよ!?」
「言ったやろ、あいつを皆気味悪がったって。そん中には男性もおったんや。昔から知っとった男がな……それが原因やろ」
「……でもそれは明日葉君を敵視する要素にはなりえないと思うんですけど?」
「それ以上はウチにも分からん。直接聞くしかないやろ」
竜崎はそれだけ言って試合観戦に戻った。とはいってもその場からは動いていないが。
「加賀良紗月……きな臭いですね」
「ああ、でもあいつの情報なんてどうやってかき集めるんだ?現状竜崎の情報しかないし、そんなコネもないだろ」
悠香が歯がゆい思いをしている中、彩佳は携帯で何処かにメールを送った。
「何処に送ったんだ?」
「お母さんの所です」
「克巳さん?なんでまた?これだって放送されてるし明日葉の報告なんていらないだろ」
「違いますよ。加賀良紗月を調べてもらうんです」
「は?いやいやいくら克巳さんでも無理だろう?いち個人の情報をただの企業が調べられる訳g「情報来ました!」早いな。ていうかそれって普通に犯罪じゃねえのか?」
「知らなかったんですか?うちは情報も取り扱っているんですよ?」
「……え?」
衝撃の真実
城之内グループ、実は国の情報管理を任される程セキュリティシステムが強固なのだ。因みに社長の克巳曰く「警護官や運送業以外でも出来る仕事はやってくべき」とのこと。今回彩佳はそこから情報を拝借したのだ。犯罪じゃないかって?バレなきゃヘーキヘーキ。
「これで加賀良紗月の経歴を調べられます……!こ、これは……」
「なんだ?何が書いてたんだ?」
「悠香さん。か、加賀良紗月は……」
「あいつは?」
「
「あたしのターン。モンスターをセット、カードを1枚伏せてターンエンド」
加賀良紗月
LP8000
モンスター:セット1体
魔法、罠:1枚
手札:3枚
『おーっと加賀良紗月、モンスターと伏せカードを伏せただけ!手札が悪かったかー?』
「ほら。こういううざい実況も、野次を飛ばす観客も、相手を乏しめる対戦相手もあたしからしたら殺意の対象でしかない。どうせあんたもそうなんだろ?関係あるだけであたしは腫れ物扱い。そりゃこんな世界辟易するに決まってるよねぇ?」
「さっきから話の要点が理解できないんだが、つまりは『陽キャ死すべし』って言いたいのか?」
「そんな小さい事じゃないよ。これからもっと大きい事をするの。取り敢えずあんたは邪魔だし、消えて」
「そりゃ凄いな。でもこっちも目的があるわけだからそう簡単にはいかねえよ。俺のターン!手札のカード1枚を墓地へ送って『ドラゴン 目覚めの旋律』を発動!デッキから攻撃力3000以上2500以下のドラゴン族を手札に加える。そんでこいつは手札の
「来たね、オルタナティブ。あんたのフェイバリットカード。でもそれがあんたを殺すのさ!罠『スウィッチヒーロー』!」
「な!?」
「お互いのモンスターの数が同じ場合、全てのコントロールが逆転する!オルタナティブはいただいたよ!」
「っち!このモンスターはなんだ?」
千眼の邪教神 ☆1 闇
ATK0/DEF0
(嘘だろ?)
「今嘘だろって思ったよね?あんたみたいに強いカードがあるわけじゃない。だからこうして奪うのさ」
「……だけど手が無いわけじゃない。千眼の邪教神を反転召喚。開け、光輝く戦いのサーキット!召喚条件はレベル1モンスター1体。千眼の邪教神をリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク1『リンクリボー』!」
「防衛手段を作って来たね。でもそれだって一時凌ぎ。1体モンスターを出すだけでオルタナティブの攻撃が通る。結局は無駄な労力なのさ」
「判断が早計過ぎるぜ。手札から魔法『トレード・イン』を発動。手札のレベル8を墓地へ送って2枚ドローだ。更に手札から魔法『竜の霊廟』を発動。デッキからドラゴン族を墓地へ送って、それが通常モンスターならもう1体デッキから墓地へ送れる。青眼の白龍を送って次に太古の白石を墓地へ送る。手札から魔法『復活の福音』を発動。墓地のレベル7もしくは8のドラゴン族を特殊召喚する。青眼の白龍を復活させるぜ」
「相打ち狙い?オルタナティブも可哀想にね。相手に取られたらすぐに破壊されるなんて」
「相手にいいように使われるくらいなら自ら破壊するまでだ。魔法『滅びの
「え!?」
「青眼の白龍がいる場合相手のモンスターを全て破壊する!許せ……オルタナティブ。ブルーアイズ!【
「っクソ!そうやってあんたはあたしの手に入れたものを奪っていくんだね。男だからって何でも許されるなんて考え、傲慢にも程があるんじゃない?」
「手に入れたも何も元々俺のだろ」
「うるさい!そう言ってあたしの大切なものをみんな奪っていった!もう何も奪わせない、今度はこっちが奪う番だ!」
そう言った加賀良の顔は狂ったような笑みを湛えていた。
「……お前に何があったかは俺には分からない。でも笑いながら奪うのはその奪った奴と同じになっちまうんじゃないか?」
「笑いながら?ふざけないで。あたしをそんなクソ共みたいな連中と一緒にしないでよ!」
「お前今の自分の顔見てみろよ。完全に犯罪者のそれだぞ?」
「あんたもやっぱりあたしを虐げるんだね。やっぱり
「あの人?何を言ってるか分かんねえけど言えることは自分の環境を変えようとしない奴に救いの手は差し伸べられないって事だけだ」
「変える必要なんてないわ。あの人があたしを愛してくれる。あの人が救ってくれたから変わる必要なんてないのよ」
「その人がどんな人かは知らない。でも今のお前を見ると余りにもおっかないぞ」
「もういい、あんたは倒す。それであの人の存在を知らしめるんだ!」
最早最初の目的すら見失っている加賀良の目はハイライトが消え、何かに憑りつかれた様に訴えた。
「ああそうかい、なら続きだ!バトル!リンクリボーでダイレクトアタック!」
加賀良
LP7700
「エンドフェイズに2体の太古の白石の効果。デッキの「ブルーアイズ」を特殊召喚出来る。来い!青眼の白龍、白き霊龍!これでターンエンドだ」
明日葉
LP8000
モンスター:青眼の白龍×2、白き霊龍、リンクリボー
魔法、罠:無し
手札:3枚
「加賀良の奴、明日葉に対して逆恨みもいいとこじゃねえか」
「それより何故大会運営は加賀良紗月の事をまず国へ連絡しなかったんでしょう。行方不明者なのにそれ以降の情報は何も無いなんて……」
「すぐに見つかったとかじゃねえのか?だからそこまで大きく騒がれなかったとか」
「いえ、ニュースにはなっていたようです。行方不明者の関係者がいなくなったということで当時話題になったんですがすぐにニュースにもならなくなったんです。その時にも発見されたという情報はなかったようで」
「ん~つまりどういうことだってばよ?」
「何かが背後にいる……その可能性があるということです」
「?いやいやいやいやそれは考え過ぎだろう。たかだかいちデュエリストにそこまでやる意味なんて「もしその価値があるのだとしたら?」……え?」
彩佳の発言に悠香は戸惑う。彩佳は何か知っている、そう思わせるほどに彩佳の顔からは強い意志を感じさせた。
「彩佳、一体何を知ってるの?」
「あたしのターン。本当に長い1ターンだったよ。でもそれも崩してしまえば関係無いんだよね!あんたの青眼の白龍2体をリリースして『溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム』を特殊召喚!」
溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム ☆8 炎
ATK3000/DEF2500
「うお!マジかよ!」
「それだけじゃないわ。白き霊龍もリリースして『
海亀壊獣ガメシエル ☆8 水
ATK2200/DEF3000
「俺のモンスター達が!」
『あぁーっと!明日葉君のモンスター達が加賀良紗月のモンスター達に変わってしまったぁー!これで戦力が大幅にダウン!!加賀良紗月にこんな手が隠されていたとはー!』
「これで準備は整った……このカードであんたを……殺す!!」
「!!」
通常、デュエリストは「殺す」という台詞ではなく「倒す」という台詞を用いる。それは情操教育の為だけではなく、倒すという言葉の方が適切な為である。その為「殺す」を用いるデュエリストは「教育がなっていない」「倫理観が欠けている」とバッシングされる事が多い。しかし明日葉はその台詞が何処か現実味を帯びているように感じられて仕方がなかった。
「これであたしの存在は認められる……あたしはあの人の役に立てる……」
「……よせ……それはダメだ……やるんじゃあない!」
「あの人の理想を叶えるの……あの人の為に……
「ダメだ!
「フィールド魔法『オレイカルコスの結界』発動!!!」
「止めろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「「オレイカルコスの結界!?」」
カードが輝き、緑色のラインが流れる。そしてオレイカルコスの紋章が刻まれた。
それは敗北者の死を意味する
「さあ、全部壊してあげる!」
書き方を変えて5000字程度で区切ることにしたのでここでおしまいです。
話を聞かない系デュエリスト加賀良紗月さん。ダーツなる人物と関わりがあり、「オレイカルコスの結界」の使用者って時点でお察しですがそういうことですよね。
オレイカルコスの結界が発動され明日葉君が窮地に立たされます。果たして彼に打開策はあるのか?
編集中にUA30000、PV100000を突破しました。予選も終わりそうなので初心者講座回を書こうかなと考えてます。他にもあればやるかもね。
では次回お会いいたしましょうさいならー。