男女逆転してる変な世界ですがデュエルで戦っていきます 作:火壁
「ダメだAIBO!そんなカード使っちゃいけない!」
「オレイカルコスの結界!」
「止めろおおおおおおおおお!!」
AIBOではないけどこんな感じ。
て訳で後編ですよ。明日葉君がちょっとピンチです。何せ負けたらどうなるかは以前に確認済みですからね。
オレイカルコスの結界の効果を忘れていたのでライフ計算をやり直しました。お許しください。
では後編、デュエル開始ぃ!
「さあ、全部壊してあげる!」
フィールド魔法「オレイカルコスの結界」が発動し、加賀良紗月の額にはオレイカルコスの紋章が浮かんでいた。
「なあ、そのカードは一体何なんだ。以前戦った奴もそれを使って負けたら全く動かなくなった。ダーツって誰だ。答えろ!加賀良!」
「あんたの質問に答えてあげる筋合いはないわ!あたしはカードを1枚伏せてターンエンド!」
加賀良
LP7700
モンスター:無し
魔法、罠:1枚、オレイカルコスの結界
手札:無し
『……何これ?』
実況だけでは無く観客も今の事態を理解できた者はいなかった。見たことのないカード、そのイラストに描かれた紋章が使用者の額に浮かんでいるのだから困惑するのも当然だろう。
そして彩佳と悠香も事の重大さを認識し、息を呑んだ。
「おいおい……あれって」
「メディナ・ディバイン。彼女が明日葉君を逃がさないようにするために使ったカード……でしたよね」
「いやいやおかしいって!あんなの公式で製造された記録はなかったぞ!あの時だっててっきり明日葉を逃がさない為のはったりだと思ってたし……彩佳、さっきの克巳さんから送られてきたデータに何か書いてたんじゃ……」
「お母さんから送られたデータには加賀良紗月のデータだけでした。行方不明になっていた時期に何者かに遭遇したと考えるのが自然でしょうか……」
「そ、そうだとしてもよ……頭ではわかっても……気持ちが追いつかないっていうか……わかんないよ……また明日葉は死ぬかも知れないの?もうやだよぉ……明日葉に死んで欲しくないのに……うぅ」
「……悠香さん」
彩佳が考察している時、悠香は明日葉の危険に恐怖し、自分の無力さに涙を流していた。
「こんなんじゃ警護官でいる意味ないじゃんかぁ……男を守る仕事なのに……せっかく明日葉を守れるようになったのに……これじゃあなんで警護官やってるかわからないよお……」
「悠香さん、こんな事態になることなんて誰も予想出来ませんでしたよ。私だって自分の無力さが憎いです。でも今出来るのは明日葉君が勝利するのを祈るだけじゃないですか……」
「彩佳……でも……」
「大丈夫、明日葉君なら勝てますよ。それにデュエルはまだ始まったばかりじゃないですか。まだ勝機はありますよ」
「そうかな……そうだよな。明日葉なら勝てるよな!頑張れぇ!明日葉ぁ!!」
彩佳に励まされ、調子を取り戻した悠香。しかし彩佳は悠香を励ましていたが自分はとても前向きになれるとは思えなかった。
(メディナ戦のデュエル……敗北した後未だ目覚めないメディナ……そして……)
彩佳は先程送られてきた克巳からのデータをもう一度開いた。
『彼女は行方不明になる前から裏で男性取引を行っていたという噂があったわ。証拠は確かにないけど「火のない所に煙はたたない」わよね?それに以前協会に侵入してきた不良リーダーのあのカード……なーんかありそうなのよねぇ。そこも含めて明日葉君を守ってあげなさい』
(明日葉君……絶対に負けないでください。もし負けてしまったら……正気でいられないかもしれません)
「俺のターン!」
「このスタンバイフェイズに溶岩魔人ラヴァ・ゴーレムの効果を発動!あんたは1000ポイントのダメージが入るわ」
明日葉
LP7000
「ぐうう!!」
「このデュエルではダメージが実際に痛みとなって襲い掛かる。勿論ただ殺すだけなんてつまらない真似はしない……じわりじわりといたぶってあげる」
「くう……だがなにも出来ない訳じゃない!レベル8のラヴァ・ゴーレムとガメシエルでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!
魔界の海に浮かびし巨城よ 今鉄壁の砦となり 我が身を守る盾となれ エクシーズ召喚!
『魔海城 アイガイオン』!!」
魔海城 アイガイオン ★8 水
ATK?/DEF3000
「アイガイオン……でも攻撃力は不明だし、上げる条件が満たされてないのね」
「更に魔法『死者蘇生』を発動。蘇らせるのは『青眼の亜白龍』だ!」
「またオルタナティブ……その子も可哀想だ。いくら破壊されても、素材にされても何度でも復活させられる。何度もその身を酷使され、そんな主なんて嫌で仕方ないだろうに……だから解放してあげる!罠『激流葬』!」
「!!」
加賀良の激流葬によって明日葉の召喚したオルタナティブは出てきて早々に破壊されてしまった。
「……カードを1枚伏せてターンエンド」
明日葉
LP7000
モンスター:無し
魔法、罠:1枚
手札:2枚
「手が無くなった?ならこれからはこっちの独壇場とさせて貰うわ!あたしのターン!『フォッシル・ダイナパキケファロ』を召喚。これでお互いにモンスターを特殊召喚出来なくなったわ。更にオレイカルコスの結界の効果で攻撃力が500アップ。そのままバトルフェイズ。フォッシル・ダイナパキケファロでダイレクトアタック!」
明日葉
LP5200
「がああっ!」
「あたしはこれでターンエンド。苦痛に喘ぎ悶えなさい」
加賀良
LP7700
モンスター:フォッシル・ダイナパキケファロ
魔法、罠:オレイカルコスの結界
手札:無し
「これは……まずいですよ」
「おいおい!特殊召喚が出来ないってとんでもねえじゃねえか!明日葉のデッキは高火力のドラゴンを特殊召喚するデッキ。これじゃあ何も出来ずにやられちゃう!」
「素が出てますよ」
「!」
「大丈夫、明日葉君がこの程度で何も出来なくなるデュエリストじゃありません。それは悠香さんだってわかっているでしょう?」
「……」
「信じましょう。明日葉君を……」
「……うん」
「俺のターン!モンスターをセット。カードを1枚伏せてターンエンド」
明日葉
LP5200
モンスター:1体
魔法、罠:2枚
手札:1枚
「最早手詰まり……か。じゃあじっくり料理してあげよう!あたしのターン!『飛行エレファント』を召喚してそのままバトルフェイズ。フォッシル・ダイナパキケファロでセットモンスターを攻撃!」
太古の白石 ☆1 光
ATK600/DEF500
「飛行エレファント飛行エレファントも攻撃力が上がってるわ。ダイレクトアタック!」
明日葉
LP2850
「ぐああああああああ!!!」
「あたしはこれでターンエンド」
加賀良
LP7700
モンスター:フォッシル・ダイナパキケファロ、飛行エレファント
魔法、罠:オレイカルコスの結界
手札:無し
「お、俺のターン。モンスターをセット、ターンエンドだ」
明日葉
LP2850
モンスター:1体
魔法、罠:2枚
手札:1枚
「最後はカードにまで見放されたわね。まあ、あんたにはお似合いの最後かな。あたしのターン、ッチ。魔法『デーモンの斧』をフォッシル・ダイナパキケファロに装備してバトルフェイズ。飛行エレファントでセットモンスターに攻撃」
増殖するG ☆2 地
ATK500/DEF200
「更にフォッシル・ダイナパキケファロでダイレクトアタック」
明日葉
LP50
「うあああああああ!!」
明日葉はこれまでの蓄積故かそのまま地面に倒れ伏してしまう。その光景に観客からも悲鳴が上がる。
「これでターンエンド。さあ、次が最後のターンよさっさと引きなさい。人生最期のカードをね」
「明日葉君……」
「……もういい」
「え?」
「もういいでしょう!!!」
悠香はそう叫び、明日葉の下へ走っていった。
「!悠香さん!?」
「悠香……!」
「もういいじゃない!このデュエル、あんたの勝ちよ。そのカードの事は知ってる!負けたら死ぬって事も、あんたの事も!それは孤独が辛かったのは分かるわ。あたしもそうだったもの、でも彩佳に出会えた。明日葉にも出会えた。悔しいけどレイカだって今じゃ会えて良かったって思ってる。今まで苦しかったこの世界が楽しく感じられたの!だからお願い……あたしから『今』を奪わないで……あなたの要求は何でも聞く……いう通りにする……だから明日葉を……あたしの
悠香は顔をぐしゃぐしゃにしながら加賀良に懇願した。そしてその行動を見た彩佳は先程までの自分の言動に後悔した。
(私……また何も出来なかったんだ……信じろなんて言って……結局また見逃したんだ……
「命乞い?面白いけど~、ダ~メ!そいつは見せしめ。ダーツ様の為の生贄になるの。それにそいつと離れたくないならあんたも生贄になっちゃえばいいじゃない。そうすればずっと一緒だよ♪」
「!お前……お前えええええええええ「悠香」!」
「まだ、デュエルは終わってない。まだ勝機は見えてる」
「「明日葉(君)!!」」
起き上がる明日葉に今度は彩佳も駆け寄る。
「明日葉君、大丈夫ですか!?ああ、こんなにボロボロに……申し訳ありません!明日葉君は大丈夫だと思って私……」
「大丈夫だ彩佳。この程度で負ける俺じゃない。それに、デュエルってのはここからが本番なんだぜ?」
「明日葉……あたし……」
「ごめんな、心配かけて……でもこのデュエル、負けるわけにいかなくなったからさ」
「え?」
「『大切な人』なんて言ってくれたお前を泣かすような奴、許すわけにゃいかねえだろ!」
「ふぇ!?あ、明日葉……」///
「こ、こんな時でもキザな台詞は忘れないんですね」///
「そういうつもりはねえんだけどな……ほら、早く席に戻っとけ。デュエル中だ」
「「……はい/おう!!」」
調子を取り戻した2人は駆け足でフィールドを離れていった。明日葉は再び立ち上がる。
「立ち上がったか……でもライフ差は歴然。逆転は不可能だよ」
「それはどうかな?デュエルとは一瞬一瞬のビッグバン。ドローするカードが世界をひっくり返すかもしれないぜ?」
「そんなの不可能よ。あたしの勝利は揺るがない。早くターンを終わらせて負けなさい」
「いや、俺は負けない。ここから、勝つ!俺のターン!来たぜぇ‼手札から魔法『サンダー・ボルト』を発動!」
「サンダー・ボルト!?」
「これでお前のフィールドのモンスターは全て破壊。これで特殊召喚が解禁された!」
「で、でも飛行エレファントは1回だけ効果で破壊されないわ!それにあんたの手札は1枚!それじゃああたしのライフは削り切れないわ!」
「それを可能にするのがエンターテインメントさ!墓地の太古の白石をゲームから除外して効果を発動。墓地の「ブルーアイズ」を手札に加える。『青眼の白龍』を手札に加えるぜ。更に手札の『青眼の白龍』を公開することで特殊召喚。来い『青眼の亜白龍』!!」
「オルタナティブ……あなたをそこまで突き動かすものは何なの?そのデュエリストはあなたを無理やり戦わせてるのに……」
「俺とオルタナティブはそんなことで仲違いするほど薄っぺらい関係じゃなんだよ!オルタナティブの効果!攻撃を放棄して飛行エレファントを破壊する!更にリバースカードオープン!『融合』!」
「!あの伏せカードはブラフだったのね……」
「手札とフィールドの『青眼の白龍』2体、オルタナティブはフィールド・墓地にいたら青眼の白龍となるため条件は揃ってる!
青き眼らよ 狂気の渦で混じり合い 絶望を蹴散らす希望となれ 融合召喚!
『
青眼の双爆裂龍 ☆10 光
ATK3000/DEF2500
「ツイン……バースト……」
「明日葉君の……新しいエース……」
「だ、だけどそれじゃああたしのライフは0にならない!次のターンでそいつを破壊すれば「お前に次のターンは無い!」え?」
「バトル!ツインバーストの攻撃【双撃のツインストリーム】!!」
加賀良
LP4700
「きゃああああああああああああああ!!……ほ、ほら!まだ負けてない負けるものか!次のターンで……!」
「言ったろ?次のターンは無いと!」
そう言った明日葉の前には伏せていたカードが開かれていた。
『融合解除』のカードがその効果を発動させていたのだ。
「融合解除は融合召喚したモンスターをエクストラデッキに戻し、その素材モンスターを墓地から復活させるカード。しかもこの効果で復活したこいつらは攻撃出来る。これでもまだ次のターンが来ると?」
「あ、ああ、あああああ……」
「さて、ここでひとつアンケート
男からのキツーいお仕置きはお好き?」
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
「青眼の白龍で攻撃!【滅びの爆裂疾風弾】!」
加賀良
LP1700
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「オルタナティブ、止めだ」
「や、やめ……」
「【滅びのバーンストリーム】!!」
加賀良に破滅の光が繰り出された。それはオルタナティブの明日葉との戦いを否定された事へ対する怒りが込められているようで立体映像なのか疑ってしまう程の迫力だったとその会場へ来ていた観客は語る。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
……ダーツ……様」
加賀良
LP0
『……っは!防戦一方の苦境を跳ね除け遂に、遂に決着ぅ!勝者は世界初の男性デュエリスト『遊崎明日葉』だああああああああ!!!』
「明日葉ぁ!!」
「明日葉君!!」
「……言ったろ?勝つって!」
そう言って明日葉は2人にVサインを送った。
遊崎明日葉 WCS本戦出場権獲得!!!
ここまで早く書けるなんて思わなかった……これくらいのペースで書けたらいいのになあ……。
明日葉君が見事に本戦出場です。シリアス疲れたので日常書きたい……そんな気分です。
本戦の構想も練っておくので気長にお待ちください。
ではまた次回お会いしましょう。ではー