男女逆転してる変な世界ですがデュエルで戦っていきます   作:火壁

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更新空いたとか思ってたら2月空いてた……。ネタが想像以上に出なかったから他書いて無理やり作りました許して(懇願)。

デート1弾です。


デュエル22~デートイベント 明日葉の気持ちを聞け~

遊崎家

 

この日は明日葉にとって人生で初めての日となった。

 

(今日が……レイカとデートか……)

 

プロ認定試験の後彩佳たちに言った台詞から彼女たちが「デートなら二人きりがいい」と順番を決めだした。それで一番に決まったのがレイカということなのだ。

 

「服装は……いつものでいいか。デッキと、ディスクと、スマホ、財布があれば十分かな。そう言えばこっちでのデートってどんな感じになるんだ?まあ元の世界でもデートなんてしたことないけど……」

 

そう言いながら1階に降りていく。リビングには彩佳と悠香がおり、今日のことに若干不機嫌だがこれでも納得している。

 

「おはようございます」

 

「おはよ」

 

「おはよう。今日はよろしくな」

 

「」ムスー

 

「許してくれよ。そもそも2人きりで行きたいって言ったのはそっちだろ?それにどっちにしろ2人とも一緒に出掛けるんだし今日はさ、な?」

 

「そうですけど……」

 

明日葉の台詞に彩佳は口を尖らせながらも今日のことを自分に当てはめて次はこうなるからと自分に言い聞かせる。

 

「そう言えばレイカはどうしたんだ?」

 

「レイカは準備するって自分ち戻ったぞ。1時間前に出たし、あと30分はかかるんじゃないか?」

 

「そっか、メイクとか色々あるもんな」

 

「え?メイクは男がするもんじゃないのか?」

 

「え?」

 

「だって悠希さんも外出するときしてたし、てっきり明日葉もしてるもんだと……」

 

「い、いや。ノーメイクだけど……」

 

「それでこの完成度か……本当に明日葉の担当になれたのは運が良かったんだなぁ……」

 

「明日葉君と最初に出会った私に感謝してくださいね!」ドヤァ

 

「あーはいはいどうもねー」

 

「棒読み過ぎじゃないですか!?せめてもう少しくらい感情込めてくださいよ!」

 

そんなやり取りをすること30分。遊崎家のインターホンが鳴った。

 

「お?レイカかな。じゃあ2人共、警護頼んだぜ」

 

「はい/おう!!」

 

2人にそう言いながら玄関の扉を開ける。するとそこには

 

「お待たせいたしました明日葉様!さあ参りましょう!!」

 

リムジンとその護衛であろう黒塗りの高級車が5台停車していた。

 

「……」

 

「あの?明日葉様?」

 

「……ッハ!ここは、現実世界!」

 

「何があったのですか!?」

 

「仕方ないんじゃないですか?明日葉君元の世界ではそこまで裕福ではなかったそうですしリムジンを見たこと無いのはこっちでも普通です」

 

レイカの反応に半ば呆れながら答える彩佳と普段使わないリムジンに若干心躍らせる悠香。しかしこれは明日葉を迎えるものの為、悠香は乗れない。残念。

 

「レイカ、何故……リムジン?」

 

「? 明日葉様のような男性を乗せるならこれくらいは当然ではありません?」

 

さもこれが当然のといった物言いだが当然ではないし、これがこの世界の女性の大半を占めるのだから質が悪い。

 

「と、とにかく行くか」

 

「そうですね。では明日葉様、参りましょう♪」

 

「ぐぬぬ……」

 

 

 

 

「そういえばどこか行きたいとかあるのか?」

 

「明日葉様の服装、いつもそのような黒がメインですよね。今日はおしゃれを目指してはいかがでしょうか」

 

「お、おしゃれ……か……」

 

「どういたしました?まさかわたしの提案が不快でしたか!?」

 

レイカの提案にあまり乗り気でない明日葉。不思議に思ったレイカは自分に落ち度があると考え、悲観的になるが明日葉はそれを否定する。

 

「違う違う!ただ、友人と出かける時とか服選ぶんだけどさ、友人からは全くと言っていい程不評だったんだよね……」

 

「そうだったんですね……では本日はわたしの家が懇意にしている洋服屋でコーディネートいたしましょう!わたしのこれもその人のコーディネートなんです!」

 

そんなレイカの服装はカットソーにロングスカート。上着にパーカーと明日葉の世界でも女性がするような服装で明日葉も馴染みのある服装だった。

 

「そっか、それなら安心……かな?」

 

しかし、明日葉はここで一抹の不安を抱える。それは『そこに行ったとして男という理由で襲われないか?』ということだ。

 

ここで注意する点として明日葉は決してうぬぼれているわけではない。ただこの世界に滞在して3か月、協会の女性を始め、ユニオンやその他職場に従事する女性はとにかく男性に執着する傾向が強い。いやもう強いレベルで片付くか疑問だが、とにかくその女性たちに今回のデートを叩きつぶされないことを祈るばかりだった。

 

 

 

 

 

 

リムジンで移動すること20分.レイカの言う洋服屋に到着した。しかしそこで明日葉はもう一つの懸念が浮かんだ。

 

「そういえばこの店って、男服あるのか?」

 

そう、この世界は男性は基本外出しない。その為男性服なぞ入荷しても意味は無いのではと考えたのだ。しかしそんな明日葉の懸念は問題ではないといった具合にレイカが答える。

 

「大丈夫ですよ。男性服を買い求める女性もいますし、夫婦で買い物に来て店員に嫉妬の目で見られたい方もいるんです。わたしの家の男たちとも何度か足を運んでいるんですよ」

 

「てことは何度か男のコーディネートもしてるってことか。なら大丈夫だな」

 

そう会話している間に地下駐車場に入っていく。因みにこの洋服屋はちゃんと立体駐車場も存在し、地下は男性用である。

 

「明日葉様、これより入店しますけど男性は認証が必要なんです。まあ顔を一度見せるだけなんですけどそれをいつまでもやらせようとするのですぐ切り上げてください」

 

「お、おう……わかった」

 

苦笑しながらもレイカの後についていく明日葉。更に後ろからは警護の為の彩佳と悠香、レイカが連れて来た警護官20余人がついてきている。

 

(うっわモノホンの明日葉きゅんだ!ヤバいカッコよすぎない?今日仕事で良かったああああああああ!!!)

(ああああああああ明日葉さま!明日葉さまが目の前に!ダメ!立ってるのがやっとなんですけど!)

(明日ちゃん!明日ちゃん!またデュエルみたいよぉ~ここフィールドあったけどやらないかなぁ~!!やって欲しいなぁ~!!)

 

「明日葉君~~、レイカさんと一緒がそんなにいいんですか~~?私とじゃ満足出来ないんですか~~~~?」

 

「諦めろ彩佳。今回あたしたちは負けたんだ。次に賭けよう、な?」

 

「……ふふっ」ニヤニヤ

 

涙目になる彩佳とそれを慰める悠香へ愉悦の笑みを漏らすレイカ。WCSへの出場の為とはいえ2人より明日葉と一緒にいた時間が短いのが明日葉との距離が離れていると考え、今回距離を縮める為にどうするか考えた結果が今回の明日葉コーディネートである。

 

それはそれとして先程レイカの言った通り、ここでは男性認証のためにモニター越しとはいえ男性の顔を直視する。そうするとこの世界でどうなるか

 

『ひゅうううううううううう!!久々の男だイエエエエエエエエエエエエエエ!!!』

『え?マジマジ!?ホントだひゃっほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおうううううううう!!!え?しかもこの方あの明日葉様じゃないですかやったああああああああああああああああああああああああ!!!』

『明日葉様!?明日葉様が来たって!?マジか!サインと写真と種貰わないと!!ひゃっほおおおおおおおおおおおうううううう夢が広がりングだぜえええええええええええええええええええええ!!!』

 

瞬間、明日葉の背後から感じたことのない感覚が流れた!

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

「明日葉君に手を出したら殺す……」

「生きてることを後悔させてやる」

「モニター前のお前!今からつぶしに行くから覚悟しとけ!!」

「ひき肉にしてやるよぉ!」

 

「……」

 

怒らせちゃったなーこれなー

 

いつもの2人は殺意を抑えられず、他の警護官は隠す気すらも見られない。だがそれでも警備員は明日葉しか目に映っておらず。後に起こる悲劇なぞ微塵も考えていなかった。

 

『あ、あああ明日葉くん!今日はどういった用事ですか!?よかったら私が案内しますよ!1階から5階まで洋服ならなんでも取り揃えておりますので、ごゆっくりご覧ください!ん?明日葉きゅんがいるってことはここにいれば明日葉きゅんをずっと監視出来るってこと……てことは明日葉きゅん眺め放題だぜひゃっほおおおおおおおおおおおうううううう!!!』

『マ?だったらしばらくオカズに困らないじゃんイエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエイイ!!!』

『ああ!明日葉様の着替え!生着替え!映像永久保存版じゃない!あああああ明日葉様ああああああああああああああああああああああああその御身体をお見せくださいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!』

 

警備員がトリップしているとレイカがおもむろに携帯を操作し、何処かに電話を掛けている。

 

「レイカ、どこに掛けてるんだ?」

 

「警察です」

 

「!?」

 

「当然です。このようなゴミ共に慈悲の心など不要でしょう?それに明日葉様も公然にオカズ宣言されてよろしいのですか?」

 

「嫌だけどさ……」

 

明日葉がそう言っている間にレイカが警察に連絡を入れ、警察が到着するまで5分。流石に速過ぎである。

 

「なんで警察動いたんだ……」

 

「男性保護は国を超えての義務ですから、何よりも優先されるんですよ。因みに男性犯罪は重罪なので彼女たちはクビは免れないでしょう」

 

「慈悲がなさ過ぎる……」

 

明日葉が警備員の女性たちの処遇に同情するもよく考えたら自分に対して劣情を持っていた故なのだから自業自得なのか?そうだそうに違いないと結論付けそれ以上は考えないようにした。

 

 

 

3階 紳士服売場

 

「明日葉様、ここが紳士服売場なのですが今こちらに先程申し上げたコーディネーターが向かっております。少々お待ちくださいね」

 

「分かった。そういえばその人ってどんな人なんだ?性格とか」

 

「……一言でいうとド変態です」

 

「あっ(察し)」

 

そう話していると店の奥から一人の女性が出てきた。

 

「あらレイカちゃん!遅れちゃってごめんなさいね~会議で時間食っちゃって」

 

「セラさん!遅いですよ!明日葉様、今遅れてきたこの方がわたしのコーディネーターのセラ・ローラさんです」

 

「セラです。あなたがレイカちゃんのこいb「いきなり何を言っているんですか!?」何言ってるの?警護官に任命されていの一番に『わたしに恋人が出来ましたわ!』って「わああああああ!!わあああああああ!!」

 

レイカは顔を真っ赤にしてセラの話を遮る。しかし、耳聡く聞いていた彩佳と悠香(恋する乙女2人)が意を唱えないわけが無かった。

 

「レイカさんどういうことですか!何勝手に明日葉君を恋人認定してるんですか!?アレですか自分WCS本選出るから同じ出場者で警護対象の明日葉君とお似合いカップルとか言いたいんですか!私だって言いたいよチクショー!!」

 

「おめえ……一線超えちまったな……いくらあたしでも擁護出来ないわ」

 

「落ち着きなさい!何を慌てているのかしら?このような虚言で動揺していては警護官なんで務まらないわよ!」

 

「「誰のせいだと思っているんですか(だ)ああああ!!」」

 

何食わぬ顔で責任を逃れようとするレイカに盛大に声を荒げる2人。まあ他所で外堀埋められてるなんて知ったら仕方ないとは思うが……

 

そんな3人を余所にセラは明日葉に言い寄っている。

 

「それよりも明日葉君……だっけ?実際に見ると本当に格好いいわ~。WCS見たわよ。あ、この後時間あるかしら?ちょっとあなたにモデルの話があるんだけd「セラさん?何しくさっているのかしら?」はっはっは冗談よだからその拳をおろしてほしいかなーって」

 

そんな漫才(?)を繰り広げた後、ようやく本題に入った。今回は明日葉の要望である黒をメインにコーディネートを進めていくことになり、セラ持って来たものを取り敢えず着ることにした。

 

「こういうのって新鮮だな……おしゃれが縁遠い生活だったってのもあるけど女性とデートってのも無かったし」

 

「デッ……! そ、そうだったんですのね。てっきり元の世界でも人気者だと」

 

「そうでもなかったよ。女性はデュエルそんなにやる人いなかったし、プロとなると競ってなんぼみたいなところあったからさ」

 

「……明日葉様」

 

「時々思うところがあってさ。このまま元の世界に戻って皆が俺を受け入れてくれるか不安になってさ、元の世界に戻るのが……ちょっと怖い」

 

「……なら戻らなくてもいいではないですか」

 

「え?」

 

「こちらで生きていけばいいではないですか。わたしもいますし癪ですが彩佳や悠香もいます。協会の男性たちも明日葉様をお慕いしていますし、生活の心配もありません。お父上様には残念ですが、明日葉様の事を考えるとこちらで暮らした方が良いと思うんです」

 

「……レイカ」

 

「確かにドーマの一族などという謎の集団がいますがわたしが倒して見せます。明日葉様の手を煩わせる事は絶対にさせません。ですから……わたしの傍にいてくれませんか?」

 

「……!」

 

「明日葉様にとってこれが大きな選択というのはわかります。しかし、この世界には少なくともあなたが残る事を望んでいる者がいる事を忘れないで下さい。答えは、またいづれお願いします」

 

「レイカ……ありがとうな」

 

「いいえ、これも警護官のお仕事ですから」

 

 

 

明日葉が着換え終わってからのフロアは簡単に言えば地獄絵図であった。何があったか簡潔に説明すると、

 

明日葉が普段しない恰好にギャップを覚え沈んだ某警護官3人。更に慣れない事をしたことに多少羞恥心があったのか頬を赤らめる明日葉に残りのライフを全損した他の警護官十数人が浄化、天に召された。これだけ聞けばまだ傷は浅いのだが、上階下階から聞きつけたのか客が押し寄せ残った警護官との死闘を演じた。正に死屍累々の戦場と化したこのフロアだが、男性用の非常脱出ルートがあったためそこから外に出て車で帰宅した。

 

「途中まではよかったのになんでこうなるんだ……」

 

「男性を求める本能が明日葉様のフェロモンの相乗効果で理性を破壊したからだと思います。明日葉様のフェロモンは近くにいるだけで中毒作用がありますから」

 

その台詞を聞いて明日葉は頭を抱えた。こう言うという事は他に彩佳や悠香もそうだと言っているのだ。こんな事実知りたくなかった。

 

「もうそれはいいか。そうだ、レイカさ、俺の事様付けで呼んでるじゃん」

 

「ええ、どうかしましたか?」

 

「これからは様呼び無しにしないか?なんか他人行儀みたいでよそよそしいからさ」

 

「し、しかしこれはあくまで任務で「傍にいてくれるんだろ?」ふぇ!?」

 

「だったら他人行儀もやめよう。呼び捨てで無くてもいいから、もっとフレンドリーに行こうぜ」

 

「明日葉様……いえ、わかりました。

 

 

明日葉さん」

 

「!?」

 

「どうしました?」

 

「いや、なんていうか……グッと来た」

 

「え……ええ!あ、あのそれって……」

 

「はいはい、今日のデートはお終いでーす。早く離れてくださーい」

 

二重の拍手と共に彩佳と悠香が無表情で現れる。実は今回のデートにおいて3人で決めたルールがあった。『一線を超えない事』、『時間は午後8時まで』、『他2人は手だし不可』の3つである。そして午後8時を過ぎたため、デートが終わったのだ。

 

「さて、これでレイカさんのデートが終わったので

 

 

堂々と明日葉君に抱き着けるやったー!」

 

「あ、彩佳ずりいぞ!あたしだって!」

 

「い、いや待てその勢いは潰r…グッフォア!!」

 

「……はぁ」

 

いい雰囲気で終わりそうだったのに時間でそれがぶち壊しになった。この世界の女性なら普通戦争案件だがレイカは自分を律する。

 

(明日葉さんも、こういう女性の方が好みよね)

 

「明日葉さん、デートが終わってもわたしがスキンシップをしてはいけない理由はありませんよね?」

 

「……もうお好きにどうぞ」

 

今日も遊崎家は平和です。




レイカデート終わりです。2月空いてこれかよと思う方もいると思いますが許して(懇願)。

次回は悠香書きます。というかデートは番外の方がいい可能性もある。

次回はなるべく早くあげます。頑張るから、俺頑張るから!
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