男女逆転してる変な世界ですがデュエルで戦っていきます 作:火壁
今回含めてあと3話でデュエルまでいくかなって感じです。そろそろ飽きますわな。
まあゆるい目で見てください。今回のお話をどうぞ。
「いきなり……どうしたんだ?」
「すいません。でも真面目に聞いているんです……」
夜も更けた頃、明日葉の部屋を訪ねた彩佳から出た言葉はここ最近誰も話題にしなかった、いや出来なかったもの『明日葉の世界』である。実の所協会も上層部も明日葉の言葉を信頼していない。何処かの居住区から逃げ出したか記憶喪失なのではと疑っている。更には彩佳の証言も口裏を合わせたものではないかと考えており、二人を監視対象としている。
「この世界を見て、ダーツっていう驚異がいて、女性も……明日葉君の常識と違うものだと思います。私だったら自分の世界でもないし、いたくないと言うと思います。じゃあそんな立場にいる明日葉君は、本当はこんな世界嫌なんじゃないかって……」
「彩佳……俺は……」
明日葉はこの世界に来てからの出来事を思い出す。確かにお世辞にも最高と言える世界ではない。男の数は極端に少なく自分もその標的となっている。ここでの生活も不自由はないがどこか縛られた感覚が否めない。元の世界にも友人がおり唯一の家族である父もいる。皆自分が消えたことを心配しているだろうし、プロとなって間もなく行方不明になったのだから明日葉自身たまったものではない。
「俺は……」
しかしこの世界で自分を慕ってくれている者たちを無下に出来ないのが明日葉という人間である。自分のために彩佳たちを蔑ろにできる性格でもなかったのだ。それが自分を苦しめる結果となろうと出来た繋がりを捨てきることは出来なかった。
「俺は帰りたい」
「……そうですよね。安心してください、こちらでも方法を探しているとこr「でもさ」?」
「彩佳たちを何とも思っていないんじゃないんだ。彩佳たちともいたいし、生きていきたい。どちらか選ばないといけないってのは分かってるんだけど、まだ答えが出ていないんだ……」
「明日葉君……」
「だからその答えはもう少し待って欲しい。ドーマも倒すし、いずれ答えも出す。それまで待ってくれないか?」
「……」
明日葉の言葉は今の状況では大いに優しい言葉であった。普通なら捕食者のように襲い掛かる女性や非科学的な現象を起こす組織を恐れて「こんなところにいられるか! 俺は元の世界に帰るぞ!」と言われても誰も文句をいうものはいない。そんな中明日葉は「答えを濁した」のである。
(本当なら私たちのことだって気にする必要もないのに……どこまで優しいんですかこの人は……)
「分かりました。私は待っていますから……明日葉君の納得いく答えをいつか聞かせてくださいね?」
「ああ、ありがとうな」
「いえいえ、それで話は変わるんですけど」
「デートの話か?」
「はい、えっと……」
「……何やってんだお前ら?」
「あなたという人は……」
彩佳が明日葉に頼んだプランは
「ムフフ~♪」
「は、あはは……」
『家で恋人のように振舞う』であった。
悠香やレイカに見せつけるように膝枕を堪能する彩佳と苦笑いしながらもまんざらでもなく赤面する明日葉。それでも止めないのは今の状況を明日葉も楽しんでいるからである。
「明日葉くん、ギュ~~~ってしてください♪」
「はいよ。これでいいか?」ギュー
「「んな!?」」
「ん~これです! これ最高ですねぇ!」
「喜んでくれたなら何よりだ。次はどうする?」
「そうですねぇ、テーブルのチョコを口移しなんt「何やってんだお前ええええ!!」あ、悠香さんレイカさんおはようございます」
「おはようじゃねえ何やってんだって聞いてんだよ!」
「見て分からないんですか? 膝枕してもらってギューってしてるんです」
「そこじゃねえ!」
「明日葉さん、一体何があったのですか?」
「いやさ、デートの代わりに俺の思う恋人の過ごし方をしようって言われて」
「「!?」」
「それを聞いたってのか!」
「明日葉さん、あんなことを頼んだわたしがいうのもアレですがそれでいいのですか?」
「いいんだよ。俺もこういうの憧れてたし、これで満足するなら喜んでやるさ」
明日葉自身元の世界で恋人がいなかった所為か、恋人に憧れた時期もあったがプロになる為にその道を捨てたのだ。偶然にも彩佳が出したプランは明日葉にとってかつて求めたものでもあったのだ。
「明日葉君がいいと言っているなら問題ないですね。では続きを「やらせると思っているのかしらあなたは!」いいじゃないですか明日葉君がいいって言ってるんですから!」
「そういう問題ではないわ。このままではこの空間が怠惰に染まってしまうわ!」
「明日葉君にファッションショーさせた人がどの口で言うんですか!」
「ギクゥ!」
「兎に角今日一日は明日葉君と私で過ごします! 二人はいままで通り口出し禁止! いいですね!」
「……お、おう」
「く……何かしたら報告するから覚えておきなさいよ」
「はーい。
という訳で明日葉君思いっきりイチャつきましょーー!!」
「わっぷ……(彩佳の……やっぱ柔らかい……って何考えてんだ俺!)ちょ、ちょっと落ち着こうぜ。まずは朝飯食ってそれからな」
ちょっと青臭さが残る明日葉君。それもまた彼女らを惹き付ける要因なのかもしれない。
「はい明日葉君、あ~ん♪」
「ああ……うん、彩佳の料理は本当に美味いな」
「えへへ……明日葉君に言ってもらえると嬉しいです」
「……こいつらあたしたちがいるの忘れてないか?」
「明日葉さんにあーんなんて……わたしはなんでこれをチョイスしなかったの……!」
「お前も大概だな」
「明日葉君、食べた後は何をしましょう?」
「そうだな……外に出てデートっていうのがセオリーだけど」
「こっちでは明日葉君が外に出てしまうと世の女性が牙を向きますからオススメ出来ないですね……やはり家で何かした方が良いんじゃないでしょうか」
そんな訳で
「あー! それはダメです! やめてください!」
「彩佳……戦いにおいて手加減は侮辱に等しいんだよ」
「あああああああああまた怯んだあああああああああ!!!」
二人でポ〇モンで対戦することになり彩佳のポケ〇ンは明日葉の飛行パという名の『まひるみキッス』と『耐久アーマーガア』に潰されていた。
「いやデュエルじゃないんかい」
「偶にはデュエル以外のこともいいかなあと思ってポケ〇ンにしたんですけど……やるんじゃなかった……」
「まあ対策されたらどうしようもないけどな。タイプも統一してるから弱点突かれても辛い」
「そういえば他に育てる奴いるのか?」
「そうだな……DLCまで待つかな」
「復活ポ〇モン楽しみですね!」
「フライゴン……」
公式は早くフライゴン専用技を実装してくれ。
「そこ右だ! そっち行き止まり!」
「え? うわ本当だああああああああ! また死にました……」
次は某青い鬼が追い掛けるゲームであるが、彩佳が逃走ルートをことごとく間違え最初の頃を思い出す。
「……ははっ」
「明日葉君?」
「いや、彩佳って感情豊かだよなあってさ」
「クールな子の方が好みですか?」
「うーん、捨てがたいけど表情豊かな方が好きかな。一緒にいて楽しいしな」
「! そんなだから好きになっちゃうんですよ……」
「絶対明日葉そんな深い意味言ってないな」
「わたしも……あんなこと言われたい……!」
「はあ~、至福でした」
「喜んでくれたなら何よりだ。俺も楽しかった」
一日をゲームに費やし、ソファでくつろいでいる。その際腕を組んで明日葉に身を委ねることも忘れない。
「でもなんで恋人みたいなことをしたいなんて思ったんだ? こういうのって本当に好きな人とやるべきじゃ……」
「うぇ!? え、えと……明日葉君はまだどっちにするか決めていないんですよね?」
「え? まあどっちかって言うと帰る方法すら見つけられてないけどな」
「確かにこちらで帰る方法を探しています……でも
今だけは、こうしていても許して欲しいって思って……です///」
「彩佳……」
「その時、然るべき時に後悔が募らないように、嫌でしたか?」
「……そんな訳ないだろ。ありがとうな」
そう言って明日葉は彩佳の腰に腕を回し抱き寄せる。
「うぇ!? あ、明日葉君!」
「はぁ~、これだから決めきれないんだよな。居心地が良いんだよここは」
「……それなら嬉しいです。今は私が、明日葉君の居場所ですからね」
「なら、目一杯堪能しておこうかな」
「と、とは言ってもそんなにくっつかれると私も恥ずかしいというか」
「お構いなく」
「いや私の問題というか」
「お構いなく」
「あ、明日葉君……」
「お構いなく」
「あう……///」
こうして三人のデートが終わった。
WCS本戦、ドーマの一族と戦いは残っているがその中に安らぎがあっても良いだろう。明日葉はそう思いながら彩佳の抱き心地を堪能していた。
脳が18版に支配されている……!
今回彩佳がかなり我儘言ってますが好きな人がいなくなるかどうかだしこれくらいやっても文句いわれないでしょと。
次回はなんとか今月中に……書き上げたい……!
では次にお会いしましょう! がんばりゅ