男女逆転してる変な世界ですがデュエルで戦っていきます   作:火壁

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お気に入り300を超えましたありがとうございます。こんな作品ですがこれからもよろしくお願いいたします。なにか記念的なのを書きたいけどそうなると絶対更新また遅くなるんですよね。どうしようかなぁ。

今回は本戦での登場キャラ何人かの紹介になる感じです。この世界のデュエリストの説明も若干やります。またここからオリキャラを投入します。

では25話、どうぞ


デュエル25~WCS本戦開幕! 世界のデュエリスト!~

午前8時

 

「これは……入れたとしてこっちが重くなるな……」

 

「これと……これでここが……」

 

この日の明日葉とレイカはいつにも増して緊張感を放っていた。

 

そう、WCS本戦前日なのである。二人は試合に向けて最後のデッキ調整を行っていた。

 

「……よし、出来た」

 

「わたしも終わりました。では、少し早いですが行きましょうか」

 

その言葉に明日葉は頷き、デッキケースにしまい込む。そこに彩佳と悠香も部屋から降りてきた。

 

「準備できたみたいですね。では行きましょう!」

 

「明日葉もレイカも応援してるからな!」

 

「ああ、勝つぜ!」

 

「当然よ。明日葉さんにだって勝ってみせるわ」

 

「すごいやる気だな。だが悪いな、優勝するのは俺なんだ」

 

「なら証明してみせます。わたしが成長したこと」

 

二人の目が変わる。それは普段の雰囲気ではない。戦いを求めた決闘者(デュエリスト)のそれだ。

 

「まあ、それは大会で見せてもらおう。さあ行くぞ!」

 

「「「はい/おう!!」」」

 

 

 

 

明日葉たちが来たここは《童実野空港》。来た理由がWCSの開催地である。

 

「でも《アルカトラズ島》か……俺の世界じゃ元々は刑務所だったかな?」

 

「刑務所ですか……こちらでは無人島だったのを開発して主にデュエリストたちのイベントに使われているんですよ」

 

「へー、でもよくそんな金が下りたな」

 

「ほとんどのお金は《海馬コーポレーション》が出したのであそこにある施設の大半は海馬コーポレーションが管理しているんですよ」

 

この世界の企業の経済力に関心しつつ、明日葉たちは搭乗の手続きを始める。

 

「ようこそ、では金属類を外しtてあああああああ男おおおおおおおおお!!?」

 

「うるさいわね。早く手続きさせなさい」

 

「いいえ! 男性を飛行機に乗せるなど何を考えているのですか! 大体その方は……その方……は……」

 

「あ、どーも」

 

「明日葉さまあああああああああああああああああああああああ!!」

 

WCSは予選もハイライトだが各国で放送される。明日葉のデュエルもそれに漏れず全試合が放送された。

 

「一々リアクションが激しいわね。早k「明日葉さまなぜこのような場所にハッさては日頃ストレスに苛まれている私を思ってそのご尊顔をお見せに!? あああああありがとうございますこれこそ生きる糧n」さっさとしてくれないかしら?」

 

「ヒッ……あ、あの……因みに搭乗の理由を聞かせていただいても……? 一応男性をということなので規則として……」

 

「ああ、WCS本戦に出場するためにアルカトラズ島まで」

 

「成程! WCSも本選ですもんね! え? てことはまた明日葉さまのデュエル見れるの? うわあ楽しみが過ぎる。応援してます! 凄いデュエル見せてくださいね!」

 

「ははっ、まあ良いデュエルを出来るように頑張りますよ」

 

「はあああああ明日葉さまの笑顔眩しい……もう死んでもいいかも」

 

「……早くしてくれないかしら」

 

「あ……すいません……」

 

冷静を取り戻した職員は淡々と明日葉たちの手続きを終わらせる。明日葉との別れをこれでもかと惜しんでいたがそこは警護官である彩佳たち、無言の圧力で諦めさせた。

 

 

 

 

 

 

 

アルカトラズ島

 

「俺初めて飛行機乗った……」

 

「そうだったんですか! 楽しかったですか?」

 

「ああ! 空から見る景色はデュエルをしていても見られないからな。良い経験だったぜ!」

 

少年のように目を輝かせながらニンマリと笑う明日葉の横顔を眺めながら彩佳の表情はだらしないものとなっていた。

 

「彩佳、人前なんだしその顔何とかした方がいいぜ」

 

「な!? 明日葉君の嬉しそうな表情を見れて何とも思わ……!」

 

その時彩佳は見た。

 

悠香が自分の太股をこれでもかとつねっているのを。

 

「どうした二人共? 何かあったか?」

 

「い、いえ! 何でもありません!」

 

「だ、大丈夫だぜ! ほら、受付とかあるだろ? 早く行こうぜ!」

 

「……何を急いでいるの? 今日は前日のパーティーがあるだけよ?」

 

「そ、そうだったのか。知らなかった……」

 

「昨日言ったじゃない……」

 

悠香の記憶力の問題なのか、何かに慌てているためか、頭を抱えるレイカであった。

 

 

ホテル エンディミオン

 

デュエリストに貸し出されたそのホテルは素人目に見ても一般のホテルとは一線を画す事が伺える程の豪華っぷりであり、明日葉は口をあんぐりと開けながらただ目の前のホテルを見つめていた。

 

「なんだこのホテル……本当にここなのか?」

 

「はい、まあ男性である明日葉君ならこれでも普通ですけど他のデュエリストも何名かここらしいんですよね」

 

「アレだろ? 金持ちのお嬢が泊まってるんだろ。嫌だねえ自分の懐自慢するヤツは」

 

こう言っているが悠香の親はデュエルモンスターズを含むアミューズメントで世界的シェアを誇る《海馬コーポレーション》の重役と普通の家庭より断然裕福であり、ぶっちゃけるとレイカの家よりも金持ちである。しかし彼女自身子供の頃は孤児院で子供達と遊んでいた経験が金の有無で人を見なくなり、金を至上とする人を忌避するようになった。

 

「彩佳に悠香、あなた達の部屋も明日葉さんの部屋の近くにあるわ。鍵は受付で受け取って」

 

「仕事が早い……でもどうしましょう」

 

「何が?」

 

「こちらでも部屋とっちゃいました。そういえばやってないと思って」

 

そう言って部屋の鍵を見せる。四人分あるあたりから彼女の優しさをうかがえる。

 

「はあ? じゃあわたしがとった分はどうするのよ」

 

「勿体ないですけど仕方ないです。キャンセルしt「じゃあその部屋は私の部下に充てよう。その分の料金も払おうじゃないか」!!!????」

 

後ろからの突然の介入に驚いたというには余りにオーバーリアクションな距離のとり方をする彩佳。明日葉は何があったのか分からないといった表情で後ろにいた人物に目を向ける。

 

「やあ、久しぶりだね私の姫様。元気そうで何よりだよ」

 

「私は会いたくなかったですよ……海馬先輩

 

「先輩?」

 

そこにいたのは明日葉と同じか少し高い女性。茶色の髪は伸ばして流しており、前髪から覗く目はデュエリスト特有の力強さを感じさせる。シルバーを取り入れた派手な服の下からは女性特有の膨らみが程よく主張しており、明日葉の世界でも100人いれば90人以上がその容姿に振り替える事だろう。

 

「海馬なんて他人行儀酷いなあ。昔のように幸姉って呼んでくれてもいいのに」

 

「誰が! 大体何でここにいるんですか! 仕事は!」

 

「今日から一週間はWCSに参加するから休み。仕事は優秀な部下に任せてきたさ」

 

そう言って今度は悠香の方に目を向ける。悠香はギョッとして明日葉の後ろに隠れた。

 

「どうしたんだい悠香。君の母親にはとても世話になっているんだ。いつか君の実力も見てみたいと思っていたんだけど」

 

「そ、そうですか。あたしはまあ仕事が忙しいので……また今度という事には」

 

「そんな事言わずに、今日はパーティーもあるし丁度いい。私の部屋でじっくり見せてもらいたいな」

 

「!? いやー今日は警護に仕事できたから外す訳にも行かないんですよ! なっ明日葉!」

 

「うぇ! え、ええそうですね。出来る事ならご遠慮願いたい……かな?」

 

明日葉は面識は無いが二人の反応からヤバい人種だと本能が理解して上ずってしまった。幸の方は身に覚えのない明日葉に首をかしげる。

 

「? そういえば君は? 男性がここにいるのは随分珍しいね?」

 

「あ、俺遊崎明日葉って言います。一応WCS童実野町予選で優勝したから本選出場権は得てますよ」

 

「明日葉……成程君が! 私の他に青眼(ブルーアイズ)を使いこなすっていう」

 

「へぇ……有名なんですね」

 

「そりゃ男性デュエリストなんて普通に考えて正気の沙汰じゃないからね。でもそうか、君と戦うかもしれないんだな」

 

「ええ、その時は全力で相手させてもらいます」

 

「ほう、じゃあその時は胸を貸してあげるよ」

 

そう言いながら幸は自分の衣服の襟を前に引き、胸をチラリと覗かせる。

 

「そ、その時はよろしくお願いしますね!」

 

幸の胸元から目を逸らすように明日葉は顔をそむける。その反応面白いと幸はずいっと明日葉に近づいていくが彩佳と悠香に阻まれた。

 

「海馬先輩! 明日葉君はそう言う事に耐性無いんですから止めてください!」

 

「社長! いくらあなたでも法律破ったら捕まるんですよ! 節度くらい守ってください!」

 

「ん? 社長?」

 

「明日葉君は知らないのか? 私は《海馬コーポレーション》代表取締役社長『海馬幸(かいばさち)』だよ。自分で言うのもアレだけど有名だと思っていたんだけどね」

 

「すいません。俺社会に疎くって……そうか海馬コーポレーション……マジ?」

 

「それで済むのかい? デュエルモンスターズの立役者なんて言われてる私をデュエリストが知らないのは衝撃だよ……」

 

新しい人物に静かに驚く明日葉と明日葉に対し世間知らずなのではと思いニヤつき顔で何やら思案を巡らせる幸を会わせてしまった事に警護官3人は同じ事を思った。

 

(((ヤバい人に会わせてしまった!!)))

 

と。

 

「……まあ全ては明日だ。君とのデュエルを楽しみにしておこう。私以外に負けるんじゃないぞ」

 

「当然です。あなたこそ俺以外に負けないでくださいよ。ここには俺と強くなったデュエリストがもう一人いるんですから」

 

「!!」

 

「もう一人? ってそこにいるのはアトラスの娘さんじゃないか! お母さんは元気かい?」

 

「は、はい……(明日葉さんこっちに矛先向けさせないでくださいよ! ああもう面倒くさいことになった!)」

 

先程からレイカが一言も発していなかったのには理由がある。プロデュエリストを輩出するアトラス家は海馬一族と浅からぬ因縁がある。時にデュエリストランキング上位を争い、タッグイベントで共闘し、倒し負かすを繰り返していた。その折に当然レイカも幸と顔を合わせている。しかし、その時幸は彩佳や悠香の時のようにレイカにも迫っておりレイカにとって若干の苦い思い出がある。

 

「いやぁ近いうちに挨拶に行こうと思っていたんだけどね、まさかここで会うとは思わなんだ。てことは君が出場者なんだね?」

 

「え、ええ……まあ……はい……」

 

「成程なー! じゃああの時の約束を果たせるかな?」

 

「約束?」

 

「ちょっ! 待っ!!」

 

「んーとな

 

私に勝ったらレイカをお嫁さんにするっていうものだよ

 

「「「「!!!!!」」」」

 

「……そ、そうだったのか」

 

「……もういっそ殺して」

 

「ああ……」

 

「子供の頃なら……仕方ないかぁ……」

 

「? てことは彩佳や悠香も?」

 

「「!!」」

 

「よく気づいたね! 彩佳も悠香も昔は子ガモみたいに私にひょこひょこついてきt「もういいですか! チェックインもありますので後これ言ってた鍵ですそれでは!!」……全く困った子だ」

 

幸に口を挟ませる隙を与えずにレイカの鍵を渡して明日葉を引っ張って逃げるようにホテルに入っていった。

 

因みにこの世界では働き手や家事の分担、その他の理由を含めて政府が同性婚を合法化させている。

 

 

 

「なあ、あんな扱いでいいのか? 先輩なんだろ?」

 

「あの人はいい人では……あるんですけど……」

 

「昔の事話されるのは……やっぱなぁ……」

 

二人とも幸に良い思い出がない訳ではないが、同時に過去にやらかした事を思い出させてしまうようだ。

 

「それより今はパーティーですよ! 折角の催しなんですから楽しみましょう!」

 

「でも大丈夫なのか? 予選の時みたいに襲って来たりは……」

 

「その心配はありません。会場には各国から派遣された警護官も多数配備されておりますし、何よりここにいるデュエリスト達は自分がデュエリストであることに誇りを持っている者達です。男性がいたところで自分の事を律するのは簡単ですよ」

 

「それにプロにもなりゃ結婚してるデュエリストも多いしなー。既婚者って部長見ても理性的に動けるし心配しなくていいんじゃないか?」

 

「そうなのか? なら安心……だよな?」

 

一抹の不安を抱きながらも大丈夫だと言ってくれた皆を疑いたく無い明日葉。三人についていき会場に入っていく。

 

様々なフィールド魔法をモチーフにしたホテルの中心にある会場もまた豪華絢爛が当てはまるほどの煌びやかな空間であった。天井には巨大シャンデリアが吊るされ落ちないかヒヤヒヤし、会場の目立つところに青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)の像が建てられている。

 

「誰が建てたかすぐ分かるな」

 

「まあ、海馬先輩ですよ……」

 

「喜んでもらえたかな? 自慢の像なんだけど」

 

「なんでいるんですか……?」

 

「そりゃ大会出場者だしこの島のホテルは私の会社が建てたんだぞ?」

 

「そっちじゃないかと……」

 

「こっちに気付くの早くないですか?」

 

「そりゃ君が入った瞬間から皆の形相が変わったからね。君に気づかれないようにすぐに戻ったけど」

 

「知りたくなかった……」

 

頭を抱える明日葉をよそに彩佳と悠香は海外のプロデュエリストに目を輝かせている。

 

「あ! あの人西エリア上位常連の『セレン・ストーカー』さんじゃないですか? あ、こっちみたあーカッコイイ!」

 

「おい! あっちにいるの『オデット・リュミエール』じゃないか? あの人の『ライトロード』いつ見てもカッコイイんだよな!」

 

この世界においてデュエリストは東西南北とセントラルの五つのエリアで括られる。明日葉とレイカ、幸は東エリアである。

 

「……楽しそうで何より」

 

「全く……少しは慎みを持てないのかしら?」

 

「レイカは落ち着いてるな」

 

「まあ大抵の方々には何度もお会いしていますし、私は今回が初出場なので向こうが覚えているかは微妙ですけど」

 

「初出場で本選入りかすごいな! 俺の所は九割俺の所為で失格になったから俺の立ち位置がよく分からなかった」

 

「でも羽蛾と竜崎を倒したのなら相当に上の部類ですよ。世界でも私達のようなコンボを連続するデッキは少数ですから」

 

「てことはここの参加者も?」

 

「ええ、基本は単発火力の底上げや上級モンスターもアドバンス召喚、後は待ちのスタイルといったものですね。一度どうしてコンボを繋げないのか聞いたのですが『めんどい』と一言返されました……」

 

「それでいいのかデュエリスト……」

 

「最近のデュエルモンスターズは人気が徐々に落ちていましたから、それに応じてデュエリストもレベルが下がったというか、私も優勝は容易でした」

 

「なんか嫌な事実を聞いたな」

 

「これからは明日葉さんもいますからデュエルモンスターズは発展していきますよ。この世界の女性は男性には甘いですから」

 

「そっか……そうなったらいいな」

 

明日葉はそう言って笑うがその笑みには苦悩が紛れている事にレイカは気づいていた。元の世界に帰る方法が無い限り明日葉はこの世界にとどまり続けるし、自分も明日葉の傍にいる事が出来る。

 

(明日葉さんが帰る時は……その時考えましょう)

 

今は目を背けても良い。この時を自分の大切な人と分かち合ってなら、最後がどんな結果でも後悔しないとレイカは心に決めたのだ。

 

「レイカ、ここにいる選手がどんな人か教えてもらっていいか?」

 

「……はい、まず主要人物から行きましょう」

 

こうしてパーティーは続いていった。

 

 

 

 

が、ここが明日葉にとって女性多数の会場(肉食獣の檻の中)という事を忘れてはならない。

 

「これはこれはかの男性デュエリストの遊崎明日葉氏! ここで会えた事私の人生でも並大抵の幸福ではありません! どうかこの出会いを祝して私の部屋で語らいませんか? 是非! 是非! はよ!!」

 

「ああああ明日葉くん! 明日葉くん明日葉くん明日葉くん! ダメよ私冷静にクールに決めなさいそして「きゃっ素敵抱いて!」と言わせるの! コホン、明日葉くん。私の隣、空いてますよ?」

 

「まずうちさぁ……屋上、あんだけど……焼いてかない?」

 

「「「「……」」」」

 

一人は淡い希望が打ち砕かれた事に絶望し、二人は憧れた人の変わりように絶句し、一人は中には夫がいるデュエリストが混じっている事に辟易している。

 

何故こうなったかというと明日葉がレイカから選手の情報を聞いているとそれを見ていた他の女性が『明日葉君と話しているだと!? 許羨!!』といった感じで続々と言い寄って来たのだ。

 

「もうダメだ……おしまいだぁ……」

 

「少年よ……これが絶望だ……」

 

「言ってる場合かぁ!!」

 

「もしもし警備員? やりなさい」

 

明日葉に言い寄って来たデュエリストは全員自室待機という運びになった。




小説は動画見ながら小説読みながら書くことが多いです(隙あらば自分語り)。

次回にはデュエル入れられます。誰にするかは知らないけど。

エリアはゼアルのIVが極東エリアチャンピオンってとこから。じゃあ何個かエリア分けがあるのいいかなって感じです。

では次回も頑張って書きます。また読んでくださいな。
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