男女逆転してる変な世界ですがデュエルで戦っていきます   作:火壁

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さて、続きです。

冥闇のデュエリスト買ったけどスーレアスライムは出ないしサイコショッカーのカードがあと3枚でデッキ完成するレベルになっちった。因みに3箱購入。

今回のスリーブは良い。かっこいいのしかない。神ですわホント。ラーのパーツが揃えば完璧だった。


デュエル28~荒ぶる魂を宿して~

第一回戦から第二、第三、と続き第七試合。明日葉たちの目に一人のデュエリストがとまった。

 

『決着ううううううううう! 第七試合の勝者、「イライザ・アトラス」!!やはりアトラス家のデュエリストは格が違ったああああああああああ!』

 

「イライザ・アトラス……実力は本物だな」

 

「はい、そこはやはりわたしの姉ですから。(かつ)てのわたしより実力は遥かに上です」

 

「今、って言わない辺り自分に自信があるみたいだな」

 

「当然です。過去のわたしとは天と地程の差ですから。見ていてください。過去を超えるわたしを」

 

「ああ、楽しみにしてるぜ!」

 

レイカの決意を受け止めた明日葉は右手で拳をつくり、レイカに向ける。明日葉の趣旨を受け取ったレイカも拳をつくり互いに打ち合わせた。

 

 

「……何となく予想してましたが」

 

「見事に蚊帳の外だな」

 

尚、これは彩佳と悠香の目の前で行われているので傍から見てはいちゃついているようにしか見えない。これで怨嗟の視線を向けなくなったのは成長というべきか。

 

 

 

 

 

『さあWCS本戦第八試合! 対戦カードは「レイカ・アトラス」と「光明暗那(こうみょうあんな)」だあ!! 南エリアのデュエリストがアトラス家に挑戦状を叩き付け、勝利を掴むことは出来るのかあああ!!』

 

「アトラスへの挑戦……か」

 

「? どうしたのよ。早くデッキカットを「レイカ・アトラス!! 貴様を倒し、アトラスをデュエリストの頂点から引きずり降ろしてやる!!」……はあ?」

 

いきなりなにを言い出すのか、そう言いたげなレイカだが暗那は意志は固いと言わんばかりに続ける。

 

「忘れたとは言わせないぞ! デュエルアカデミア時代、貴様とのデュエルで敗北したばかりに光明の恥さらしだと言われ続け……それをここで払拭し、貴様の首を我が光明家の前で晒してくれる!!」

 

「……?」

 

暗那は言い切ったぞと満足気だが、レイカ自身は身に覚えがないといった感じに小首を傾げる。明日葉も気になり彩佳に聞いてみた。

 

「彩佳、レイカと彼女の間に何かあったのか?」

 

「聞いた話なんですけど……レイカさんがアカデミア時代、学園であった大会でストレート勝ちで優勝したそうなんですよ」

 

「ストレート!? すごいなそれ!」

 

「多分だけどあいつ、それに巻き込まれた口だな。あの時は酷かった」

 

「悠香は直接見たことがあるのか?」

 

「ああ、何せレイカは後輩だからな」

 

「「え?」」

 

「なんでそんな顔するんだよお!!」

 

明日葉と彩佳は揃ってあり得ないといった顔を向ける。性格が大人びているレイカが年上ならまだしも

 

「そういえば、悠香に逆らったところ見たことなかったよな?」

 

「先輩故……なんですかねぇ。だとしても悠香さんが……」

 

「お前らしまいには泣くぞ!!」

 

コントを繰り広げている間にも暗那はレイカへ宣戦布告を終了させていた。

 

「兎に角! このデュエルは貴様のデュエリストとしての最後のデュエルだと思っておけ!」

 

「……過去に何があったかなんて興味無いわ」

 

「何だと……!」

 

「口で語る前に

 

 

デュエルでわたしを倒してみなさい!」

 

「……上等だよ」

 

 

「「デュエル!!」」

 

レイカ・アトラス

LP8000

  VS

光明暗那

LP8000

 

「先行は私だ! 私は魔法『予想GUY』を発動! これでデッキから『メルギド四面獣』を特殊召喚!」

 

「メルギド四面獣、エクシーズでも狙うの?」

 

「いや、エクシーズやらシンクロやら小手先の技術なんて不要さ! 『黒き森のウィッチ』を召喚してメルギド四面獣を含めた二体をリリースして『仮面魔獣デス・ガーディウス』を特殊召喚!」

 

仮面魔獣デス・ガーディウス ☆8 闇

ATK3300/DEF2500

 

「攻撃力3300……」

 

「どうだ! 先攻一ターン目からこの攻撃力! そう簡単に突破させないぞ! 更に黒き森のウィッチの効果で守備力1500以下のモンスター『輪廻天狗』を手札に加えるぞ。カードを一枚伏せてターンエンドだ」

 

光明暗那

LP8000

モンスター:仮面魔獣デス・ガーディウス

魔法、罠:無し

手札:3枚

 

「デス・ガーディウス。攻撃力ならブルーアイズも上回るモンスター。だけどそれでわたしは止まらない! わたしのターン! 『レッド・リゾネーター』を召喚! レッド・リゾネーターの効果で手札から『終末の騎士』を特殊召喚。終末の騎士の効果を発動。デッキから闇属性モンスター『亡龍の旋律-デストルドー』を墓地へ送る。レベル4の終末の騎士にレベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!

 

王に仕えし翼竜よ 今大地を響かせる咆哮と共に現れよ! シンクロ召喚! 『レッド・ワイバーン』!!」

 

レッド・ワイバーン ☆6 炎

ATK2400/DEF2000

 

「シンクロ召喚……でもその攻撃力じゃデス・ガーディウスは倒せない! 所詮シンクロやエクシーズみたいな召喚法は小細工でしかないんだ!!」

 

「あら、それは効果を見てからでも遅くはないんじゃないかしら? レッド・ワイバーンの効果発動。自身よりも攻撃力の高いモンスターが存在する場合、フィールドの一番攻撃力の高いモンスターを破壊する。デス・ガーディウスを破壊!」

 

レッド・ワイバーンの火球がデス・ガーディウスに放たれる。それを避けることが出来ずデス・ガーディウスは破壊された。

 

しかし、暗那の顔はしめたといったようにニヤついていた。

 

「かかったね」

 

「どういうこと?」

 

「デス・ガーディウスは破壊されるとデッキから『遺言の仮面』をレッド・ワイバーンを対象に装備カードとして装備する。そして遺言の仮面はデス・ガーディウスの効果があってこそ真価を発揮するのだ!」

 

「! レッド・ワイバーン!?」

 

燃え盛る炎の中からデス・ガーディウスは自身の身体の一部を仮面に変え、レッド・ワイバーンに投げつけた。レッド・ワイバーンは呻き声をあげながら身体から黒い瘴気を放っている。

 

「デス・ガーディウスによって遺言の仮面を装備されたモンスターは、コントロールが私に移る!」

 

「そんな!」

 

力なく倒れたレッド・ワイバーンは急に飛び上がり暗那のフィールドに飛んでいった。心なしか遺言の仮面がレイカを馬鹿にするように嗤っているように見える。

 

「さあどうする? これでモンスターはいなくなった。ターンエンドを宣言しな!」

 

「何を言っているのかしら?」

 

「ん?」

 

「まだ私はこのターン何も出来ないとは言っていないわ」

 

「な、何を言っていr……そうかそうか、カードを伏せていなかったな。それくらいは「わたしは魔法『ワン・フォー・ワン』を発動!」何!? まだ手があると言うのか!」

 

「手札のモンスター一枚を墓地へ送って手札・デッキからレベル1のモンスター『チューニングサポーター』を特殊召喚!」

 

「チューニングサポーター? レベル1、攻撃力100の雑魚モンスターに何が出来るって言うんだ! 往生際の悪い……」

 

「知らないの? シンクロは小さな力が集まって大きな力を発揮するのよ。伝説のデュエリストもカードを信じて最後の一ターンだって諦めなかったとあるわ」

 

「ならこれが貴様のラストターンというのだな。サレンダーでもするのか?」

 

「わたしは墓地のデストルドーの効果を発動! 自分フィールドのチューニングサポーターを対象にわたしのライフを半分にして特殊召喚出来る」

 

レイカ

LP8000→4000

 

「貴様馬鹿か? 勝ち目がないと早々にライフを削って「ライフなんて貴女には100あれば十分よ!」な、何ィ!!」

 

「デストルドーのレベルは対象にしたモンスターのレベル分下がってレベル7から6になる。チューニングサポーターはシンクロ素材にする際そのレベルを2としても扱えるわ。レベル2となったチューニングサポーターにレベル6となった亡龍の旋律-デストルドーをチューニング!!

 

王者よ 今ここに咆哮轟かせ 天地鳴動の力を示せ!! シンクロ召喚! 我が魂『レッド・デーモンズ・ドラゴン』!!」

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン ☆8 闇

ATK3000/DEF2500

 

「あの状況から、レッド・デーモンズ・ドラゴンだと!?」

 

「自身の効果で特殊召喚されたデストルドーはフィールドから離れるとデッキの一番下に行くわ。バトル! レッド・デーモンズ・ドラゴンでレッド・ワイバーンに攻撃! 【アブソリュート・パワー・フォース】!!」

 

暗那

LP8000→7400

 

「くうう! モンスターを奪ってもここまで動けるのか!」

 

「その程度では明日葉さんに傷一つ付けられないわよ。わたしはカードを二枚伏せてターンエンド」

 

レイカ・アトラス

LP4000

モンスター:レッド・デーモンズ・ドラゴン

魔法、罠:伏せ2枚

手札:無し

 

「レッド・デーモンズが出てくるなんて……でもまたデス・ガーディウスを出せば……私のターン! 『デーモン・ソルジャー』を召喚」

 

デーモン・ソルジャー ☆4 闇

ATK1900/DEF1500

 

「バトル! デーモン・ソルジャーでレッド・デーモンズ・ドラゴンを攻撃!」

 

「そのまま来るってことは何かあると……!」

 

「その通り! 手札から速攻魔法『収縮』を発動! これでレッド・デーモンズの攻撃力は半分の1500だ!」

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン

ATK3000→1500

 

レイカ

LP4000→3600

 

「レッド・デーモンズ……」

 

「ライフを半分も払ったのは痛手だったな! 私はカードを一枚伏せてターンエンド!」

 

光明暗那

LP7400

モンスター:デーモン・ソルジャー

魔法、罠:伏せ1枚

手札:1枚

 

「わたしのターン。……これくらいでよかったかしらね」

 

「何?」

 

レイカは静かに、しかし何かを確信したように暗那に話しかける。

 

「もう見せるものは見せたでしょう? だから終わっても良いわよね?」

 

「終わった? ふざけるな! 貴様を倒すまで終わりはせんぞ!」

 

「終わるわよ。私の勝ちでね」

 

「貴様の勝ちだと? まだ私のライフは7400もある。このターンで終わるというのか!」

 

「上手くいけばだけどね。まあ見せていきましょう。罠『リビングデッドの呼び声』を発動。これで墓地のレッド・デーモンズ・ドラゴンを復活させるわ」

 

地面からレッド・デーモンズがマグマを拭き上げながら蘇る。デーモン・ソルジャーに向けられたその眼は復讐を誓った幽鬼そのものであった。

 

「更に墓地の『風来王ワイルド・ワインド』の効果を発動。墓地のこのカードを除外してデッキから攻撃力1500以下の悪魔族チューナーを手札に加える。『チェーン・リゾネーター』を手札に加えそのまま召喚。チェーン・リゾネーターは自分フィールドにシンクロモンスターが存在する場合に召喚に成功すればデッキから『リゾネーター』を特殊召喚出来る。『ダーク・リゾネーター』を攻撃表示で特殊召喚」

 

「なんだ? これだけで私を倒すというのか? あまり私を舐めるな!」

 

「倒すわよ。このターンでね。バトル! レッド・デーモンズ・ドラゴンでデーモン・ソルジャーを攻撃!」

 

「ここで罠『魔法の筒(マジック・シリンダー)』を発動! これで攻撃は無効になりレッド・デーモンズの攻撃力分のダメージを与える!」

 

「そう、それさえもわたしの計算の内よ。カウンター罠『クリムゾン・ヘルフレア』!! これで魔法の筒の効果ダメージは入らない!」

 

「何ィ! でも攻撃は無効になるのならそのままバトルは「何を勘違いしているの?」え?」

 

「クリムゾン・ヘルフレアにはまだ効果があるわ。自分が受けるその効果ダメージは代わりに相手が倍になって受けるのよ」

 

「な!?」

 

暗那

LP7400→1400

 

「それにまだわたしのバトルフェイズは終わっていないわ。手札から速攻魔法『バーニングソウル』! このカードと同名以外の墓地のカードを一枚手札に加えるわ。そして自分フィールドのモンスターを使ってシンクロ召喚を行う!」

 

「し、シンクロ召喚! レベル9か11のモンスターがいるのか!」

 

「そんなものじゃ終わらないわ。これがわたしの

 

バーニングソウル!!

 

レベル8、シンクロモンスターレッド・デーモンズ・ドラゴンに、レベル3、チューナーモンスターダーク・リゾネーターと、レベル1、チューナーモンスターチェーン・リゾネーターをダブルチューニング!!

 

比類無き王者よ 紅蓮の悪魔と交わりて 天地創造の叫びを轟かせ!! シンクロ召喚! 荒ぶる魂『スカーレット・ノヴァ・ドラゴン』!!」

 

スカーレット・ノヴァ・ドラゴン ☆12 闇

ATK3500/DEF3000

 

「ダブルチューニング……これがアトラス家の本気ということか」

 

「家系なんて関係無いわ。わたしはひたすら前に進んだだけ。そしてこれからも、明日葉さんと共に歩む。デュエリストの頂点へ!スカーレット・ノヴァ・ドラゴンの攻撃力は墓地のチューナーモンスター一体につき500ポイントアップする! 墓地のチューナーは三体! よって攻撃力1500アップ!」

 

スカーレット・ノヴァ・ドラゴン

ATK3500→5000

 

「攻撃力5000!?」

 

「バトル! スカーレット・ノヴァ・ドラゴンの攻撃! 【バーニングソウル】!!」

 

スカーレット・ノヴァは自身の身体を燃やし、デーモン・ソルジャーに突撃する。デーモン・ソルジャーも対抗せんと剣を構えるが、そんなものは無いと言わんばかりに剣ごと貫いた。

 

暗那

LP1400→0

 

「ぐぅ……うわあああああああああああああああ!!」

 

『決着ううううううううう! 勝者「レイカ・アトラス」!! 前試合のイライザ・アトラスと共にアトラス家の意地を見せつけたああああああ!!』

 

「ま、負けた……また負けたのか……」

 

「そう、わたしの勝ちよ」

 

「っふ……笑え。笑えよ……あんなに息巻いて無様に負けた私を」

 

「何を言うの。貴女にはわたしがそんなキャラに見えていたのね」

 

「え?」

 

「デュエルの敗者はどんな屈辱も甘んじて受けなければいけない。でも勝者は戦った相手を(けな)すのならその勝者にはデュエリストの資格すら無いわ。わたしにそんな汚名を着せるというの?」

 

「そ、そんなつもりは」

 

「なら貴女はわたしの手を取りなさい。そして次は負けないとくらい言って、次に戦う為のデッキを考えることね」

 

「レイカ・アトラス……当然だ! 私は絶対に貴様を倒すのだからな!!」

 

そう言って差し出したレイカの手を暗那は勢いよく掴み、お互い固く握り合った。それを皮切りに会場は二人のデュエルを称え、称賛の声に包まれた。

 

「レイカ、やったな!」

 

「やりましたね! 第二回戦進出ですよ!」

 

「でも次はあいつの姉だ。姉妹対決になるが……大丈夫かな」

 

悠香は一抹の不安を抱いているが明日葉は不安を抱いていなかった。

 

「大丈夫だ。レイカはそんなやわじゃないって」

 

「明日葉……そうだな! んじゃレイカ迎えに行くか!」

 

元気よく駆けていく悠香を尻目に彩佳は明日葉に向き直る。

 

「明日葉君、次の対戦相手ですけど」

 

「ああ『カリーナ』。ファミリーネーム無し、第一試合を見るからにアンデッドデッキ。それも完成度が高い。それこそ俺の世界のレベルで」

 

この世界に高レベルのデッキを構築できる者がいないと明日葉自身思っていたわけではない。ただ確率が低すぎるために何かあるのではないかと勘繰っていた。自分自身驕りがあったのだと反省する程にはこの世界に染まってきたのかもしれない。

 

「確かに明日葉君以外に見たことない戦い方でした。展開、妨害、どれも並大抵のものではなかったですし、それに……」

 

「? 何か気になることが出来たか?」

 

「いえ、何というか……凄く機械的なデュエルだったというか、最初から分かっていたというか」

 

「……詰め込みか?」

 

「確証がないのでそうとも言えないですけど、それとも違うような……何でしょうか」

 

「まあ、デュエルしてみればわかるかもな。取り敢えず今は備えるだけだ」

 

明日葉は気にしないよう努めながら彩佳と共に悠香を追いかける。

 

彩佳は自身が抱く違和感を終始拭えずにいた。

 

 

 

 

『さあWCS本戦も本日最後のデュエル! 対戦カードは『骨塚伊織』と『ポラリス・ケフェイド』! 最後に相応しい華やかなデュエルを見せてくれえ!!』

 

この日最後となったデュエルは東エリアの骨塚伊織と北エリアのポラリス・ケフェイド。二人共大会での戦績はそれなりという評価で観客も一回挽回するシーンがあれば十分だと最早終わりの雰囲気を醸していた。

 

「明日葉様明日葉様明日葉様……決勝で戦うことが出来て幸せ……」

 

「……」

 

伊織は自分が勝つと確信を持つせいか決勝で明日葉と戦う妄想に耽っており、逆にポラリスは無言を貫いている。

 

『さあ早速行ってみようか!』

 

 

 

「デュエル」「……」

 

骨塚伊織

LP8000

  VS

ポラリス・ケフェイド

LP8000

 

「わ、私のターン。魔法『融合』を発動。これで『ドラゴン・ゾンビ』と『メデューサの亡霊』素材に融合召喚。『金色の魔像』を特殊召喚」

 

金色の魔像 ☆6 闇

ATK2200/DEF1800

 

「更にカードを一枚伏せて、ターンエンド」

 

骨塚伊織

LP8000

モンスター:金色の魔像

魔法、罠:伏せ1枚

手札:1枚

 

「……私のターン。魔法『ワン・フォー・ワン』を発動。手札のモンスターを墓地へ送って手札・デッキから『天帝従騎イデア』を特殊召喚。イデアの効果でデッキから自身と同名以外のモンスター『冥帝従騎エイドス』を特殊召喚。永続魔法『帝王の開岩』を発動。更に速攻魔法『帝王の烈旋』を発動。このターンアドバンス召喚をする際あなたのモンスターを素材に出来る」

 

「……え?」

 

「金色の魔像をリリースして『氷帝メビウス』をアドバンス召喚」

 

氷帝メビウス ☆6 水

ATK2400/DEF1000

 

「氷帝メビウスの効果と帝王の開岩の効果を発動。開岩の効果から処理。デッキからメビウスと同名以外の攻撃力2800、守備力1000のモンスターを手札に加える。そしてメビウスの効果でフィールドの魔法、罠カードを二枚まで破壊出来る。あなたの伏せカードを破壊」

 

「う……あ……!」

 

フィールドに表れていた岩が砕け中から一枚のカードがポラリスの手札に加わった。更にメビウスの氷波が伊織の伏せカードを破壊する。

 

しかし明日葉は今のメビウスの氷波に違和感を感じた。

 

「……今、寒くならなかったか?」

 

「そうですか?」

 

「風邪か? 気分が悪いなら控室に戻って体温測った方がいいんじゃないか?」

 

「いや、そういうのじゃない。現に今は寒さは感じないから」

 

何があったのか、明日葉はポラリスというデュエリストに不信感を抱き始めていた。

 

「そしてイデアとエイドスをリリース。『天帝アイテール』をアドバンス召喚」

 

天帝アイテール ☆8 光

ATK2800/DEF1000

 

「アイテールの効果。アドバンス召喚に成功した場合、手札・デッキから『帝王』魔法、罠カードを二枚墓地へ送ってデッキから攻撃力2400以上、守備力1000以下のモンスターを特殊召喚出来る。『汎神の帝王』、『帝王の開岩』を墓地へ送って『冥帝エレボス』を特殊召喚」

 

冥帝エレボス ☆8 闇

ATK2800/DEF1000

 

アイテールの集まった魔力が異次元の扉を開く。天界と相反する冥界から支配者が現れた。

 

「エレボス、アイテール、メビウス……これでワンターンキルが成立する!」

 

「嘘だろ! 一ターンでここまで出来るのかよ!?」

 

「これほどまでデッキを研究して完成させられるなんて……並の努力では出来ないわね」

 

そう、普通ならここでポラリスに対する評価はデッキを愛するデュエリストと観衆は認めた

 

「……」

 

「明日葉君、どうしたんですか?」

 

「いや、やっぱりなんか妙というか……」

 

明日葉を除いて。

 

「バトル。メビウスで攻撃」

 

伊織

LP8000→5600

 

「ああ……っくううう!!」

 

メビウスの攻撃が伊織に突き刺さる。衝撃再現装置である程度の風圧と衝撃が来るが、それだとしても先程と比較してオーバーな伊織のリアクションは明日葉の違和感を更に募らせる。

 

「次にアイテールで攻撃」

 

伊織

LP5600→2800

 

「え? あぁああああああああああ!!」

 

「! おい、デュエルを中止しろ!」

 

「明日葉君!? ど、どうしたんですかいきなり!」

 

「これ以上デュエルをしちゃいけない! 早く中止するんだ!」

 

「最後、エレボスで攻撃

 

 

 

これで終わり」

 

エレボスの攻撃が始まった。両手に闇のエネルギーを集め、照準を定める。伊織は何が何だかわからないといったように虚空を見つめるがエレボスをその眼に映し

 

「……いや

 

その奥で不敵に笑うポラリスの表情が彼女を絶望へ突き落した。

 

いやああああああああああああああああああああああああああああ!!

 

「やめろおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

伊織の慟哭(どうこく)は届かず、明日葉の叫びは聞き入れられず

 

 

 

伊織

LP2800→0

 

 

デュエルは決着がついた。

 

「あ……ああ……」

 

「くそっ!」

 

「あ、明日葉君!?」

 

「ちょっと、どこ行くんだよ!!」

 

「今フィールドには行けませんよ!」

 

三人の制止を聞くことなく明日葉はデュエルフィールドに向かう。その間もアナウンスが決着を告げたが

 

『ん? ……骨塚選手ー? なんで倒れてるんだろ。てか動いてない? ちょ、ちょっとジャッジ! 彼女の容体今すぐ確認して!』

 

倒れたままの伊織を不審に思い、ジャッジが駆けつける。しかしジャッジが見たものは

 

「そ、そんな……い、息をしていない!」

 

そのように動揺しているジャッジの前に明日葉が飛び出してくる。

 

「ちょっとすいません!」

 

「あ、明日葉さん!? いけませんこのような所に! 今は危険です! 早くお戻りに」

 

ジャッジの声を無視し、明日葉は伊織の(まぶた)を開く。そこには

 

「……これは」

 

そう、()()()()()()()()()()である。

 

「あの時感じた寒さは、全て実体化されたものだったっていうのかよ」

 

「明日葉君! 骨塚さんは」

 

「ポラリス・ケフェイド!!」

 

彩佳の声を遮るように明日葉はポラリスへ叫ぶ。

 

「お前は、お前たちは必ず倒す! ドーマの仲間は

 

俺がまとめてぶっ倒してやる!!!

 

明日葉は人目も憚らず全力で叫んだ。

 

ポラリスは何も喋らずフィールドから退場していった。

 

 

WCS本戦一日目第一回戦、終了




長くなったね。今回は珍しく筆が乗った。

目の紋章とかはオリジナル設定です。後から語られるので今は明かしません。

これから分岐するような、無いような……展開二つ浮かんでるんですけどどっちが面白いかなあってなってます。

なんで骨塚がというのも次回語る感じです。待ってほしいの。次回まで。
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