男女逆転してる変な世界ですがデュエルで戦っていきます   作:火壁

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あけましておめでとうございます。今年で2年目です。これまで読んでくださった読者の方々には深く感謝致します。これからもよろしくお願いします。

昨年神箱は二つ買って二つオベリスクですた…どぼじて…

あと早くPP届かないかなという昨年でした。あと人生初CSM買いました。


デュエル31~本気出しても構わない~

「あんたの事だよ五十嶋早苗(いさじまさなえ)!! いや、パンドラ……そう呼んだ方がいいかな?」

 

「……」

 

悠香が睨みつける先で五十嶋は涼し気に、しかし悠香から視線は逸らさずにいた。

 

「何かの間違いじゃないの? 経歴を確認したんならもう影野と加賀良……だっけ? 彼女らと関係が無いと分かるはずなんだけど」

 

「確かに一見すればあんたの経歴はちょっと引きこもりした一般人だ。でもその空白の直前、ある事件があった。行方不明も出た事件だ。今も続いてるその事件、新しいので言えば数か月前にも一人その捜査線に上がった。知ってるか?」

 

「……いいえ。知らないわね」

 

「そうかそうか。それでよぉ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんでお前、加賀良が影野とグルだって知ってるんだ?」

 

「……え?」

 

雰囲気の変わった悠香の言葉に呆気にとられる。

 

「だってよ、そもそもあたしがどうやってお前の経歴を調べられたと思ったんだ? 後、彼女らって言うけど今回の件は影野桐花しか一般には割れてない。それなのに加賀良とその他に何人かいるって分かってる口ぶりをどうして出来たんだ?」

 

「そりゃああんな事一人で出来るものでも無いし、仲間の中に敵がいたらヤバイでしょ? 調べるのも仕方ないのかなって」

 

「じゃあ調べられたのはどうやって?」

 

「それは……協会の事務所に人事資料が「協会に人事資料は無い。あるのは彩佳のお袋さんの会社のデータベースだ」え? そうなの?」

 

「更に言うなら童実野町とその付近の街は細かい情報まで分かる。お前が童実野町出身で良かったよ。関わってた人相まで割り出せた」

 

悠香はスマホを開き、画像ファイルを開いた。定点カメラから映されたのだろう画質の荒かった画像が解析され、鮮明に映し出されていたのはフードを被った人物と対する五十嶋の姿であった。

 

「深夜に撮られたこれはお前が行方不明になる直前、二年半前だ。加賀良も同じフードの奴と接触してるのを確認してる。そしてお前が再び確認及び協会に入ったのが四か月前。空白の期間が準備期間でこの四か月がこちらを探る期間だったら、辻褄が合うと思わないか?」

 

「……よく調べたね」

 

「やっと本性表したな」

 

「確かに僕はあの時ダーツ様と契りを交わし、パンドラの名をいただいた。僕は選ばれた存在。ダーツ様は選んだ人々を救済して新世界を創る。その生贄が」

 

「デュエリストの魂、て訳だ」

 

「正確には力ある魂。時の権力者や賢人、その一つとしてデュエリストがあるだけ。でもデュエリストの数が多い故に狙いやすいものあるかな」

 

「この大会も生贄を獲得する為、か……。ふざけた神様もいたもんだ」

 

悠香がため息交じりに漏らした言葉に応えるようにパンドラがディスクを構える。

 

「それで? ここに呼んだという事はこういう事なんだろう?」

 

「話が分かっていいな。それじゃ」

 

 

 

 

「「決闘(デュエル)!!!」」

 

御伽悠香

LP8000

  VS

パンドラ

LP8000

 

「僕の先攻だよ。『キラートマト』を召喚。カードを2枚伏せてターンエンド」

 

「随分静かな滑り出しだな。舐めてんのか」

 

「そちらか僕らのデータを集めていたように僕らも情報を集めていたのさ。御伽悠香、二十四歳の牡牛座、ギャンブルデッキを使うが悉く失敗。遊崎明日葉の警護官に就いてからはその運も向上しているがギャンブルデッキ特有の展開力の低さがネックなのは変わらない。奇術師のショーは準備からさ。さあ、君のターンだよ」

 

パンドラ

LP8000

モンスター:キラートマト

魔法、罠:2枚

手札:2枚

 

「んじゃ、あたしのターンだ。なあ、今あたしのデッキがギャンブルだって言ったよな」

 

「そうだね。情報を集めるのは得意なんだ。その為の対策もとうぜ「あれ騙す為のダミーデッキだぞ」……は?」

 

「そう簡単に敵に本来の情報渡す訳無いだろ。まあ個人的な理由で本来のデッキを使ってなかったのが本音だけどな。まあその為にレッドまで落ちたけど彩佳と知り合えたって考えりゃ悪い事ばっかじゃ無いな」

 

あっけらかんとするレイカにパンドラは唖然とする。男性警護という全身全霊を以て当たるべき仕事に手を抜いていたという事である。しかしパンドラ自身悠香の情報は入手しており、レイカは協会に入ってから男性警護任務に着任していない。悠香はその事に関しても考えていたのである。

 

「普段は景子さんに頼んで事務やって警護は当たれないふりしてたんだけどな、明日葉が悪い。あたしの決意も砕いちまうんだからさ」

 

「そんな事……有り得ない!」

 

「有り得ないかどうかはこれから見てみなよ。永続魔法『炎舞-「天璣」』を発動! 発動処理で獣戦士族の『武神-ヤマト』を手札に加える。更に永続魔法『炎舞-「天枢」』。これで獣戦士族の召喚権が増えるぜ。ヤマトを召喚!」

 

「この瞬間罠『アヌビスの呪い』を発動。これでヤマトは守備表示になる。更に罠『断頭台の惨劇』! これで表側攻撃表示から守備表示となったモンスター、ヤマトを破壊する!」

 

呪いに囚われた神が断頭台に縛られる。脱出せんともがくが、抵抗虚しく彼はギロチンに掛けられた。

 

「たとえ倒れても、仲間がいる限り倒れる事は無い! 明日葉ならそう言うかな。手札の『武神-ミカヅチ』の効果を発動! 自分フィールドの獣戦士族の『武神』が戦闘・効果で破壊された場合、手札から特殊召喚出来る。それにまだ通常召喚の権利が残ってるぜ」

 

「発動タイミングを間違えたか……」

 

「そりゃ召喚権が残ってるのに先んじて破壊するのはいただけないよな。『武神-アラスダ』を召喚。レベル4の『武神-ミカヅチ』と『武神-アラスダ』でオーバーレイ!!」

 

「! エクシーズモンスター!? そんなデータ無かったのに!」

 

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!

 

天を切り裂く鳴雷 二振りの刃は (あまね)く命を守る為に エクシーズ召喚! 『武神帝-スサノヲ』!!!」

 

宇宙を思わせる空間から現れたのは左右非対称の鎧を纏った神。世界に安寧を齎す神は、暗雲を断ち切る刃となる。

 

武神帝-スサノヲ ★4 光

ATK2400/DEF1600

 

「スサノヲの効果を発動だ。オーバーレイユニットを一つ使い、デッキから『武神』モンスターを1枚手札に加えるか墓地へ送る。『武神器-ムラクモ』を墓地へ送って効果を発動だ。自分フィールドに『武神』獣戦士族モンスターがいれば、自身をゲームから除外して相手フィールドのモンスターを1体破壊する。キラートマトを破壊だ」

 

「くっ……キラートマトの効果は戦闘での破壊だけ。リクルートは出来ないか」

 

「バトル、スサノヲでダイレクトアタックだ。炎舞の効果は共通で獣戦士族の攻撃力を100上げるぜ!【武神繚乱(ぶじんりょうらん)(あめ)剣戟(けんげき)】!!」

 

パンドラ

LP8000→5400

 

「くううっ! この……調子に乗るな!」

 

「カードを1枚伏せてターンエンドだ。さて、情報を集めるのは何だったかな?」

 

悠香

LP8000

モンスター:武神帝-スサノヲ

魔法、罠:伏せ1枚

手札:1枚

 

飄々とした様子の悠香にパンドラは苛立ちを露わにする。しかし直ぐに立て直し、デュエルを続ける。

 

「ならこのターンで成果を見せてあげるよ! 僕のターン! 手札から魔法『帝王の烈旋』を発動! これでスサノヲをこのターン、アドバンス召喚の素材に出来る!」

 

「マジか! 罠『武神逐(ぶじんやらい)』を発動! スサノヲをリリースして墓地の『武神』、ヤマトを特殊召喚!」

 

「これを躱したか……でも、手札1枚を墓地へ送って『ザ・トリッキー』を特殊召喚する」

 

「これは、伝説のデュエリストが使っていたっていうカード……!」

 

「それにトリッキーの攻撃力は2000。……ヤマトを攻撃!」

 

「それは……受ける!」

 

悠香

LP8000→7800

 

「ダメージフィードバックが通常のままだ。つまりオレイカルコスの結界が無ければダメージが実体化する事も無ければ魂が奪われる事も無い……?」

 

「理解が早くて助かるよ。最も、次のターンにはオレイカルコスの結界を引き込めるだろうね。ターンエンド」

 

パンドラの台詞はハッタリではない。奇術師といったように彼女はデッキにトリックを仕込んでいる。デッキの上を望んだものにする為、特定のカードを一回り小さくなるようにカットする『ストリッパー』を始め、彼女もカードに関するトリックを仕込んでいた。

 

(『積み込み』なんて初歩的なトリックでもある程度離れてデュエルするのなら効果は覿面。次のターンにはオレイカルコスの結界を引ける……)

 

パンドラ

LP4400

モンスター:ザ・トリッキー

魔法、罠:無し

手札:無し

 

「あたしのターン。なあ、お前次のターンにはオレイカルコスの結界を引けるって思ってるだろ」

 

「僕たちの神を信じているからね。このターンをしのげばいいんだから。それにトリッキーの効果で送られたカードは『超電磁タートル』。このターンの攻撃は通らないよ」

 

「情報どうもよ。なら『D.D.クロウ』の効果を発動だ。相手の墓地のモンスターをゲームから除外する」

 

「! ちょ、ちょっとま「超電磁タートルを除外だあ!」君はキャストとしての自覚は無いのかい!」

 

「何がキャストだ! 生憎だがお前らの神さんの見世物になる気は無い! 魔法『武神降臨』! 自身の墓地と除外されている『武神』をそれぞれ1体ずつ特殊召喚する! ヤマトとムラクモを特殊召喚! レベル4の『武神-ヤマト』と『武神器-ムラクモ』でオーバーレイ! 再び来い、スサノヲ!!」

 

「また性懲りも無く……でもスサノヲでトリッキーを破壊してもダメージは400! 次のターンには「次のターンなんか無いぜ!」何!?」

 

「それにどうせ詰め込みとかなんかのイカサマでオレイカルコスの結界トップに持ってきてるんだろ?最初に持って来るべきだったな。スサノヲのオーバーレイユニットを一つ使ってデッキから『武神-ヒルメ』を手札に加える。ヒルメは自身の墓地の『武神』モンスターを墓地へ送る事で手札から特殊召喚出来るぜ。更にムラクモの効果だ。自身を除外してザ・トリッキーを破壊する!」

 

「っ! そんな……ここまで手も足も出ないの……」

 

「バトル! ヒルメからダイレクトアタックだ!」

 

パンドラ

LP4400→2400

 

「くううう! こんな……こんな事が!」

 

「あるんだよなぁ。悪いなエース出させてやれなくて。スサノヲのダイレクトアタック!【武神繚乱-天ノ剣戟】!!」

 

LP2400

 

「ぐあああああああああああああああああああ!!!」

 

スサノヲの放った斬撃が彼女のライフを削り切る。結局このデュエル、悠香はオレイカルコスの結界を発動させる事無く終わらせる事が出来た。

 

「明日葉があんなになってるなんて気づけなかった。それはあたしたちの失態、汚点とも言っていい。知らない間に男に色んな事を背負わせてたんだからな。だからもう逃げるのは無しだ。あたしも向き合う。絶対に逃げない!」

 

決意を秘めた瞳は明日葉がいる控室へ向き、自分の中の何かに決別の意を示す。

 

「さて、克巳さんに突き出して情報を聞き出すか。勝ったんだからそれくらいあって当然だよな?」

 

悠香は睨みながらパンドラの胸ぐらを掴む。敗北し、気力が抜けたがパンドラの魂は抜けていない。

 

「オレイカルコスの条件も理解出来た。これを明日葉達にも教えないとな」

 

悠香は上機嫌にパンドラを引きずって克巳の下へ向かっていった。





Q:克巳さん権限やばない?
A:協会の3トップの一つだし、遊戯王だけじゃなく色々なアニメでの企業って権限アホみたいに強いのが多いんでそんな感じです。

なんか伏線とか考えても解決とかそれを引き合いに出すってなるとホント難しい。徐々に慣れていきますんでよろしくお願いします。
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