男女逆転してる変な世界ですがデュエルで戦っていきます   作:火壁

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自分は今作を作ると決めた際

スタート→大雑把な過程→完結

という感じのクッソ雑な感じで始まった癖に中身をしっかりさせなきゃと下手に良作感を出そうとして悉く自爆しています。見切り発車のなれの果てです。これからSSを書こうとしている人はこんな風に書いちゃダメだぞ!!(くそでかボイス)


デュエル34~運命に抗う帝~

『決着ううぅぅぅぅ!! 姉妹の戦いを制したのは妹のレイカ・アトラス!! 長きに渡る因縁にピリオドを打ったああああ!』

 

 大歓声と共に実況者がデュエルの決着を宣言した。フィールドに立つ二人はどこか満足気に微笑んでいた。

 

「姉さん……ようやく伝える事が出来た……」

 

「レイカ、ごめんね。今まであなたに寂しい思いをさせて」

 

「いいの、それに姉さんだって苦しい思いをしていたでしょ?お互い様よ」

 

「ふふ、いつの間にか大人になったのね」

 

「もう……? 姉さん、ベエルゼは?」

 

「え……っ!」

 

 デュエルディスクにセットされていた『魔王龍 ベエルゼ』のカードはいつの間にか消滅していた。イライザはエクストラデッキを確認するが、どこにも無い。

 

「あのカードは……いったい……」

 

「分からない。もしかするとまたあの地下室に……」

 

「……いつかあのカードとも決着とつけなければいけないわね」

 

「その時は私も一緒よ。今度こそは逃げないから」

 

「ええ、その時は頼むわ」

 

 二人は互いの手を握り、握手を交わす。それは固く、二人の思いを相手に伝えるものであった。

 

「でもああいった場合は上級モンスターを倒さないと観客としては盛り上がりに欠けるわよ。そこは気をつけるようにね」

 

「昔からファンサービスだけは変わらないわね姉さん……」

 

 

 

 

 

 

 明日葉の控室についたレイカは三人から称賛の声を浴びた。それはとても心地よく、得意気な顔になる。そしてその後に起きたカードの消失を話した。

 

「ベエルゼ……何かあるとは思ったけどますます妙なカードだな」

 

「あのカードとはいずれもう一度相対する事となる気がします。その時はわたしが」

 

 その時のレイカは迷いない真っ直ぐな目を明日葉に向ける。最初は姉に対し、緊張が走っていたがそれも無くなったようだ。

 

「そうだな。よし、次は」

 

「ポラリス……ですね……」

 

 ポラリス・ケフェイド、一回戦で骨塚伊織を下し、彼女をオレイカルコスの生贄に落としたデュエリスト。

 

「でも……」

 

「どうした?」

 

「彼女がどうにも悪い人に見えないんですよね」

 

「どうして?」

 

「何とも言えないんですけど……勘?」

 

「勘って……」

 

 彩佳の曖昧さに苦笑いとなる明日葉。しかし緊張が解れたと考えれば悪くないと再びフィールドに向けて歩き出した。

 

 

 

 

 

ポラリスのデュエルは骨塚伊織の時と同様に圧倒的な展開を見せていた。『ワン・フォー・ワン』によって呼び出した『天帝従騎イデア』から『冥帝従騎エイドス』を呼び出し、『天帝アイテール』をアドバンス召喚した後に『冥帝エレボス』をデッキから特殊召喚した。

 

「更に『氷帝家臣エッシャー』は相手フィールドに魔法、罠カードが2枚以上あれば特殊召喚出来る。イデアとエッシャーをリリース。『凍氷帝メビウス』をアドバンス召喚」

 

凍氷帝メビウス ☆8 水

ATK2800/DEF1000

 

「そんな……たった一ターンでここまで展開出来るの?」

 

「出来るわ。あなたが努力を怠っていただけ。メビウスの効果であなたのフィールドの魔法、罠カードを3枚まで破壊出来る。あなたのカードは2枚だから全て破壊するわ」

 

「そうはいかない!カウンター「この効果に相手は選択されたカードを発動出来ない。たとえカウンター罠でも無意味」そんな!」

 

「バトルフェイズ、アイテール、エレボス、メビウスでダイレクトアタック」

 

赤木茂子

LP8000→0

 

「うわああああああああああああああああああ!!!」

 

「あいつ……どうしてあんな……」

 

「分かりませんけど……もしかしたら何か理由があるのかも……」

 

 三体の帝王による圧倒的な殲滅。瞬く間にライフが0になる。

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

「……何も起きないですね」

 

 モニターには勝者を称える【WIN】の文字が浮かぶ。歓声が上がり、ポラリスコールが割れんばかりに響く。何事も無いトーナメントの勝者の在り方だった。

 

「お、おい、あいつはドーマの仲間じゃ無かったのか? なんで赤木はピンピンしてんだよ?」

 

「おかしい……彼女は相応しくなかったって事?」

 

「もしかして……」

 

「彩佳、何か分かったのか?」

 

「もしかして……

 

 

 ずっと勘違いしてたんじゃないかと」

 

「「「……は?」」」

 

 彩佳の意見に三人は呆けた表情を見せる。自分達の予想を根底から否定するものであった。先程の彩佳の勘がもしも本当なのならば

 

「……確かめないといけない」

 

「じゃあ……」

 

「ポラリスに直接問いただす。どうにか都合をつけられないか?」

 

「選手に会う事は禁止されてませんから大丈夫ですよ。案内しますね」

 

 先を行く彩佳についていくように明日葉達はスタジアムを後にする。彼女が本当に敵なのかを確かめる為に。

 

 

 

 

「ここです。ポラリスさんの控室は」

 

 スタジアムの裏にある選手控室。扉の横には【ポラリス・ケフェイド様】と書かれ、彼女が部屋の中にいる事が伺える。

 

「よし、行こう」

 

 明日葉は意を決して扉を開けた。控室の中には当然ポラリス・ケフェイドがいる。ポラリスも明日葉に気づき、顔を向ける。

 

「……遊崎……明日葉?」

 

「ポラリス・ケフェイド、デュエル直後ですまないが君と話がしたい」

 

「……話?」

 

「単刀直入に聞く。君はドーマの一味なのか?」

 

「……ドーマ」

 

 それを聞いた瞬間、ポラリスの雰囲気が大きく変わった。僅かに怒気を孕んだそれは、明日葉の身体をこわばらせた。

 

「奴等と仲間なんて冗談じゃない。私は、奴等を倒す為にここにいるの」

 

 口調は変わらないが、ドーマへの怒りは隠そうともしていない。握り拳をつくり、感情を抑えている事が伺える。

 

「ドーマとは……関係が無い?」

 

「……と言うよりはドーマの仲間じゃない。貴方は勘違いしていたようだったけど」

 

「……すまん」

 

 明日葉はバツが悪そうに頭を下げる。ポラリスはそれを手で制した。

 

「謝らないで。あの状況では貴方も話を聞いてくれそうに無いと思っていたし、むしろ貴方の方から来てくれた事が嬉しい」

 

「……そう言えば、ドーマを倒すって言っていたけど、何があったんだ?」

 

「あ、明日葉君!」

 

「……いいの、話すね」

 

 ポラリス・ケフェイドは自身の身の上を話した。

 

 

 

 

 

 彼女の家はデュエルモンスターズの大会運営に携わり、世界を転々としていた。ポラリス自身、母に付いて世界を巡る事に未知との出会いを見出し、充実した生活ともいえる日々を送っていた。

 

「でも母は言っていたわ。人生とは大半が不幸や試練が占める。幸福や充実はテレビでいう所のCMみたいなものだって」

 

 そして母親の台詞はポラリスに重くのしかかる事になった。

 

 

 

 

 それも最悪な形となって

 

 

 

 

 

 世界を転々とした日々が日常となり、十四歳となったポラリスは中央エリアで大会の会場に来ていた。次の日はWCS程ではないが、大規模な大会で注目度も高い。母親は設営やスケジュールの最終調整でせわしなく動いていた。ポラリスは選手控室となる部屋でデュエルや一般基礎の勉強をしながら母の仕事が終わるのを待っていた。

 そんな時、部屋に一人入ってきた。フードを被り、その顔はよく見えず、しかし、世情から女性である事だけは判断出来る。

 

「あなた誰なの? ここは関係者以外立ち入り禁止のはずだけど」

 

 定型文のように告げる。しかし、選手控室はポラリス以外は彼女の母以外来る事はまず無い。会場設営に選手控室は関係無く、そもそも控室で休んでいる暇など運営委員会には無かった。その為目の前にいる人物は運営関係者ではない。そう警戒していると目の前の人物は口を開いた。

 

「君は運命を信じるか?」

 

「え?」

 

「これから起こる事は神を名乗るものによって動かされた運命。いずれ命あるもの全てを喰らう闇」

 

「いったい……何を言ってるの?」

 

 要領を得ない台詞。しかし不思議とその話を中断させる気にはなれなかった。その話の先に自分が立ち向かう何かがあると本能が訴えていたのだ。

 

「運命を受け入れるのもまた人の意思。しかし、君が望むならば運命はまた変わる。改めて聞こう。

 

 君は、運命を信じるか?」

 

 言葉を無くし、思考すら出来ない浮遊感。それを数秒体感していると控室にアラートが響く。

 

「!! 何? 何があったの!?」

 

「始まってしまったか……」

 

「? あなたいったい何を知って……」

 

「どうやら君の答えを聞く時間は無くなったようだ。最後にひとつだけ伝えておく。

 

 

 

 運命を変える事が出来るのは。理から外れた者だけだ」

 

 

 

 

 彼女はそう言うと、控室から出ていった。それと入れ違いになるように母と共に運営に参加している女性が息を切らしながら入ってきた。

 

「ポラリスちゃん! 大変、大変なの!」

 

「葵さん? さっきのアラートはいったい……」

 

「クレアさんが……あなたのお母さんが!」

 

 その後の出来事から彼女はこう述べた。

 

 ---もしもこれが運命というなら、私は神だって殺してみせる。そして運命なんてものを全力で打ち壊すの。

 

 

 

 

 会場には警察が駆けつけ、現場検証が行われた。

 

「いったい何があったらこうなるんですかね……」

 

「さあ、少なくとも……」

 

「ええ……

 

 

 人間に出来る事じゃないですよ。絶対」

 

 会場となるはずだった現場は惨憺たるものであった。壁一面に血しぶきが飛び散り、遺体の外傷は大きな刃物で何度も薙いだかのように裂傷が走っている。飛び出たであろう肉はおろか臓物に至るまで、元の形状が認識できないまでに潰されていた。

 

「ドスを使ってもこうはならないでしょ。バ〇オのハン〇ーでも来たんですか?」

 

「それを調べるのも仕事よ。でも、新人には無茶よね」

 

 そう言って会場の出入り口を見やる。外には異臭に耐えられず、胃の内容物を吐き出している新人警官達がいた。

 

「でも一番可哀想なのは……」

 

「シッ! そんなの誰でも分かってるわよ。あの子の母親も殺されたんですもの。辛くないわけ無いわ」

 

 別の方向へ目をやる警官達、そこにいたのは膝を抱えながら虚ろな目を浮かべるポラリスと彼女に連れそう女性、葵だった。葵はポラリスを必死になって励ましているが、ポラリスは何の反応も示さない。

 

「……」

 

「ポラリスちゃん……」

 

 ポラリスは虚空を見つめながら口を開く。

 

「葵さん……」

 

「どうしたの?」

 

「葵さんは、運命って信じる?」

 

「運命? いきなり何を……」

 

「実は、葵さんが来る前に控室に人が来たの。その人が運命を信じるかって……」

 

「人……? まさかそいつが!」

 

「いや、その人がいた間にアラートが鳴ったから、多分違う。それにその人は私の答えを求めてたように見えたからそんな事する必要が無いと思う」

 

「それじゃあ……その人の目的は」

 

「分からないけど、きっと警告のようなもの。私の運命が……残酷なものだって……!」

 

 ポラリスは言葉を詰まらせ、涙を流し出した。フードの人物からの問いの示し合わせるように母親が殺されてしまった。これが運命だというのなら彼女の運命はなんて残酷なのだろうかとこれからの未来に絶望してしまうのも無理は無い。

 

「ポラリスちゃん……」

 

「………………じない

 

「? どうしたの?」

 

「運命なんて、信じない!」

 

 血が出んばかりに拳を握り、見えない仇を睨みつける。そして自分に誓うように、母親に誓うように叫んだ。

 

「私の運命が破滅だというなら、そんな運命なんて全部壊してやる! もし運命が神がつくったものだというならその神だって殺してやる! お母さんを殺して私を嘲笑うなら今度は私がそいつを殺して笑ってやる!! お前の言う通りになんて誰がなってやるか!!」

 

 そして彼女はデッキを手に取った。それは母親が使っていたデッキであり、社会人として自立する時に譲ってもらう約束をしていたデッキ。そのエースは

 

「その為ならどんな手を使っても奴等を倒す! その為に力を貸してもらうわ」

 

 

 

 

『天帝アイテール』

 

 

 

 

「こうして私はあの時の裏にドーマを名乗る組織が絡んでいる事を知って、奴等の目的である神のカードがこの大会で景品として出ると聞いたから参加した。これで全部。分かってもらえた?」

 

「ドーマが……君の母親の仇……か……」

 

 ポラリスの話を聞き終えた明日葉達は沈んだ雰囲気に包まれた。彼女の正体を突き止めるために来たと思えば、自分達と同等か、それ以上に重いものを抱いている。しかし、ドーマが敵だというなら

 

「俺達の目的は一緒って事だな」

 

「そうなる。でも次の貴方の相手もドーマの従者。どんなデッキを使うかは分からないけど、ここまで来たのだから強敵なのは間違いない」

 

「分かってる。あとあたし達以外でこっち側って分かっているのは残りは海馬さんか……」

 

「あの人も味方に付けているのね。そう……」

 

「というよりも向こうにつく理由が無いからそう判断出来るというだけですけどね。でも心強いのは間違いないですよ。ずっとWCSでチャンピオンとして君臨し続けていましたしね」

 

「最強の名は伊達じゃない……か……でも先ずは次のデュエルだ」

 

「あなた達が味方で良かった。……まあ最初のアレは傷ついたけど」

 

「す、すまなかった……」

 

 明日葉は居たたまれない気持ちになりながらも味方が出来た事に顔を綻ばせた。そしてアナウンスが鳴る。

 

『まもなく次のデュエルが始まります。各デュエリストはフィールドにお越しください』

 

「よし、行くか」

 

「ここから応援してる。頑張って」

 

「ああ、ありがとうな」

 

 明日葉達は控室を出て、フィールドに向かう。その背中を眺め、ポラリスはポツリと言葉を零した。

 

「運命を変えられるのは、この世の理から外れた者だけ」

 

 それは自らの道を定めたあの日、あのローブ姿の人物が告げた言葉。嫌に頭から離れなかったその言葉の意味を、ポラリスはようやく理解した。

 

「きっと貴方がそうなのね。遊崎明日葉、()()()()()()()()()




伏線はきっと未来の自分が何とかしてくれるはずさ(投げやr

就活中なのでどれだけ投稿できるか分かりませんが、ネタが上がったらやるとだけ。そう言えばそろそろ新しいキャラ紹介を作らねばと……

では、デュエルスタンバイ!!(今までやらなかったのにネタがなくなるとやりだすデュエリストの屑)
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