仮面ライダー龍騎×IS ~孤高な少年がおりなすドラゴンとの宿命~ 作:ギンガ
その1
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早朝 IS学園校門前
青い海から届く潮風にさらされて、『カーッ!カーッ!』とカモメの鳴き声が鳴り響くように聞こえて来る
そんな中、表面がピンクカラーのショルダーバックを肩へ斜め掛けした少女が一人、門より手前の歩道にて仁王立ちに学園の全てを見上げていた。
「ここね、ISの技術やらなんやら学ぶ学園ってのは?」
「待ってなさい織斑一夏、そしてもう一人の転校生とやら!」
二つ結び目が飛び出したそのツインテールと、他生徒とは比較的小柄なその体系はかなり目立つだろう
「・・・・・」
彼女の名前は鳳 鈴音、15才。
中国政府から送り込まれた、この世では数少ない専用IS使いである。
「早速、迷った!?」
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現在 IS学園 一年一組
クラス代表決定戦から数日後の早朝、俺たちは俺との戦いで負傷した織斑君に関しての情報を山田先生から言い聞かされた
「朝のホームルームの時間ですが、少しお知らせをさせてください。」
「え~、先日行われたクラス代表決定戦の騒動のせいで、皆さん大分落ち着きが無いようですね?」
「・・・はい。皆も知っての通り、織斑君はあの龍騎と言うISではないスーツに身を纏った二人目のIS男性操縦者との戦いで深い火傷を負いました。」
「さっき学園に入って来た情報によりますと織斑君は島の病院で治療を受けて何とか意識を取り戻しましたが、午前中の授業には参加できない方針のご様子。」
「・・・そしてこれ以上の被害拡散を防ぐ為に、一年一組の生徒はクラス代表戦が全て終わるまで外出禁止兼アリーナの使用を禁止する事が職員会議で決まりました。」
ざわざわ・・・・!
この山田先生の報告は、生徒達の動揺を更に湧き上がらせた。
しかしその一年一組に俺の姿はない、何故なら今俺が居るのは・・・・・
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同時刻 IS学園 学園理事長室
「という訳で、先日のクラス代表戦のペナルティとして一年一組は苦労するわけだが、それで君はどのような処分がお望みなのかね・・・・君。」
「それでは一つお聞きしたい、何故処分前提なのですか?」
「当然だろう!」
室内の真ん中でパイプ椅子に座り込んでいる俺が放った質問に対して、何処ぞの開発室長をしていそうな学園長がブラインドと社長椅子を後ろにしながら手前のデスクの天板に拳を強く当てながら怒鳴り散らした。
(因みにこの時俺の後ろのドアには警備員二人居るらしい。)
「・・・・!君は自分のやった事を、そしてその責任をまるで理解していないのか!?」
「君が世界初の男性IS操縦者に深い火傷を負ったせいで、折角変わろうとしていたものが戻ってしまったではないか?」
「ほう。それは学園長に『女尊男卑社会』を消したいと言う思いがあるから?」
「口答えは無用だ、そして暫くしゃべるな!」
「了解。」
更に興奮した学園長に指しつけされると、俺は椅子に座ったままの姿勢で背を伸ばしつつ学園長の話を聞いた。
「・・・・、君にとってこの学園をどう思っているのかは知らんが、私はこの学園長として考えている事がある。」
「今や世界中に広まったISと呼ばれる殺人的兵器の影響にて、ISを乗りこなせる女が男を貶す時代になってしまった、しかし、今は男にもISが扱えるからと騒ぎだしている国や地域も多くなっている。」
「つまり、私は君と千冬の弟が活躍すれば、そんな腐りきった世の中を変えてくれるのではないのかと思っていた、しかし君はその片方でありながら自らを尽く潰してくれた・・・私はそれが許せないでいるのだ!」
「・・・・・」
「私からの説明は以上だ、何か質問はあるかね?それとも処分については」
「必要ないですね。」
「!」
俺が処分が必要ないと決めつけると、さっきま表情を『クワッ!』としていた学園長の顔が一気に緩まってしまう。
次の瞬間、沈黙を破った俺は学園長を責め始めた
「お言葉ですが学園長、貴方に二つ程言っておきたいことがある。」
「な、何だね?」
「まず・・・今貴方が説明した理想は大変すばらしいものだ、表現はやや単調だが、自分の言いたい事を真っすぐと伝えられている気がするよ。」
「そ、そうかい!」
「但し、」
「?」
「本当にそう思っているのであるならば、何故それを入学式の時に言わなかった?」
「はっ!?」
「とぼけても無駄ですよ?入学式の時貴方はこう言ってたじゃないですか?」
「『諸君。IS学園の入学おめでとう、そしてこれからも張り切ってくれたまえよ。』」
「あんな一言で済ませたあと、貴方はすぐに他の職員に混じった席へと戻って行ってしまったではないですか?」
「み、観ていたのか?」
「えぇ、一部始終全てをね。」
何時の間にか両腕を組んでいた俺は、驚愕を露わにしたまま顔が戻らない学園長に対して言葉を続けた。
「黙り込んだようなので追い打ちを掛けますね?これはあくまで俺の憶測などと言えるでしょうが、貴方多分、ヘタな事を言って女子生徒達から非難を浴びるのが恐かったのでしょう?」
「そりゃそうですよね?今さっき貴方が言った通りこの世界はISのせいで女が貶す時代になってしまった、さっき貴方はそれを変えたいとか動向とか言っていたが、それ実は貴方自信が学園長としての威厳を保つ為にかっこよく言い放っただけなのでは?」
「ガァァァァ!?」
「入学式の時の貴方の様子を知る者だったら、なおさら気づきますよ。もう片方の『計算する天然野郎』とかね。」
「・・・・ちっ!」
「(舌打ちしたってことは図星か。ならば!)」
学園長はまた机の天板に拳を強く押し付けながら舌打ちを繰り出すと、俺からは笑顔がこぼれる。
「最後に・・・処分を検討する件ですが学園長、今の話を教室に公開しても宜しければ考えますよ?」
「!」
「恐らくは今、うちの教室では僕ともう片方の事件のお話しで持ち切りでしょうよ?だから今この会話の事が全てバレれば貴方はどうなりましかねぇ?」
そう言って俺は懐からメタル色のペンのようなものを取り出す
するとそれを盗聴器と判断したのか、学園長は椅子にもたれかかるかのように気絶してしまった。
「「学園長!?」」
泡を吹いて白目を向いた学園長に対し、ドアの前に居た警備員二人寄りかかる。
俺はもうこれ以上居ても仕方がないだろうと思いこの部屋を後にした・・・
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・・・そしてこの時の俺は知らなかったんだ、学園理事長がまさかとんでもない所でとんでもない外道なる計画を用意していたという事を。