仮面ライダー龍騎×IS ~孤高な少年がおりなすドラゴンとの宿命~ 作:ギンガ
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一年一組
俺が教室に戻って来ると、周りの生徒達が不思議そうな眼でこちらを見て来た。
「・・・・」
その中には俺を恨む様に睨みつけている者も居る
逆にそれを見返しながら俺は『恐らく教壇の前に居る山田先生が俺のせいでペナルティを受けた事を教えたのだろう?』と把握したが、徳に何事も無いような姿勢で俺は自分の席に座った。
「・・くん。」
因みに当の山田先生は他の生徒たちと同様、出席簿を片手で抱きしめながらこちらをチラチラと見つめいている始末である。
俺は先生の立場を把握しながらあえて先生を見つめ返すことはなかった。
「・・・。」
それよりも気になるのは、同じ横一列の窓際に居るポニーテールの少女が先日の一夏の様に睨みつけている事だった。
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それからというものの、一時限目の中間休みに事件は起こった
始まりは丸縁眼鏡を掛けた短髪林檎色の少女が話しかけて来たことで繋がる。
「ねぇ君、転校生の話題もう聞いた?」
「はぁ??転校生?」
「知らないの?ついさっき二組に転校生が来た噂。」
「・・あぁ、ここに帰ってくる途中やけに隣が騒がしいと思えばそう言う事か?」
「そう!しかもその子はまた国家代表なんだって!しかも中国の!」
眼鏡少女が顔を引いてから『中国』と叫んだ途端に、ピ〇チュウの衣装を身に纏った少女が乱入して来る
「ワーイ。新たな友達の予感なのだーー!」
俺はそれに少しビビりながら、少女に『何故俺に伝える必要があるのか?』と訊いてみた。
すると少女は簡単にこう返してくる。
「え?・・そりゃあ君がここのクラス代表だからだよ!」
成る程、『云わば単純にソイツも同じ立場なのだな。』と俺は理解した。
「それで、そいつの名前は何て言うんだ?」
俺が加えて質問すると、突然ドアの向こうから大声で誰かが叫ぶ
「ねぇ、一年一組の代表は誰!?」
『!?』
俺がゆっくりとそちらの方向を見れば、服の袖やスカートのサイズが若干合ってないツインテール少女が、大きく口を開けて仁王立ちしていた。
「・・・成る程、理解した。」
俺が『理解した』と呟くと、その少女は何かを見つけたように俺を見てからあざ笑うかのように睨みつける。
「ふーん、君が噂のクラス代表って訳?」
「そうだとしてもまずこちらから訊きたい、お前は何者だとね?」
「それはちょっと回りくどい気もするけど、良いわ、ちゃんと答えてあげる。」
「私は今日転校してきた噂の転校生の
ツインテールがまた股の幅を広げながらそう叫んだ途端に、ウイテいた周りの空気がガラリと重くなってしまう
そして俺は鳳鈴音を名乗る少女がクラス代表生ある事に疑問を抱いた・・・。