仮面ライダー龍騎×IS ~孤高な少年がおりなすドラゴンとの宿命~   作:ギンガ

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第二章 魂を燃やす(燃やさない?)織斑一夏との初戦編。
その1


『・・・拝啓、天国に居るシャルロットの母よ。

 

俺はこの度クラス代表に選ばれ、そして最近まで嫌気が差していたセシリア・オルコットの改心、そして何より貴方の娘であるシャルロット・デュノアと共に学校生活を送れている事にとても嬉しく思います。

 

先日に貴方の娘はとても無責任と言った事をここで謝罪させてください

そしてクラス代表決定戦を終えた筈の俺は、何故かもう一度それに参加せざるを得なくなりました。

                                                                心の奥の手紙『俺からシャルロットの母へ』より。』

 

 

ーーー

ーーーーーーー

 

事の始まりはクラス代表を掛けたセシリアとの戦いが終わったその翌日

副担任の山田真耶先生が皆に訊いた時の事だった。

 

「・・・セシリアさんがこれまでの事を反省している事は理解しましたし、一年一組クラス代表は二番目の男性操縦者という事で何か意見はありませんか?」

 

『・・・・・』

 

「では、本人はこの事に異議はありますか?」

 

「特にありません。」

 

山田先生の問いに俺がプロレス選手のような返しをすると、その先生は健やかな笑顔で一言言う。

 

「そうですか?では一年一組のクラス代表、頑張ってくださいね?」

 

「はい、わかりました」

 

この俺の二つ返事によって、一連の騒動が終結したと皆がそっと胸を撫で下ろしただろう。

しかし、一人だけ空気を読まずに異議を唱える者が居た。

 

「それでは、クラス代表戦についてはこれで終了とさせて、」

 

「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

『!?』

 

さっき千冬先生トイレに行っていた筈のクラスメイト、織斑一夏が轟音が如く足音を鳴らしながら、開いた自動ドアの前に現れた。

 

『・・・?』

 

指を全て開かせた片手を伸ばしながら反対の手を耳元に当てて『待て!』と言わんばかりのその姿勢に、他の生徒は山田先生たちは呆然と立ち尽くしている

しかし俺はまだ騒動が続くことを予知して、机の天板の上に顔を乗せて寝たフリを見せた。

 

「・・・・・」

 

暫く沈黙が続く中、このままだと話が進まない事を悟った山田先生が織斑に問う。

 

「あの織斑君、どうかされました?トイレは?」

 

「それなら引っ込みましたよ、それにどうかされましたじゃないですよ山田先生!??」

 

「えっえっと、何を言っているのか全く理解が追い付かないのですが?」

 

「すまない山田先生、私がつい口を滑らせてしまったせいで」

 

「織斑先生!?何故謝るのです!」

 

「・・・実はな。」

 

山田先生が神妙そうに問えば、織斑の後ろから現れた千冬先生が口火を切る。

それは先ほど織斑とトイレに向かった最中、千冬先生が織斑にクラス代表決定戦についてこう訊いた。

 

ーーーーーーー

 

※回想

 

「なぁ織斑よ、クラス代表決定戦に関してなんだが。」

 

「ん。どうかしたの千冬姉?」

 

「お前の目線から見て、セシリアともう一人の男性操縦者の戦いはどう思った。」

 

「・・・う~ん上手い事は言えないんだけど、まず疑問に思ったのが長距離射撃を使えるセシリアさんが何故あんな近距離で砲撃を行ったのか、それとピットを撃つ時に微動だにしなかったのかかな?」

 

「ほう?」

 

「それとあの男性操縦者が使っていたIS・・・全武装(フルスキン)って言ったっけ?やや旧式のISが専用機に勝てたのかも疑問だったよ」

「あとは~バックルから引いたカードをあの左腕に付けたガジェットみたいなやつに差し込むと、武器が現れる所とか。」

 

「・・・上手い事が言えないと言った割には、丁寧に解説してくれたな。あとここではまだ織斑先生と呼べ?」

 

「了解。」

 

ーーーーーーー

 

現在 IS学園 一年一組

 

「そんな事があったのですね?けど、今織斑君が怒り心頭なのと関係性が無いように思えるのですが?」

 

「そこまではまだよかったんだ、只、学園のトイレが迫って来るとついこう言ってしまったんだ。」

 

「『織斑。実はお前にも参加する権利があったのだが、参加しなくてよかったのか?』」

 

「すると織斑は『そんなことは誰からも聞いていない!』と大激怒し、今に至るという訳だ。」

 

「そ、そうだったんですか?」

 

「あぁ、私はてっきり織斑も自分も参加できた事を知っていたと思っていたのでな。」

 

「それは所謂エゴって奴ですか?」

 

「・・・・返す言葉が見当たらない。」

 

千冬先生は回想を説明し終えると、鬼の形相でこちらを睨んでくる織斑を差し置いて俺にこう言い放つ。

 

「おい、そこのお前よ、織斑の怒りを止めるのに協力しろ。」

 

こうして俺は、また千冬先生の勝手な提案に巻き込まれてしまったのでした。

 

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