仮面ライダー龍騎×IS ~孤高な少年がおりなすドラゴンとの宿命~ 作:ギンガ
ーーー
ーーーーーーー
???
『・・・さま、織斑一夏と例の二番目操縦者の試合が今始まりました。』
「うん、今丁度見ているよ」
『そうですか・・・ところで、様は何方が勝つとお思いですか?』
「う~んどうだろうね?片方は私の妹の初恋相手、もう片方は私がマークした不思議ちゃんだし、両方とも頑張ってほしいとはおもうけども?」
『思うけども?』
「・・・やっぱ私が作ったIS使ってるんだから、織斑くんに勝ってほしいなぁ!」
『・・ですか・・・では、様・・・次の予定は・・・・』
『ピ――――!』
「あれれ?クロエちゃん?」
「おっかしいなぁ、また電波障害かな・・・まぁいいや、また直せば。」
少し仲間との通信が途切れたのに戸惑う表情を見せたが、それ以上は気にする事なくキーボードを打つこの女性
「さて、お手並み拝見だよ!」
それが造り上げた科学が世界を塗り替えた事から、人は彼女の事をこう呼んでいる。
『天災科学者・篠ノ之
ーーーーーーー
数分後
「・・・くそっ何で当たらないんだ!?」
「・・・・」
試合開始のブザーが鳴ってから暫く経つが、正直期待外れだな。
最初はこちらが構える前に織斑がブレード片手に攻めて来たから避けるのに慌てたが、こちらも剣を召喚し装着してからではそれを受け流しながら避けるだけの作業に早変わりしている。
織斑の慌てぶりを観る限り、ISが今日届いたのは本当だった様子
しかしそんな小さい事、俺はどうでも良かった。
ガキン!
だから俺は彼のブレードを自分の剣の『しのぎ』で受け流していた場面を、一気に弾き返して距離を取らせる事で軽く変化させてみる。
「うおっ!?」
するとどうだろう、織斑は一瞬よろけそうになるがブースターで持ちこたえ、それをさっきまで面倒くさそうに眺めていた観客の女子生徒の表情も小さな驚きへと変化してしまう。
暫くブースターで浮かんでいた織斑が着地した後、俺は間髪入れないで織斑に訊いた。
「よう、おもったより操縦が難しいから苦しそうだな?」
「だ、黙れ!お前に何が解かる?」
「そうだな。確かに俺のはブースターやらエンジンやらで浮かぶことが出来ないから、
「・・・?」
「だがな、お前が天然のフリをして実は少し腹黒いって事は解かってるつもりさ!」
『!?』
俺が放った一言で、軽かった周りの空気がドスンというように重くなる。
それから織斑は両目の瞳を白くしながら暫く微動だにせず、観客の方から困惑する声が次々と聞こえてきた。
「・・・・」
「え?何?どういう事?」
「お、織斑君が腹黒いってどういう事?」
「?」
すると、この観客から聞こえてくる安否の声を耳に入れていた織斑が一言俺に訊いて来た。
「ちょっちょっと待てよ!なんで俺が腹黒いって決めつけるんだよ!?」
俺は剣を下ろしながら何も動揺はせずに二言答えてから追い打ちをかけるように続ける
「何故って色々あると思うが、まず昨日の朝セシリアが皆に謝罪した回があっただろう?」
「あの時、皆がセシリアと打ち解けるのを他所にお前は俺の事睨みつけて来たじゃねぇか。」
「あっ!」
「・・・それによ、そのISに乗るのは初めてかもしれないが、それが届くのは事前に誰かから聞いていたのだろう?」
「恐らくそれでお前の頭の中ではクラス代表戦が始まる前に自分専用のISがちゃんと届く予定だったかもしれない、しかしそれはクラス代表決定戦が始まっても届かなかった、だからお前は自分が参加できなかった恨みで俺にあの視線を送りつけていたのだろう・・・?」
「!!」
「右脚が一歩引きずり下がった辺り図星らしい?やはり俺が睨んだ通りだったか。」
「・・・けど。」
「けど?」
「けど、俺が自分専用のISが届くなんて情報。それを手に入れたと言う証拠はねぇじゃねぇか?!」
「・・・」
この時俺は織斑に対し、『おーコイツ的確な異議唱えて来たぞ?』と思ったので思考がフリーズする。
しかし残り20分を差すタイマーが表示された斜め右上にある電子版を見上げると、俺は溜め息をついてからまた口を動かした。
「それは簡単な話さ、俺はお前と同じ天に選ばれた世界初の男性IS操縦者だからだよ!」
「?」
「今の一言で気づいていないのか、つまり俺はお前と同じ扱いで動かされたんだと言いたいんだよ。」
「実を言うとな、入学試験の時に織斑先生から訊いたんだ。『お前より先に動かした男性操縦者。それは私の弟だ、学園で会ったら仲良くしてやってくれ』と。」
「良く考えるとあれってさ、『お前も弟同じような立場に立っている』といっているようなものじゃねぇのか?」
「!」
「だからよ、さっきISが届く情報を知っているのではないかとお前に訊いたのは俺とお前が同じ立場、つまり同じ扱いを受けているうえでそう訊いたまでの話しさ。」
「・・・」
「どうした?口が歪んでいるぞ?」
俺が得意げに推理を説いているうち、自分の目には織斑が目を細くしながら口角の片方をヒョウタンの下部の様にして歯茎を見せているのが見えている
俺はそんな事お構い無しに推理を続けた。
「何が遭ってIS動かしたのかは敢えて言わねぇが、俺はその後日にIS協会を名乗る方々に呼び出しくらって色々質問された事があって、その最後にこう告げられたんだ」
「『安全の為に君はIS学園に転入せざるを得なくなった、その代わりに君の身体能力をはかり次第それに応じたISを用意しよう。』とね」
『!』
「そう、同じ立場に立っているのだと推測した上で考えるとするならば・・織斑一夏、お前も同じ受け答えしたのちにそう言われたのではないのか?」
「ぐっ!?」
「俺はその事以前にこの『龍騎』を手に入れていたから断ったが、お前の場合は違う!」
「そしてこれらのことから推測するに断言出来る、お前は専用のISが届くのを事前に知っていた、いや事前に知っていたに違いないって事がね!」
「・・・・。」
「どうした、何も言い返せないのか?」
ひね曲がった口が元に戻り足元を見下ろす織斑に対して、俺は勢いよく指した腕を下ろしながら言った。
すると次の瞬間、突然微動だにしなかった織斑はブースターを吹かせて突進をしてくる
「うおおおおおおおおおお!!」
『この時の奴は一体何を考えているのだろうか?』
そんな思考が脳裏へと回る前に、俺は剣を横に投げ飛ばしながらバックルよりカードを引いて、ドラグレッターに装填する。
『・・・AD VENT!』
『グオオオオオオオオオオ!』