TIGER & BUNNY +BIRTH   作:ミストラル0

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どうも、ミストラル0です。
今回はTIGER & BUNNY×仮面ライダーというありそうでなかったクロスオーバーにチャレンジしてみようかと思います。
とりあえず短編連載ですが、好評なら少しずつ続けて行こうかな?と思ってます。


The Beginning ① The name is BIRTH(~その名はバース~)

輝かしい光が夜も絶えない都市・シュテルンビルド。そんな都市を一台の車が疾走していた。

 

『先程シュテルンメダイユ地区ウエストシルバーで現金輸送車が襲われ300万シュテルンドルが強奪されました!』

 

その車は銀行の現金輸送車だった。それを追うヘリがいた。しかし、それは犯人を捕まえるためのものではない。

 

『犯人の車をパトカーが追跡中!』

 

そのヘリはカメラを回し、その様子を生中継しているのだ。すると、現金輸送車の背後の扉が開き、サブマシンガンでパトカーを射ちパトカーをクラッシュさせてしまう。

 

『なんと!パトカーがッ』

 

そのまま犯人を乗せた現金輸送車はハイウェイを逃走していく。だが……

 

『このまま逃げ切られてしまうのか!未だヒーロー(・・・・)の姿は確認できません』

 

そう、この世界にはヒーロー(・・・・)が実在する。

 

『なお、この番組は皆さんご存じ超能力を持つヒーロー達が犯罪や災害等、実際の事件現場で活躍する模様を生放送でお茶の間にお届け!活躍の内容に見合ったポイントを加算し、キング・オブ・ヒーローを決めてしまおうというエンターテイメントレスキュー番組……ヒーローTVラーイブ!!』

 

ヘリはそのヒーローTVライブの中継をするカメラヘリなのだ。

 

『ああっと!来たーッ!!"ブルジョア直火焼き"ファイヤーエンブレムだァー!!』

 

そこに颯爽と自前のスーパーカーで現れたのは炎のように揺らめくマントを羽織ったヒーロー・ファイヤーエンブレム。

 

『今日も華麗に犯人逮捕となるのでしょうか!』

 

そんなファイヤーエンブレムに犯人は再びサブマシンガンを放つが、彼の華麗なドライビングテクニックによって全て避けてしまう。そして、反撃と言わんばかりに左手の指先に炎を灯す。ファイヤーエンブレムはその名の通り炎を操る超能力者(NEXT)なのだ。

 

『おおっ出るか、ファイヤーボール!』

 

その炎で現金輸送車の後輪のタイヤを焼き払い、車を減速させるファイヤーエンブレム。それでも止まらない現金輸送車の前へと回り込もうとするが、それよりも早く別のヒーローが現金輸送車の前に立ち塞がりそれを止めた。

 

『んああーっと、来ましたー!"西海岸の猛牛戦車"ロックバイソン!!』

 

現れたのは皮膚の硬化という能力とスーツのパワーで活躍するヒーロー・ロックバイソン。

 

『今シーズンはいいところのなかったロックバイソン、久しぶりに活躍を見ることが出来そうです』

 

現金輸送車を止め、その余りあるパワーで持ち上げたまでは良かったが……

 

「よっと」

 

三人の犯人達は現金輸送車を乗り捨て、現金の入ったアタッシュケースを持って逃走を再開。

 

「あ、あれ?こ、こら!?」

 

『ロックバイソン、角が抜けないようだ!!』

 

肝心のロックバイソンは車のフロントに角が刺さって抜けなくなってしまった。そうこうしている間に犯人達は通り掛かったタクシーを奪い、再びハイウェイを疾走する。だが、ヒーローはファイヤーエンブレムとロックバイソンだけではない。二人から逃げ延びた犯人達が安堵したのも束の間、突然タクシーがガクンと動きを止めてしまったのだ。

 

「はいはい、おいたはここまでだぜ?」

 

『出たーッ!!ヒーロー達のオkーーもとい良心!仮面ライダー・バース(・・・・・・・・・・)だ!!』

 

タクシーを止めたのは右腕にCLAWsの1つクレーンアームを装着した仮面ライダーだった。

 

「……聞こえてんぞ、マリオ。誰がオカンだ、誰が」

 

何故バースがここにいるのか?それを語るのは後にしよう。それはまだ事件が解決していないからだ。

 

「ドラゴンキッド、今のうちにやっちまえ」

 

「うん!」

 

そこに雷を操り、カンフーの使い手でもあるヒーロー・ドラゴンキッドがタクシーのボンネットへと飛び乗り、電撃を纏わせた両腕でフロントガラス破って運転席と助手席の犯人を見事確保する。

 

『ああっと!バースがタクシーを止めている間に空からドラゴンキッドが強襲!見事なコンビネーションで犯人を二人確保だァ!!』

 

「またポイント貰っちゃったけど、いいの?」

 

「いいのいいの、ウチはポイントじゃなくて活躍するのが目的だしな」

 

「ありがと、バース!」

 

「それよりも逃げたもう一人はどうすっかな……」

 

「あっ」

 

そう、ドラゴンキッドが二人を捕まえている間にもう一人の犯人がモノレールの駅へと逃げ込んだのだ。バースはクレーンアームのワイヤーを巻き上げていたので間に合わなかったらしい。

 

「どうしよう!?」

 

「まあ、他のやつらもいるし、そっちは任せて俺達はそいつら(犯人)を引き渡してからここらの後片付けでも手伝うとしますかね……バイソンの角も抜いてやらんと」

 

「バースは相変わらずだね……だから皆のオカンなんて呼ばれるんだよ

 

「何か言ったか?」

 

「う、ううん!何でもない!(あ、危ない危ない……地獄耳だったの忘れてた)」

 

その後、ドラゴンキッドと共に警察へ犯人を引き渡したバースはロックバイソンが刺さった現金輸送車を外し、クラッシュしたパトカーの撤去等の後片付けを終えると黒い自販機(ライドベンダー)に銀のメダルを投入し、バイクへと変形させる。

 

「丁度終わったか」

 

バースは仮面の中のモニターで新たなヒーローが颯爽と犯人を確保する様子を眺めながら一人そう呟く。

 

「やっと始まり(・・・)か……」

 

そして、そのまま次の後片付けを手伝うべくライドベンダーを走らせるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事件が無事解決し、一段落したところで今シーズンのキング・オブ・ヒーローを決定する表彰式が開催された。

 

「何とか今シーズンも終わったか」

 

「さっきは助かったぜ、バース」

 

「困った時はお互い様さ、バイソン」

 

「でも、お前ポイント大丈夫なのか?」

 

「ウチのオーナーはそこんとこ寛容でね、『自分の欲望(望み)に素直に!』な人なんで、やりたい様にやらしてくれんのさ……まあ、『ある程度は目立った活躍しろ』とは言われるけどな」

 

「ああ、あの会長か……確かにそんな人だったな、あの人」

 

そんなこんなで表彰式が始まる。

 

『皆様お待たせしました!ヒーローTV!今シーズンの結果発表です!』

 

順番にスポットライトが当たる中、ワイルドタイガーというヒーローが舞台袖から遅れてやってくる。

 

『さあMVPの発表です!』

 

司会でヒーローTVライブの実況アナウンサーでお馴染みのマリオがそう告げると、ヒーロー達の背後のモニターに今シーズンの獲得ポイントが順に表示される。

 

8 ORIGAMI CYCLONE 480

7 WILD TIGER 8360

6 ROCK BISON 8989

5 MASKED RIDER BIRTH 9002

4 DRAGON KID 9233

3 FIRE EMBLEM 9326

2 BLUE ROSE 10992

1 SKY HIGH 12730

 

『獲得ポイント12730!キング・オブ・ヒーロー スカイハイ!』

 

「ありがとう、そして、ありがとう!」

 

今シーズンのキング・オブ・ヒーローも昨シーズンと同じくスカイハイが獲得した。

 

『続きましてアポロンメディアCEO兼OBC社長、アルバート・マーベリックより挨拶をさせて頂きます!』

 

マリオの紹介でヒーロー業界の重鎮・マーベリックがマイクの前に立つ。

 

「その前に皆さんに紹介したい人物が……入りたまえ」

 

すると、先程最後の犯人を捕らえたヒーローであるバーナビー・ブルックスJr.がマーベリックの隣に立った。そこからマーベリックがバーナビーの紹介を始め、途中でワイルドタイガーは壇を降りて帰ってしまう。

 

「帰るわ」

 

「お、おい!」

 

「……やっぱこうなるか」

 

まあ、ワイルドタイガーの気持ちも分からなくはない。何せ同じ5分間だけ身体能力を100倍にする能力(ハンドレットパワー)を持つバーナビーと比較された上に先程の失態(バーナビーにお姫様抱っこされる)を公の場でネタにされたからだ。はっきり言ってワイルドタイガーでなくとも怒るというものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後も表彰式は何の問題もなく終了し、ヒーローとその関係者各員は慰労を兼ねたパーティーに招待された。(尚、ヒーローはマスク又は顔だけヒーローの時の姿で正装である)

 

「毎度毎度思うんだが、マスク着けてたらせっかくのご馳走も食い難いと思うんだが……」

 

「……では今度までに簡易的なマスクを用意しておきましょう」

 

そんなパーティーでバースこと伊達勇理(ダテユウリ)とバースの開発者であるドクター真木はそんな会話をしていた。

 

「頼んます……ところでドクター、会長は?」

 

「いつものアレ(・・)ですよ」

 

「あー、アレ(・・)か」

 

すると、会場の扉がバーン!と開き赤いスーツの男性とその秘書の様な女性が会場へとやってきた。そして、その赤いスーツの男性は何やら料理を載せたと思われるワゴンを運んでバーナビーへと近付いていく。それを見て関係者の多くはそれが何かを察するが、当のバーナビーは何事かと警戒を露にする。

 

「君がバーナビー・ブルックスJr.君だね?」

 

「え、ええ……」

 

「君のヒーローとしての門出を祝って……HAPPY BIRTHDAYッ!!

 

ワゴンで運ばれてきたのは赤いスーツの男性こと鴻上光生特製ケーキだった。鴻上はバースのオーナーでもある鴻上ファウンデーションの会長で、『誕生』に並々ならぬ関心を抱いており、ことあるごとにこのようにケーキを作っては振る舞うのだ。これはバースが加入後の新人ヒーロー達には恒例行事と化しており、折り紙サイクロンやドラゴンキッド、ブルーローズがこの洗礼を過去に受けてきた。それが今回はバーナビーの番だった、それだけの事だ。

 

「……」

 

「驚かせてすまない、バーナビー。これはウチのオーナーの趣味みたいなもんでな……とりあえず少し食ってくれりゃ気が済むから」

 

あまりの事+鴻上の大声で唖然となってしまったバーナビーに伊達が近付いて説明を行う。

 

「な、なるほど……あの人が噂の鴻上会長でしたか」

 

事前にリサーチはしていたものの、やはり生鴻上会長のインパクトは強烈だったようだ。

 

「……少しで良いんですか?」

 

「安心しろ、ここには心強いケーキ処理係がいる」

 

伊達がそう言うと、ドラゴンキッドが飛んでやってきた。

 

「あっ!鴻上会長のケーキだ!」

 

「おお!ドラゴンキッド君!」

 

実はこの二人、割りと仲が良い。何故なら、ドラゴンキッドは鴻上が作ったケーキを初見で一人で完食してみせた数少ない人物で、それからというもの、ドラゴンキッドの記念日には鴻上のケーキが届くようになったんだとか……

 

「という訳だ」

 

「そういう事なら……あむ、美味しい!?」

 

「そりゃ、一年に何回も作ってるからな……下手なパティシエより上手いぞ?会長のケーキは」

 

その後、バーナビーが食べきれなかったケーキは全てドラゴンキッドの胃袋へと消えていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パーティーも終え、自宅へと帰宅した伊達はリビングのソファーにドカッと座り込みながら呟く。

 

「俺なんてイレギュラー(・・・・・・)がいてどうなるかと思ったが、何とか無事に始まったな……『TIGER & BUNNY』が」




という訳で新年一発目は今更ながらですが、TIGER & BUNNYです。
仮面ライダーがいても限りなく不都合の無い世界なのにクロス作品無いなぁ、と思い書き始めました。
一応、beginningとアニメの序盤までの短編としてちょこちょこと書いていこうと思いますのでよろしくお願いいたします。

次回予告

伊達「ども、タイバニの世界で仮面ライダーやってる伊達です。どうにか無事に原作に近い形でスタートする事が出来たのだけども、やっぱりあのコンビの仲の悪さはどうしようもなくて……そんな中、俺にもサポートが付くって?でも、後藤ちゃんじゃないっぽいんだよなぁ。という訳で次回、『The Beginning② The name of the man(~その男の名は~)』えっ?俺がバースになった経緯?そのうちな」
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