言い訳じゃないとは言いません。今から言うのは言い訳です!
何か良い感じになって此処から更に伸ばすのは蛇足かなって思っちゃたんですよ。マジで。
だから1013文字で終わらせて頂きました。次から本気出します!次から!
夜10時頃、六來は照明も付けず暗い部屋でこめかみを押さえながら座っていた。
外を歩けば何もかもが変わっている街、家でもいきなり変化した生活、姉達は皆それぞれ変わって、自分自身の身体も信じられない程大きくなった。そんな中で10年前と何も変わっていない自分はまるで置いて行かれたような感覚に陥っていた。自分の身体さえもが自分を置いていくようでついていけない。
正直な所、辛くて淋しい。
目覚めてから早一年、きっと勉強だけをして姉達と殆ど関わらなかったからこう成っているんだろう。姉達と関わって、昔と変わっていな所を見つければ少しだけこの感情も薄くなったかも知れなかった。そう逃げてみるものの鬱いだ心が変わることはなかった。
すると突然、扉を叩く音が聞こえた。その音が暗く沈み行く六來を引き戻した。
「はい」
「三玖だけど」
そう言って三玖が扉を開けた。
「うわ。暗い」
六來は照明が付いていないことに気付いた。
三玖が照明を付けたようで部屋は一気に明るくなった。
「どうしたの?」
三玖が六來の顔を見て聞いた。六來は何のことを聞いているんだと首を傾げる。
「いや、隈が凄いから。あまり眠れてないの?」
この一年間、夜も勉強していたから基本的にベッドに倒れ込むのは3時頃だったけれど、その後も眠れずに徹夜をすることも有った。
「まぁね」
三玖はベッドに座る六來の隣に座った。
「三玖、どうしたの?何か用?」
そう聴くが三玖は答えること無く、六來の身体を横に倒した。
六來の頭が三玖の膝の上に。10年前は平気で何ともなかったこの行為が、今は堪らなく恥ずかしいような照れくさいような気持ちになった。
「10年前、やったよね」
「うん」
「六來、どうしたの?」
「しょうもないことだよ。聞く価値も無いくらい」
三玖は何も言わずに頭を撫でる。
何故か少し気分が楽に成った。
六來は久し振りに感じた眠気に身を委ねながら遠退く三玖の声を聞いた。
「大丈夫。六來は私と一緒」
三玖は完全に眠った六來をベッドに横にする。意外な軽さに驚きつつ六來に布団を掛けた。
「久し振りにいい、よね?少しだけなら」
三玖は六來の隣に横に成った。眠くなったのなら自分の部屋に戻れば大丈夫だ、なんて考えも儚く三玖は重い瞼を閉じてしまうのだった。
「六來、、、」
三玖の知らない感情。10年前に感じることはなかったこの刺激はなんだ、そう思うが結局分からず眠ってしまった。
目覚めてから一年、六來が高校へと編入する1週間前のことだった。
一応此処までが序章のつもりです。次から学校に編入するので本編突入です。