スマイルプリキュア!~魔弾剣士と5人の戦士~   作:tubaki7

21 / 22
Episode20

 

「深々と降り積もる、清き心。キュアビューティ!」

 

 

青いフォルムにヘアー。まさにみゆきの言っていた通り、青木れいかは見事に5人目のプリキュアとして覚醒した。そしてリュウケンドーも新しいマダンキーを手に入れる。

 

 

「キュアビューティって、なんですかこれは!?」

 

『説明はした、来るぞ!』

 

 

リュウケンドーの警告に耳を傾け、マジョリーナの指示を得て今まで止まっていたアカンべーが行動を開始する。

 

 

『ジャンプだ!』

 

 

咄嗟の指示にビューティはリュウケンドーと共に跳躍する。分身したアカンべーの攻撃を躱し、二人を追いかけてアカンべーも跳躍する。二人を取り囲むようにして包囲するアカンべー。この中に本物は一体だけだが、ビューティは少しの間思考すると内一体に回し蹴りを入れる。それがクリーンヒットし、見事本物を攻撃した。そのおかげで周囲の分身は消え、着地するころには跡形もなくいなくなっていた。

 

 

――――少しはできるだワサ・・・・!

 

 

まだ敗北と決まったわけではない。だが、ほかの二人はこの後先ほどのような浄化技でアカンべーを消滅させられている。なら、打つ手は一つ。

 

 

「こうなれば・・・・アカンべー、逃げるだワサ!」

 

「あ、逃げよった!」

 

 

敵前逃亡とは潔い。が、そう簡単に逃がすわけにもいかない。

 

 

「リュウケンドー、切り札は!?」

 

『ああ、ちゃんと持ってるぜ。アクアキー、発動!』

 

〔チェンジ、アクアリュウケンドー〕

 

『氷結武装!――――アクアリュウケンドー、来迅!』

 

〔アクアシャークで追いかけるぞ!〕

 

『よし・・・・シャークキー、発動!出でよアクアシャーク!』

 

 

アクアリュウケンドーが獣王アクアシャークを召喚する。青い魔法陣のようなものから現れたアクアシャークはその身を変形させ、さながらボードのようなものへと変わる。リュウケンドーはそれに飛び乗り、ビューティの前まで降りてくる。

 

 

『行くぞ、ビューティ』

 

「はい!」

 

 

差し出された手をビューティが握る。リュウケンドーがキュアビューティを引き上げて乗せ、アクアシャークを発進させる。体育館からでたアカンべーとマジョリーナは校庭を横断中だ。このままでは取り逃がしてしまう。そうなれば、また別の場所でバッドエナジーを集めるに違いない。

 

 

『絶対に逃がすか!』

 

〔三位一体攻撃で一気に倒す!〕

 

『ああ。ビューティ、浄化技だ!』

 

「はい。参ります!―――――プリキュア・ビューティブリザード!」

 

 

浄化のエネルギーがゲキリュウケンへと宿り、刀身を青く光らせる。

 

 

『ファイナルキー、発動!』

 

〔ファイナルクラッシュ。氷結斬り〕

 

『剣士、魔弾龍、戦士。三つの力を今、一つに!三位一体・氷結斬り!』

 

 

エネルギーを纏ったゲキリュウケンを振りぬくと、そこから放たれた青い光が一直線に伸び、アカンべーを飲み込む。作戦が失敗したと確認した後のマジョリーナの行動は迅速で、すぐさま退散し、空間も元の光りを取り戻した。

 

 

『闇に抱かれて眠れ・・・・』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、壊されたものも元に戻り読み聞かせ会は最初からスタート。進行はなんら問題なく、見に来ていた子供たちも披露したみゆき達も無事、笑顔に終わった。

 

外はすっかり陽も傾き、辺りはオレンジ色に変わっている。帰っていく子供たちの見送りも終わり、一息つく。

 

 

「一時はどうなることかと思ったけど、無事終わってよかった」

 

「せやな」

 

「うんうん」

 

 

なお、あかね、やよいと頷く。

 

 

「皆さん、今日は本当に、ありがとうございました」

 

 

振り返って感謝の意と共に頭を下げるれいか。

 

 

「いや、私たちは別になにも…」

 

「・・・・なぁ、れいか」

 

「はい?」

 

「今日、楽しかったか?」

 

 

つばきの言葉に全員の視線がれいかに集まる。

 

 

「・・・・少し、恐かったです。でも、同時にわかりました。私にも、やれることがあるのだと」

 

「・・・また、いや、あれ以上に恐いめにあうかもしれないぞ?」

 

「大丈夫です。・・・・皆さんとなら、乗り越えられる気がしますから。それに、あなたも一緒なら、尚更」

 

「そ、そうか・・・・」

 

 

れいかの笑顔に照れくさくなりソッポを向く。それに対しあかねが茶々を入れ、便乗したなおがさらに盛り上げる。ワーワーと騒ぐ5人を見て、れいかはまた笑った。

 

 

「…あの、先ほどお断りした件ですが、よろしければ私も――――」

 

「何言ってんだよ。こっちは最初っからそのつもりだったんだ。拒否なんてするわけねーだろ。な?」

 

「うん!それに私、青木さんの事――――れいかちゃんのこと、大好きだから!」

 

「星空さん・・・・私も、みゆきさん達のことが、大好きです!」

 

「ハイ、れいかさんからの大好きいただきました~」

 

「コラ!折角いい話で終わるところだったのにぃ」

 

 

つばきのボケにやよいが珍しくツッコミをいれ、それがおかしくてみんなで笑う。

 

何はともあれプリキュア5人と魔弾剣士が無事揃った。これで終わりではなく、ようやくスタート。だが、それはまた後の話であり、今はこの瞬間を互いに笑顔で過ごした・・・・。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。