とある科学は創造物質(クリエイトマター)   作:賢者

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この話で彼は非リア充を卒業する……‼


鑑賞と観賞

地獄、この単語が似合う映画鑑賞がこの世にあるとは思いもしなかった。

 

俺ー志々雄勇誠ーは隣にいる丈の短いセーターのようなワンピースを着た中学生ー面倒なので

チラリストと略称するーはこの訳も分からないような設定がふんだんに盛り込まれている

C級映画をカップル割り&学生割でものすごい量消化している(と言っても2,3作品ぐらい)

 

「おいチラリスト、どれくらい俺を連れまわしたら気が済む」

 

「私はチラリストではなく絹旗最愛と言う超立派な名前があります。

もしかして言ってませんでしたっけ?」

 

「もしかしなくても言ってねぇよ、と言うかまず俺的にはもう帰りたいんだけど」

 

「何故ですか、超良作が1つあったでしょう?」

 

「俺はお前の良作の基準が分からんのだけれどこれだけは言える……俺とお前じゃ面白いの基準は

違うんだよ」

 

何ですって……!?みたいな感じに後ずさりながらあからさまに落ち込む彼女を無視して俺は

今後の行動計画をたてる。

 

(まず、コイツのせいで行きそびれた有名なクレープ屋台は諦めるとして……マックで軽く昼飯でも

食べるか?それともすき屋で牛丼?ん~……とにかく何か食べよう。まずはそれからだな)

 

「それじゃあ次に行きましょう!」

 

「おい、俺の話を聞いてなかったのか?お前と俺じゃ価値観が違うってさっき言ったよな?」

 

手を引いて次の映画を見ようとする絹旗最愛を必死で止める志々雄、しかし彼は

気付いていなかった……自分の言葉で彼女の心に火をつけてしまったと言うことに

 

「そうですね、私とあなたじゃ価値観は超違います……ですがC級映画好きとしてはあなたに

つまらないと勘違いされたまま帰ってほしくないんです」

 

目の前にいる純粋な目をした絹旗最愛から不穏な空気を感じた俺は一歩後ずさり逃走を試みるが

1歩……ではなく10歩くらい遅かった。

 

「ですから、これから今やっているC級映画を全部見てあなたが超面白いと言えるような作品を

探しましょう‼」

 

これは所謂アレだ、死刑宣告とか言うやつなのだろう。

 

俺は必死に抵抗するがなす術もなく連れていかれた……

 

能力で逃げればよかったんじゃ?と思う方もいるかもしれないが俺的には目立ちたくないので

使わないに越したことは無いのだ。

 

と言うか使うのを忘れるほど焦っていたと言うのは全く持って余談である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヤバい、眠すぎて死ねる」

 

俺は映画館から何とか逃走し食事をとっている。

 

勿論その映画館がある学区からは2学区ほど離れている。

 

まぁ逃げ出すのは容易だったのだが逃げ切るのが容易ではなかった。

 

1回目は彼女にトイレと偽り映画館から逃走、近くの駅で電車を待っていたのだがその最中に捕縛

 

2回目は力技で押し込められた座席から抜け出すのに時間がかかってあえなく御用

 

3回目でようやく脱出したものの距離を稼いだところであえなく確保された。

 

今は4回目、俺的にはもう彼女とはい会いたくないのだが”2度あることは3度ある”と言う諺も

あるほどだ……もしかしたら4回目もあるかもしれない。

 

そんな風に考えていると飯を食っている俺の後ろから特徴的な言葉遣いの高い女性の声が聞こえた

否聞こえてしまったと言うのが正しいだろう。

 

「やっと見つけましたよォ~、超手間かけさせやがってくれましたねェ」

 

声色は前まで聞いていたのと同じなのだが、声質は正に恐怖しか覚えないようなそんな感じだ。

 

俺は身の内から湧き上がってくる逃走本能に身を任せ彼女の腕の中から逃げ出そうとするがそれは

叶うことは無く結局午後7時くらいまで見ることを余儀なくされた。

 

そこまで見た後の俺は正直見るに堪えないようなゲッソリとしていたような気もするがそこは

気にしない。

 

俺的にはもう絹旗最愛は関わり合いを持ちたくない。

 

しかし、神様とは残酷のものでそこから続いた3日間全て彼女との映画鑑賞をする羽目になった。

 

久しぶりに会った垣根や眞白にそのことを泣いて話すと2人にこんな言葉を贈られた。

 

「「2日も続けて、ねぇ……また会えるといいな‼非リア充代表‼‼」」

 

勿論俺はこの後コイツらを思いっ切り殴った。

 

そう言えば男女の映画館てデートっぽくないか?そう考えると頬が赤くなってきたぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼は私に向かってチラリストと言ってきた。

 

ファーストコンタクトはそんなに悪くもなかったと自負していたので初対面の人に言われるのはちょっと心外である。

 

因みにチラリストと言うのを否定しないのがミソだったりもする。

 

自分は彼にC級映画の良さを知ってほしいだけだった。

 

なのになぜあんなに逃げるのだろうか?

 

フレンダ曰く「好きではない人間にとってはアレは拷問の類でしかないってわけよ」らしいのだが

彼もそう思っているのだろうか?

 

彼は4回目の逃走後逃げることをしなくなったが、アレは多分諦めただけだろう。

 

実際途中何度も寝ていたのを目撃している。

 

2日目はなんの気なしに歩いていただけだったのだがまたもや彼と遭遇、逃げようとする彼を

落とした後映画館へと連れ込んだ。

 

3日目も大体同じような流れである。

 

私は映画の途中で何度も寝てしまう彼を起こすのに疲れたので『アイテム』のメンバーに

どうすればいいのか?と聞いたところ

 

「「2日も続けて、ねぇ……また会えるといいね‼その失礼な男とやらに‼‼」」

 

「だいじょうぶわたしはそんなきぬはたをおうえんしてる」

 

そんな感じで返されてしまった……勿論フレンダは殴っている。

 

だが状況を思い出してみるとそんな感じに言われても仕方のない状況にいたのを再認識し

身悶えてるがここで大事なことを一つ思い出した。

 

「私、彼の名前知らないんですけど……超どうしましょう?」

 

これが分からなきゃ何をするにしても手詰まりだと言う事に気付いた。




とでも思ったか!

実際この二人はまだくっつかねぇよ‼

あゴメンナサイ、物は投げないでくれェェェェ~~~~‼
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