拳突き上げた先に 作:それを言うなら
修正 山脈→山に修正
レジェンダリアに山があるか不安だったため
■<幼児化>【魔拳士】クラウン・スプリングス■
【悪辣訓戒 ブギーマン】が終わり、あの後皆で眠りについた。
俺達は、その1日後に【Fairy】に集まり、デザートを食べている。だが、まだ問題は幾つかある。
「何でまだ、<幼児化>が解かれてないんですか?」
集まってくれたマスター達は【悪辣訓戒 ブギーマン】を倒されたと聞き、別々の場所へ、自分たちの場所へ帰っていった。聞き分けが良い人が多かったのはカレンさんの人徳だろう。
だが、その中で一人帰っていない男がいた。
「いやぁ、何ででしょう? 前女子高生に金渡して飲んでもらった時には1日で解けたのになぁ」
目の前でヘラヘラ笑っている細目の男――<
この男のおかげで今、まだ俺は<幼児化>が解けていない。しかも、シラトに膝枕されてしまっている。
シラトの通常時の力が<幼児化>した俺じゃ勝てなかったのだ。
「別に暫くこのままで良いのではないでしょうか?」
なんてのんきなことを言うシラトに厳しい視線を送った。シラトはそんなことお構いなしに、ケーキを食べている。
「ダメだよ。上級職探さないといけないんだから……で、いつ解けるんですコレ」
「いやぁ、何分試作中のもので、わかんないんですよコレ」
話にならない。
「……ごめんね。デコちゃん、クラウン君」
流石に罪悪感を感じてかカレンさんが……持っているカメラ。……その手にある物はなんですか。
「実はね。ちょっと取り引きがあって」
「ダメです」
「話を聞いてよっ!!」
こういう時のカレンさんはダメな人だって相場が決まっている。
「スクショ取らないといけないの……」
「はい。そういうことでよろしいでしょうか? お二人とも」
何故、そういうことになっているのだろうか。別に嫌ではないが、釈然としない。
「良いですよ。カレンさんも頑張ってたので、スクショぐらい」
「ああ、クラウン君大好き!」
そう言って抱きついてくるカレンさん。「あらあら」と何故か親目線なシトラ。デコは呆れて物が言えないような顔をしている。
そうしたてんてこ舞いな所、俺がシラトに良いようにされた所……シラト、「あーん」で食べさせないでくれ……等を写真を何枚か撮られた。
流石に<YLNT倶楽部>以外には出さないと言っていたが、
「(レジェンダリアのクラン1位は何処だったか)」
大半の人に知られたも同然だろう。
その後は使用感、小さくなった感想、ステータス弱体化がどれくらいのものだったか等を話し、ベンジャミンは1つのものを出した。
「<
そうして<幼児化>回復用の<
「まさか使うことになるとは、まだ研究が足りませんね」
「というか、<幼児化>って【呪術王】の?」
「ええ、再現だけですが。でも、完全な再現には程遠いです。<
色々な意味で酷い技術だ。
「そうですかね? 遊びでこういうモノもあっていいと思いますよ。ああ、勿論研究は全力でやっていますが」
感想などをメモに纏め、次の改ざん点にペンを走らせている。
「誰もがロリショタになれば、我らの夢の楽園が気付かれます! 私達はそこでそっと彼らを見守り、手伝う! 素晴らしいことだと思いませんか?」
どうやら脳に何かしらの傷を負っているらしい。
「カレンさん。なんで、<
デコが追求している。最も過ぎる一言。俺も少しは何か言って欲しかった。
「言ったら飲んでた? <幼児化ポーション>」
「その場で叩き割ってました」
デコが即答する。そうだ。デコならそうするだろう。デコは前々から関わりたくないと前から言っていた。
「だから……なの……」
「俺は、多分それ聞いても飲んだと思いますけど」
「研究用の在庫が今ひとつしかなかったんですよ。あ、後、実は私の方からも口止めしてました。その代りクランのメンバーが何人か協力してます」
「………」
デコがなんとも言えないような顔をしている。
「まぁ<UBM>でしたからね。クランも見返りなしでは中々協力できなかったんですよ。ただ、このスクショがあれば言い訳はつく」
つかないで欲しい。
「それと、もう1つ。これは君たちがスクショを撮ってくれたらの話でしたが」
条件が具体的過ぎる。
そうして男は懐から紙を出した。
「<
「…………」
<
『1つ目<魔人との戦闘に勝利する>
2つ目<亜竜級以上のモンスター討伐>
3つ目<MP、STRの5000以上の達成>』
今、一番欲しい情報が、そこには書かれていた。
「これは、今日カレンさんに言ったんです。だからカレンさんも知らないことでした」
「な、何でこれを?」
「遺跡で見つけたんです。ロストジョブになっていたものだったので記録しました。いつか使えると思ったのですが、なろうとしている人がいなくて持て余していたんですよ」
「マイナーで悪いですか……?」
「いえ、君はこの条件を聞く前に良いと言ってくれた。カレンさんに聞いた通り、気持ちいい少年だ。これは私からの初<UBM>討伐記念といった所でしょうか」
「……ありがとうございます」
素直に受け取る。確かに怪しいが、これは喉から手が出る程欲しい情報だ。
「そう、それとジョブクリスタルなのですが、魔人からのドロップで排出がされるそうですよ」
「へぇ……」
デコが怪しんでいる。
「さて、怪しまれていますし、本題に入りましょうか。実はお願いしたいことがあるのですよ」
そこからベンジャミンが依頼してきたのはクエストだった。
クエスト内容は『きのみの採取』。
レジェンダリアにある誰も近づかない『トリスメギストス山』。その中の何処かにあるきのみ――『プラン』の採取を、ベンジャミンは頼み込んできたのだ。
To Be Continued
三行まとめ
1.怪しげな男
2.ジョブ条件ゲット!
3.新しいクエストが始まる。