ハイスクールD×D 相棒を奪われた元赤龍帝 作:I S S E I
サーゼクス side
ジオディクス「・・・」
ヴェネラナ「・・・」
私は父上と母上に一誠君の生い立ちを話した。
リアスは一誠君の話し相手をしてくれている。
ジオディクス「忠告されて覚悟はしていたが、これは親として考えると腹立たしいな」
ヴェネラナ「そうですね。親でしたら子供の変化に気付いても良さそうなモノですのに」
お二人共、声音は落ち着いてはいたが表情はかなりご立腹だ。
一誠「リアスちゃん、大丈夫?」
リアス「うん、ありがとう」
一誠君はリアスの隣に立ち、両肩に手を添えて慰め続けていた。
サーゼクス「あの対応を見るに、本当は心優しい少年なようですね」
ジオディクス「そうだな、今もリアスの様子を伺い続けている。あれ程の優しい心を持つ子が怒りで発狂するのは、ただ事ではないだろう」
ヴェネラナ「それはそうですよ。仲直りしようと言う言葉を信じていたのに、それが油断させる為の嘘だったんですから」
私達は一誠君のリアスへの対応に、それぞれの思いを語った。
一誠 side
俺は女の子を泣かせてしまった。
だから俺は精一杯慰めた。
あの紅色の髪のお兄さんが、この子をリアスって呼んでたからそう呼んだ。
リアス「貴方って優しいのね」
一誠「そんな事ないよ。君の事さっき泣かせちゃったし」
いきなり優しいって言われた。
でも、俺はそうは思えない。
女の子を泣かせておいて、優しいは絶対に違う。
リアス「それで、さっきのオーラは何なの?」
一誠「オーラ?」
俺は分からなかった。
というより、一騎の事を思い出してイライラしてた時からリアスちゃんが叫んだ処までの間の事を覚えてない。
紅色髪のお兄さん「一誠君」
一誠「何ですか、えっと?」
俺は何て呼べば良いか分からなかった。
サーゼクス「自己紹介が遅れたね、私達はサーゼクス・ルシファー。今一誠君が慰めている子が妹のリアス・グレモリー。そして、私達と同じ髪色の方が父のジオディクス・グレモリー」
ジオディクス「宜しく、一誠君」
お父さんの紹介をすると、短くそう言った。
サーゼクス「その隣に居る方が、母のヴェネラナ・グレモリーだ」
ヴェネラナ「宜しくね、一誠君」
お母さんの方も、笑顔でそう言ってくれた。
一誠「ちょっと待って、何で家族で名字が違うんですか?」
俺は変だと思った。
他と人は[グレモリー]なのに、お兄さんだけが[ルシファー]。
サーゼクス「勘の良い子だ、まさか其処に気付いてしまうとは」
一誠「ん?話を聞いてれば気付くと思いますけど?」
サーゼクス「・・・」
ジオディクス「・・・」
ヴェネラナ「・・・」
俺はサーゼクスさんにそう言うと、3人共固まった。
一誠「3人共、何で固まってるんですか?」
サーゼクス「一誠君が賢いから驚いてね。相当勉強したのかい?」
俺が聞くとサーゼクスさんが俺を褒めた。
一誠「まぁ、そうですね。昔俺に懐いてた女の子が居たんだけど、その子以外は皆兄さんばかり向いてしまってて。だから見て貰いたくて」
俺は勉強してた理由を言った。
ヴェネラナ「大変だったわね。貴方さえ良ければ、気が済むまで此処に居て良いわよ」
ジオディクス「そうだよ。怪我はすぐに治るが、心はそう簡単には治らない。だから此処でリフラッシュすると良い」
2人は俺を気遣ってそう言ってくれた。
一誠「ありがとうございます」ニコッ
俺は出来るだけ笑顔でそう言った。
ジオディクス「無理をしなくて良い。君が受けた仕打ちは余りにも酷い、顔は笑っていても目が泣いているよ。泣きたい時は泣いて良いんだ、溜め込むのは良くないよ」
俺は嬉しかった。
こんな優しい言葉を言ってくれたのは、この人達が初めてだった。
一誠「うぅ、うわあああああああ!!!」
ジオディクスさんに言われて、今まで溜め込んでたモノが溢れてきた。
俺は声が嗄れそうなくらい泣いた
リアス side
お父様が一誠を慰めた途端、一誠は泣いた。
一誠「スー、スー、スー」
5分くらい泣き続けて、一誠は寝てしまった。
ジオディクス「泣き疲れたか、安らかな寝顔だ」
ヴェネラナ「そうですね、こうして見てると普通の子供ですのに」
サーゼクス「私も子供が居ますからね。私としても、出来ればこの子を救いたいです」
お父様達は一誠を見つめながらそれぞれそう言った。
リアス「一誠って、何歳なんでしょう?」
私はそう言った。
サーゼクス「そう言えば聞いてなかったな。リアスとそれ程代わらないように見えるが?」
リアス「起きたら聞いてみましょう」
サーゼクス「そうだな」
こうして私達は一誠が起きるのを待つ事にした。
ジオディクス side
私は一誠君を別の部屋のベッドに寝かせ、使用人達に食事を用意している。
ジオディクス「この子を元の家に返して良いモノか?」
私は悩んでいた。
一誠君を殺害しようとした兄が居る家に帰せば、今度は本当に殺されてしまうかもしれない。
ジオディクス「ヴェネラナ、一誠君に[あれ]を使わないか?」
ヴェネラナ「あ、[あれ]をですか!?」
私の提案にヴェネラナは驚いた。
ジオディクス「勿論、一誠君の意志次第だが」
私はそう付け足した。
ヴェネラナ「それを最初に言って下さい。いきなり切り出されて驚きました」
ジオディクス「ハハハ、すまなかったね」
その後は一誠君が目覚めるまで雑談をした。
▼
あれから30分程して、一誠君が目を覚ました。
一誠君「う~ん、うん?」
ジオディクス「起きたようだね」
そう呟くと、一誠君は体を起こした。
一誠君「此処は?」
ジオディクス「覚えているかい、先程の事を?」
私は確認しようと、一誠君に訪ねた。
一誠君「・・・はい、覚えてます。うん?そう言えばサーゼクスさんとリアスちゃんは?」
ジオディクス「あぁ、サーゼクスは仕事へ行ったよ。それとリアスは自室に居る」
一誠「そうですか」
私が一誠君の問いに答えると、一誠君は俯き悲しげな表情に成った。
ヴェネラナ「一誠君、どうしたの?」
一誠「同じ家族なのに、何でこんなに違うんでしょうね?」
ジオディクス「・・・」
ヴェネラナ「・・・」
私達は言葉が出なかった。
こんな悲しげな表情でそう呟く彼に、どんな言葉を掛ければ良いのか分からなかった。
それと同時に、私は彼の家族に怒りを覚えた。
一誠君が寝ている間に調べたが、彼の家族は警察に捜索願いを出すだけで自分から捜索する事はなかった。
偏見かも知れたいが、事実上捨てられたのかもしれない。
私は拳を握り締めた。
ポタッポタッ
すると彼の手に、水滴が落ちた。
一誠「クスッ、ヒック」
すると一誠君は嗚咽を漏らし始めた。
余程悲しかったのだろう。
虐めが無くなり、和解を申し出されたと思ったらそれが罠だった。
それは余りにも残酷な事だ。
兵藤一騎、彼の行いは
長年生きているが、彼の行いは背筋が凍る。
ジオディクス「(一誠君に聞いてみるか)一誠君」
一誠君「グスッ、はい?」
一誠君は目尻を指で擦りながら返事をした。
ジオディクス「私の子に成らないか?」
一誠「・・・はい?」
一誠 side
俺はジオディクスさんが何を言ってるのか分からなかった。
[私の子に成らないか?]なんて、いきなり言われて頭が追い付かない。
一誠「どういう事ですか?」
ジオディクス「そのままの意味さ。つまり、養子だよ」
俺が聞くと、ジオディクスさんはそう答えた。
一誠「確か、親の居ない子供を引けとって育てるってヤツ・・・ってえええええええ!!!」
俺は理解してびっくりした。
一誠「な、何で!?」
俺はジオディクスさんに聞いた。
ジオディクス「一誠君が寝ている間に、私達で話し合ってね。君を私達が育てようという話に成ったんだ。勿論、一誠君の気持ちを聞きたい」
ジオディクスさんは真剣な顔で答えてくれた。
一誠「・・・少し、考えさせて下さい」
ジオディクス「分かった、ゆっくり考えなさい。その間も此処に居てくれて構わない」
一誠「分かりました」
俺はそう返事した。
サーゼクス side
私は今日の仕事を終え、我が家えと帰ってきた。
ジオディクス「サーゼクス、今日は早い帰りだな」
サーゼクス「ただいま戻りました、父上」
入り口の戸を開けると、偶然にも父上が居た。
サーゼクス「それで、一誠君の様子はどうですか?」
私は仕事中もずっと一誠君の事が気になっていた。
ジオディクス「あぁ今は食事を終えて、リアスとティータイムだよ」
サーゼクス「どうやら落ち着いているようですね」
それを聞いて私はホッとした。
ジオディクス「それと、一誠君にあの話を持ち掛けて見たよ。随分と悩んでいたが」
サーゼクス「仕方ないですよ。いきなり他人が親になるのですから、戸惑うのも無理はありませんよ」
父上も私も一誠君の心境を心配していた。
それも致し方ない事だ。
物心在る状態で親が変わると言う現実。
そう簡単に受け入れられるでモノではない。
サーゼクス「今は様子を見ましょう」
ジオディクス「そうだな」
一誠 side
ジオディクスさんから誘われて半年が過ぎた。
俺が連れて来られた日、リアスちゃんから俺があの日に黒いオーラを出してた事を聞いた。
リアスちゃんにオーラの事を聞かれて、俺はその時の事を覚えてなかったってリアスちゃんに答えた。
そしたらリアスちゃんがその時の事を教えてくれた。
その日の夜、俺は夢の中で1人の男に会った。
━回想━
NOside
一誠が眠りに付いた時、何も無い空間が広がっていた。
一誠「此処は何処?」
一誠は辺りを見渡しながらそう呟く。
その疑問は、一誠の後ろから帰ってきた。
???「此処はお前の精神世界だ」
一誠「誰?」
一誠が振り返ると、1人の男が立っていた。
特徴的な癖の有る黒髪。
黒いアンダーシャツに灰色の胴着と赤い帯。
ダボダホのズボンに膝下まで有る長目の白いブーツ。
ブラック「俺はブラックと呼ばれていた。これからお前に力の使い方を教える」
とぶっきらぼうにそう言った。
一誠「ブラックさんで良いかな?さっき精神世界って言ってたけど、何で俺の精神世界にブラックさんが居るんですか?」
一誠は浮かんだ疑問を聞いた。
ブラック「肝心な事を言ってなかったな。お前は俺の生まれ変わりだ、だからお前の精神世界に俺が居るんだ」
一誠「・・・なんとなくは分かりました。それで俺に力の使い方を教えるって言ってましたけど、どうしてですか?」
ブラック「質問の多い奴だ」
問答が続き、呆れながら呟くブラック。
ブラック「仮にもお前は俺の生まれ変わりなんだ、そんなお前が弱いのは情けないからだ」
腕組みをしながら答えるブラック。
一誠「簡単に言うと、俺を鍛えてくれるって事で良いんですか?」
ブラック「そういう事だ」
一誠「分かりました、よろしくお願いします」
一誠は理解した直後にブラックに頭を下げて承諾した。
━回想終わり━
それから1ヶ月で強さをコントロール出来るように成った。
今も外でオーラの練習をしてる。
一誠「少し苦労したけど、大分慣れてきたな。それに漫画とかで言ってた気配?が分かるようにも成ったな。ジオディクスさんとヴェネラナさん、リアスちゃんが何処に居るのかがハッキリ分かる。でもまさか、髪の色が変わるなんて思わなかったなぁ。まるでドラグ・ソホールに出て来るヤサイ人みたいだな。鏡で見たけど、眉も眼も全部が黒に成ってたし。しかもオーラまで黒だ」
俺は自分を見直してそう言った。
一誠「今で大体5%くらいかな。これって自分でも思うけど危ないな、加減を間違えたらマジでヤバい」
俺は自分の力にそう思った。
一誠「そろそろ戻るか、今日はリアスちゃんの友達が来るから早く帰ってきてって言ってたからな。俺を紹介するって言ってたし。・・・そろそろ答えを出さないとね、流石に待たせ過ぎたからな。って言っても、もう答えは決まってるけど」
俺はそう言って屋敷に戻った。
リアス side
今日は私の幼馴染みが遊びに来る日。
一誠を紹介する為に、訓練を早めに切り上げて帰ってくるように言った。
一誠「ただいまぁ」
予想より早く一誠が帰ってきた。
ホールで待っていた私は一誠に駆け寄った。
リアス「おかえりなさい一誠。約束通りね、そろそろ友達も来ると思うわ」
一誠「その前にジオディクスさんに……父さんに話が有るんだ」
一誠は急に呼び方を変えた。
リアス「じゃあ!?」
一誠「あぁこれから宜しく、姉さん」
私が察した事に気付いて、一誠はそう返してきた。
一誠「じゃあ俺、父さんの部屋に言ってくる」
リアス「行ってらっしゃい」
そう言って、一誠はお父様の部屋へ行った。
ジオディクス side
私は自室で仕事をしていた。
すると、扉をノックする音がした。
コンコン
ジオディクス「入りたまえ」
一誠「お邪魔します」
入ってきたのは一誠君だった。
ジオディクス「君が来るなんて珍しいね、どうしたんだい?」
一誠「・・・答えが決まったから来ました」
私はそれを聞いて緊張が走った。
ジオディクス「…聞かせてもらおうか、君の答えを」
一誠「・・・これから宜しく、父さん」
それを聞いて私は内心ホッとした。
一誠君が出ていくと言ったらどうしようと思っていたが、杞憂に終わって良かった。
ジオディクス「あぁ、宜しく一誠。ではヴェネラナやサーゼクス、リアスにも知らせなくてはな」
一誠「姉さんには先に言ったよ」
私が朗報を報せようとすると一誠君がそう言った。
ジオディクス「そうか、なら夕食の時に改めて挨拶をしてくれ」
一誠「分かったよ、父さん。それまでは姉さんの所に居るよ、友達が来るらしいから」
ジオディクス「あぁ、楽しんで来なさい」
私がそう言うと、一誠君は部屋を出ていった。
ジオディクス「では[あれ]の準備をしなければな」
そう言って私は、急いで仕事を片付けた。
一誠 side
俺は父さんに挨拶した後、姉さんと一緒にホールに居た。
リアス「そろそろの筈なのに」
ソワソワしながらウロウロする姉さん。
一誠「大丈夫だよ姉さん。3、2、1」
コンコン
俺は入り口に近付いてくる2つの気配のタイミングに合わせてカウントダウンした。
そしてジャストタイミングでノックの音が響いた。
リアス「一誠、凄いわね」
ノックのタイミングにびっくりして固まる姉さん。
一誠「気配で分かるよ、それより早く出た方が良いよ」
リアス「それもそうね」
俺がそう言うと、姉さんは入り口のドアを開けた。
リアス「いらっしゃいソーナ、セラフォルー様」
ソーナ「お邪魔します、リアス」
セラフォルー「久し振りねリアスちゃん」
姉さんが嬉しそうに中に招いた2人はとても中が良さそうだ。
一誠(あのスーツの人、かなり強い。押さえてるつもりかもしれないけど、かなりオーラが漏れてる。兄さんよりは弱いけど、それでも強い)
俺はセラフォルーさんを見た時にそう思った。
セラフォルー「あら、その子どうしたの?少し警戒されてる気がするけど」
リアス「紹介します。彼は私の弟に成った一誠です」
俺に気付いたセラフォルーさんが姉さんに聞いた。
それと俺が考えてる事も当てられた。
一誠「はじめまして、今日からこの家の養子に成った一誠です」
ソーナ「はじめまして、事情はあえて聞かないで置きます。それにしても、何故お姉様を避けてるいたんですか?」
俺が自己紹介した後、ソーナさんがそう聞いてきた。
一誠「セラフォルーさんから強いオーラを感じたから、別に避けてるって訳じゃないんだけど」
セラフォルー「今オーラって言ったけど、一誠君は出せるの?」
俺が質問に答えるとセラフォルーさんがそう聞いてきた。
一誠「はい、出せますよ」
俺は簡単に答えた。
セラフォルー「ふ~ん・・・ねぇ、一誠君のオーラ見せてもらっても良いかな?」
なんだか[面白そう]みたいな顔でそう言ってきた。
一誠「分かりました。外に出ましょう」
俺はセラフォルーさんにお願いを聞いて、俺、姉さん、セラフォルーさん、ソーナさんと一緒に外に出た。
何かグダグダ感が否めないですけど、プロローグは少し続きます。
それと[プロフィールを書いて下さい]というお願いがありましたが、書いてはいますが悩んでます。
なのでプロフィールはまだ時間が掛かります。