王なる少女と見る世界   作:星の空

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第2話 高校2年生

 

さて、高校に入学してから何があったか軽く語ろう。

まず、友人が2,3人出来た。

1人は入学初日に出会った?谷口鈴。

彼女は俺より小柄なのに俺より元気がありすぎるムードメーカーな少女。家が真隣だったから登校はいつもいっしょだ。気の所為だとは思うが、彼女が俺を獲物を見るような目で見たりアルトリアと眼で何か会話してるよえな気がする。

2人目は通称オッサンという燈燐瓸(どうりんへくと)

彼は結構背が高く顎にちょっと髭があり尚且つ老けて見えるからオッサンと呼ばれたりしている。無気力、やる気なしの男だが、やる時はやる男だ。ってかロマンよ。此奴どっからどう見てもヘクトールだよな?会ってたんだが。護衛って要らないんだが?

3人目は芭媓姊姁(ははははははは)

なんというか………こんなことがあるのか?と思うのだ。しかし、この人、母性が強い。不良10人以上いるのに全員を諭し、正道に示した。見た目は黒髪長髪黒目で胸も大きく背も高い。この人のおかげで喧嘩は全く起こらないほどだ。

次に谷口(以後鈴)の両親に会った。娘をよろしくと。

それを聞いたアルトリアが鈴を連れて何処かに行き戻って来た時に両者ボロボロだったのは何があったのだろうか?否、知ってはならない気がする。

それ以来鈴が家の新居に居座り始めた気がする。まぁ、俺もアルトリアも料理したら暗黒物質(ダークマター)を生成してしまうので鈴のおかげでまともなご飯にありつけている。

学校では不愉快な奴と遭遇した。

奴の名は天之河光輝(あまのがわこうき)。自分の都合がいいことしか考えてない口先だけの愚者。何より此奴、人の触れられたくないことをズカズカと触れてくるからウザイ。プライバシーの侵害で訴えたろか?

天之河の傍にいつもいる女子2名が不憫に思える。方や苦労人で方や縛られるというね。

鈴経由で彼女らに対処方や離別法を教えたりしている。

それくらいかな。これ以外は南雲という奴がいびられていたり鈴がとうとう家で暮らし始めた以外はないだろう。

 

1年後のこの頃

 

「いやぁ、2年生になったけど…………揃い踏みだったとわねぇ。」

俺たちは2年生になり、クラス替えがあったのだが…………

この学校で有名な奴ばかりが集っていた。

キラキラネームの天之河光輝、脳筋だが勇ましい?坂上龍太郎(さかがみりゅうたろう)、学校の二大女神白崎香織(しらさきかおり)八重樫雫(やえがししずく)、態度のでかい仔犬檜山大介(ひやまたいすけ)、その子分近藤礼一(こんどうれいいち)中野信治(なかのしんじ)斎藤良樹(さいとうりょうじゅ)、就職先が既に決まっている南雲ハジメ(なぐもはじめ)、次期柔道部部長永山重吾(ながやまじゅうご)、存在が無い遠藤浩介(えんどうこうすけ)、マスコットな元気っ子谷口鈴、表お淑やか裏ヤンデレの中村恵里(なかむらえり)、オッサンな燈燐瓸(ヘクトール)などと、これ、何かあるんじゃね?って思えるようなメンバーだ。

「この年に大きな出来事でもあるんじゃね?キラキラネームと脳筋、大和撫子に剣道小町、ヲタクや次期部長。果ては虐めっ子にヤンデレと来た。よし、帰ったらギルに聞くか。」

「えっ?何故にギルなのですか?ケイローンでもいいんじゃないですか?」

「???ギルって誰?レイっち。」

アルトリアは若干苦手意識から聞いてきたが、鈴はなんか目からハイライトが消えて顔が陰ったんだが………

「あ、あぁ。ギルは俺のダチだよ。唯我独尊って言ったらいいかなんて言ったらいいか…まぁ、色々と強い人さ。」

「ふーん。あ、私夕飯の材料買って来なきゃ。それじゃ、先に帰ってて!」

夕飯の材料を買いに鈴は走ってスーパーに向かった。とはいえ、道を挟んだ反対側にあるんだが………

俺とアルトリアは先に家に入り、俺は俺の工房にすぐに行く。そして、ギルに電話をかける。

「もしもし、ギルか?」

『なんだ、我は今子供らの相手に忙しい。要件があるなら早くしろ。』

「あぁ、今年は厄介事があるかもしれん。俺が通う学校限定で未来観測してくれ。御礼は何がいい?」

『少し待て。…………………………フハハハハハハッ!!!!!!!!異星の神が来るのではなく貴様らが異星に攫われる!有象無象共と共にな!!それもこの土日を過ぎた月曜と来た。この土日に準備しておけ!ソロモンにはレイシフトの準備をさせておく!それまで精々異星を楽しんでおけ。我は戻るぞ。あ、御礼は異星の高級食材で構わん。』

「…………はぁ、ややこしいことになったか。一応説明をしておいた方がいいか。」

飛ばされる事が分かったので、準備に取り掛かった。英霊を召喚する魔法陣を作成したり、小型化した魔導四輪(四駆のキャンピングカー)を異空間に入れたり、触媒を入れたり。

最後にある場所に立ち寄った。

そこには1本の細い西洋直剣があり、それは彼の英雄王の持つ乖離剣エアより危険な代物。

「…………………………また、力を借りるぞ。静寂の終剣(イルシオン)。」

工房から出たらリビングに向かう。中に入ったら夕飯の支度をする鈴とテレビを見ているアルトリアがおり、

「ややこしいことになった。」

「「???」」

今日の夕食である豚キムチを食べた後、鈴の家にお邪魔してこの世界の真実を教えた。のだが、まさかの鈴の両親はフリーの魔術師で此処に定住した人だった。

真実を知った鈴は驚愕し、慌てていたがそこはいい。ギルから言われたことを鈴の両親…谷口誠さんと谷口晴香さんに教え、次日、鈴に準備をさせた。その後は魔術を師事。

 

そして、運命の日が来た。

 


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