魔法少女リリカルなのはstriker〰️のび太と少年のストライカー〰️   作:絆と愛に飢えるシリアス

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それぞれの決意と作戦

武side

――アースラ・ブリッチ――

スカリエッティやキャッシュ達の宣戦布告ととれる通信から少し経ち、前線の配置を決め終えたはやてさんはブリッチで通信を行っていた

 

『踊る死者達、死せる王の下、聖地より帰った船。古代ベルカ、聖王時代の究極の質量兵器・・・聖王のゆりかご・・・』

 

「ゆりかごの起動、フェニックスの進行、市街地へのガジェットの出現・・・一番なって欲しくない状況になってもうたな・・・おまけにのび太くん達の因縁の相手まで出てきた」

 

『教会の、ううん、私の不手際だわ。予言の解釈が不十分だった・・・』

 

考える様な表情で話すはやてさんに、カリムは深刻な表情で話す。見かねた俺は口を挟んで励ました

 

「いや、二人ともまだ戦いは終わってないですよ。それに未来なんてそう簡単にわかるものではないですよ」

 

「うん、せやな。確かに未来なんて誰にもわからへんし、当たり前やな。カリムや教会の皆さんのせいとちゃう」

 

『・・・ありがとう。二人とも』

 

「さて、とりあえずはまずは今後の状況を話さないとな。恐らくはあの二人も本拠地にいるのは確定ということでこういう采配にした」

 

1.

ゆりかご突入組は内部に強力なAMFが発生している為高度なAMF戦が可能な魔道師で無ければ対処する事が出来ない。その為、ゆりかごにはなのはさんとヴィータさんが直接侵入してヴィヴィオを奪還する

 

2.

同様にスカリエッティが待ちかまえている

と思われる研究所も高度なAMF戦が必要な為、フェイトさんが現地のヴェロッサ、シャッハと合流して侵入。スカリエッティを確保する

 

3.

フェニックスの相手はのび太と新人FW5人で立ち向かう

 

4.

首都の防衛には、シグナム、シャマル、ザフィーラが担当

 

5.

俺と蒼龍はタイラントとミマムグースを倒すことを専念とする。そいつらが出てきたら俺たちが担当とする

 

「以上だ。師匠は『お前達の問題だからお前達で解決して見せろ』って・・・。言い方はあれだけど恐らく状況によっては手出しする可能性あると思う」

 

「どちらにしてもこの悲劇を終わらせなあかん。・・・ゆりかごも、蒼龍の苦しみも・・な」

 

『・・・あの子・・・蒼龍は私たちが何かあったとき、きっと自分を責める子です。だからこそ、私たち全員帰れるようにしましょう』

 

カリムの言葉に俺達はしっかりと頷いていた。蒼龍は勿論、俺たちも必ず生きて帰ることを約束しないとな・・・

 

そして仲間の仇を討つときだ・・・!!

 

 

 

蒼龍side

――アースラ・通路――

後数十分で俺達フォワード陣の出撃の為のヘリの用意が整う。その前に一度集合がかかっているので、俺は集合場所に向って通路を歩いていた。しばらく通路を進むと、見覚えのある後ろ姿が見えてきた

 

「ティアさん」

 

「蒼龍・・・」

 

目の前を歩いていたティアさんに声をかけ、少し速足で歩いて隣に並ぶ。声をかけた俺の方に振りかえったティアさんの表情はどこか暗く、元気が無い様に見えた

 

「・・・体調が悪いのですか?」

 

「そんなわけないでしょ!・・・いよいよみたいね」

 

「そうですね・・・(死の呪い・・・つまり

俺はミマムを倒さない限り死ぬ運命というわけか・・・)」

 

「・・・ひとつ聞きたいけどあんた正気?」

 

ティアさんが歩くのを止めて俺の方へゆっくりと振り向いた。その言葉には怒りがこもっていた

 

「何がですか?」

 

「何がですか?じゃなくって、あんた・・本気でミマムとたった一人で戦うつもり?」

 

「はい」

 

「死ぬ気?」

 

「死ぬつもりはないです。むしろそちらも大変じゃないですか?」

 

「私は大丈夫よ。エリオ、スバル、キャロ、ギンガさん、そしてのび太隊長がいるから問題ないわ」

 

確かにフェニックス対策としては完璧までとはいかなくっても面子がそれなりにいる。さて、フェニックス相手にどこまで保つかの心配もあるが・・・

 

「ま、こちらもはやく決着つけてあんたの援護しに行くわ」

 

ティアさんがそういうなり、急に周りを見てキョロキョロと確認していた。一体どうしたのだろう・・・?

 

「あー、うー・・うん」

 

「ティアさん?」

 

「うん、決めた!!蒼龍、目をつむりなさい!」

 

「目を?わかりました」

 

何故ティアさんがそういう指示出してきたのかわからないが、俺は言われた通りに目を瞑ると・・・

 

 

    CHu

 

「!?」

 

「・・・・」

 

 

俺の唇が暖かなものに塞がれた。俺は驚き目を見開くとティアさんが俺の唇に・・・キスをしていた。長く・・・そして、深くキスをしていた

 

「・・プハッ」

 

「て、ティア・・・さん・・・////!?」

 

「答えは、あんたがきちんと帰ってから聞くから・・・その・・それじゃあ先いくわね!!///」

 

そういうなりティアさんは早足で先にいったが俺はティアさんにキスされた唇を触れながら固まっていた

 

それって・・・そういうことですか・・・?

 

俺の疑問に誰も答えてくれなかった・・・

 

 

「ほう?あやつのからかう理由ができたな」

 

このときの俺は、影で面白そうに隠れている人がいたことにまだ気づいてなかった




ここまで読んでいただきありがとうございます!!
次回もよろしくお願いします!!

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