我がギルドの非日常物語 side:ジェイフット   作:陽炎 圭一

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黄緑色と青色の裏の紫色

「ぐぉあッ」

 俺は数メートルくらい吹き飛ばされた。

「ジェイフットぉっ」

 毒人間の同僚が、俺の名を叫ぶ。

「ジェイフットォ!くたばんじゃねぇーぞ!勝手に死んだら殺すからな!」

 先輩、死んだら殺せねぇだろうが。ただ、これが一種の照れ隠しであることは周知の事実である。

 俺は瓦礫をぶち壊し、同僚と先輩と共にバケモノの前に陣取った。

「てめぇの肉が美味いのは知ってんだ……!」

「そろそろディナータイムかな」

「チョーシに乗ってんじゃねぇぞ……」

 同僚が毒を開放し、先輩が大きく息を吸い込み、俺は拳をパキパキ鳴らした。

「ギシャァアヴゥウ!」

 侵略生物が咆哮をあげる。びりびりと空気が揺れる。

「やっぱりシャバは楽しいなぁ、おい!」

「なんど他のギルドの世話になったと思ってんすかクソ先輩!」

「ジェイフット、あいつはこういう奴だしほかっとこう」

「そうだな、やるぞ!」

 俺達は飛びかかり、そこで俺は目を覚ました。

 ここはどこだ?

 確か俺は、女神を見つけて……女神の首を絞めようとして……!!

 そうだ、女神だ!どこだ、女神は!?

「あがっ……」

 体を痛みが襲った。疲れているからだで無理して18連浴びせたからか?いててて……

 筋肉痛とはまた別の痛みが、俺の後頭部を襲った。

 軽く触れる。冷たい。どうやら氷嚢(ひょうのう)で冷やされているようだ。

 軽く外して、触る。

「━━━━━━━━━━━━━━━━━━ッッ!」

 いっ………………てぇーッッ!

 叫び声をあげそうになったが、歯を食いしばって声を上げないようにする。

 コブができてやがった。とはいえ、冷やされているのでかなり治っているようだが。

 これは飽食細胞の自己再生能力が関係してる。

 自己再生を行うと、限界がアップする。例えば、今の俺の釘パンチの限界は30だが、それを超える数の釘パンチを浴びせれば、筋肉痛が治る頃にはその数が上限になり、上限が上がる。

 微かに聞こえる声を聞き漏らさないように、俺は耳を澄ました。

「あの、ゴメン……誰?」

 さっきの女神……ッッ!生きてやがったか!

「俺か?」

「俺はルアンだ。ルイ・ルアン」

「あの後、二人とも倒れたんで此処まで運んだんだ……勝手に、家に邪魔して済まない」

 へぇ、俺を弾き飛ばした奴はルアンって奴か。

「そっかぁ!ありがとう!」

「ボクはアカツキ。一応、此処のギルドマスターをしてるんだ!宜しくね!」

 へぇ、ギルドマスターねぇ……

「ギルドマスタぁあぁああぁぁあ!?」

 はっ。思わず声を上げちまった。

 お、俺はギルドマスターに対してなんてことを……。でもまだ怒りは抜けてないがな。次あったら半殺しにする。

 しかし、あれは心底魂消(たまげ)た。なんせ見た目が伝承そっくりだったからな。

 ……謝った方がいいかな、俺。

 そんな事を思いながら、俺は眠気に襲われ、そして深き眠りへと誘われてしまった。

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