ニンジャストーリーズ・ハイデン・イン・ハーメルン   作:ローグ5

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後半投下します

カタナとかのアーマーのスタイリッシュさ良いよね……


【204X:シーイズ・ア・エッジ・オブ・ハーマスター 下】

ザリザリザリ……「ドーモ。シルキー=サン。そちらの様子はどうだ?」通信を送ってきたのはサーヴィター。アマクダリ・アクシスのカスミガセキ・ジグラット警備部隊に所属する無機物を操るジョルリ・ジツを操るニンジャであり、私のセンセイデアもあるニンジャだ。

 

「ドーモ。サーヴィター=サン。シルキーです。キョートはおとなしい物です。あれ以来最低限の監視部隊しか送っていません。政府筋のニンジャもいるようですが…拠点防衛以外の意図はないと思われます」「そうか。わかった。……いよいよだな」サーヴィターはうなづく。当時私や先生の所属する秘密結社アマクダリ・セクトの「計画」は最終段階に入っており、私たちも計画遂行の為一片の曇りもないように努めていた。

 

「明日の計画が成功すればこの世界は形を根本から変える。どうだ感想は?」「感動する、という程強い気持ちは沸きませんね」私は先生やヘヴィレイン=サン達湾岸警備隊員系列のアクシス程アマクダリの世界を熱望し散ているわけではない。

 

「ですが女学生がヨタモノに路地裏に引きずり込まれ、罪のない家族がハックアンドスラッシュの憂き目に遭う、そんな凄惨な事件のない世界ならば私はどのような世界でも受け入れましょう」私は自分に言い聞かせるように、この翌日に戦死することになるセンセイに告げた。「モチベーションは高いようだな」「左様です」

 

センセイの言う通り私のモチベーションは低くなかった。尤も今現在、お嬢様の望みに沿ってカラテを振るう今ほどではないが。

 

 

 

 

 

【204X:シー・イズ・ア・エッジ・オブ・ハー・マスター 下】

 

 

 

 

 

ネオサイタマ東部にある廃墟「広いビルディングです」と書かれた看板は煤けており、荒んだ雰囲気を放っている。何らかのインシデントで経営者が首を吊ったのか放置され荒れ果てたビルは前世紀より懸念されていた治安リスクの通り不逞の輩の住処となっていた。

 

以前はエントランスとして使われていたのだろう広いビルの一階には、十人ほどの窃盗団、装備や凶悪さを考えると強盗団とすらいえる一団がたむろしていた。彼らのたむろする中央にあるテーブルには高額の通貨素子や宝石類が山積みされているが強盗団員たちはそれをちらちらと横目で物欲し気に見るのみだ。「ンンーッ……」富の輝きを愉しめるのは首領であるクルードボルトなるニンジャだけだ。

 

「このルビーの傷のない滑らかなフォルム……実際高く売れると思わねえかイディオット共」「「「アッハイ」」」強盗団員たちは死んだマグロの目でうなづく。「だよな!これは高いぜ。明日にでもうっぱらえば一財産になる。その分け前の一割を俺は太っ腹だからお前たちにくれてやる。それで十分だよな?「「「アッハイ。充分です」」」「俺にソンケイを感じるよな?」「「「ハイ。感じます」」」「アバーッ……」

 

本来凶暴なはずの強盗団員たちはゲットアップ・コボシめいてクルードボルトの言葉に追従する。それは当然ながらクルードボルトのニンジャ圧力とカラテに恐れをなしたからというのが理由である。「アバーッ……」そして彼に逆らえばどうなるか、その実例が目の前にあるのも大きい。

 

ソファにふんぞり返ったクルードボルトの背後に吊るされているのは戦利品をネコババしようとした強盗団員の一人だ。横領に手を出した3人のうち二人をクルードボルトは惨たらしく痛めつけて殺し、残る一人をほとんど死体のままつるし上げたのだ。その腹部は「バカ」の字に沿って焼き焦がされている。コワイ!

 

この強盗団員達は(少なくとも本人たちの意識では)ここまで凶悪な犯罪者ではなかった。路地裏をテリトリーとし無力な人間たちのみを標的にしていた彼らの活動は突如として押し入ってきたクルードボルトが来てから一変した。商店や銀行への強盗を始めとした過激犯罪に加担させられるようになり、得られるものも増えたが危険度は跳ね上がった。

 

このままではいつか暗黒メガコーポか、ソウカイヤか、それともキモンかいずれの勢力による討伐を受け皆死ぬだろう。だがクルードボルトに逆らうことは出来ないし、警察を頼ることもできない。なぜ自分たちがこんな目に?絶望する彼らは自らの身に起きた惨劇を嘆き、己の行いを後悔する事はない。そんな身勝手さもマッポーの一側面なのだろうか。

 

「ハー……速く殺してえぜ」クルードボルトは次なる殺戮に思いを寄せる。彼は金が好きだがその中でも好きなのは人を殺して得た金だ。速く殺して金を奪いたい。次は……自分へのボーナスを兼ねて若いオボコのいる家がいいだろうか「ハッカーを脅していいとこさがさねえと……フーッ……」ZBR煙草の快楽に浸りながらクルードボルトは殺戮のもたらす快楽を回想する。飴玉を舐めるように。ズシン「ウン?」

 

地響き音が何処かで聞こえた。それは幾度か聞いた事の有るロボニンジャの足音に「イヤーッ!」クルードボルトは回転ジャンプで退避!KABOOOOM!!正面の扉が爆砕!「「「アイエエエエエ!!?」」」薄汚いアウトローは慌てふためくが、騒ぎを嫌うかのように銃弾の雨が横殴りに吹き付けた!「アバーッ!」

 

煙をかき分け進撃するのは4本足の見慣れないロボニンジャ!両腕にシールドと一体化したガトリング砲を装備した機体は、おそらくヤナマンチ・インターナショナル製要人護衛用戦闘ドロイド「AL-011ウチノメス」のカスタム機と考えられる。ウチノメスカスタムというべきだろうか?そのボディは何処か非人間的な黒一色に染められている。

 

「「「アババババババーーーーーッ!!!」」」強盗団員たちはレミングスめいて慌てた所に銃弾の雨を受けバレットダンスを踊る!「イヤーッ!」クルードボルトはデン・ジツを注いだスリケンを投擲!相手がロボニンジャならば電撃攻撃が有効なはずだ!「イヤーッ!」だがインターラプトのクナイがスリケンと相殺された。

 

「てめえやはり……」「ドーモクルードボルト=サン。」ニンジャ第六感に来る黒色のボディ。そして今のクナイ「シルキーです。夜分遅くにシツレイします」ボディスーツ装束の上にセラミックアーマーをつけたニンジャだ。「ドーモ。シルキー=サン。クルードボルトです。なんだぁてめぇは……」

 

クルードボルトは油断なきカラテを構える。「あなたを殺しにきた者です。理由はお分かりですね?」「知るかよクソビッチめ!死ねえ!!イヤーッ!」ズガガガガガ!!再度ウチノメスカスタムのガトリング砲が火を噴く!クルードボルトはパルクールで駆けまわりながら再度デン・ジツを注いだスリケンを投擲しロボニンジャを狙う!「イヤーッ!」シルキーもまたクナイを投擲し、再度スリケンと相殺しようとする。だが!

 

CLINK!CLINK!スリケンはどれも4つに砕けるがそのままデン・ジツを宿しつつ飛んでいく!投擲による威力は殺されたものの破片を媒介として構成された電撃の網はウチノメスカスタムを捕らえた!「ピガッ…」「ハッハー!ロボニンジャ無グワーッ!?」しかし弱点である電流を受けてもウチノメスカスタムは揺らぐことなくそのままガトリング掃射に加えて脇腹のサイドアームでつかんだ小型ミサイルランチャーを発射!

 

「「「アバババ―ッ!!」」」「グワーッ!?」ミサイルの爆風に巻き込まれ残りの強盗団員が死亡!クルードボルトも爆風と破片を受け転がった。「イヤーッ!」そこへ駆け寄るのはシルキーだ!コンパクトなタント・ダガーを両手にクルードボルトへ切りかかる!

 

「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」チョーチョーハッシ!クルードボルトもさる者。タント・ダガーを巧みに両腕を使って防ぎ反撃のチョップを繰り出す!「イヤーッ!」

 

シルキーは首を狙ったチョップをブリッジで回避、動きの勢いのまま足をしならせクルードボルトを蹴り上げた!「イヤーッ!」「グワーッ!」これは伝説のカラテ技サマーソルトキックだ!

 

「グワーッ!」天井近くまで蹴り上げられたクルードボルトは天井を蹴り逃げようとするが当然ながらシルキーの追い打ちが早い!左手のタントダガーを投擲!「イヤーッ!」「グワーッ!」クルードボルトの右腕脇腹を貫く!右手のタントダガーを投擲「イヤーッ!」「グワーッ!」クルードボルトの左腕脇腹を貫く!

 

 

「「アバーッ!」」勢いのままクルードボルトは吹き飛び吊るされていた強盗団員もろとも壁に叩きつけられる!「アバーッ!畜生……畜生!」強盗団員のクッションによりソクシは免れたもののクルードボルトは重傷。これではシルキーに勝つことは到底不可能。「ビッチめぇえええ!!」「終わりです」キュイイ……ウチノメスカスタムのガトリング砲が回転し銃弾を――――――吐き出すより早くその重厚な巨体が傾いだ。

 

「イヤーッ!」シルキーはニンジャ第六感の導きにより側転ジャンプで退避。ズブッズブブブッその間もウチノメスカスタムは床へと沈んでいく。まるで底なし沼の罠にかかった哀れな動物めいて。「イヤーッ!」室内に回転ジャンプでエントリーする者あり。これもまたニンジャだ。

 

「ドーモ。シルキー=サン。マッドスクリプトです。俺のソコナシ・ジツの感想を述べよ!」「ドーモ。マッドスクリプト=サン。シルキーです。別にどうとは」「ハッ強がりおるわ!俺はこのソコナシ・ジツを以てタルカ・タタンの戦士として、スダチカワフの頑丈だけが取り柄のガラクタを沈めまくってやったのよォ―――――!」

 

主戦力であるウチノメスカスタムを失ったにも拘らずシルキーは平然としている。「それよりもマッドスクリプト=サン。ここに来たという事はあなたはクルードボルト=サンの仲間という事でよろしいでしょうか?」「おう、その通りよ。こやつとは同好の士という奴でのォ」「アバッ…助かったぜマッドスクリプト=サン」ZBRで応急処置したクルードボルトが立ち上がる。「形勢逆転だ」

 

「これで2対1。頼みの綱のロボは最早なく貴様は数的不利で嬲り殺されるのみ。ククク……楽に死なさんぞ。貴様は雇い主を履いたうえで儂らの残虐性の限りを尽くし「だからどうだというんです?」シルキーはなおも平然としている。「何ィ?」「所詮は殺すべきクズが増えただけ。私にとっては手間が増えただけですわ」KBAM!建物の音では何かの射出音が響く!

 

建物の外より飛んできたのは……堅牢なトランクケースだ!「替えの聞かず証拠も残りやすい……できればこれは使いたくなかったのですが……あなた達へのインガオホーの為使わせていただくとしましょう」「「イヤーッ!!」」危機感を感じた2忍がシルキーに襲い掛かろうとする!だがトランクが開くと同時に強烈なフラッシュが起こる!「「グワーッ!」」怯む2忍をよそにトランクの中身、すなわちニンジャ用強襲装甲がシルキーの周囲に展開されていく!

 

装束に隠されていた機械化されたシルキーの四肢と後頭部のLAN端子にそれぞれアーマーが覆いかぶさり機械音と共に接続、接続された装甲を中心に更なる装甲が装着され彼女の全身を覆った!キュイイイン!!複眼めいた幅広の電子眼にオレンジ色の光が灯る!『スタート・ザ・アーマー』そしてその身が黒く塗り替えられていった!

 

後に残るのは全身を漆黒の強靭な戦闘用外骨格で覆われた女ニンジャの姿だ!黒い鎧の女ニンジャはカラテを構える。「第二ラウンドといきましょうか」

 

 

 

 

 

 

カタナ・オブ・リヴァプール社製ニンジャ専用強化外骨格「ヨロイ・ドレイクλ」は有体に言えば失敗兵器である。ニンジャの戦闘力拡張の為に作られた兵装であり、各種戦闘能力の拡張についてはうまくいったもののニンジャの反応速度と制御インターフェイスがコンフリクトを起こし、扱いにくい兵装となった事から少数のみが一時期量産され市場に放出された。

 

この外骨格はをマッチした形で運用するには重度のサイバネ化及び一部の特殊なジツが必要となっているが、過去の活動からサイバネ改造の度合いが多岐シルキーにとっては渡りに船な事である。

 

シルキーに憑依融合したのはクロキ・ニンジャという江戸時代の女ニンジャだ。エド・トクガワに仕えたニンジャである彼女は特殊なジョルリ・ジツを以て黒く染めた無機物カラクリを手足以上に精密に操り幾度の暗闘を戦いぬいたという。ソウルのもたらしたクロキ・ジョルリ・ジツはヨロイ・ドレイクλという扱い難い兵装の性能を十二分に発揮するのに大いに役立った。

 

「イヤーッ!」「イヤーッ!」広い室内を3人のニンジャが縦横無尽に駆け回りカラテを繰り広げる。強化外骨格を纏ったシルキーとマッドスクリプトとクルードボルトマイめいて立ち回りぶつかり合う。優勢なのは「イヤーッ!」「グワーッ!」漆黒の風となったシルキーだ。

 

マッドスクリプトの斧の攻撃をかわして反撃の一打を叩き込み、怯んだ所にケリ・キックを見舞う。クルードボルトのスリケン投擲を素晴らしいトライアングルリープにより躱し、接近。近接カラテにより優位をとる。その動きには確かな洗練が見受けられた!

 

「イヤーッ!」デン・ジツを纏ったクルードボルトの拳をスウェーで躱し増強機構により強化された拳で殴る。ゴウ!背中の小型スラスターが火を噴いて加速した!

 

「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」『敵弱体化重点。トドメヲサシテ』電子AIの指示を聞きながらシルキーは思う。世の中良くできているものだ。スーツの中で怜悧な美貌の唇をほころばせシルキーは笑う。

 

カチグミから没落し不遇の極みに遭った幼少時代、ただ一度年下の子供から受けた優しさ、作戦中の事故による重サイバネ化、ニンジャとなった後のセンセイとの訓練、そして再びの出会い。全てが今につながっている。

 

夜な夜な主の命令に従いニンジャの力を以て犯罪者を殺す。その行動は確かに歪で狂っているのかもしれない。だがしかし、それで少なくとも救われる人間が一人はいるのだ。ならば喜んで自分の築き上げたカラテを捧げよう。「イヤーッ!」「アバーッ!」セイケン・ツキでクルードボルトを殴り飛ばしながらシルキーはそう思う。

 

瀕死のクルードボルトに対してシルキーはそのまま右腕を向ける。ガシャン!スライドした右腕から出た銃口から大口径トリプルコート弾が放たれた!「サヨナラ!」大口径トリプルコート弾によるカイシャクを受けクルードボルトは爆発四散!「クルードボルト=サン!イヤーッ!」

 

マッドスクリプトが再びソコナシ・ジツを発動!しかしトラップや大型の敵ならともかく高速のニンジャに対してはオソイすぎる!シルキーは脚部スラスターにより加速跳躍し、強烈な跳び膝蹴りを叩きつけた!「イヤーッ!」「グワーッ!」マッドスクリプトのメンポが砕かれ床に転がる。インガオホー!

 

「グワーッ!オノレ……オノレェ!!」マッドスクリプトは持ち前の凶暴性を発揮し、フリップジャンプで起き上がるとシルキーに飛び掛かる。空中回転からの長大な斧の回転攻撃は実際危険。アブナイ!

 

対するシルキーは左腕を後ろにイアイめいた体勢をとる。ドクン!マッドスクリプトのニンジャ第六感が訴えかける。あれは危険だと。だがもう遅い。「イヤーッ!」シルキーの左腕は勢いよく振り抜かれた。

 

彼女の左腕に沿って突き出されるのは淡く危険なプラズマの刃。持続時間コンマ8秒、瞬間的にプラズマの長刀を形成し敵を両断する剣呑な試作近接兵装が瞬き、黒い外骨格を照らした。

 

「サヨナラ!」プラズマの刃で両断されたマッドスクリプトは爆発四散。シルキーはしばしザンシンを決めると背後に向き直る。そこには壊れたウチノメスカスタムがある。どこか名残惜し気にボディを撫でると自爆コードを入力し、後は向き治る事なくしめやかに殺戮の部屋を退散した。

 

背後ではくぐもった爆発音が聞こえた。

 

 

 

 

 

ネオサイタマの富裕層居住区、地を這う蟻を見下ろすイーグルめいた視点を入居者に与える富裕層向け高層マンション「三位一体の直立塔」の最上階は見事な庭園となっている。

 

それぞれ和洋中のテーマで分けられた三種類の庭園は熟練職人によるメンテナンスを毎日受け、それ自体が観光名所となりうるほどの奥ゆかしい美を醸し出す安らぎ空間だ。そんな庭園は貸し切り制となっているが外縁部の散歩コースは住人ならばいつでも使用可能となっている。

 

そんな外縁部を車椅子に乗った女性と伝統的メイド服を着た女性が歩いている。車椅子に乗るのはマナネ、そして押していくのはキノトだ。

 

「依頼人の方、安らかに逝ったそうよ」「それはなによりです」二人は重金属酸性雨の流れる外と対照的な散歩道を歩いていく。数週間前のミッション、キノトはクルードボルトという標的ニンジャを確かに殺し証拠画像を撮影した。その後映像は依頼人に送られ、死に際の心残りを消す一助となったようだ。「お嬢様。そろそろ戻りましょう」

 

「ええそうね……ねえキノト=サン。私はあなたに無理させていないかしら」「無理、とは」「あんな危険な事を……私は自分のエゴの為に……」「何をおっしゃいますか」キノトはマナネの小さな手に自分のサイバネの、武骨な手を重ね合わせた。その顔はイクサの時とは異なる穏やかな笑顔だ。

 

「私はしたいようにしているだけです。私のカラテが私のエゴに合った形で振るえるから……お嬢様の為にカラテを振るう事が出来るからここにいるのです。私があなたに一方的に仕えるだけじゃない。私とあなたはwin-winの関係なのですよ」

 

少々俗っぽい表現だったでしょうかとキノトは苦笑した。その顔は冷酷なニンジャの物ではなく心より敬愛する主に仕える従者のそれであった。

 

「では、家に戻りましょう。今日は私がお嬢様の好きなものをおつくりしましょう」アリガト」はにかむマナネの車椅子を押してキノトは道を進んでいく。その姿はニニンバオリめいて、重なって見えた。

 




重サイバネ外骨格使いのメイドニンジャと邪悪犯罪者絶対殺す系車椅子お嬢様のコンビ……どうです?

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