#コンパス それぞれの思い。   作:氷鏡 瑠璃

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同盟国-桜花 忠臣

忠臣「我の姿をその目で見たこと…一生誇れ!」

 

 

 

 

ビー!ビー!襲撃です!襲撃です!

 

グスタフ「…またか…もうこれで何回目だ…」

アンジュ「…これ以上の襲撃は耐えられません。もう攻めるしか…」

グスタフ「しかし!…攻めて勝てるとは限らないだろう!それに…相手は人間じゃない!」

アンジュ「…それを言うと、同盟国の忠臣様率いる、桜花軍も人間ではありません。」

グスタフ「忠臣…助けを求めれたら良いが…」

 

 

 

 

忠臣「ッチ!我をここまで追い詰めるとはな…だが!この程度では無い!行くぞ!ケルパーズ!」

悪魔「ギシャァァァ!」

忠臣「遠慮なく死ぬがいい!」

悪魔の身体は真っ二つに割れ、血が大量に溢れる。

忠臣「フルーク!爆弾を投下しろ!」

空に浮かぶ飛行船、『フルーク・ツォイク』

そこから大量の爆弾と共に『爆術死鬼 ツクモ』が降ってくる。

あちらこちらで爆音が鳴り響き、悪魔の絶叫が聞こえてくる。

忠臣「この程度の悪魔!蹴散らしてくれよう!」

忠臣は多くの悪魔を葬りつつも内心焦りを抱いていた。

この戦いには勝つことができる。

そのあとにグスタフの元へ加勢に行きたいのだ。

しかし、それには戦力が削られ過ぎる。

この程度とは言っているが、ギリギリの戦いなのだ。

しかし、すぐに加勢に行かなければ、グスタフは死んでしまう。

だから、この戦いが終わったらすぐに、グスタフの所へ行かなければならない。

忠臣「ちょこまかちょこまかと!一掃してくれよう!」

忠臣を取り囲む大量の悪魔。

大量の悪魔が一斉に忠臣に襲いかかった。

忠臣「ふん!頭が高い!」

キィィィン!

という甲高い音が鳴り響き、忠臣を中心として、青い閃光が走る。

閃光が消えた頃、周りの悪魔は消し炭にされ、残っていたのは刀を地面に突き立てた忠臣だけだった。

しかしそれでも、悪魔の軍勢はまだ大量にいる。

忠臣「だが…皆よ!悪魔は確実に減っている!攻めろ!このまま悪魔を殲滅しろ!」

 

ゲネラール「この、妖軍一統 ゲネラール!総帥様の勝利に貢献いたそう!」

ゲネラールの周囲に赤い閃光が走る。

それは莫大なエネルギーと共に周囲に放たれた。

ゲネラールは周囲への攻撃が得意なのだ。

周囲の悪魔は跡形も無く殲滅され、範囲外にいた悪魔も爆風で吹き飛ばされ、その衝撃で粉々になっていく。

忠臣「ゲネラール…よくやった!」

 

月夜叉「妖炎参謀 月夜叉!微力ながらお力添えを!」

突如、桜花軍の面々の身体が緑色の光に包まれ、桜花軍の傷が癒えていった。

月夜叉は味方の回復をすることが出来るのだ。

回復により、気力と士気を上げると、桜花軍の攻撃はさらに激しくなってゆき、軍の悪魔の殲滅のスピードが格段に上がった。

忠臣「月夜叉!回復感謝する!はっはっはっ!皆よ!行くぞ!」

 

 

 

 

忠臣「我の姿をその目で見たこと…一生誇れ!まぁ最も、その一生は今終わるのだがな。」

そして、最後の一体を切り捨てた。


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