翔握の戦いの中で舞う翼   作:夜南 黒姫

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どうも。最近の戦績(星と翼のパラドクス)の戦績でまさかの10kill 2death を叩き出して上位3位に入りました。
夜南 黒姫です。

投稿遅くなってすいません。
それではお読み下さい。
感想、評価ありがとうございます!


始動

(・・・っ。ここはどこなんだ?)

 

零はソリディアのコックピットで目覚めると、外から騒音が聞こえる。1人、いや、2人でもない。

 

(なんだ?誰かいるのか)

 

そう思っていると、突然、ソリディアのコックピットの扉が開けられる。開けられた先にいたのは、ツインテの女の子と短髪の女の子だった。

 

「ん?なんだ私たちの同類かと思ったら・・・お前地球ヤロウだろ。」

「地球野郎って・・・君たちは?」

「えっと・・・その前に出頭を・・・」

「ん?」

 

よくよく見ると、機体の下の方では銃を構えた兵士達が大量にいた。出来ればこの場で死ぬ訳にも行かないし・・・

 

それにこの世界のことを何よりも知りたいのでここはあえて出頭することにする。

 

「わかったよ行くよ。で?場所は?」

「ここのブリッジよ。ほら。さっさと歩きなさい!」

「へいへい。」

 

機体を降りると同時に近くの兵士に銃を向けられるが、そんなことにはビビりもせず。俺は静かに言うことを聞くことにする。・・・と。思っていた矢先。

 

「待ってくれたまえ。その人は客なんだよ。」

「っ!?特務大尉!」

「何しに来たのよ引きこもり」

 

そこに現れたのは、向こうの世界でも居た・・・制服は変えているが雰囲気は変わらない青年だった。

 

「あんたは・・・」

「やぁやぁ。向こうの世界では僕の弟がお世話になってるねー」

「弟・・・」

「え?ほんとに知り合い・・・なの?」

「そうだって言ってるじゃないかシャーリー。ヒカリ。ほらほら、エア・リアルの調整があるんでしょ?」

 

そう言うとシャーリーと呼ばれた少女は「ふん!」と小さく言うと、そのまま他のエア・リアルの方へ行き、ヒカリはそのままこの格納庫を出ていってしまう

 

その場に取り残されたのは銃持ちの兵士とさっきの青年の兄貴・・・なのか?と対面する形で俺達は立っている。

 

「やぁやぁ。僕のことは特務大尉とでも呼んでくれたまえ。」

「で?俺になんの用?」

「連れないなぁ。まぁ、それぐらいがちょうどいいのかもな。それで・・・ようこそ。こっちの世界。巡星へ!」

「・・・」

「こっちの世界のことは向こうでだいたい聞いたかな?」

 

あぁ、聞いたさ。

 

この世界では2つの陣営で戦争が起きており、それが人の戦争ではなく。エア・リアルを使っての翔握戦だとか聞いたが

 

「うんうん。だいたい当たってるよ。じゃあ。この世界がどうなってる・・・って言うのは知らないか。」

「どうなってる?」

「うん。この世界で生きる人達のことから話そうかな・・・。この世界は高純度のエネルギーを内包し生きる惑星とも呼ばれている。さらにこの世界で生きる人達のことを巡星人と呼ぶんだ。」

 

ファンタジーな言葉に俺は唖然とするしか無かった。

この世界のことを知らなかったってのはあるが、それ以前にこの世界で起こっている出来事を把握してしまいそうで怖かったからだ。

唖然としている中。お兄さんはニコニコしながら話を続けてくる。

 

「・・・で、戦いってのはどこかの軍とどこかの軍が戦うんだが・・・知りたい?」

「ええ。教えてくれるなら・・・是非。」

「まず1つ目は“轟ア・スレッガ”お祭り大好きの熱い男たちの部隊さ。そしてもう1つは“ヴ・レード惺王国”騎士のような風格を持ち、神を信仰するような連中だよ。」

 

両方初めて聞く名前だった。

友達のプレイやらは何度か見て、何となく2つの陣営があるのは理解していたが・・・そんな性格の分かれた連中だとは思わなかった。

 

「・・・で?あなた方はどちらの陣営なんですか?」

「僕達はどちらの陣営にも属していないんだよ。」

「は?」

 

数秒置き、俺は理解した。

もしこの人の言うことが本当なら・・・どうして機体を所持しているのか、どうしてそんなにも陣営に詳しいのか理解出来なかった。

 

「ってことは両方と戦ってるんですか?」

「・・・いや。僕達は状況を見て選んでるんだよ。」

「選ぶ?」

「言ってなかったっけ?僕達は企業なんだよ。」

「へ?」

「多国籍企業キザナ。それが僕達の組織・・・企業の名前だよ。」

 

 

―――

 

 

「・・・で?俺にどうしろってんだ。」

 

シャワー室。疲れ切った身体を洗いながら俺は頭を抱えていた。

原因は先程の会話だ。

 

「どうするかい?」

「・・・戦うか?戦わないかってやつですか?」

「うん。もし戦わないって言うのであれば・・・この日のことを忘れて欲しい。覚えていても、辛い思いをするだけだからね。」

「・・・考えます。」

 

一応考えてはいるが、どうしようか検討がつかない。

戦うと言うことが、どれだけ辛いことなのか俺は理解できない・・・いや、実感がわかなかった。ゲームで何度か戦争ゲーはやったことあるが・・・それとは違うのだろうか。それとも・・・

 

「死ぬことが・・・本物なのか?」

 

その直後だった・・・俺の頭に嫌な音が響いたのは・・・

俺が直感的に何かを感じ取ると、その直後に警報が流れる。

 

「敵だ!」

 

何も知らされていない俺でも、この警報が戦争の始まりを知らせるものだと理解すると、俺は服を羽織り、そのまま走っていく。

途中人とぶつかりそうになるが構わず、俺はブリーディングルームに駆け込む

 

「・・・む。来たのね地球ヤロウ。」

「おお!?こいつか!地球から来たのは!」

 

そこにはシャーリーと呼ばれた少女を初め、熱血系男子が1人、そしてヒカリさんがそれぞれ立っていた。

そこにお兄さんが現れる。服装は先程会った制服ではなく、軍服姿だった。

お兄さんの表情は硬く、先程のゆるい感じはなかった。

 

「大尉!状況はどうなんだ!?」

 

お兄さんが部屋へ入るや否や、熱血少年は大きな声を上げながらお兄さんに質問を投げかける。お兄さんは嫌な顔をすることなく真面目に答える。

 

「君たちに前もって伝えた通りだ。イサドラ、レイカの偵察報告にあった場所・・・“シーボルト分泌海 海台”の方で“轟ア・スレッガ”が動いたようだ。状況も良くない。」

「・・・それでは“ヴ・レード国”も押されてるんですか?」

 

次に質問したのはヒカリさんだった。彼女は何かを抑えられないような感じでお兄さんに質問するが、お兄さんは首を振る。

 

「いや。そこまで押されてはいないみたいだ。状況は五分五分・・・拮抗しているよ。」

「じゃあ、私達はどっちの救援に入るの?」

 

最後、シャーリーが横目にお兄さんを見ながら尋ねる。ヒカリさんも熱血少年もそれが気になっていたのか、表情を硬くして耳を傾ける。お兄さんは落ち着いた声で凛と告げる。

 

「今回は“ヴ・レード国”から救援要請が飛んできてる。故に僕達はこれの援護に出ようと思う。」

 

その言葉と共に全員の表情が変わる・・・当然か。これから戦争するんだからな、緊張するなって言う方が無理か。

てかこのステージ・・・

俺がマップを見ると、その地形は半分以上は海が占め、さらに気になったのは横にある断崖絶壁のような岩だった。

さらに中央の滑走路みたいなところは開けており、そこだけでもなく全体的に開いたステージになっており、障害物はなく両軍に被害が出るのは目に見えた。

 

「先に状況だけ言うと、ポートの半分は向こう側の私有地。んで容赦なく突っ込んで来るからヴ・レード国の遠距離部隊は近寄れず。指揮官側近の部隊が出てもベース近くのポートが限界らしい。」

「・・・まるでお祭りね。」

「シャーリーの言うことも確かだが・・・もっと酷いのは地形を利用した接近戦だがね。向こうは防御関係なく突っ込んで来るから大破機体が多いらしい。」

「だから俺たちに助けを求めた・・・と?」

「そうだ。ここでヴ・レード国が負ければ、星血が大量に向こう側に渡ってヴ・レード国の敗北は必然になるからな。」

 

・・・ん?負ける?なんでだ?

俺は戦いのことについては分からない。だが、片方が終われば戦いなんてのは終わるんじゃないのかってぐらい、俺でもわかるんだが・・・?

 

「なんで勝つ方につかないのかって不思議そうな顔してるよ?」

「ふぇっ!?」

 

なんて考えてるうちにヒカリさんが俺の顔を覗くために前かがみになってくるが・・・正直、ノーマルスーツが露出多めなので目のやり場に困る・・・

 

「・・・話は以上だ。幸運を祈る。」

 






アーケードでは よなみん/こなみんでやってますのでマッチしたらよろしくお願いします。
それではまた次回。
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