インフィニット・デカレンジャー~クールで熱い戦士たち~通常形式版 作:憲彦
・ISは宇宙進出を目的としたパワードスーツだが、デカレンジャーがいるということは他の星の住人も普通にいる、つまり原作ISなんかより宇宙進出が遥かに進んでおり、兵器としてみてもデカスーツはかなり優れているし、なぜ女尊男卑があるのかがわからない。
これに付いてですが、まず地球に他の星の住人は住んでいません。では何故デカレンジャーが居るのかですが、これは完全に神様転生が影響しています。個人的な考えとして、神様転生その物が世界に影響を与えると思っているからです。こんな感じに
神が特典を与える→特典を貰った転生者がその世界に行く→その世界に特典の大本となった物が盛り込まれる。
と言う様に考えています。つまりepisode lostで神が司にデカマスターの力を与えた事で、この世界にはデカレンジャーの要素が混じり、SPDが誕生したと言う様にしています。そしてISは宇宙開発の為のパワードスーツと言う事ですが、ぶっちゃっけ私の知っている範囲では宇宙開発と言うよりも、完全に兵器になっていると言う認識です。ブルー・ティアーズのビットしかり、甲龍の衝撃砲しかり、白式の零落白夜しかり、どう考えてと宇宙開発には必要ない武装です。そしてデカスーツ。これはSPDが基本理論を作り上げ、その後SPDに保護された束が完成させた物。と言う様に扱っています。ですのでデカレンジャー本編と比べて大分グレードの落ちる物になっています。ですので、この世界ではISと同じ括りと言う事になっています。
結果的に言うと、宇宙開発は進んでおらず、デカスーツもデカレンジャー本編と比べてグレードの落ちる物で、原作ISの世界にデカレンジャー要素が僅かに混じっただけ。ですので、女尊男卑も無くなりません。
・原作デカレンジャー達はいないのか?(バンやホージ達のこと)
ネタバレですが、これは前作読んでいる方なら分かると思いますが、完全にデカレンジャー本編のキャラはホージーのみです。デカレッドことバンに近いキャラは出ますが、それはご提供頂いたオリジナルキャラです。一応設定上は他のデカレンジャーは様々な国でその国のSPDのサポートをしていると言う様にしています。
・ISでアリエナイザーを相手どれるのか?
まぁこの作品ではアリエナイザーは出てきませんが、普通に考えて無理ですね。そもそもデカレンジャー本編ではデカスーツを来ている6人でも変身解除に追い込むほどの敵が多々いるわけです。そしてデカレンジャー本編の世界は様々な星の技術や素材が結集した上でデカスーツやデカマシンが作られている。ISの世界はそもそも他の星と交流を取っている訳ではないので、どう考えても相手どるのは無理です。メカ人間程度ならどうにかなるかな?程度です。
取り敢えずこんな感じです。ささ、本編行きましょ。
決闘宣言を受けた日の放課後、教室で一夏は千冬に呼び止められていた。
「早くして貰えませんか?ボスと予定があるんですげど」
「あぁ、すまない。1つ聞きたいことがあってだな。……お前は、一夏なんだよな。私の弟の……」
やっぱりか。と言う表情で、呆れていた。
「仮に俺が貴方と血縁関係にあったとして、それが貴方に何か関係があるんですか?」
家族や姉弟と言う単語は使わずに聞いた。
「私の弟だと言うのなら頼む!!もう一度家族、姉弟として一緒に過ごしてくれ!!」
ここまで予想通りの返答を聞くことは滅多に無い。と思いながら、黙って話を聞いていた。
「正直、お前が居なくなってからと言うもの、情けない話生活するのもキツい状態だった。それに私は今までお前なら大丈夫と思って苦しんでいる時もたいしたことはしてやれなかったが、それが如何に愚かなことかと……だから……」
「だから、罪滅ぼしも含めて一緒にまた暮らしてくれと?1つ言っておきますが、貴方の弟の織斑 一夏は既に死亡しています。いくら顔が似ているからってそう言うのやめて下さい。迷惑です」
心底呆れた感じで教室から出ていった。
「待ってくれ一夏!一夏ァァ!!!」
後で名前を叫ばれ続けたが、それら一切を無視した。
「終ったか?」
「はい。予想通りの内容でしたよ」
「そうか。剣道場の使用の許可は貰っておいた。剣道部と併用だがな」
このあと、2人は訓練用の木刀を持って剣道場に向かっていく。剣道場に着くと、入り口でお辞儀をしてから中に入った。
「部長さん、道場の一部を使わせて貰います。」
「はい!奥の方がまだ空いているので使ってください」
部長の言葉に従って奥に行って使わせて貰った。途中、見たことある顔の生徒が何かヤジを飛ばしてきたが無視しておいた。
「それじゃあいつも通りに始めるぞ」
「はい!行きます!!デヤァ!!」
「フン!ハァ!!」
一夏が掛け声と共に、木刀を構えてとんでもないスピードで司に突撃していった。司はそれを木刀で受け止めて、一夏に体術で攻撃を入れる。その後2人は木刀だけではなく、拳や蹴りと言った攻撃も使い訓練をし続けていく。しかしそのスピードや攻撃力が尋常では無かった。動きが完全に相手を殺す動きがだったのだ。端から見ればただ殺し合ってる様にしか見えない。
「フッ!赤座流剣法!!雷神剣!!!」
司の攻撃を避けて、生れた一瞬の隙に技を入れた。その鋭い攻撃に司は避けきれず、頬に切傷がついた。だが攻撃が当たったことに少し気が緩んだ様だ。その気の緩みを見抜けない司ではない。一夏の持っていた木刀を弾き飛ばし、自分の木刀を一夏の喉元に突き付けた。
「ここまでだな。攻撃を入れたからと言って気を緩めるな。その緩みが命取りになるぞ」
「ロジャー!ありがとうございました!」
向かい合って互いに礼をすると、それを見ていた剣道部の女子達が拍手を2人に送った。それを見た2人は頭の上に?を浮かべていたが、訓練が終ったのでそのまま道場から出ていった。もちろん出るときもちゃんと道場にお辞儀をしてだ。
「まさか竜馬の剣を使ってくるとはな。教えて貰ったのか?」
「はい!訓練の時に教えてもらいました。俺のかくし球です」
赤座龍馬。司の同期にして元ファイヤースクワット、紅い特キョウの隊長で今は司の勧誘で日本署の副署長兼教官をしている。その時に教えて貰ったそうだ。そんな事を話ながら帰ろうとすると、後ろから声をかけられた。
「待ってくださ~い!まだ帰らないで!!」
山田先生が何かを伝えようと全速力で走ってきた。
「良かった!間に合って……」
かなりの距離を走ってきたのか、息が切れかけている。手を伸ばして2人に何かを差し出した。
「どうしました?」
「こ、これを届けに……」
渡されたのは鍵だった。
「これは?」
「部屋が決まったのでその鍵です。荷物は先程連絡しておいたので、明日には届くと思います。2人は同じSPD職員なので同じ部屋にしました。それでは」
ペコリとお辞儀をして帰っていった。2人も寮の方に向かい、鍵に書かれている番号の部屋を探し回る。
「106号室……あったぞ」
部屋を見付けたので中に入ると、無駄に金が使われている事が分かった。
「そう言えばボス。何であの時、織斑千秋に入りたければ試験を受けろと言ったんですか?あのくらいならすぐに受かると思いますが……」
「SPDの入隊試験は全部で3つある。働きたい場所によって変わるが、一次試験はどこも必ず受ける。その時に落ちるかもって事だ」
「でも一次試験ってただのアンケートですよね?マークシート形式の」
「あぁ。だが、あの試験は受けた人の考え方や性格を診断する所謂心理テストみたいな物だ。束が作った。その時点で落ちれば、後の試験は受けることすら出来ない」
SPDの入隊試験は3つ
1、マークシート形式の心理テスト(1番重要)
2、筆記試験
3、体力・実技試験
この3つをクリアする必要がある。ただし、2人の様な実働部隊は全部受けるが、メカニックは心理テストと筆記試験、一般の職員、主に受付や清掃員は心理テストとなっている。試験は基本何回も受けることが出来るが、毎度試験内容が大幅に変わるので、対策する事は無駄である。司の説明に納得し、軽い夕食をとってから2人は休んだ。
「SPシューターの調子が悪い?」
次の日の朝。教室で一夏の報告を聞いて司は意外な顔をしていた。SPシューターは常にSPDが身に付けている護身用の拳銃、威力調節はふわふわしているがメンテナンスさえしていれば不調になることなどまずあり得ない代物だからだ。
「最近、メンテナンスしてなかったからですかね?色々とゴタゴタしてましたし」
一夏の言う通り、ここ最近はISを動かしてしまったり、入学試験を受けたり事件に巻き込まれたりとゴタゴタしていてメンテナンスに割く時間が無かった。その為に起きてしまった不調なのかもしれない。
「不慮の事故が起こる前に一度オーバーホールしてみる必要があるな。放課後に一度今の状態を確かめてから整備室に持っていこう。あそこなら道具が揃っている」
「ロジャー」
織斑千秋に専用機が渡される等の話があったが、取り敢えず全部飛ばして放課後。現在2人はIS学園内にある射撃訓練所に来ていた。SPシューターの状態を見るためである。その結果、
「確かに、弾が出なかったり威力が勝手に変わったり……一度完全にバラすか」
その後、2人は近くに居た山田先生に整備室の場所を聞きメンテナンスの為にそこへ向かっていく。整備室の中に入ると、そこにはISが1機が鎮座していた。まだ完成していない状態だが、目の前にあるISの出来に2人は息を飲んだ。仕事柄様々なISを目にする機会がある。しかし目の前のISはそんな2人が見ても息を飲んでしまう程の美しさと完成度をしている。自然と手が吸い込まれて行く程にだ。司がISに手を伸ばした時、後ろから声をかけられた。
「触らないで!!」
突然の声に少し驚いたが、2人は声の方向を見た。そこには眼鏡をかけた青い髪の少女が居た。このISは彼女が作っていた物の様だ。
「SPDの隊服……日本署のデカレンジャー?」
「あぁ、すまなかったな。邪魔するつもりは無かったんだ。俺は久我司。日本署の署長だ。それでこっちが……」
「……アッ!同じく日本署の姶良 一夏です!」
司が自己紹介をすると、妙な間の後に一夏も自己紹介をした。
「君は?見たところ俺達と同じ1年生の様だが」
「1年4組の更識簪、です。さっきは大きな声をあげてしまってすいませんでした」
「いや、こちらこそ作業の邪魔をして申し訳無かった。更識さん」
「簪でいいです。名字で呼ばれるのはあんまり好きじゃないので」
「なら、俺の事も司で構わない。コイツも一夏で良い。良いだろ?」
「え?は?え?あ、あぁ、別に構いませんよ」
「どうした?さっきから変だぞ。お前」
整備室に入って、簪を見てからと言うもの一夏の様子が何か変だ。妙に余所余所しいと言うか上の空と言うか、取り敢えず変だ。そんな一夏を少し不審に思うが、すぐに司の意識は簪が作っていたISに向かった。
「ISを1人でここまでか……スゴいな。企業が作ってる物かと思っていたがこんなに身近な所で作っている人が居るとは……」
ISを1人でここまで形にした簪に対して、素直にスゴいと思った。
「いいえ。この子も元々は企業で作られてたけど、織斑千秋の専用機を作るために計画が無期限に凍結されたんです。それを私が引き取って今も作ってる状態です」
「そうだったのか……」
またアイツか。と2人は心の中で思った。本当にどこまでも人に迷惑をかけるヤツだ。と思うが、こればっかりは千秋の問題ではなく企業と国の問題のため、すぐに千秋に向けてしまった感情を企業と国に向けた。
「なぁ簪。このISを作るのを俺達にも手伝わせてくれないか?」
「え?何で?」
自分達にもISの制作を手伝わせてくれと言う申し出に、簪は驚いた。
「単純な興味だ。未だ謎が多いISを俺達と同じ1年生が作っている。それを聞いたら手伝いたくなるし、こんなに間近でISと触れ合う機会なんて無いからな。……何か可笑しいか?」
「ISの知識を持っている人なら興味があっても絶対に作ろうとしないし、そもそも作れても絶対にやろうとしないから……」
「俺達は少し変わってるだけだから。気にしないで」
少し考えて、簪は2人の申し出を受けることにした。そして、簪からも2人に頼み事をした。自分に稽古をつけて欲しいと。
「お願いします。私には超えなきゃいけない目標があります。それを越えるために、私は力が欲しいんです」
頭を下げてお願いされた。力を求める為に頭を下げる辺り、彼女も本気なんだろう。
「なら、お前はその目標を超えた後、どうするつもりだ?強くなるのを辞めるのか?その力を別の事に使うのか?」
この質問に簪は、自分の思いを伝えた。
「強さを……力を得た後は、もっと強くなるために己を鍛える。強くなって、あの人の隣に立てるくらいに強くなりたい。もう、弱いのは、見ているだけなのは嫌だから!それに、私は人として強くなりたいの!」
その答えを聞いて、司は決めた。彼女を強くすると。
「その答えを聞けて良かった。……刀は人を斬るためではない、弱き己を斬り更なる高みに行く為の物だ。その答えを出せたのなら、お前は力に溺れる事は無いだろう。……ISが完成したら一緒に強くなろう。」
「はい!」
簪に稽古をつけることを決めた後、2人は整備室から道具をいくつか借りて部屋に戻った。簪はまだやりたいことがあると言って整備室に残っている。2人が本格的に簪のIS製作に関わるのは代表決定戦以降からだ。そして、部屋で2人は自分のSPシューターを分解していた。
「……これは酷いな」
「えぇ、いろんなパーツにガタが来てますね……予備のパーツで間に合うかな?」
「今度、一度日本署に戻ってフルメンテして貰おう。それまでは予備パーツでどうにかするしかないな」
その後、2人は寝る時間を削ってSPシューターを直していた。どんなものにもメンテナンスは大事だ。それに問題が発生するたびにデカスーツを着ていては面倒。だから何よりも急ぐべき最優先事項だ。
あ、SPDの存在理由ですが、通常の警察組織では対処困難な事件、巨大な組織犯罪やIS事件、テロに対抗する警察組織と言う感じです。
では次回もお楽しみに!感想やお気に入り登録もよろしくお願いします!!
今回名前が登場した赤座龍馬。彼はルオン氏が提供してくるたキャラクターです。個人的にはオリ主で自分が作った久我司と並んで好きなキャラですね。