憂鬱だ。まさか、呼び出されるなんて…。
何の用とは言われていないが、たぶん例の件だろう。
ばれてしまうとは、さすが三代目火影。俺のやったことなどお見通しということか。
叱られるんだろうなー。やだなー行きたくないなー。
なーんて思いながら扉の前に立つこと約10分。
そろそろはいった方が良いんだろうか?
というか、説教の時間が長くなる気がしてきた。
仕方ない。覚悟を決めろ。
「三代目、入りますよー」
一気に扉をあける。
「うむ、来たか」
「はい。それで要件話なんでしょうか?」
怒られるなら怒られるで早く済ませてしまおう。
お小言を言われるのは短い方がいいだろう。
「呼んだのはほかでもない。おぬしに頼みごとがあってな」
頼みごと?お小言じゃないのか?
掛け軸の裏にあったエロ本をこっそりと持って帰った子ではないのか?
「頼みごとというのは、実はおぬしにアカデミーの教員になってもらいたいのじゃが」
「アカデミーの教員ですか?」
頭の中で考えていても話は進んでいく。
いや、もう切り替えよう。エロ本をこっそり取っていったことではないのだ。
もう、このことは忘れてしまおう。きっと取ったのは俺ではないのだ。
しかしなぜアカデミーの教員に?
「実はの、ナルト、例の子がアカデミーに入学したのじゃが、あの事件でナルトのことを善く思っておらん。大人たちはもちろん子供達までもがナルトのことを善く思っておらん。」
確かに親は第三次忍界大戦で死んでいたし、その時はまだ子供だったから、俺の同期はみんな前線には出ていないから、同期は普通に生きているし。
周りには言えないが、九尾の件は俺にとっては、近くで起きたが他人ごとなのである。
「もうすぐ、一年になるが成績は分身の術もちゃんとできないと聞いておる。多分じゃがこの年は留年するじゃろう」
入学してから一年立つのか。
今の話を聞いていると、友達はいないだろう。てことは、一年間ぼっち生活。
楽しいのだろうかそんな生活。
考えて見たら生まれて来てから今までぼっちなのか。
俺なら発狂するな。少し尊敬してしまう。
「そこで来年のからおぬしに補助教員としてアカデミーに行ってほしいのじゃ。そしてナルトを気にかけておいてほしい」
補助教員なんて甘美な響きだろう。
給料は少なくなるが安定するし、長期休暇は出勤しなくていい。
そして、危険な任務に出なくても良い。
決めた俺は補助教員なる!!
「来年までに時間がある。今すぐに決めなくても良いから考えておいてほしいのじゃ」
「やります!!」
即答した。もう、俺の心はきまっていた。
「そうか。やってくれるか。いきなりナルトのクラスを持たせるようなことはしないが、ナルトを気にかけておいてほしい。頼んだぞ」
「わかりました。三代目お任せください」
「では春風ヒビキおぬしは、来年からアカデミーで働いて貰う。もちろん教員職に支障が出ない程度にわ任務には出て貰うがの」
「え?」
「なんじゃ。言ってなかったかの」
「はい。言っておりませんでした」
任務?だって俺には大切な教員生活がまだ見ぬ大切な生徒たちが涙お流しながら行かないでと叫んでいる情景が目に浮かぶ。
「やって貰うに決まっているじゃろうが。おぬしは任務の成功率は高くはないが、中忍であるのに武器の使い方だけは上忍と張り合えるくらいには実力があるのじゃ」
「そんな。うそ…ですよね?嘘だと言ってくださいよ。三代目!!」
働きたくない。楽な仕事が良い。危ないことはしたくない。
なんで、なんで忍者なんかになってしまったんだろう。あの頃はきっと若かたんだ。
「はぁ…おぬしにはやる気というものが、致命的なまでに抜けているの。ともあれもう決まった事じゃ。諦めることじゃな。」
落ち込んでいる俺に三代目は無情にも止めの言葉をかけてくる。
今の俺には三代目が悪魔か鬼に見える。
今日は何処かでやけ食いするしかないな。
もうさっさとこの空間から抜け出したい。
よし帰ろう我が家へ!!
「三代目他に用がないなら俺は帰りますね」
俺は扉に向かって歩き出す。他に用があっても聞くものか。
「待つんじゃ」
俺を止める言葉に反射的に止まってしまう。
「まだ何か用があるんですか?」
止まってしまったものは仕方がない。気だるそうに振り返る。
きっと今の俺の顔は火影様に向ける顔ではないだろう。
「おぬし、ワシの掛け軸の裏にあった本を…」
俺は走り出した。もう止まらない。
というか止まれない。扉を開け走り去る。
「三代目が、SMの本を持っていて、Mなんてことは知りませーーん」
俺の声は木ノ葉隠れの里に響き渡り三代目の性癖が知れ渡ったのはきっと俺のせいではない。
まぁ、その後5時間ほどたっぷりと叱られたのは言うまでもないだろう。
三代目ってこんな感じだっけ?
主人公のキャラも安定してない気がするし、この先やっていけるかなー