真・ゲッターロボ ~黒き獣の在り方~   作:陰猫(改)

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第一話"漢の物語"

 辰三に投降した真下達の銃を撤収しながら、修次は彼らを一ヶ所に集め、背後を向かせて壁に手を付かせる。

 

 真下は両膝と右肩を撃たれ、手下に助け起こされながら壁に手を付いた。

 

 しばらくして月岡運送と書かれたトラックが到着し、運転席の黒いスーツの男が降りてバンを開くと中から銃を手にする黒いスーツを着た男達が出てくる。

 

「月岡さん、ご無事ですか?」

 

 運転席に座っていたサングラスの男が尋ねると修次は頷き、真下達に視線を向けた。

 

「俺の事は良い。それよりも後を頼むぞ、安田」

「はっ!」

 

 安田と呼ばれた男は修次の言葉に頭を下げると他のスーツの男達と共に真下達を連行する。

 

 そんな安田達を見送ると修次は足を押さえて蹲るひーくんと呼ばれた青年に近付き、遅れて到着した救急隊員に傷口をされる彼に膝をついて、その肩に手を乗せる。

 

「遅れてしまって、すまないな」

「い、いえ、貴方のせいじゃーー」

「いや、俺がもう少し早ければ、君は怪我をしなかった。それは紛れもない事実だ」

 

 そう言うと修次は立ち上がり、救急隊員に頭を下げる。

 

「彼をお願いします」

「解ってますよ、月岡さん!任せて下さい!」

 

 修次の言葉に救急隊員は頷くとひーくんを担架で運び、同行するちーちゃんと呼ばれる少女と共に救急車に乗せた。

 

 修次はその救急車が去るのを見送ると銃火器の山に視線を移す。

 

 銃火器の山の方では辰三が目を輝かせていた。

 

「タツ」

「あ、兄貴!先程はお疲れさんです!」

「お前のお蔭だ。気にするな」

 

 修次は辰三に歩み寄りながら、そう言うと照れる辰三が手にする銃を見る。

 

「そのハジキだが……」

「あ!そうですよ!こんな宝の山を放っとけませんよね!

 どうします、これ?俺らのモンにしちゃいましょうか?」

 

 修次はしばし、考え込むと首を左右に振り、辰三にある提案を告げる。

 

「これは米軍のモンだ。今頃、血眼になって探している筈だ。こいつは返してやろう」

「えっ!?」

 

 意外な言葉に辰三は目を丸くして驚く。

 

「本気ですか、兄貴!?アメリカなんてメルトダウンだかメンタルダウンだか起こしてなくなったじゃないですか!」

「それでもだ。生き残っているアメリカ人がいるだろう。

 何より、こんな物を持ってても宝の持ち腐れだ」

「そ、そんな勿体無い!」

「月岡さんのお言葉だ。諦めろ、タツ」

「ま、待てよ!ヤスだって本音はこの山が欲しいだろ!」

「欲しい欲しくないで言えば、欲しいところだが、その分、傘下が力を誇示したくなるだろう。奴等の様にな。

 月岡さんは奴等の二の舞を踏まない様に心掛けているんだ」

「け、けどよ~」

 

 渋る辰三に安田は溜め息を吐くと修次に振り返る。

 

「返すにしてもどうします、月岡さん?

 仮に相手が返して貰えると思っても、自分らの言う事を聞くとも思えませんが……」

「かもな。だが、安田の言う様にこのハジキを手元に置きっぱなしじゃ、山坂組がまた取り返そうとするだろう。

 そしたら、また戦争だ。俺らは良いが、堅気を巻き込んだとあっちゃあ、任侠道を貫く月岡組に泥を塗る事になる」

「そこまでお考えなら自分は何も言いません。月岡さんに従うのみです」

 

 安田がそう言うと辰三もあれこれ、葛藤したのちに脱力して銃を置く。

 

「じゃあ、早速、これを返しに行くとしよう」

「え?今からですかい、兄貴?」

「ああ。あれこれ悩んでいたら、下のモンが欲を出しちまうかも知れないからな。

 やると決めたら、上のモンはそれなりの覚悟で行動を示さにゃならん」

「流石です、月岡さん。そう言うだろうと思っていたので、着替えをご用意しました」

「相変わらず、気が利くな、安田」

「伊達に月岡さんの義兄弟は名乗らせて貰ってまさんから」

 

 修次は安田の用意したグレーのスーツに着替えると辰三と共にゆっくりと到着したリムジンに乗り込む。

 

 その間にも安田がキビキビと指示を飛ばして銃の山をトラックに詰める。

 

「お前達は街の復興に協力しろ。山坂組がハジキについて聞いて来たら、素直に米軍に返したと教えてやれ」

「はい!」

 

 修次は窓を開けて部下にそう言うとリムジンを出させ、その後ろから安田の運転するトラックが追う。

 

 これが月岡修次と言う漢の物語の始まりである。

 

ヤクザが主役のバイオレンスものの黒い獣はR-15でなく、R-18にした方が良いでしょうか?

  • R-15で大丈夫でしょう
  • いやいや、R-18になるでしょう
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