米軍の基地があった跡まで来ると修次はリムジンから降り、その中を歩く。
「止まれ!」
その言葉に修次が止まるとハンドガンを手にした金髪の女性が瓦礫の影から現れる。
それに対して安田や辰三が各々の武器を手にしようとするのを修次は右手を軽く上げて制す。
「……日本語は解るな?……俺達は敵ではない」
その言葉を警戒する様に金髪の女性は修次に近付くとグルッと半周して彼の前に来る。
「……此処へは何しに来た?」
「山坂組から武器を取られたろう?……それを返しに来た」
「……目的はなんだ?」
「ない。俺達には過ぎた物だから、返しに来たってだけだ」
その言葉に金髪の女性はチラリと安田の乗って来たトラックを見るとクイッと首を傾げた。
すると、鉄パイプやらを持つ黒人やライフルを持つ白人の男性が金髪の女性の周りに集まり、数人がトラックの中を調べる。
トラックの中にある銃を男達が確認すると彼らは女性に頷く。
「……お前達は馬鹿だ。私達が武器を取り返したら、それで殺されるかも知れないとは考えなかったのか?」
「それを承知で返しに来た」
金髪の女性は修次の黒い瞳を真っ直ぐ見ると銃を下ろす。
それを合図に身構えていた外人達も各々の武器を下ろす。
「いいだろう。お前を信じよう。
だが、武器を構える私達に動じないと言う事はただの一般人と言う訳でもないな?」
「俺は月岡修次。月岡組の若頭だ」
「日本のヤクザか……」
金髪の女性は修次の言葉に呟くとしばし、考えてからニヤリと笑う。
「ツキオカと言ったな。お前の度胸が気に入った。
大したもてなしは出来ないが、銃を取り戻してくれた礼だ。
酒の一杯でも奢ってやる」
「あいつらも良いか?」
金髪の女性は修次の言葉に一瞥して振り返ると辰三達を見て、軽く手を上げてサインを送り、修次に背を向けて歩き出す。
修次は金髪の女性の後について行くと、まだ健在しているビルの中へと入って行く。
そこは老若男女が集まるコロニーになっていた。
「そう言えば、まだ名を聞いてなかったな?」
「アドレナだ。インベーダーと戦った大戦士シュワルツの意思を継ぐ者だ」
「ほう」
「インベーダーを殲滅した後、シュワルツの意思を継ぎ、私達はこの地に留まった。
そして、再びインベーダーの脅威が起こらぬ様に見守って来た」
アドレナはそう言うとビルの一室に入り、簡素な机にウィスキーとグラスを用意する。
「それで?本当の目的はなんだ?
金か?食料か?それとも、女か?」
「信じたんじゃなかったのか?」
「念を押しただけだ。他意はない」
「なら、さっきも言ったが、俺達には過ぎた物だから返しただけだ。
それ以上でも、それ以下でもない」
「……フッ。おかしな男だ」
修次の言葉にアドレナはうっすらと笑うとウィスキーをグラスに注ぐ。
「ツキオカ。勇敢なる男よ。お前に頼みがある」
「なんだ?」
「私達が保持していたスーパーロボットを先の奴らに乗っ取られてしまった。
骨董品に近いが、今でも現役のロボットだ。
それを奪還ーーもしくは破壊したい」
「見返りは?」
「残念ながら、私達は自分たちの暮らしを建て直すので手一杯だ。
それに応じられる物はない。
他の機体もご丁寧に破壊されてしまって、実質、私達には打つ手すらない」
「話にもならんな。共闘する事にメリットがない」
「だが、ツキオカには奴らと戦う理由がある。
ツキオカは奴らの顔に泥を塗った。
このまま、奴らが引き下がるとも思えない」
「……ふむ。確かにな。
つまり、お前達の為だけではなく、俺達の為でもある訳か……」
修次の言葉にアドレナは頷く。
だが、インベーダーとの戦いを繰り広げたスーパーロボットが相手となると打つ手がない。
加えて、月岡組にはそう言った軍事用のスーパーロボットなどはない。
(さて、どうしたものか……)
そう考えていると不意に海から打ち上げられたブラックゲッターの事を思い出す。
「……もしかしたら、ブラックゲッターを修理すれば、なんとかなるかも知れん」
「ゲッター!?あのゲッターロボがまだ残っているのか!?」
修次が呟くとアドレナが身を乗り出して叫ぶ。
修次はそれに気圧されながらも頷くと、すぐに気を取り直して真剣な表情を作る。
「コックピットは無事だったから改修すれば、使えるだろう」
「案内してくれ!インベーダーを殲滅したあの機体をこの目で見たい!」
「解ったから落ち着け」
修次は興奮するアドレナをなだめるとウィスキーを飲むのも忘れて、部屋から出る。
この時、ゲッターロボの新しい可能性が産まれる事を、この時の修次達は知る由もなかった。
ヤクザが主役のバイオレンスものの黒い獣はR-15でなく、R-18にした方が良いでしょうか?
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R-15で大丈夫でしょう
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いやいや、R-18になるでしょう