竜腕ノ少女   作:空の間

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3- 少女と竜と爺

 

 

 

 レレにとって"かー"の存在は絶対だった。

 

 だからこそ、竜と相対した時、一つだけ顔を背け答えなかった質問。

「わざわざ心中して貰うためにお前を育てた訳ではなかろう」

 そんなことは、レレにだってわかっていた。

 

 自分が死んだとて"かー"は喜ばない。

 雪山で取り残されたレレはどれだけ"かー"の側によろうと、死んだ"かー"に近づけば近づくほど、その心が遠く離れていくのを感じていた。

 

 意識を失う直前にレレに残されたものは言い知れない孤独。

 

 全身に力が入らず自分の寝床に倒れこんでしまう。

 それでも、レレに山を降りればよかったと言う後悔はなく、同時に彼女が手放しで生きていけるほどの希望もなかった。体が凍え、意識が朦朧としていくなか、レレの胸には最後に会った竜のことが引っかかっていた。

 

 自分とは、真逆に生き、初めて会話をした竜。

 その存在はどこまでも憧れに近く、その心はどこまでも憧れから遠い。

 

 初めての会話があんなものだったなんてと落胆する中、どこかでもう一度誰かと話したいと思ってしまう。

 訳が分からない涙がこぼれ落ちて、肌を降り切る前に凍りつく。

 ピリピリと痛むがそれを取る腕すら動こうとしない。

 

 血が固まり、神経が麻痺していく。そんな状態になっても生命が生まれた時より、どこかで死を恐れるように、レレは極寒の山中でひたすらに死の訪れを恐れてた。

 

 視界がぼやけ。

 雪に閉ざされる。

 

 そして、レレは何かに包まれるのを感じた。

 

 

 *

 

 

 暖かい温もりが漂う中、レレの目がゆっくりと開かれる。

 初めにレレの視界に映ったのは、木でできた天井。やがて、それは熱を発していた暖炉へと向けられた。

 そこは古ぼけた小屋のような造りをしていた。

 とはいえ小奇麗に整えられた食器棚、床には上品な絨毯がしかれ、中央に佇む机には住む人のセンスの良さが伺えた。

 

 その隅に大きめに作られた木製のベッド、そこにレレは寝かされていた。

 レレは自分がどうしてこんな所にいるのかわからなかった。

 状況を理解できずキョロキョロと辺りを見回しては首をひねる。山では見たことの無い整えられた家具。

 びっくりするほど柔らかい寝床を叩くと枯草とはまるで反動が違う感触が返ってくる。そのベッドの骨組みに使われている木は滑らかで触り心地のよく。

 どれもレレの幼い好奇心を呼び覚ますには充分すぎるものばかりだった。

 

 毛布を覗き込んで、どうしてこんなに柔らかいのか探ってみるが、それが何故そういう形をしているのかもわからない。

 諦めて他のものに注意がいく。

 体のあちこちが痛むので注意深く床に降りると、植物を描いた絨毯の模様が気になり指でたどってしまう。やがて机の足の部分にまでつくと、その繊細な彫刻に目を奪われた。

 手に触れて見ようと思い、そっと手を伸ばそうとしたところで、レレは何かが近づいてくる気配を感じた。

 

 上半身を向けて傾けて、気配を感じた方にレレは意識を集中させる。

 聞いたことの無い土を歩く固い足音。小枝が折れると共に、湿った葉を掻き分けている。

 体格は自分よりも上。

 敵意は感じなかったが、レレはその足音の主に警戒し、扉の前でいつでも動ける体制を取った。

 

 ドアの前に小さくかがみ、右腕を軽く引いて呼吸を整える。

 そして、扉が押し開かれる。それと共に、レレは襲いかかった。

 

 殺すつもりはない。

 ただ、抑えつけてここが何処か聞くつもりだった。

 

 しかし、気づけばレレは床にうつ伏せの状態で組み伏せられていた。右腕を掴まれ背中に強い圧迫感が乗せられる。

 

 なんとか相手の顔を見ようと、顔を見上げた瞬間に驚いてしまう。

 伸ばし放題の白い髭と髪、深く刻まれた皺。明らかに衰えが見える肉体、けれど、目だけは若々しく輝いていた。

 レレを組み伏せた老人は息を軽く吸い込むと。

 

「この! 戯けめが!! いきなり人に襲いかかるとは何事かっ!!」

 

 耳の芯まで届くような轟音でレレを一喝する。

 今まで、直接的な叱りを受けたことの無かったレレはどうしていいかわからず。口を開けて驚いてしてしまう。

 老人はレレが放心したのを確認するとゆっくりと腕を離す。

 

「まったく、いきなりあいつが小娘をくわえて飛んできたと思えば、その小娘は助けてやった礼の一つも無く襲いかかってくる無作法者とは」

 

「……あいつ?」

 

「竜だ。多少、縁のあるな」

 

「かー!?」

 

 レレは自分を助けてくれる竜がいるのなら、それは"かー"以外には思いつかなかった。例えそれが死んでいようと、どうにかして自分を助けたんだと言われれば信じただろう。

 いきなり叫びだしたレレに呆気を取られる老人。彼は今までこんな立ち直りの早い人間は知らなかったが、子供とは少なからずそういう所があるかと嘆息する。

 

「かー? あの竜のことか」

 

「そう! かー! かーは何処にいるの!?」

 

「竜なら表にいる。それよりお前の足は凍傷の治療中だ、まだ外には……」

 

 老人は言葉を言い終える前に扉を開け放つ音が聞こえた。

 まさか、裸足で外に出るとは老人の計算外だった。老人は皺の間にしっかりとしたこめかみを引くつかせ、苦笑いを浮かべた。

 

「あの、ガキャァ……」

 

 

 外に出たレレはあたり一面に育った背の高い針葉樹林に目を瞬かせていた。

 レレにとって始めて見る光景、ある意味、箱入り娘として高山で育ってきたレレには緑に満ちた森は新鮮だった。

 

 けれど、すぐに自分の行動している理由を思い出し、辺りをキョロキョロと見回す。

 そして小屋の横手に座り込む巨大な竜の背中を見つけた。レレは喜び勇んで叫びだしそうになるのを堪えながら、竜に走って近づいていく。

 しかし、その足が竜まで届くことは無かった。

 距離が近づくにつれてレレの顔が歓喜から落胆に変わり、足どりは重く、最後には竜のすぐ側で止まってしまう。

 

「……お前」

 

 レレの言葉に無言で首をあげる竜。

 自分を助けた竜と言うのはこいつしかいない。だが、そんな物は素知らぬ顔で振り向こうとするその白々しさにレレは腹がたった。

 そしてところかまわず叫んでしまう。

 

「お前か……なんで!? なんで私を助けた!!」

 

「母にお前を頼まれたからだ」

 

 何事もなくそう言い返す竜、だが、レレの鬱憤がそれで収まるはずがない。

 レレは大きな瞳で毅然と竜を睨みつける。

 

「頼まれた? ……かー……に。でも、レレはどんなことがあってもかーといるって言った!」

 

「……お前の意志など関係ない。我は母に頼まれたからお前を助けた。そして、母はお前を死なせたくなかった。その結果、お前を助けることになった。ただ、それだけだ

「でも……! ……ずるいっ」

 

 "かー"を引き合いに出されてはレレに言い返すことができない。

 

「ずるくても、卑怯でも構わない。どれだけ罵られようとも、我はお前を死なせたりはせん」

 

「お前は最低だ! 卑怯者! ろくでなし! 甲斐性なし! 駄目息子! ……」

 

 涙ながらに、山の集落で覚えた数少ない罵倒を竜に浴びせる。

 竜はそれを微動だにせず受け止める。実際は竜に罵られるような筋合いはなかったが、それで気が済むならと甘んじて受け入れていた。

 レレの罵倒は老人がレレを連れ戻しに来るまで延々と続いた。

 

 老人に一喝され大人しくなり、引きずられるうように小屋に戻るレレ。

 それを遠巻きに見ていた竜に、レレの小さく漏れだすような声が風にのって飛んでくる。

 

「……助けてくれて……ありがとう。死ねなんて言って……ごめん…………"にぃ"」

 

 その言葉に驚いたように竜が目を見開く。

 孤独の中、互いの内にあった一つの繋がり。

 

 血は繋がっていなくても、レレと竜は見えないどこかで繋がっていた。

 その時、始めて竜は自分に妹がいたことを認識した瞬間だったのかもしれない。

 

 

 *

 

 

 レレは小屋の中で足をお湯につけて温めながら、老人に血行をよくするためにマッサージを受けていた。

 最初は嫌がったレレだが、今は無言で渋々とお湯に足をつけている。

 

「それにしても見上げた回復力だな。その腕といい、お前は本当に人間か?」

 

 老人が驚くのもむりはない。治療したとはいえ、本当なら凍傷の部分を切り落とすぐらいの覚悟は必要だった。それなのに、たった数日の間、寝ていただけでレレの体は回復に向かい始めていたのだ。

 

「レレは人間……」

 

 それはレレ自身が嫌と言うほど理解していた。

 質問をする老人にレレは不機嫌そうに眉を顰める。

 

「それもそうだな。痛むところはないか?」

 

 レレは首を振ると、老人はマッサージを終えて立ち上がる。

 

「そのまましばらく足をつけておれ、飯の準備をしてやる」

 

「別に……」

 

 意地を張ってお腹など空いていないと言おうとしたが、意識すると唐突な空腹感に襲われる。

 ここ、何日もレレはずっと何も食べていなかったのだ。本来なら衰弱していてもおかしくない。

 

 だが、そうはならなかった。何か異常な生命力に引っ張れるようにレレは生きていた。

 おそらくそれは、"かー"がくれた左腕だとレレは直感していた。

 "かー"は死んでも自分を見守ってくれている。それが今のレレにとっては何よりも精神的に大きな支えになっていた。

 

「何があったかは知らんが今は傷を治すことのみに専念しろ」

 

 そう言って老人が出した食事にレレは感歎した。

 山での主食といえば、時折、狼たちが取ってくる獲物か、食べれそうな草や果実。勿論、見よう見まねをして肉を焼くこともあったが基本は生だ。

 調理された、始めて見る料理。

 ミルクをベースとしたとろりとして濃厚なホワイトシチュー。

 厚切りにされ軽い焦げ目の入ったハム。

 そして、小麦色に焼けた柔らかそうなパン。

 

 その匂いにつられて、レレの意志とは関係なく涎が垂れだしていた。

 食事を目の前にしたら、レレはあっさりと意地を捨てお腹を鳴らした。

 だが、老人の方を向いて食べようとしない。

 

「……全てお前のために作ったものだ。好きに食え」

 

 老人がそういうと、初めてレレが嬉しそうに料理に手を伸ばした。

 スプーンの使い方がわからず、そのままお碗を口に含んだり、手づかみでパンを食べるレレ。

 この世にこれほど美味いものがあったのかと驚きながらレレは一心不乱に口の中詰め込んでいく。

 行儀は悪かったが喜色満面に食事をするレレに老人は頬を緩ませた。

 レレはスープに顔をつけながら老人に聞く。

 

「……じっちゃんはなんでレレを助けてくれる?」

 

「あの竜には命を救われた借りがある……そう、無下には扱えんのさ」

 

 食事を終え、老人が助けてくれたのだとわかると、だんだんとレレの方から話すようになっていた。

 元々、レレは人見知りするタイプではない疑問があれば積極的に聞いていくタイプだ。

 

「ここに一人で住んでいるのか?」とか「にぃとの関係は?」

 いろいろと老人に質問しては答えてもらう。ちなみに前の答えは「そうだ」の一言で済まし、後ろは無言で答えはしなかった。

 

 老人は決して人当たりが良いとは言えず、口数も多い方ではなかった。

 けれど、年を取り老練した雰囲気はどこか"かー"に似ている。だからこそ、レレがこんなにも早く警戒を解くに至ったのだろう。

 今度は老人が先に切り出した。

 

「お前……親はどうした」

 

「……人間のは知らない。レレのかーはかーだけ、その、かーもいなくなった」

 

「そうか、それは悪いことを聞いた」

 

 老人は珍妙なものが転がり込んできたと考えていた。

 自分のことをレレと呼ぶ竜の左腕を持つ少女。それを運んできた竜。どちらも自分が過ごした68年の経験にはありえないものだった。

 しかも、このレレはどうやら竜と会話できるらしい、そんなことは古今東西聞いたことがない。

 だが、あの竜は人間の言葉を理解できたはずだ。ならば、あの竜がレレに付き合っているだけの可能性もある。どちらにせよ、きちんとした判断はすぐにつくだろうと考えていた。

 老人に焦る必要はなかった。

 

「傷が治るまでは家に泊めてやる。そのベッドは好きに使え」

 

「…………ありがとう、じっちゃん」

 

 レレは老人の好意に対して素直に喜んだ。

 だが、その心には未だに"かー"の側に行きたいと言う気持ちが渦巻いていたのを老人は知らない。

 

「じっちゃんはやめろ。……ケナード・アン・ウィリアムストンだ」

 

「けなーど? ……レレはレレ」

 

 名前を覚えると言うのがどうにもレレは苦手だ。だから、老人の本名を言われてもピンとこない。

 レレは誤魔化すように質問をする。

 

「そう言えばさ、じっちゃがこの家をつくったのか?」

 

 再びじっちゃと言われてケナードは少し顔を顰める。レレはただ、"ん"を抜いただけだ。あまり変わっていない。

 一つため息をつきケナードはレレの質問に答える。

 

「この家は東で土木技術を学んだ同僚が退職祝いにと皮肉を込めて作ってくれたもの、家具もだいたい奴の手製だ。だからワシが作ったわけではない。さりとて、こんな枯れた爺の一人暮らしには過ぎたものだ」

 

「……はー」

 

 口をポカーンと開けてレレは息を吐きながら、机の彫刻を指でなぞっていく。

 

「珍しいのか?」

 

「うん、初めて見た。……凄く綺麗」

 

「お前は今までどんなところに住んでいた?」

 

 レレの弄っている家具はどれも珍しいデザインではない。

 あるところにいけばどこにでもあると言った類の物。それを知らないとなると、よっぽどの未開地か全く別の国で育ったと判断されてもおかしくない。

 尤も、実際レレが住んでたのはまさに前者なのだが。

 

「山、とっても高いところ」

 

「……もしや、水山の民の生き残りか?」

 

 ケナードは鋭い瞳でレレを見るが、レレは首を傾げた。

 

「水山の民?」

 

「ここから南西の領地にある山岳地帯の高山に住む原住民達のことだ。小さな部落でしかなかったが、確か水守を祀る一族がいたはず。尤も、それも今代の水守が絶えたことで山に雪がかかり、突然の吹雪で大半が死んだそうだ。……その様子だと本当に知らないようだな」

 

 いや、レレは知っていた。

 水山の民、レレが遠目に見ていたあの人間の集落。水守を祀っているなんてのは知らなかったが、全員で40人ほどしかいない彼らの顔はだいたい覚えていたはずだ。

 それでも、レレはその時はまだ彼らとケナードの言葉が結びつかなかった。

 なぜなら先に水守と言う言葉で"かー"を連想して落ち込んでしまったからだ。

 

「水守……、かー」

 

 レレの呟きを聞いたケナードは心の中でまさかと疑問を抱く。

 それは、レレの言う水守が"かー"と言うのならこの子供は水守に育てられたことになる。

 だがもし、そうだとしたらあの竜もこの腕もそれなりに納得がいく。水守を始め、火守、風守、土守の四守りはそれぞれに秘術と言うべき魔術と人知を超えた力があるとされているからだ。

 

「お前は……水守に育てられたのか?」

 

「レレはかーに育てられた。でも、にぃはかーのこと水守って言ってた。じっちゃ、水守って何?」

 

 ケナードは少し考えこみ顎をなでながら口を開く。

 

「……この大地の全てに水を与えると言われる存在だ。と言ってもワシがソレを知ったのはつい20日ほど前。水守が死んでからのことだ」

 

 水守が死んだ。その事はレレの予想を遥かに超え、この大陸に大きな影響を及ぼしていた。

 

「ここよりずっと西。砂漠を超えたさらに先、黄の国マスリアという国がある。その国を治める古王レースンカラバが突然この白の国ドライグに訪問したいと言い出した」

 

「こおう、からば……?」

 

 なんとか話についていこうとレレは必死に名前を覚えようと口にする。

 

「古王は齢1000を超え、数々の蛮族、人外を従えたこの世で最も老齢な王と言われている。王の一族で噂によれば人のような体に蛇の頭と、白い翼があるらしい」

 

 レレの頭が混乱した。

 人なのに蛇? さらに翼? レレが頭の中で想像した古王は酷く滑稽なものになってしまう。

 

「そして、かの王の訪問理由が水守への弔いに一礼をしたいと言うものだった」

 

「かー……の?」

 

 ケナードは本当に水守が"かー"だと言う確証が得られないため、曖昧にしか頷かない。

 

「黄の国は古くから闘争を嫌い中立を維持してきた。だが、今の白の国は他国の王をいきなり迎えるのはとても難しい状況だった。……この白の国は内乱が起きて二つに分裂していたからな」

 

「内乱? 争ってるってこと?」

 

 レレの頭の中では国という概念が希薄で小さな集落の小競り合いのようなものが浮かんでいた。

 

「そう、王権制度を取り戻そうとする姫と、王をスケープゴートにして利権を貪ってきた公爵家が率いる貴族達。ここまで正と負がはっきりした戦争は珍しい。たった2年で貴族たちと対立できるほどの力を蓄えた姫は古王の訪問を承諾した。だが、王家に伝わる水守の重要性を知らない公爵家にはそれができなかった。結果として古王は姫に少なくない援助を申し出ており、それが拮抗を崩す切欠となった」

 

「……難しい」

 

「そうか、歴史として言ってしまえばこの国の貴族制度が終わり、新しい時代を迎えようとしている。これでどうだ?」

 

「……それも、難しい」

 

 そもそも、レレには貴族や公爵と言った地位をまったく知らない。さらに、詳しい地理などちんぷんかんぷんだ。

 それで理解しろと言うのが土台無理な話だった。ケナードは苦笑いを浮かべると、竜を見てくると言って、席を立ち表に出ようとする。

 

「お前がここに居る間、少し教鞭をふるってやる。多少のマナーくらいは身につけさせてやるから覚悟しておけ」

 

「…………じっちゃ。ありがと」

 

 レレはケナードの優しさに言葉でしか返せなかった。

 

 ケナードはいきなり竜に咥えられて現れた水守の子を自称する少女。

 元々、子どもが嫌いではなく、面倒見の良い性格をしていた彼にレレを放っておくことができなかった。

 

 短く長い、珍妙な二人と一匹の暮らしがこの時から始まる。

 

 

 

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