▶️《剣を取りに走る》
……あの剣がなければ鞘を解除する手がない。素手で戦うなんて無理だ。
なんとしても剣を回収しないと……!
そう決め、相手に背を向け駆け出した。剣があるのは2、3メートルの距離、これくらいだったら十分取りにいける筈だ!
足を踏み出し岩を蹴る、もう少し手を伸ばせば剣に届く――
「坊主!! 逃げろぉっ!!!!」
クー・フーリンさんの叫びが聞こえた、と思った瞬間、足の感覚が無くなって倒れこむ。
「……あっ、え?」
なに倒れてんだ僕は、早く立たないと。
足に力を入れようとする、でも、立てない。というか、力が入らない、足が、熱い、いたい――
「あぁぁぁぁっ!? あし、あしが、がぁぁぁぁぁ!!」
激痛、激痛、激痛。
足が、動かない動けない逃げれない、どうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたら――
「ごふぁっ」
「馬鹿、メが」
今度は、腹に、とてつもなく重い何かが、はいってきて、
「終わりダ」
目の前が、ぜんぶ、あかく、なって
ふたつに
きれた
デンッ!!!!
タイガ
「はいはいはいどーもお久しぶりー! 即死大好きな貴方の味方、ヒントコーナー・タイガー道場の時間でーす!」
弟子一号
「一番弟子のイリヤでーす!」
タイガ
「いやーホントにお久しぶりねー」
弟子一号
「前回がクリスマスだから……かなり間が空いたわね。バーサーカー、後で作者ぶちのめしてきて」
■■■ーーー!!! ウワァァァァァァァァァァ>
一捷
「…………」
多分……これで四回目。見慣れた道場にいる僕。
タイガ
「どうした主人公君。何をボーッとしてる」
一捷
「いやその、何が起きたか把握できてないんですけど……」
弟子一号
「死因は両足切断されて動けなくなって、エクスガリバーを腹に突き立てられて、脳天まで真っ二つよ」
一捷
「ひでぇ状態だぁ!! アイツのこと信じたのにぃ!」
タイガ
「大丈夫よ、こうして復活できてるから。でも今回のは不味かったわね。戦闘してるときにサーヴァントに背中みせるのは考えものよー。確かに回避できるときは戦闘を回避するべきだけど、今回みたいなのは別。ねえマオーさん」
マオー
「そそ。退くなとは言わんけどこういうときは逃げちゃダメ」
いつの間にか出現したマオー、姿は前とおんなじ黒い人型のまんま。
一捷
「その理由は?」
マオー
「…………それは」
一捷
「それは?」
マオー
「それは……!」
……もったいぶるなぁ。
マオー
「もうちょっと先でー」
一捷
「いや引き伸ばすんかい!!」
タイガ
「はい、今回はこんな風で。大丈夫、もう少しだから頑張りなさい!」
一捷
「もう少しの基準が分からないんですが……」
これであと一戦とかあっても不思議じゃないぞこの感じは……。
タイガ
「………………」
弟子一号
「………………」
マオー
「………………」
一捷
「そして沈黙しないでよ!? 怖いって!」
弟子一号
「はいはい、文句ばっか言わないの。今回は戻るための足用意しといてあげたから」
ズゴゴゴゴ……と床が開いて現れたのは、巨大な乗り物だ。
おぉ、こりゃ凄いや。これまで帰り方酷かったけど、今回はまともに帰れそうだ。これはこれで嬉しい……
弟子一号
「アインツベルン特製、ゲイボルカーよ!」
一捷
「あかーーーーーん!!!! 死ぬやつ! これ絶対ダメなやつだから!」
タイガ
「大丈夫よ、前のやつより改良されてるし、曲がらなくても帰れるから。多分ね。あ、スタンプ押しといたわよ」
フォ~~ン……
『虎スタンプNo.4を押してもらった』
タイガ
「ではでは今回はここまで! 次のタイガー道場で待ってるわよ」
マオー
「ほれほれ、さっさと乗った乗った」
一捷
「いや待てよこんなんに乗ったら……!」
弟子一号
「じゃあさん、にー、いち。いっちゃえー!」
マオー
「ポチッとな」
一捷
「あーーーーーーーー!!!?」
ゴウッ!!!! ………………ゴシャッ
マオー
「事故ったな、ありゃ」
弟子一号
「あれー? おっかしいなー、改良で脱出装置付けた筈なのに」
※実は直前に某赤い人が弄ったため、作動しなかった
タイガ
「でもまぁ大丈夫でしょう。あ、ちなみに次の選択肢間違えるとバッドエンドいくからねー」
一捷
「いや早くね!?」