緋弾のアリア もう一人の遠山   作:丸尾

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第十弾

翌日、アリアが目を覚ましたとキンジから連絡があったのでアリアが入院している武偵病院に健吾と亮太と一緒に向けて移動している途中

 

「そう言えばお見舞い何持っていくか…」

 

「ももまんでいいんじゃないか?」

 

「ももまんか……ま、それでいいか」

 

「そこらへんのコンビニで売ってるだろ?」

 

と会話をしてコンビニでももまんを5個ほど買って病院に向かった

 

 

 

病院に着くとちょうどキンジが病院から出てきた

 

「アリアの様子はどうだった?」

 

「ああ、銃弾は額を掠めただけだ。脳震盪を起こしてたが脳内出血は無く外傷だけで済んでいたらしい」

 

「なら、安心だな」

 

「お前はもうお見舞いは済ませたのか」

 

「ああ……」

 

「どうした?」

 

少し暗い表情をしていたキンジに亮太は訊くが

 

「いや、なんでもない」

 

「そうか?」

 

とまだ少し問いたいと思ったが本人がなんでもないと言っていたので亮太はそれ以上は訊かなかった

 

(アリアとの会話でなんかあったのか?)

 

と俺は思ったがキンジにはきかなった

 

「じゃあ、俺は行くな」

 

「ああ、またな」

 

「また明日」

 

「じゃあな」

 

とキンジと俺たちは別れた

 

 

 

キンジと別れて受付でアリアの部屋の場所を聞くとVIP用の個室に居ると言われた

 

「VIPか……」

 

亮太がつぶやいたて

 

「どこかの貴族か?」

 

健吾が考えたが

 

「その可能性が高いだろうな」

 

俺はどうでもいいと思いながらの会話をしながら歩いているとアリアがいるVIP用の個室に着いた

ドアの前に着くと俺はノックをして

 

「金八と健吾と亮太だ」

 

「入りなさい」

 

と言われたので入ると

 

「あんたたちもお見舞い?」

 

と言ってきた

 

「まあ、一様お見舞いした方がいいかなと思ったから」

 

「特に大事にならなくてよかったな」

 

「入院したからどうしたのかと思ったぞ」

 

「こんなかすり傷で入院なんて大げさよ」

 

「とりあえず、はい」

 

と買ってきたももまんを渡した。すると

 

「あんたも、ももまん?」

 

「あんたも、って言うことはキンジもももまんだったのか」

 

と驚いていると

 

「わたしはあいつに期待したのに……現場に連れていけばまた実力を見せてくれると思ったのに……」

 

とアリアは何かを思い出したのかつぶやいた。それに対して俺は

 

「今のあいつはEランクだぞ期待する方が間違っている。もし昔がSランクでも過去の栄光だ、今の力とは関係ない」

 

「でも武偵殺しのオモチャを破壊した時は確かにSランクの実力だったわ!」

 

「ああ、確かにあのときはSランクだっただろうな。でもいつでもどこでもなれるわけじゃないとは考えなかったのか?」

 

「考えたわよ!だから現場に連れて行ったんじゃない!」

 

「だからって現場に着けば実力を出せるとは限らない」

 

と口論していると

 

「おい、神崎も金八も少しは落ち着け」

 

「そうだぞもう少し冷静になれ」

 

と健吾と亮太が止めに入るが

 

「うるさい!」

 

アリアは二人に対して怒鳴るが

 

「そうだな、少しは冷静になるべきか……」

 

と俺は二人の言葉で少しは落ち着いた

 

「おい、最後に聞かせてくれ」

 

「なによ!」

 

「お前、キンジに何を言った?」

 

とキンジに言ったことを聞くと

 

「武偵だったら調べれば!?あたしの事情に比べればあいつの武偵を辞める理由なんて大したことない。って言ったわよ!」

 

「そうか………(キンジからしてみればそっくりそのまま返したいところだっただろうな)」

 

とキンジが武偵を辞める理由を知っている俺は頭のなかで色々考えた

 

「悪かったな。邪魔したな」

 

「お邪魔しました」

 

「それじゃあな」

 

と俺が申し訳なさそうな表情で病室を後にして健吾と亮太も俺の後に続いた

 

 

 

 

「どうしたんだ金八、お前らしくもない」

 

「そうぜ、熱くなるなんて」

 

「悪い、つい。キンジのことを悪く言われてな」

 

「まあ、確かに神埼の方も言いすぎてたな」

 

「いや、俺が熱くなっていったのが悪い」

 

と俺が反省していると

 

「それにしてもキンジが武偵を辞める理由を知ってるのか?」

 

「ああ、知ってるぞ」

 

「へー、そうか。それにしてもなんであんなに辞めたがるんだ?」

 

と亮太がきいてきたがキンジのトラウマに触れることになるのでどうしようか迷っていると

 

「ああ、ムリして教えなくてもいいぜ。あの会話でキンジの嫌なことだってことは分かるから」

 

「いや聞いてもらった方が武偵のことについてキンジのことを分かってもらえるし、武偵を辞めて一般高校に行っても友達として接してくれそうだからな」

 

と二人に言いキンジの兄の金一さんのことを話し始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

キンジには兄がいた。名前は遠山金一(とおやま きんいち)

 

遠山は代々、正義の味方として時代で職業は変わったが弱きもののために戦ってきた。

金一さんも武偵として弱いものを助けてきた。金一さんはキンジや俺の目標だった。キンジも金一さんを目標に武偵高に進んで進学した。

中学ではキンジはいいように利用されたが前向きに生きていたしかし

 

 

 

 

 

 

 

去年の冬、事件が起きた

 

 

 

 

 

 

 

浦賀沖海難事件

日本のクルージング船が沈没し乗客一名が行方不明になった事故だ

その行方不明者の死体も上がらず捜索も打ち切られた

死亡したのは遠山金一、キンジの兄だ

優しかった金一さんは、警察の話では乗員、乗客を船から避難させ自分は逃げ遅れたらしい。

だがその事故の後、乗客たちからの訴訟を恐れたクルージング・イベント会社、焚きつけられた一部の乗客は金一さんを非難した

 

『船に乗り合わせていながら事故を未然に防げなかった無能な武偵』

 

 

 

 

 

 

 

「そしてネットや週刊誌、遺族のキンジへ吐かれた罵詈雑言で武偵、正義の味方は戦って傷ついた挙げ句、死体に石を投げられる損な役回りにしかならないから武偵を辞めるんだ」

 

と少し重めの話を聞いた二人は少し黙っていた

 

(金一さんが非難されなければキンジは武偵を目指していたのだろうか……)

 

キンジは金一さんが非難されて武偵が損な役回りだと思ったから武偵高を辞めると言っているので

 

(金一さんが武偵のまま生きていたら………)

 

と俺が思っていると

 

「金八、俺たちこれから武藤と少し用事があるから先に帰っててくれ」

 

と重い空気の中健吾言ってきた。

 

金八「分かった」

 

と言い武藤との集合場所の方に向かっていく二人を見送ってから寮に戻った

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