緋弾のアリア もう一人の遠山   作:丸尾

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第十一弾

アリアと口論したことを俺は週末まで引きずりアリアが退院すると聞いた日曜日まで引きずっていた

都合が悪いことに健吾と亮太は依頼を受けて部屋に居なかったので気分転換に外出することにした

 

(――――――と思って出てきたものの……)

 

特に何かすると決めていなかった俺はデパートの本屋で何か面白いものがないかと眺めていると

 

「やあ」

 

という声とともに肩をたたかれた。俺が誰かと思って振り向くと

 

「なんだ、秋峰(あきみね)か」

 

「なんだ、ってひどいなー。せっかく声をかけたのに」

 

今、声をかけてきたのは新島秋峰(にいじま あきみね)『幕末のジャンヌ・ダルク』や『ハンサム・ウーマン』とよばれた新島八重の子孫で強襲科のSランクだ。だが一年のころは衛生科(メディカ)インターンのころは救護科(アンビュラス) のSランクだったのだ

東京武偵高では衛生科や救護科では二、三年でも秋峰の右に出る者はいないと言われるほどだ。なのに、強襲科に転科した理由は教務科でも分からないといわれている

 

「お前、どうしてここにいるんだ?」

 

「なんか、面白い雑誌ないかなと。君の方はどうなの?」

 

「ちょっと気分転換にブラブラしてたらいつの間にかデパートの前に着いたからついでに覗いてみただけだ」

 

「そうなんだ。でも、それにしては少し暗かったよ」

 

うわっ。こいつ俺の表情みてたのかよ

 

「いや、大丈夫だ」

 

「そう?」

 

「ああ、それじゃあ俺は行くな」

 

「うん。またね」

 

と話をして秋峰と別れた

 

 

 

 

秋峰と別れた後、適当に歩いていると新宿警察署からキンジとアリアが出てくるのが見えた。俺はなんで警察署から出てきたのか訊くために近づいた

 

「おい、キンジにアリア」

 

「ん?……金八か……」

 

とキンジは俺に反応したが

 

「…………」

 

アリアは俺の方には反応しなかったが

 

「あんな扱いしていいわけがない!絶対に訴えてやる!」

 

と独り言を言い出した

 

「キンジ何があったんだ?」

 

「それは……アリア……」

 

とアリアに目を向けると

 

「……あんたから言って……」

 

と言った

 

「じつは―――――――――――」

 

と歩きながら神埼かなえのことを聞いた

 

 

 

 

 

「なるほど、ここで『武偵殺し』が出てくるか……」

 

「ああ」

 

と俺がキンジから警察署のことを聞いた。

 

「なるほど、だからアリアは……」

 

と俺とキンジの前を歩くアリアの後ろ姿を見て小さくつぶやいた。そしてしばらく歩くとアリアが急に止まった。

 

(どうした?)

 

と俺は思ったが見てすぐに気がついた。泣いているのだ。

 

「アリア……」

 

キンジが声をかけるが

 

「泣いてない……」

 

と説得力のないことを言った

 

周りからは痴話ゲンカか何かと思われているのかニヤニヤしている人もいた

 

「うあぁああああああああ……ママぁー……ママぁああああぁぁ……」

 

と完全に泣いてしまった。俺とキンジは話しかけることが出来なかった

 

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