その日のカルデア   作:アンダーソンキャッスル

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サーヴァントの設定やストーリーを見ながら思いついた小ネタやらをとりあえず書いていこうという感じの小説です

・真名ネタバレ注意
・キャラ崩壊

これらを許せる方のみ閲覧をお願いします



お迎えパーティーでち!

ここは、ノウム・カルデア

シオンとの合流後、契約サーヴァントであるキャプテンに依頼して改装させ、完成させた「白紙化地球解決プロジェクト」の本格的な前線基地である。

 

またの名を「彷徨海カルデアベース」。作中ではカルデアベースの呼称の方が多く使われている。

 

マイルームなどの内装は旧カルデアを極力再現させており、豊富な魔力や電力が供給されているため、旧カルデアから持ち出した守護英霊召喚システム「フェイト」も問題なく機能している。

 

つまり、以前の記憶のままのサーヴァントを召喚できるのだ!

 

「…と、説明するまでもないよね」

「そだね」

 

一息に同意したのは我らがマスター・藤丸立香である。

 

「それじゃ前振りはそこまでにして…ミスター藤丸。君は何の用でここに?」

 

今日はオフである。

いつもの藤丸ならマイルームでサーヴァントと面談でもしているものだろうと思っていたのだが。

 

「俺の部屋が乗っ取られたんだよ」

 

「……は?」

 

「いやぁさぁ……俺もあんな事になるとは思ってなかったんだ……」

 

 

「ハハハ、太陽の!! やはり貴様は二番手よ!」

「おのれ……まさかあんな所で青甲羅をぶつけてくるなんぞ……」

「ではもう一度プレイしてみるか? 太陽の!」

「言うまでもなくだ! 黄金の!!」

 

「俺の部屋でしないで貰える?」

 

藤丸の部屋のSwitchで、事もあろうか一国を支えていたであろう王達がマリオカートをしていた。

普通の人間ならまずお目にかかれない超超レアな場面だろう。

 

いや別に、嬉しいとかそんな感情は一切ないのだけれど。

 

 

「ウハハハハ!! 遅いぞ太陽の!!」

「ぐぬっ……貴様、ここで何を学んだと言うのだ!?」

 

「何もかもだ!!」

 

 

またも2位に落ち着くオジマンディアス、うわぁぁぁぁ、と落胆しながら全身を光らせる。下手なギャルよりマブい光だった。

 

「はい、お終い!」

 

パンと手を鳴らし終了を示唆するが。

 

「雑種。ところで貴様はどれほどの力を持っているのだ?」

「ん? 俺? まぁ、二人がかりでも敵わないだろうね」

 

マリカに二人がかりとかあるのだろうか。と自分で言っておきながら思ってしまった。

 

「よかろう! ならば特別にこの我(おれ)の隣に座り一緒にマリカをする権利を与える!!」

 

「は〜……分かったよ一回だけね?」

 

当然の如く俺は一位になり、ギルは2位、オジマンは3位に落ち着いた。

 

「おのれぇぇぇえ!!!」

「はい!! お終い!!」

「雑種!! 勝ち逃げか!?」

 

「うるさい! 俺は映画鑑賞したいの! 巴さんの部屋でやっててよ!」

「それがマスターの言うことか!?」

「どゆこと!?」

 

隅っこで光を照らし続けるオジマンを無視して、ギルが抵抗する。

 

「ますたー! 一緒にスマブラしませんか!?」

 

最悪のタイミングで来た。最近俗世に染まりきった鬼が。

 

「でかした巴御前! 雑種! 奴がこちらの部屋に来たのであればこちらでやるしかあるまいよ!」

「?? ますたー私何でか褒められました!」

 

「……良かったね、巴さん」

 

「はい!」

 

もう逃げようとしても無駄だろうと観念して、スマブラに興じる。

 

しかしこの巴、手加減も接待も知らないのだ。

 

 

「この、……この我が…何も出来ずにやられるなど…?」

 

最早何が行われていたか理解すら出来ていない王。

そして思考停止して光続ける太陽王。

 

「ぐぬっ…流石はますたー、中々厄介ですね!!」

「せめて1ストは落とす……!」

「ええい、……こうなっては……巴御前!! 直々に手を下して……やろう!!」

 

堪忍袋の尾が切れて、リアル大乱闘が開始する。

 

「邪魔ですっ! ジャスガのタイミングがズレるではないですか!!」

 

といいつつしっかりこっちの攻撃全てを躱しギルの脳天に拳を入れる巴。頭おかしい。

 

「貴様ァ!」

「俺の部屋を荒らすなーーー!!……ってええ!?」

 

ギルガメッシュが、王の財宝を室内で開いた。つまり、戦闘体制に入ったのだ。

 

 

「ちょ、ちょっとまっ……」

「主殿! 危険の恐れがあるため、介入、失礼!!」

 

 

 

「てこと」

 

「揃いも揃ってバカだね〜」

 

だから隣に小太郎がいるのか、と。ダヴィンチは納得する。

 

「では今君の部屋は大変なことになっているのでは?」

「いえ、それは大丈夫かと、今段蔵殿に主殿の部屋の様子を見てもらっていますが、二人は途中で部屋を出て仮装戦闘室へと移動したようです」

 

「……段蔵いたっけ?」

 

「屋根裏に共にいたので」

「それは聞いてないんだけど、何やってんの? マジで?」

 

ほんと今更だけれど、小太郎がなんでいたのか今知った。

 

「忍者は姿をそう易々とは見せないものですよ」

 

ニン! じゃねえよ、プライバシー侵害ですよ。

 

「我らは主人の懐刀ですから」

「うるさいよ!」

 

まぁいいとして。

 

「ご主人? どうちてここにいるでちか? お部屋でぬくぬくしているとお聞きちたのでち」

「紅閻魔の顔が見たくて来たでちよ」

 

「でちっ!!?」

 

わざとらしいウソをつく。けれど真面目な紅閻魔は本気にしてしまうのでち。

 

「もう…仕方のないご主人でち」

 

どうやら紅閻魔はダヴィンチちゃん達にお菓子を作っていたようだ。

 

「勿論ご主人の分もあるでちよ、あとで部屋に行って渡そうと思っていたのでち」

「わ〜ありがとう!」

 

「いいのでちよ」

 

満足な顔でお菓子を渡していく。カルデアのなかでは珍しく常識に溢れた良心サーヴァントの一人でち。

 

「むむ、さっきからご主人にからかわれている気がするでち! あまり閻魔をからかうと舌が回らない呪いにかかるでち!!」

 

「ひえっ……すいません」

「あ、いや……冗談混じりだったのでちが……」

 

冗談だったようだ。しかしモノホンの閻魔に言われると冗談とは受け取れまい。

 

「して、本当にここにいる理由とはなんでち?」

 

事情を話した。

 

「巴はダメサーヴァント代表にでもなる気でちか?」

「もう既になってるかもでち」

 

このカルデアに来てからというもの、数日に一回は紅閻魔が目に怒りを溜めているのを見る。

 

「ご主人! 部屋に行くでちよ!!」

 

頼もしい限りである。

 

「……良い顔をしているね、ミス ダヴィンチ」

 

一連の流れを無言で見届けたホームズは、ダヴィンチのにやけヅラを見てつぶやいた。

 

「あ、分かる? こういう時に乗っからないのは勿体無いよね〜♪」

「……私は見なかったことにするとしよう。君たちだけで楽しむが良い。私がいては美味しいものも不味くなるだろう」

「…からの〜?」

 

「ふっ……流石はミス ダヴィンチ。ああ、私も事の顛末は気になるのでね。私以外の者として結末を見るとしよう」

 

どこから現れたか、変な照明とエフェクトと共に手を合わせる。

 

初歩的な事だ、友よ(エレメンタリー・マイ・ディア)……悪いけど、私が先に言っちゃったもんね〜」

「残念ながら、今回はそれの出番はないよ、ダヴィンチ」

 

「ありゃ?」

 

手を合わせたのは、ただのノリである。

 

空家の冒険(エンプティー・ハウス)

 

ホームズの第2の宝具。他者の姿になる能力である。

 

「それでは私も行くとしよう」

「な〜るほど、流石にアラフィフと対決しただけのことはある。君も性悪だね」

 

 

そして場面は仮装戦闘ルームへ。

 

「出会え出会えでち!」

 

ドアを開け、敵を捉えたら一撃で葬ろうと居合の構えを取る。

 

「……ありゃ? 誰もいないでち?」

 

「マスター! マスター!」

 

小太郎が走って来た。

 

「食堂へ!! では!」

 

嵐のように去る小太郎。

 

 

「……なんなんでちょうか?」

「……ま、行ってみようか」

 

トコトコ、と歩きながら話す。

 

 

「……ここには沢山のサーヴァントがいまちゅ。本当に沢山」

「うん、そうだね」

「そんな中で多くのサーヴァントと一定以上の信頼を得ているお前様は本当に尊敬の念を感じまちゅ。凄いでちね」

「ありがとう」

「……そうでちた。私はまだ言ってなかったでちね」

 

「閻魔亭を救ってくれて、本当にありがとうございまちた」

「ああ、うんどういたしまして」

「そして、カルデアに呼んでくれて……良かったでち」

「……こっちこそ、カルデアに来てくれて、ありがとう」

 

食堂の自動ドアを開けたら。

 

「「「「おめでとーーうっ!!」」」」

 

パンパーン!! クラッカーの鳴る音と、祝いの声と口笛で食堂が響く。

 

「こっこれは何事でちか!!??」

 

「紅閻魔のお迎えパーティーだよ」

 

紅閻魔に向けてクラッカーを鳴らし、でちっ!? と驚いた。

 

「こ、こんな盛大に祝ってもらうなんて……初めてでち……」

「そっか。なら盛大に楽しめばいいさ」

 

ニコッと笑顔を見せるご主人。

 

「良かったのでちか? 私なんかにこんな大きなお祝いをちても……?」

「ああ、久々に腕の限りを尽くしたさ、何せ祝う相手が常々タマモキャットから聞いていたあの紅閻魔先生だと聞いたからな」

 

両手に料理道具を持って、誇らしい顔をするエミヤ。

 

「全身全霊をかけて作った料理だ、食べてみて貰えるとありがたいのだが」

「安心してくださいアーチャー。彼女が食べれなくとも私がいます!」

「このパーティーでは謹んでくれるとありがたいのだがね! セイバー!!」

 

ワチャワチャと、エミヤとアルトリアの会話を過輪切りに一斉に喋り出す英霊達。

 

「今日ぐらいは、羽目を外したって神様は怒らないよ? 紅閻魔」

「……本当に私は……」

 

 

「このカルデアに来て、幸せでち!!」

 

そんなしあわせな日の、カルデアであった。

 

 

 

 

 

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