【 三次創作 装填騎兵エミカス ダージリン・ファイルズ 】   作:米ビーバー

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 ―月〇日

 本日は黒森峰との模擬試合の日。
また……勝つことができませんでしたわ……
憧れの紅茶の園の方々の前で敗北を喫するなんて……

憎々しきはあるけれど、試合の後はノ-サイド。優雅にご挨拶に行くと
そこには意外な方が天翔エミの前に居りましたの―――


                 





 ―月〇日 追記

天翔エミィィィィィィィィィ!!!!!!!!




             ~ ダージリンの手記 より ~






【 破の章 弐 前編 】

 

 

―――― Side Darjeeling

 

 

 

 

―――また、負けた―――。

 

 

 

忌々しい、天翔エミ。あの娘と知り合ってからどうにも自分の調子がつかめない。

 

 白旗が上がったマチルダⅡから降車し、車体に腰かけてカップの紅茶を飲み干す。同じように降車してきた後輩にカップとソーサーを預け、私は天翔エミたちのチームメンバーにご挨拶に向かうことにした。

 

 

このところの敗北について悩んでいるうちに設営テントのエリアの前にやってくる

 

 

「―――ハハハ――――」

 

 

微かに、聞こえる声に聞き覚えがあった。

 

これは、この声は―――

 

 グロリアーナ女子ならば皆があこがれる紅茶の園、その聖グロリアーナ女学院の頂点に君臨する高等部現隊長

 

 

 

 

  ―――そう!!人呼んで【疾風】の―――

 

 

 

 

「あっはははははは!!!すごいわ!飛んでる!!たーのしーぃ!」

「はーいもう一回行きますよーたかいたかーい」

 

 

 

 

「―――天翔エミィィィィィィィーーーーーーーーーッッッ!!!!!」

 

 

 

 

 

  「俺はただみほエリが見たかっただけなのに 三次 」

 

  【 装填騎兵エミカス ダージリン・ファイルズ・破 】

 

     『 疾風Ⅱ 「刮目なさい!我は「疾風」アールグレイ! 前編」 』

 

 

 

―――Side Emi

 

 

① 試合が終わってくつろいでいた

 

② 変なお姉さんがやってきた

 

③ 二の腕とか肩とか腰とか勝手にペタペタ触り始めた

 

④ 「どのくらい力があるの?」と聞かれたので足元に落ちてた手ごろな石ころを拾い上げて「スリケン!イヤーーーッ!!」→木にめり込む

 

⑤ なんかテンション上がったお姉さん。「ひょっとして、私を掴んで上に放り投げたりできる?」とグイグイ来る。

 

⑥ 「すごーい!とんでるー!たーのしー!!」→ ダージリン(仮)が大声で乱入してきた件

 

 

「―――以上です」

「大変申し訳ありませんでした」

 

俺が全行程を説明し終わるころには、ダージリンは全力で頭を下げていた。

件の姉さんといえばどこから持ってきたのかテーブルにソーサーとカップを持ってきて優雅にティータイムをキメている。

 

「で?この人誰?」と俺が尋ねると信じられないという表情をするダージリン(仮)。するとティータイム中のお姉さんが立ち上がり、優雅にカーテシーのポーズをとる。

 

 

「聖グロリアーナ女学院、現隊長。人呼んで「疾風」アールグレイですわ。以後お見知りおきを」

「―――そういうことです」

 

 

 

*****

 

 

 

―――― Side Darjeeling

 

 

(胃が)死ぬ。

 

目の前で行われていた奇行に思わず声を荒げてみれば、事情を聞くと全面謝罪する内容でした―――どういう茶番なのこれは……。

 

 

「で?この人誰?」

 

 

 頭を下げている間に聞き捨てならない言葉が聞こえた。何なの?何なのこの娘。

何で聖グロリアーナでもトップレベルに有名なこの方のお名前を知らないの?

 文句の一つも言おうとしたところ、おもむろに彼女が立ち上がり、カーテシーで一礼する。

 

 

「聖グロリアーナ女学院、現隊長。人呼んで「疾風」アールグレイですわ。以後お見知りおきを」

「―――そういうことです」

 

 

そこ。「ふーん」じゃありません!何なの本当にこの娘!?アールグレイ様もお腹を抱えてケラケラ笑っているし……あぁ……胃が痛い……こんなところを他の紅茶の園の方々に見られでもしたら……

 

 

「そ、それでアールグレイ様、何故このような場所に?」

 

 

 どうにか目的を早期に果たして帰ろうと話を振ってみると、アールグレイ様はにこやかに微笑んで天翔エミを見る。

 

 

「噂の「機関砲(オートカノン)」を見てみようと思って来てみたの」

 

 

 ―――「機関砲(オートカノン)」 それは天翔エミの装填速度から来る脅威の連射砲撃から付いた彼女の通り名。中等部で通り名を持ってる戦車道生などほとんどいないというのに、この娘は装填手というみそっかすの立場でそれを手に入れていた。

 

 本人も初めて聞いたのだろう。眼を見開いて自分を指さし、アールグレイ様がにこやかに頷くとおもむろにその場に着座して―――

 

 

 

「つ、謹んで辞退したいと思います(しめやかに土下座)」

 

 

 

 

―――は?(威圧)

 

 

 

 

 

――――Side Earl grey

 

 

 

後輩で目をかけている子が最近連戦連敗。同じ相手に負け続けて落ち込んでいる。

 

 

 そんな話を聞いた私は、噂の娘を確かめに黒森峰との模擬試合を見るためにお忍びでやってきたのだった―――。

 

 

いや、驚いたわね実際。連射間隔が体感で3秒あるかないか、戦車に乗って対峙しているのならきっと2秒半くらいに感じてしまうかな?

 

それにしても不思議だなぁ

 

 

【なんでこの程度の子に、あの子が敗けてしまうんだろう―――?】

 

 

 

 

 

 

 

―――

 

 

―月〇日

 

試合の後で変な人がやってきた。全身をペタペタと触ってきた。

何なのこの人?そっちのケの人?やばい?やばない?(やばい)

 

「どのくらい力があるの?」とか聞いてきたのでイシツブテ(Notポ●モン)を近場の木に向かって【君に決めたッッ!】して幹に突き刺さる威力を見せたら手を叩いてはしゃいでいた。

―――で、結局誰なの?

 

 ひとしきり騒いだ後俺の手を自分の腰に添えてきて「じゃあ私を持ち上げられる?」とか言ってきたのでグッと力を入れて持ち上げてやる。砲弾に比べれば全然軽いし、砲弾でお手玉できるのにこの程度何も問題ない。

 

―――で、結局誰?

 

「じゃあ次は、高い高いとかできる?上にぽーんと放り投げてキャッチするの!」

きゃっきゃっとはしゃいでいるお姉さんに「危ないので」と断ろうとすると露骨に不機嫌になった上、手の上から手を添えて手を離させてくれない。何なのこの人……?(疲労)

 根負けして上に軽く放り投げたら「もっと高くできるよね?やって」

 

―――なんで?(

 

 教訓:テロリストに譲歩してはいけない。 を胸に刻みつつたかいたかいを続行してたら大声でこちらに向かって駆けて来るダージリン(仮)の姿。あ、この人ダージリン(仮)の知り合いなの?

 

 

―――で、この人結局誰?

 

 

 

 なんか第一印象が「色んな意味で危ないお姉さん」に設定されつつあるこのファンキーなお姉さん、名前を「アールグレイ」、紅茶の園の一員で、現在の聖グロの隊長を務めている人なのだとか。

 ダージリン(仮)が日ごろお世話になってる高等部在学の先輩で、ついた異名が

「疾風」なのだそうだ。

 

 

 ―――疾風てw(草) 疾風wwwwアールグレイwwwwww

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――ぼくのふたつなは「おーとかのん」らしいです

かんべんしてください。なんでもしますから

 

 

 

 




いつから「破」が1つだけだと錯覚していた……?(愛染感

こちらの後編は、なるべく早くします

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