【 三次創作 装填騎兵エミカス ダージリン・ファイルズ 】 作:米ビーバー
以前途中まで書いてたら寝落ちして先の展開が思い出せなくなって放置してたのを、続きをリクられてたので脳内でコネコネしていったモノです。
基本的にこの世界線はどこにもつながっていませぬ。
そして同時に「すべてに繋がっています」
そんな感じのアレです。
「―――――――――っ……~~~……」
微妙に重い頭を振り、鈍痛にも似た感覚を振り払う。
朧げな記憶をたどり、昨日のことを思い返してみる。
昨日は大規模合同演習の打ち上げで各校の代表選手がみんな集まって盛大に【かんぱーい!!】したのだ。確か。
PJ交換会みたいなノリでみんなが大洗の制服を着てた大学選抜戦を思い出したのか、それぞれグループに分かれて違う学園の制服だのPJだのに着替えるコスプレパーティー染みた大騒ぎをやらかしてー……
―――――――そんな有様をひとりノンアルビールでジャーキーをむっしゃむっしゃしてたら、疲労が蓄積してたのか、目元も足元も覚束なくなってきてー……
―――――――うん。記憶がないな(不安)
俺が何をしでかしたかの記憶がないのが不安で仕方がない。もしやみほエリに致命的な溝を掘ってしまった可能性も……ああ思い出せ俺の頭!!
バリバリと髪をかきむしるようにして頭をデスメタルばりにブンブン振り回してみるも、何も思い出せない。
『―――騒々しいね……キミの朝は、いつもそうなのかい?』
思考の海にダイブしかけた俺をふいに横から聞こえた声が呼び戻した。首だけを其方に向ける前に部屋の装飾に不信を覚える。はて?俺の部屋はもっとシンプルだったよな?ここ誰の部屋だ?
そうして、首を其方に完全に向けると―――
―――――3人分はあろうかという大きめのベッドのシーツをギリシャ彫刻の服のように巻き付けた姿のミカが居た。
ミカの様子から自分の身体を見下ろしてみる。
――――――裸。
一言で表すなら、裸。 「そうび Dなにもつけない」である
――――――よし、死のう(一秒)
よりにもよって原作キャラに前後不覚のまま手を出してしかも記憶すらねぇとか許されざる愚行にして蛮行。この上は素手でハラワタ引きずり出して苦悶のうちに死ぬのが妥当と思われた。
そんな俺の行動に不審なものを感じてか、ミカが機先を制して俺の肩に手を置く。裸シーツというマニア向けの格好のミカが至近距離に近づいたことで俺の罪状は加速した
『人は失敗をする生き物だからね。これは事故に過ぎないよ。大切なのは、そこからどう学び、のちの実践に役立てるかということさ』
いつも通りの態度のミカに若干冷静になり―――気づく。
“俺TSしてんじゃん。【ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲】ねーじゃん”ということに
……いや、だとしても俺のしでかしたことの罪荷は減ったりしないのだが
『―――騒々しい……こんな格言をご存知?“あなたは睡眠中に精神的な充電をしているのです。適当な睡眠は、人生の喜びのためにも活力のためにも、欠くべからざるものです” 』
『イギリスの劇作家、ウィリアム・シェイクスピアの言葉ですね』
ミカの向こう側からそんな声が聞こえ――――――――――半裸のダージリンとオレンジペコが起き上がって寝ぼけた目でこっちを見ていた。
【EXTRA MISSON:『胡蝶の夢―――です??』】
「―――状況を整理しましょう」
ネグリジェ姿の上から器用にシーツを巻きつけた姿で盤面を洗うダージリン。ベッドのシーツを器用に切り分けてミカが巻き付ける分と、あとついでにペコが頭からすっぽりかぶるポンチョの様なデザインで簡易服を作っている。実に芸が細かい。
「そこの裸族もとりあえず羽織るくらいはしておくべきでしてよ?ねぇ?かつて『女同士だし別に構わないでしょう』と言ってみんなで裸の付き合いにお誘いしただけで即座に逃亡している裸族さん?」
「いや、私が着たら絶対足りなくなるだろ、それ」
いかに俺の身体がこじんまりしているとはいえベッドのシーツは有限である。下着姿のペコとダージリンを直視したらこの目を潰すしかないかな?ってのは当然であるし、ミカに至ってはシーツがなくなったらどこまで裸族なのかわからないシュレディンガーの裸族モードなほどアンダーラインが出ていないのだ。シーツを取り上げようものなら推定有罪が確定死罪に格上げしかねん。
そういう風に鑑みるなら―――俺が裸族で困る人間は多分いない。人前に進んで肌を晒そうとは思わんが周りが肌を晒すくらいならばこれが一番マシと言えよう。
「―――ひとまず“これ”の服を探しましょう。一刻も早く」
「異議はありません」
「同じく、異議なし。他の面々の精神にもよろしくないだろうね」
俺を除いた三人がそんな感じの結論を出して頷き合う。―――いや、まず各自の記憶を探ろうぜ?(重要)
俺としてはこの状況で自分が裸族であろうがなかろうがミカにもダージリンにも勿論ペコにも何ら危害を加えていないという確証が欲しいのよ?もし仮にこの状況で三人のうち一人でも、最悪全員に何らかの危害を加えて居たらと思うと―――今この場で全身の肉を引き裂いて挽肉にしても足りないって思うじゃん?それでも足りねーんじゃん??
その辺の安堵が欲しいんだよぉ俺はさぁ!?
―――という俺の魂の叫びは表に出されていないためスルーされ、何か言いたげに見つめる俺を総スルーして各自散開してどことも知らない部屋の中を散策する。
ほどなくしてダージリンが部屋の隅っこに置いてあるRPGでよくありがちな『何か入ってそうな木箱』の中から「とりあえず」の衣服を発見した。のだが―――
「―――クッフォwwwwwww」
「よくお似合いですよ」
「年相応―――と言っては失礼にあたるんだろうね」
俺から顔を反らしてプルプルと震えているダ-ジリン。悪意全くなしに褒めたたえるオレンジペコ。そして何ともコメントしづらい飄々とした態度のミカ。三者三様の反応を見せる俺の姿は―――――――
―――ボコパジャマだった(眼帯つき)
―――これもしかして愛里寿・ウォーでみぽりんが愛里寿に着せてたやつじゃなかろうか?体格的にもこのくらいだった気がする……つーか眼帯いらねーだろこれ。
―――愛里寿の着た後のじゃないよな?ないよな?着回しとか有罪過ぎて指数本で済む話じゃない気がするんだけど!?
「さて、落ち着いたところで状況を整理しましょうか」
ひと段落したとばかりに俺をスルーして呼吸を落ち着かせたダージリンが、俺の姿を視界に入れないように顔を軽く背けて話し始める。
・ひとつ。「誰も昨日のパーティーの後のことを覚えていない」
・ふたつ。「何故下着姿だったのかもわからない」
・みっつ。「少なくともダージリンとペコはアッサムやローズヒップの姿を、ミカはアキやミッコの姿を見ている」
「―――大した情報源になりませんわね」
全くもってその通り。何しろこれでは『俺がこの子らに手を出したかどうかの精査が取れない』のだ―――精神衛生上非常によろしくない。よろしくないのだ。胃の辺りがさっきからギリギリを通り越してゴリュゴリュというありえない音を立てている錯覚を覚えるほどに。
「―――いずれにせよ。外に出てみるしか、無いでしょうね」
「同感だね。外に何があるかわからないけれど、こうしていてもはじまらない」
ミカとダージリンの相談はその方向でまとまって、二人して部屋の外に通じるドアの前に歩き出した。俺もとりあえず何かあったらまず盾になれる位置に向かって若干足取り重く歩き出す。
一体全体この状況はなんなのか。悪い夢か何かであって欲しいんだが―――
鍵がかかっていないことを確かめたダージリンが周囲に目配せを行い、いざというときに備えてとりあえず傍にあった手ごろな大きさの椅子を掲げる俺を確認しつつ―――
―――ドアを開けた。
「……………Zzz……」
「この娘は……確か、大洗の操縦手でしたわね?天翔エミ」
ダージリンが確認するように、眠っている少女の顔を覗き込んで俺に確認を促す。俺もそれに同意するように頷きで返した。
部屋の向こう側は同じようにまた大きな部屋で―――
―――なぜかその真ん中で、
―――混迷する状況は、どこまでも混迷していく。
なんか気が付いたら続きものになってた。(1話完結で終わる自信がなかった)
ので続きます。続き?とりあえずまほルート書いてるからそっからな!(同時進行)