東方多元界   作:切り身

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人の心を、掴む、掌握する、手に入れる。同じ動作に含まれた、明確に違う意味。


攻防戦/抗防戦

 

 

 

 

 

外に出ると霧が立ち込めており、遠方、例えば妖怪の山などを望む事は出来なかった。しかしそれを考慮しても、有り余る存在感を放つ何かが私の眼前に在った。その巨体は赤い霧の中でも紅く見える。思うに、肉が剥き出しになっているのだろう。しかし、その胴体と思しき場所は人間の肋骨のような骨があり、そこから数本の触手と2対の巨大な手が生えている。そしてそこに浮かぶ血管のような物が脈動している様が見て取れた。見ていて気持ちの良い物ではない。私の後を追ってきた霧雨が「うわっ…」という絶句でこの生物への嫌悪を示した。不快に感じる基準が同じならば、美的観点も似通うのだろうか。だとすれば、スペルカードルールの勝利条件である『美しさ』という項目にも納得が行く。

 

さておき、この生物は決して速くは無い速度で、しかし着実にその巨体を引きずって移動していた。そしてその通った後の大地は荒地と化していた。その場にあった草や養分など、全てを喰らい尽くしたかのような、灰色の大地。それは正しく不毛の大地で、灰か、塵で出来ていた。それの向かう先は…人里。想定される建築被害は甚大、死傷者幾多数、復興予定年数は…算出しない方が幸せだな。何よりも、ここで早急に対処すればいいのだ。この歳になってまで(幾つかは分からない。比喩だ)恩師に迷惑をかけるのは、それこそ恩知らず(恩師だが)だ。まぁ私の私情は置いておくにしても、依頼主に呼ばれた理由は明白だった。

 

標的の討伐。その言葉の響きは、私の内に新たな火種を生んだ。

 

 

「またレミィが勝手な事したのね…」

 

 

いつの間にか横に並んだノーレッジが溜息混じりに呟く。この魔女でさえも、吸血鬼のいたずら好きには困っているようだ。同情するだけの立場なら何も考えずに笑っていれば良いのだが、依頼上そうも行かない。これからは傲慢な客以外に、面倒な客の依頼も断るようにした方がいいかもしれない。他人を弄ぶ事に喜悦を見出すような輩の物は特に。彼女の予見能力の高さを恨みながらそう思った。

 

ひとまず、専門家に詳細を尋ねてみるべきか。

 

 

「奴の討伐を前提に訊くが、効果的な攻撃手段は?」

 

「早く言わないとあんたらも纏めて退治するわよ」

 

 

横から物騒な発言が飛んで来る。気付けば、すぐ近くまで巫女と公が居る。あるいは、気付かなかっただけで最初からいたのかもしれない。巫女の物言い(実際は札を構えての脅迫だ)に、霧雨が反論しようと口を開いたが音は出なかった。『私は関係のないただの人間だぜ』とでも言おうとしたのだろうが、沈黙の魔法がそれを阻止したようだ。魔女の何と素早い詠唱か。

 

そんな中、この状況を作り上げた張本人であろうお方は宙に浮いたまま不敵に笑っている。今までにいくつも依頼をこなしてきたが、これ程までに性質の悪い依頼主は初めてだ。悪びれる様子も、反省する色も見えない。悪魔の笑いを見たことがある訳ではないが、今彼女はその名を冠するに相応しい顔をしている。この事態を心から楽しんでいるようなこれは、非常に不吉な笑顔だ。

 

 

「知らないわ。元々呼ぶ気はなかったんだから、調べても無い。だから討伐は多分無理。送り返すのが精一杯じゃないかしら」

 

「ならどうやって送り返すのよ」

 

 

巫女様が物凄い形相で睨み詰問したが、そしてそれには多分な怒りが含まれていたが、魔女はそれを理解出来ないかの如く振る舞った。私の冗談の時もそうだが、この魔女は相手の感情を読み取る事が極端に苦手なのだろうか。または長く生き過ぎて、最早相手の感情など気にならないのかもしれない。長寿の弊害で感情を失くすとは、何とも悲しい事ではないか?

 

…意外にあの寸劇が楽しかったからか、演じた時の癖が抜けないな。魔女は気だるげに言葉を発した。

 

 

「限界まで弱らせて。送還呪文を成功させる為には、対象が無抵抗の方が都合が良い」

 

「――――――!!」

 

 

霧雨は口を開けて何か叫ぶ様子を見せ、我先にと飛んで行きその不完全な熱線を乱射し始めた。どうやら本当に沈黙の魔法をかけられていたらしい。だが直後の行動から推察するに、何か彼女なりの意気込みでも叫んだのだろう、虚しく誰の耳にも聞こえていないが。

 

ともあれ、彼女は『戦い』には向いていない。その好戦的な態度は褒められる物でこそあれど、浅慮で、些か無謀すぎる。勝つ為には、その時点にある物を最大限活用し、最大効率で、素早く終わらせる事が大事なのだ。その為に作戦を立て、全員の意見、目的を合致させる。完全な連携は、圧倒的速度を生み出す。力や強さといったモノは単純、質量と速度で決まる故、必然的に勝率が上がる。これが正しい『戦い』のやり方である。いや、今回のこれは私の意図する、つまるところの戦ではないのだが。

 

彼女もいずれ、大敗を経て退廃を経験し、挫折を乗り越え是説を理解するときが来るだろう。

 

…人の話は最後まで聞こう、という話だ。

 

 

「今私達に攻撃していない時点で、十分無抵抗と言えるのでは?」

 

「身に危険が迫れば誰でも抵抗するものよ」

 

「弱点なんかはないの?」

 

「あったらさっき言ってるわ。つまり今回のこれは完全に未知の魔物って事」

 

 

巫女の質問に対し、面倒そうに彼女は答えた。彼女としては、この妖怪(魔物と言ったか)の召喚自体既に想定外だったらしいから、それも当然と言える。しかもそれを引き起こしたのが友人、あるいは共犯者であるから尚更彼女を悩ませる。身勝手の塊と、高圧の典型。これでよくも友人関係を続けられるものだ…と思ったがあれか、寧ろ類は友を呼ぶのか。

 

同じ穴の貉でなければいいが。

 

 

「仕方ない、各自全力でこれの撃退に努めよう。そろそろ、彼女の魔力も限界のようだし、元より彼女一人では無理だ」

 

 

勢いよく飛んで行った筈の見習いは、最早その空に留まる事さえ困難であるように見えた。魔力の急激な過剰消費による眩暈が彼女を襲っているに違いない。

 

体内を流れる力―――霊力、魔力、妖力に限らない―――が外部へ放出される際、その発端となる部位は強い負荷がかかる事となる。桶の上下二部分に穴を開けたとき、水がより強く流れ出るのはより大きな圧力を受ける下側となる。これと同じ原理が身体にも働く訳だが、彼女のように熱線を撃ちだすという事は、唯でさえ管理不可能な流動的存在を一か所に集めるという事だ。正しく水に近い訳だが、それを人体の腕から放出しようとすると、その部位を保護しようと全身からエネルギーが集まり負荷を対消滅させる。血液中の魔力を集中させるため、同時に酸素や栄養もその部位に偏る。

 

よって同じ部位から魔法を連発すると、酸欠に陥り眩暈、頭痛、失神、朦朧などの身体異常が起こるのだ。この内、頭痛や眩暈程度なら程度も軽いので少し時間を空ければ治る。失神や朦朧、その他重大な症状の場合は彼女を助けに行った方がいいが…行こう。今のはふらついたというよりは風に煽られた、いつ堕ちてもおかしくない挙動だ。図書館程度の高さなら打ち身で済むだろうからまだしも、あの高さから人間が落下すれば即死は確率、最低でも骨折は免れない。

 

私は脚力を瞬間的に増強し、彼女の元へ弾丸のような速さで迫った。直後、魔物を挟んだ向かいから交戦を開始したような音が聞こえ始めた。都合が良い、この意識朦朧とした少女を救うための陽動としては十分だ。私は揺れる彼女に腹で衝突した。私の臀部に彼女の肘か何かが直撃し、吐きそうになるのをどうにか堪える。腹は生物の最も柔らかい部分である為弱点でもあるが、逆に言えば最も衝突時の被害を減らすことが出来る。幸い、私は臓器が潰れようと能力でどうにか出来るので、臨時の時にはこうするのだ。彼女を保護する事は依頼されていないが、人数が多い程依頼は達成しやすくなるはずだ。

 

着地後、彼女を館の壁まで運んでやるとそこにもたれかからせ、恐らく聞こえていないだろうが忠告しておいた。

 

 

「自分の戦闘限界と撤退最低条件を把握する事、死なない為にね」

 

 

それだけ告げると、再び脚力を増強、高速で怪物へと突撃した。

 

私の能力は、操作できる力の全体量からどの部位、対象に割り振るかを指定し、それを操作するという物だ。操作できる力の全体量という事は、それは力としての認識ではなくあくまでも存在する何か物体的な物を操っているといっても過言ではない。つまり私にも限界があるという事だ。それを巧く(それが賢しいのか賢いのかは置いておくにしろ)引き出し、より効率よく相手に攻撃をする方法が望ましい。

 

前述した通り、力の強さというのは速度と質量によって求められる。私の能力は、速度が通常時(基準はない。体感だ)とさして変わらない事から、質量的な力(これは説明し難い!)を増幅していると考えられる。

 

この強化した脚力による跳躍―――地面に私の靴跡がくっきりと残る程の強さだ―――そこから導かれる速度は恐らく取り得る選択肢の中でも最大。地面とは接触しないので、減速率は空気抵抗のみの凡そ最低値。跳躍(というよりは最早飛翔だ!)後、脚力は必要なくなるので力を全て右腕へと割り振る。威力効率、急襲性、あらゆる可能性を考慮…私に現状可能な最大火力だろう。それを全て相手の巨体の、生物の弱点である腹部と思われる部位に叩き込む。もしも相手が通常の身体構成をしているのであれば、内臓に致命的な打撃を与える事が出来る筈だ。

 

ずんむ、という鈍い感触。人間が本気で牛の腹を殴った時に聞こえそうな音が、つまりは肉の塊を殴った音が腕を通して私に伝わる。その肉は震えこそすれど、致命どころか体の芯に届いたかさえ疑わしい。振るった私の拳はある程度対象の肉を歪ませ―――止まった。ああ成る程、通常生物の基準は不適正だ。腕を引き抜くと、窪んで居ない所で再び強化脚力による跳躍。図体がデカいだけの妖怪相手ならば、退却用のこの跳躍でさえ昏倒させ得る攻撃となるが、今回は純粋な退却になった。

 

肉体は厳しいな。柔らかい対象は衝撃的破壊動作に対して一定の抵抗がある。そしてそれは対象の質量、密度に応じて高まっていく。勿論限度はあるが、少なくとも私が攻撃した部位が爆散(正しくは弾け散る、弾散だろうか?)していない所を見るに、私を以てしても(これを認めるのには勇気がいる…)力不足であると言わざるを得ない。

 

私の渾身の一撃は決して大きな戦果とはならなかったが、巫女や吸血鬼の攻撃よりは脅威的と判断されたらしく、殆どの触手が私を狙い始めた。

 

残念ながら、私の能力では自身を守る力、即ち『防御力』を操作する事は出来ない。そのような概念が存在しないのだ。元より、防御に力は深く関わっていない。相手の攻撃を直接受けるのは非常に危険だからだ。結果、剣術の達人は相手の剣を受け止めるのではなく、剣筋を見極める事にしたのだ。何だったか、受け止めたら死ぬと言われた剣術があったはずだが、それなどは典型的な例の一つと言えるだろう。相手の攻撃を受ける事は損害でしかないのだ。

 

話を戻すが、結局のところ私の身体はその辺の一般的な妖怪より少し強い程度で、その程度の耐性ではこの触手からの直撃に耐えられない。一撃でも貰えば、致命傷となりかねない。触れてみて分かったが、相手の力を剥奪したとしても、その圧倒的質量による威力を減衰しきれない。数の多さから、全てを避けきる事も現実的ではない。いや、動体視力を最大値まで上げれば見切る事は可能だろうが、私の体がついて来られない事が想定される。つまり却下だ。となれば、あとは攻撃を喰らわない方法を取るしかない。そう、喰らわない方法だ。

 

これも既に述べたが、力というものは非常に不安定で、一定の値を保つことを苦手とする。転がった球がいずれ止まるのはいい例だ。またそれらは流動的でもある為、1か所に留める(つまりは座標という値なのだが)事も出来ない。力が集められると集合による重力が発生するが、それは体積の拡大のみで、密度には干渉しない。普通、力というものを圧縮する事は困難であるのだ。

 

だが、私は能力により全ての条件を満たすことが出来る。後は簡単だ。その力(内包力とでも呼ぼうか)の絶対量を超える力(こちらは包囲力か)でぶつけ合わせる。すると、逃げ場を失った力が凝縮され、逃げ出そうとする力、反発力を新たに加える。反発力はこの包囲力を上回ろうとする為、最終的な内包力は必然的に強大なものとなる。後は勝手に弾け飛ぶ。強い磁石の同じ極同士をくっつけようとすればこの意味が分かる事だろう。

 

以上の行程を経て発生する最終エネルギー量を単純化しよう。内側に向かわされる管理された力1と1、合わせて2だ。そして抑える為の外側からの力が-2と-2、計-4になる。すると、反発する力が3と3(接触面の増加による)で発生し、内側に向かっていた力を含め8となる。恐らく、抑えていた力も巻き込まれて増幅されるはずなのだが、その式は未だ見出だせていない。現状は、初期値2の場合3乗にまで加力(上がるのは火力)される。

 

超高効率な方法ではあるが、私以外に使えないであろう事が残念だ。体験、体現、再現可能な者が一人という事、つまり私は一人でこの爆発の謎を解かなければならないのだ。

 

さておき、私の両手から次々に放たれる爆弾(爆球か?)は、触手に接触するたびに轟音を立てながら周囲を吹き飛ばした。爆風に削られた砂や石がその肉を削ったようだが、それも大した損害にはなっていないように見られた。爆発はあくまでも弾く手段としかなりえないか。

 

ふと、触手の隙間から空が見えた。そこには吸血鬼が何かを投げつける姿があった。それがどのような効果を発揮したのか、直接確認する事は出来なかったが、少なくとも私への攻撃が緩む様子は無いのであれも危害とはならなかったのだろう。いよいよ私は防戦一方に追い詰められている訳だ。

 

またある時、巫女の姿が映った。彼女も何か(この距離では分からない)を大量に投げつけ、その数秒後に敵の体が痙攣(全体がだ。つまりおぞましい)した。ほんの僅か、それこそ刹那とも呼ぶべき時間、敵の攻撃が止んだ。そして数本の触手が私から離れ、対空防御へと回った。ここで私に再び好機が訪れたという事だ。

 

いくつかの触手を避け、それらが再び同時に攻撃を放った時、私は後退し自分のいた位置へと爆弾を投げつけた。

 

元より爆発性であるそれが、私の管理下よりも強大な力で―――つまりは速度と質量で―――叩き潰され、発生した反発力が大量の砂や石を巻き込んで触手ごと吹き飛ばした。私は再び最初と同じ戦法を取った。砂煙を突っ切り、超高速でその膨らんだ動体へ一撃を叩き込む。重ねてその部分に爆弾を生成し、私の腕ごと起爆した。

 

勢いで、私の右腕の骨のどこかが壊れる音が、体を通して伝わった。そして私は宙を舞い(というには少々品がないか?)背中から地面に落下した。着地時に、再び骨のどこかが音を立てた。その激痛に呻き、咳込んだが、どうやら右腕の感覚(痛覚以外だ!)はあるようだ。一撃目で脱臼、着地でそれが上手く嵌まったのかもしれない。だとすれば、私は最高に運が良い。右腕の細胞再生力を強化してみたが、実質的な損傷と言えば、高速で擦過した石が火傷と裂傷を生み出した程度で、その傷はすぐに塞がった。折れた骨が治る感覚が無かった事から、仮説は立証された事になる。

 

立ち上がり、私は再び襲い来る奴らへと構えた。私が内部爆発させたのが響いたのか、確実な怒りを持ってそれらは迫っていた。見れば、巨大な肉の欠片が地面に転がっていて、攻撃した部位は大きく抉れていた。腕1本(損傷回数でいうなら2本か)かけた価値はあっただろう。時間を空けてから襲い来る消えない痛みに目を瞑れば。

 

この魔物に感情があるかは知らない。しかし攻撃はより苛烈に、間隙はより少なく、速度はより速くなっていた。ついさっき肺に入った灰でハイに…冗談事の場合ではないな、寧ろ冗談で終われば良かったのだが。激しく、重くなった1撃1撃に、私は正確に爆発を当てる必要がある。それは特に集中を必要とする作業である事に間違いない。向かってくる触手に優先順位をつけ、近い物から順に吹き飛ばして行く。一瞬の油断が私の負け目となるだろう。しかし、

 

 

「おーおー、こりゃすげぇな」

 

 

という呑気な感嘆が後ろから近付いてきた。見惚れているというか心奪われたというか、聞く者の集中を削ぎ落とす(あるいは叩き落とす)ような声である。しかしその声量では爆音に負けるはずで、今こうして聞こえたのは…魔法か!

 

私は集中を切らさないように、半ば反射的に叫んだ。

 

 

「下がれ!今君を守るだけの余裕はない!」

 

「あの紫色からの伝言だ、撤退して作戦を立て直すんだと」

 

 

その言葉を皮切りに、爆弾を私の足下へと投げつけ周囲の土を吹き飛ばす。舞い上がった砂煙は私の周囲を覆うように広がった。これで少しは時間が稼げるはずだ。

 

振り返ったが、霧雨は見当たらない。超高速で後ろに撤退しても問題ないだろう。私は再び脚力に全力を注ぐと、自身の後ろへと跳んだ。直後、私がいた位置を触手が薙ぎ払った。当然だ、見えないから攻撃しないというのは理由として不適正である。その点、薙ぐという横向きの攻撃はあの状態においては正しい判断だったろう。それがもう少し早ければだが。

 

2回程跳躍すると、想定上の危険域を脱したようで、私の体を魔力の衣が包んだ。どうやら不可視の呪文らしく、私を追撃する為に伸ばされた触手は獲物を失くし、私を見失った地点を闇雲に連続で叩いた。それは玩具を取り上げられた幼児が親の足を叩く様に似ていた。言っておくが、これは母性だの愛だのといった類の感情ではない。寧ろ滑稽に思っているという事を先に断っておく。

 

集合場所であるそこには既に他の面々も顔を揃えており、十六夜と紅の姿も見られた。紅の身体の調子を尋ねたかったが、魔女の言葉が先に場を制した。

 

 

「まずいわね。餌を与えすぎた…酷い戦いになるわよ」

 

 

遠く、魔物が雄叫びを上げた。




読みづらい事は百も承知だが、私にも仕事がある。善意に誓って最善を尽くすよう善処するし、性善説に従って善政を敷き善行を積もう。
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