私の転生物語 〜海神としての生〜 リメイク編   作:夜刀神 闇

1 / 7
はい、主の夜刀神 闇です。
この小説を見ててくれた皆様、ずっとお休みしててごめんなさい……
龍神編の方が忙しくて、どうしてもネタが思いつかなかったのです。
自分なりに考えた結果、最初から、リメイク版として書き直すことに決定致しました。
シナリオも変わってきますので、お楽しみを!
相変わらず、オリキャラが多めで、しかもシリアスな展開になってくるんですがね……

それでは、何ヶ月も空白期間を経て作られた私の転生物語シリーズ、海神としての生をお楽しみあれ!


プロローグ編
Prologue


私は、現代に生きる女子高生。

家はそれなりに立派で、古くから伝わる武術を極めるための道場があるくらい。枯山水の庭が素敵だ。

 

……ただ、そこに住んでいるのは私一人。こんなに広い家、どうやって使って良いのかわからない。

両親は既に他界している。交通事故だった。

あの日、12月24日の夕方、両親は買い物に出かけていた。なんでこんな時間に、なんて検討がつく。クリスマスだったからだ。

横断歩道を渡っていたら、信号無視の車が猛スピードで突っ込んできたらしい。

 

私は連絡が来た時気がつけば無我夢中で走っていた。信じられなかった。さっきまで、あんなに元気だったのに。

「それじゃあ、お留守番よろしくね」

なんて言って、出ていったのに。

お願い、無事でいて……私は、病院に駆け込んだ。

 

 

『ご臨終です』

 

 

私は、頭の中が真っ白になった。

目の前の現実を、受け入れたくなかった。

両親と、こんな形で、会いたく……なかった。

 

 

『……海月さん、お気持ちお察しします』

 

 

私を愛してくれた両親は、もうここにはいない。

ここにあるのは……魂の入っていない、ただの器だ。

 

私は、家に帰ったあと、一晩中泣き明かした。

未だに現実を受け入れられなかった。

こんな私でも、愛してくれたのに……何一つ、恩返し出来なかった。

 

学校は、しばらく休んだ。

元々、行ったとしてロクな生活が待っていない。むしろ好都合だ。

唯一の友達が心配して、お見舞いに来てくれたが、私の姿を見ると、心底驚いていた。

そりゃそうだ。だって、何日もまともにご飯なんか食べていなかったんだから。

 

友達が、ご飯を作ってくれた。……涙が止まらなかった。

友達が、私が落ち着くまでそばにいてくれた。

 

 

 

 

「……もう、無理だな」

 

私は、そう呟いた。

電気がついていない部屋で、私の声だけが異様に響く。

 

私は、この生活に限界を感じていた。人生に諦めがついた。

家に帰っても学校に行けば虐められる毎日。

……こんなんだから、ダメなんだ。何でも考え込んでしまうんだ。

 

……もう良い。

そんな人生、生きてたって何もいいことない。

高3になって、これからだって時に……

思い立ったら、すぐ行動に移せとお父さんが言っていたな。

はは、大好きなお父さんの言葉を、こんな時に思い出すだなんて。……神様はイジワルだな。

 

幸い、今は夕方だった。

空は、夕焼けで真っ赤に染まっている。

「お父さんとお母さんが死んだのも今くらいの時間だったわね……今死んだらいけるかし……ら?」

 

ふいに、物音がしたので後ろを何となく向いてみた。すると……

 

?「こんばんは」

 

……謎の少女がいた。

背は小さい方で、140~150cmくらいだろうか。

それに、銀の髪が特徴的である。白と黒の中華服を身に纏っており、非常に似合っている。

所謂、"可愛い"というやつだ。

 

?「夕方遅く、申し訳ありません……私、夜刀神 闇(やとがみ やみ)という者ですわ」

 

闇と名乗る少女は、華麗に礼をした。

「別に構わないわ。で、こんな時間になんの用かしら?」

闇「あら、意外に冷静なのね……まぁいいわ。単刀直入に言わせて貰うけど、私は神よ」

 

「(うわぁ……)」

 

私は、闇を哀れに思うような目でじっと見つめる。

闇「辞めて……そんな目で見ないでよ!」

「え?だって貴女、まだ育ち盛りの……」

闇「私の前でその話を出さないで貰えるかしら?後、私は貴女の何百倍も何千倍も生きてるのよ!この世界を作ったのよ!」

 

こう見ると、妹が出来たように感じる。

私が170cmくらいなので、頭一つ分くらいの身長差だ……頭撫でたくなってきたわ。

「はいはい、信じてあげるから。そんなに怒んないでよ〜www」

闇「うう……」

闇は、悔しそうに歯を食いしばっている。

 

闇「まぁ、いいわ。あぁ、それで本題に入るのだけど……」

闇が、私と同じ高さに浮いたかと思うと、指をさしてこう言った。

 

闇「貴女……転生する気は無い?」

 

「……は?」

私は、驚きすぎてもう鳩が豆鉄砲喰らったような顔をしていたと思う。

「転生って……どういうことよ?」

闇「生まれ変わるってことよ。別世界に、魂も身体もお引越ししない?」

「はぁ……」

 

私は、ため息をついた。

これから、海へ行って飛び降りようと思ってたところなのに……こうなるのか。

「別に、良いわよ。それで、どんなところに転生するの?」

闇「あら、本当に冷静……まぁ良いわ。貴女が生まれ変わるのは、"古代"よ。それも、恐竜が生きていたような頃のね」

 

私は、古代と聞いて思い浮かべたのは、T・レックスやその他おっそろしい恐竜がそこらじゅうにいるような世界なのか……と思っていたが、やはりそうらしい。いや、そんな世界で私なんかが生きていけるのか?

 

「そんなところに転生して、私大丈夫なの?」

闇「あぁ、そこら辺は安心して頂戴。新しい能力を、元々の種族能力にプラスしてあげるから」

「種族能力なんてあるの?」

 

種族能力とは何か。

私は人間なんだが……転生すると、種族も変わってしまうのか?

闇「えぇ。まず、言い忘れてたことがあるんだけど……あなた、私と同等の力を持つことになるのよ。人間を辞め、神になるわ」

「へぇ……」

闇「正式に言ったら、"海神"なんだけれどね。それで、海神の種族能力である"海を司る程度の能力"に加え、もう一つだけ能力を選んで貰おうと思っているの」

 

なるほど。まぁ、海神になることについては否定しないが……

能力か。テンプレ的展開だな、これ……

小説内で、主人公が、神様にめっちゃ強い能力とかステータスとか付け加えられて、ファンタジー世界に転生するっていう……

 

「で、能力はどんなものがあるの?」

闇「クジで引いて貰うことになってるわ」

あ、出たこれ……どっかで見たことがあるわやっぱ。

クジで引いた能力はどれも強力で、箱の中身は弱い能力が無いっていう……

 

闇「さ、箱の中身はきっと貴女が気に入るもののはず!引いてみて?」

闇が、箱を私に差し出してきたので、手を入れて、思い切って1つのクジを手に取った。

「あら、これは……」

闇「全てを覆す程度の能力、ね」

 

全てを覆す?何やら、あまりピンとこない能力だな……覆すって言っても、どういう意味なのかがサッパリだ。

「これは、どういう能力なの?」

闇「この能力は、その名の通り"全てを覆す"ことが出来るわ。まぁ、一言で言うと……"不利な状況から抜け出すことが出来る"のよ」

「ゲームとかで、負けそうになっても、勝つことが出来るの?」

闇「まぁ、例えるならばそんな感じかしら」

 

なるほど……つまり、自分がどんなに追い詰められたとしても、この能力1つあれば変わってくるということね。

「良いわね……貴女の望み通り、転生するわ」

闇「そう。貴女がそう言ってくれて、私も嬉しいわ……さ、そうと決まれば早速準備を始めましょうか」

 

そう言うと、闇は私の方に手を翳し、力を込め始めた。

「これは……」

闇「そう、これは生まれ変わる者の為の儀式。……貴女も、生まれ変わった先で幸せになれると良いわね」

 

闇はそう言うと、私の手を取ってそう言った。

闇「さ、目を瞑りなさい。次に目を開けた時、目の前に広がる景色が貴女にとって最高の楽園になるはずだから……」

 

闇に言われた通り、目を閉じた。

するとそこには、言葉で表せないほどの"何か"があった。

それはそれは、私にとって温かくて、包み込んでくれるような……かつてお父さんやお母さんがやってくれたようなものだ。

闇が言っていたのは、こういうことだったのか。

私は、何度も幸せになりたいと願った。

しかし、現実はそう甘くはなかった。

だから、少しくらい良い夢を見たって良いかもしれない……

私はそう思いながら、その温かさに身を委ねた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。