金木犀の騎士と操り人形   作:狐狩り隊

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亀投稿です、続くかどうかは知らない


1話 金木犀の騎士

----あれは何年前だったか...

たしか5年前のことだったか、この央都にそびえ立つ塔《セントラル・カセドラル》に1人の罪人が連れてこられた。

罪状は《ダークテリトリーへの侵入》だったはずだ。

その時の俺はダークテリトリーに入ったという罪人に興味が湧き、連行されてくる時間に合わせその面を拝みに行った。

その時は本当に驚いたものだ、何故かって?その罪人がまだ10歳かそこらの少女だったからだ。俺は連行してきていた騎士〈デュソルバート・シンセシス・セブン〉に止められたが、その少女に名前を聞いた。その少女は「アリス...アリス・ツーベルクです」とハッキリと俺に述べた。なかなか強い芯をもつ少女だと思ったね、こんなゴツい騎士2人に囲まれた状況であんなにはっきりと名前を言えるんだから。

 

ん?なんで俺がアリスが《シンセサイズの秘儀》を行われる前の話を覚えてるかだと?残念ながらそれは俺にもわからない。たまたまその場に居合わせた騎士団長にして整合騎士最強の男〈ベルクーリ・シンセシス・ワン〉はアリスのことを覚えてないから、なおさら俺が覚えてる理由がわからない。ベルクーリも俺も覚えてるなら話は簡単なんだがな...

おっと自己紹介を忘れていたな、俺は〈トルク・シンセシス・フォー〉。一部奴らにはソーって呼ばれてる。なんでソーなんだ...?

 

「ソー、何か考え事ですか?」

「ん?ああ、ちょっとな。...どうした?アリス」

今話しかけてきた礼儀正しい騎士こそがアリス、〈アリス・シンセシス・サーティ〉であり、さっき俺が芯の強い少女だといった〈アリス・ツーベルク〉その人だ。あいつにその頃の記憶はないがな...。

記憶が消されてないことによって《シンセサイズの秘儀》が天界から整合騎士を召喚するんじゃなくて、罪人やらなんやらの記憶を消して騎士にするということを俺は知ってしまった。まあ、知ったからといってなんだという話だが。

「実は小父さまがあなたを連れてこい、とおっしゃいましたので」

「ベルクーリが?理由は何か聞いてるか?」

「いえ、とにかくあなたを連れてこいとしか」

「ふむ、わかった。準備していくから先に戻っていてくれ。」

「わかりました、なるべく早くお願いしますね?」

「わかってるよ、まったく」

アリスの言葉遣いは固くてたまらないな...。

それにしてもベルクーリが俺を呼ぶなんてなんか事件でも発生したんだろうか?

 

おっとここで考え込んでるとベルクーリはともかく、アリスに何言われるかわからないからな。ベルクーリんとこに急ぐか...。




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