遊戯王オリジナルストーリー   作:鈴木颯手

10 / 22
タイトルで察した人いるかな?


第十話:六武衆

「それでは授業を始める」

 

入学式の翌日。デュエルモンスターズ・ハイスクールは最初の授業を迎えていた。

 

「まず初めにクラスメイト同士でデュエルを行ってもらう。お互いの力を確認するためだ。対戦相手は隣の席の奴でいいだろう」

 

教師の言葉にクラスメイトはざわめき隣の者と話を始める。遊大も隣にいる一に話しかける。

 

「となると俺は一とのデュエルか~」

 

「ああ、だがお互いデッキの中身なんて知り尽くしているだろうからな。あまり意味はないか」

 

「いや、こう見えてデッキの改造を行っているからそうとは限らないぜ」

 

「主力は変わっていないだろ?」

 

「うっ!」

 

一のいう通り遊大のデッキは改造されていたが主力はアンティーク・ジャンク・ドラゴンとデストロイ・ジャンク・ドラゴン、氷結界の龍トリシューラと変わっていなかった。

 

「いくらデッキが変わろうと行きつく先が一緒なら大して変わらん。ほら、落ち込んでいないでさっさと準備をしろ」

 

一が遊大の言葉をばっさりと切り捨ているうちにデュエルの準備が行われ始めお互い机を合わせてデッキをシャッフルしていく。一と遊大も準備を終えデッキを置き手札を五枚引いていく。

 

「…よし、準備は出来たな?」

 

「ああ、勿論だぜ!」

 

「「デュエル(!)」」

 

「先行は俺だ!ドロー!」

 

近藤遊大

手札5枚→6枚

 

「永続魔法凡骨の意地を発動!そして手札抹殺を発動!手札を全て捨ててデッキから捨てた枚数分ドローする!」

 

近藤遊大

手札4枚→0枚→4枚

 

土方一

手札5枚→0枚→5枚

 

「そして俺は手札から装備魔法やりすぎた埋葬を発動!自分の手札からモンスター一体を墓地に送りそのモンスターのレベルより低いモンスター一体を特殊召喚してこのカードを装備する。俺は手札からゴルゴイルを墓地に送り墓地から浮幽さくらを特殊召喚!」

 

浮幽さくら

ATK0 DEF1800

 

「そして手札から岩石魔人オーガ・ロックを召喚!」

 

岩石魔人オーガ・ロック

ATK800 DEF1200

 

「俺はレベル3の岩石魔人オーガ・ロックに同じくレベル3の浮幽さくらをチューニング!現れろ!アンティーク・ジャンク・ドラゴン!」

 

アンティーク・ジャンク・ドラゴン

ATK2100 DEF1800

 

「アンティーク・ジャンク・ドラゴンの効果により墓地の攻撃力1000以下の通常モンスター一体につき攻撃力、守備力を200アップする!俺の墓地には三体いるよって攻撃力守備力共に600アップ!」

 

アンティーク・ジャンク・ドラゴン

ATK2100→2700

DEF1800→2400

 

「俺はカードを一枚伏せてターンエンドだ」

 

「ならば、俺のターンだな。ドロー」

 

土方一

手札5枚→6枚

 

「俺は手札から永続魔法六武の門発動。更に永続魔法紫炎の道場発動。そして真六武衆シナイを召喚。六武の門及び紫炎の道場の効果で武士道カウンターがのる」

 

「え!?ちょっと…、」

 

真六武衆

ATK1500 DEF1500

 

六武の門

武士道カウンター

0→2

 

紫炎の道場

武士道カウンター

0→1

 

「更に俺は手札の真六武衆ミズホの効果発動。自分フィールドに真六武衆シナイが存在する場合特殊召喚出来る。そして新たに六武衆モンスターが召喚されたため自分の場の六武の門及び紫炎の道場に武士道カウンターが載る」

 

真六武衆ミズホ

ATK1600 DEF1000

 

六武の門

武士道カウンター

2→4

 

紫炎の道場

武士道カウンター

1→2

 

「そして俺は真六武衆ミズホの効果発動。真六武衆シナイを墓地に送り遊大、お前のアンティーク・ジャンク・ドラゴンを破壊する!」

 

「だぁぁぁぁぁぁっ!!またこのパターンか!!!!」

 

遊大は一のプレイに頭を抱える。場にカードさえそろえば1ターンで8000のライフを削る事さえできる六武衆を遊大は苦手にしていた。一はこれを使って無限ループを必ず(・・)行ってきたため遊大はこの後の展開を予想してげんなりする。

 

「そして墓地に送られた真六武衆シナイの効果で墓地の真六武衆キザンを手札に加える。そして場の六武の門の効果発動。場の武士道カウンターを任意の数取り除くことで効果を使用する。俺は六武の門に置かれている四つのカウンターを取り除き墓地の真六武衆シナイを手札に加える」

 

六武の門

武士道カウンター

4→0

 

「更に手札の真六武衆シナイの効果を発動する。自分フィールドに真六武衆ミズホが存在する場合特殊召喚出来る。そして六武衆モンスターが召喚されたため六武の門と紫炎の道場にはカウンターが置かれる」

 

六武の門

武士道カウンター

0→2

 

紫炎の道場

武士道カウンター

2→3

 

「そして俺は六武の門の効果を発動する。六武の門と紫炎の道場からそれぞれ二つずつ取り除きデッキから真六武衆ミズホを手札に加える。そして特殊召喚する。これで六武の門と紫炎の道場にはカウンターが置かれる」

 

六武の門

武士道カウンター

2→0→2

 

紫炎の道場

武士道カウンター

3→1→2

 

「そして新たに召喚した真六武衆ミズホの効果で最初に召喚した真六武衆ミズホをリリースして遊大の場の伏せカードを破壊する」

 

「ぐぬぬぬ!」

 

遊大は大いに不満であると言わんばかりにうねりながらカードを墓地に置く。置いたカードは攻撃の無力化であった。

 

「そして場の武士道カウンターを取り除き墓地の真六武衆ミズホを手札に加え特殊召喚する。これによって更に武士道カウンターがのる」

 

六武の門

武士道カウンター

2→0→2

 

紫炎の道場

武士道カウンター

2→0→1

 

「そして六武の門の効果を発動しデッキから真六武衆ミズホを手札に加えたいが場のカウンターが一つ足りないな」

 

「ならこれで終了だな。よかった」

 

遊大は心底安堵したように言うが一は手札から一枚取り出し遊大に見せた。取り出したカードは先ほど真六武衆シナイの効果で墓地から手札に戻した真六武衆キザンのカードであった。

 

「このカードは自分の場に真六武衆キザン以外の六武衆モンスターが存在する時特殊召喚出来る。俺は真六武衆キザンを特殊召喚する」

 

真六武衆キザン

ATK1800 DEF500

 

「…」

 

「また真六武衆キザンはこのカード以外の六武衆モンスターが二体以上存在する場合攻撃力、守備力は300アップする」

 

真六武衆キザン

ATK1800→2100

DEF500→800

 

「そして真六武衆キザンが特殊召喚されたため六武の門と紫炎の道場にカウンターがのる。そしてカウンターをそれぞれ二つ取り除きデッキから真六武衆ミズホを手札に加える。そして特殊召喚する。これでまた六武の門と紫炎の道場にカウンターがのるな」

 

六武の門

武士道カウンター

2→4→2→4

 

紫炎の道場

武士道カウンター

1→2→0→1

 

「…」

 

遊大は燃え尽きたとばかりに肩を落とした。今遊大の場には凡骨の意地以外カードが存在しなくなっていた。

 

「そして俺は六武の門の効果でこのカードからカウンターを四つ取り除きデッキの真六武衆シナイを手札に加え特殊召喚する。これでカウンターがさらに乗ったな」

 

六武の門

武士道カウンター

4→0→2

 

紫炎の道場

武士道カウンター

1→2

 

「俺は紫炎の道場の効果発動。このカードを墓地に送りこのカードに乗っているカウンターの数よりレベルが低いモンスター一体をデッキから特殊召喚する。俺は六武衆の影武者を特殊召喚。新たな六武衆モンスターの特殊召喚により六武の門にカウンターが置かれる」

 

六武衆の影武者

ATK400 DEF1800

 

六武の門

武士道カウンター

2→4

 

「そして俺はレベル3の真六武衆ミズホにレベル2の六武衆の影武者をチューニング!現れろ!真六武衆シエンを特殊召喚!」

 

真六武衆シエン

ATK2500 DEF1400

 

「そして六武衆モンスターの召喚、特殊召喚に成功したため六武の門にカウンターが置かれる」

 

六武の門

武士道カウンター

4→6

 

「そして六武の門の効果で武士道カウンターを四つ取り除き墓地の真六武衆ミズホを手札に戻し特殊召喚!再び六武の門にカウンター置かれる」

 

六武の門

武士道カウンター

6→2→4

 

未だ2ターン目にも関わらず一の場にはモンスターがフルで存在し遊大の場には今は全く役に立たない凡骨の意地があるのみであった。

 

「バトル!六武衆達よ!遊大に直接攻撃(ダイレクトアタック!)

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

近藤遊大

LP8000→5500→3900→2300→200→-1300

 

次の自分のターンを拝むことなく敗北した遊大は悲鳴を上げて退く。しかし、そのせいで座っていたイスは倒れ遊大は後頭部を床にぶつけるのであった。

 

そんな遊大に一は反対方向から「大丈夫か?」と声をかけた。

 

「あ、ああ。少し頭を打っただけだから問題ないよ。…でも、あ″あ“あ″あ″!!!!また!負け!たぁぁぁぁっ!!!」

 

「やかましい!静かにしろ!」

 

遊大はワンターンキルをされたことで大声を上げるが今は授業中。他のデュエル状況を見ていた教師によって説教をくらうのであった。

 

こうして遊大は入学二日目でえげつない黒星を付けられるのであった。それも親友の手によって。

 




六武衆って恐ろしいですよね。

それから活動報告の方で募集はまだまだ行っています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。