遊戯王オリジナルストーリー   作:鈴木颯手

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お久しぶりです。かなりの難産でした。グダグダになっているかもしれません。


第十三話:遊大VSアフリマ後編 乱入!?氷結界の帝龍アスカロン登場

「氷結界の龍トリシューラの効果発動!相手の手札、フィールド、墓地のカードをそれぞれ一枚ずつゲームから除外する!俺はフィールドのダークアイズ・カオスドラゴンと墓地からは魔王ディアボロスを、そして俺から見て右のカードをゲームから除外する!」

 

トリシューラがダークアイズ・カオスドラゴンに向けて冷気を放つ。それにダークアイズ・カオスドラゴンは紅蓮の炎を放ち迎え撃つもトリシューラの放つ冷気は凄まじくダークアイズ・カオスドラゴンを包み込んでいく。やがてダークアイズ・カオスドラゴンは氷漬けにされ消失した。

 

アフリマ

手札2枚→1枚

 

切り札のカードが消えたアフリマに遊大は畳みかけるように続ける。

 

「バトル!氷結界の龍トリシューラで直接攻撃(ダイレクトアタック)!アイス・ストリーム!」

 

【ぐっ!】

 

アフリマ

LP5600→2900

 

トリシューラの放った冷気がアフリマに襲いかかり軽々と吹き飛ばす。アフリマは受け身すら取らずそのまま倒れこんだが直ぐに立ち上がった。

 

【ぐっ!流石は我が偉大なる主と戦った龍だけある。カードになってもその力は健在か…】

 

「…一体何を言っているんだ?」

 

【ふっ、貴様が知る必要のない事だ】

 

「…まあいい。このデュエルに勝って聞き出すだけだからな。俺はターンエンドだ」

 

アフリマ

LP2900 手札1枚

モンスター

なし

魔法、罠

セット

闇龍の栄光

 

近藤遊大

LP7000 手札0枚

モンスター

氷結界の龍トリシューラ

魔法、罠

セット

セット

 

【私のターン、ドロー!】

 

アフリマ

手札1枚→2枚

 

【私はリバースカードオープン!闇次元の開放発動!この効果によりゲームから除外されている闇属性モンスター一体を特殊召喚する!さあ、甦れ!ダークアイズ・カオスドラゴン!】

 

伏せられていたカードが黒い靄を生み出しやがてそれがフィールドに集まりだした。そしてそれが固まっていきダークアイズ・カオスドラゴンの姿となった。

 

ダークアイズ・カオスドラゴン

ATK3000 DEF2000

 

【私はダークアイズ・カオスドラゴンの効果で一枚ドローする…】

 

アフリマ

手札2枚→3枚

 

【バトル!ダークアイズ・カオスドラゴンで氷結界の龍トリシューラに攻撃!紅蓮混沌破!】

 

ダークアイズ・カオスドラゴンが放ったブレスが氷結界の龍トリシューラに襲い掛かる。先程トリシューラのブレスを防ごうとしていた時は違い威力は見ただけで何倍も上であることがうかがいしれた。

 

「俺はリバースカードオープン!王者の調和(キングス・シンクロ)!相手が自分のシンクロモンスターに攻撃してきたときに発動できる。その攻撃を無効にする!」

 

【ちっ!防がれたか。…だが、ダークアイズ・カオスドラゴンの効果で貴様はまたダメージを受ける事になるぞ】

 

「そんな事は百も承知だ!俺は更に王者の調和(キングス・シンクロ)の効果発動!場のシンクロモンスターと墓地のチューナーを除外する事でエクストラデッキから除外したモンスターの合計レベルのモンスターをシンクロ召喚出来る!俺は氷結界の龍トリシューラと墓地の守護竜ユスティアを除外!」

 

氷結界の龍トリシューラが効果によってフィールドから消失していく。しかし消える寸前、トリシューラは何かを託すように咆哮を上げた。

 

「使うのは初めてだけど俺は星態龍をシンクロ召k…」

 

しかし、遊大が召喚しようとした時であった。何かが遊大の頭の中に入り込むような感覚を覚えた後何処からともなく声が聞こえてくる。

 

『トリシューラを使いし者よ、貴様の肉体を寄越せ。さすればこの世界の王にしてやろう』

 

「ぐっ!な、なんだ!?…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」

 

遊大は訳の分からないままあたりを見回した瞬間、今まで感じた事の無い激痛に襲われ意識を手放した。

 

流石のアフリマも遊大の異変に気付き眉を顰めるが遊大は悲鳴を上げた後ただ、俯くのみでその表情を見る事は出来なかった。

 

【どうした?貴様の効果処理中だぞ。早くしろ】

 

「…そうだな。直ぐに終わらせよう」

 

アフリマがイラついた声で催促した。遊大はそれに簡素に答えたが先ほどまでとは雰囲気が違っていた。

 

【…?】

 

「俺は守護竜ユスティアと氷結界の龍トリシューラを除外する事で偉大なる龍を召喚する。聖者より放たれた絶対なる槍よ!聖なる力で悪を滅せよ!シンクロ召喚!氷結界の帝龍 アスカロン!」

 

遊大の言葉にフィールドから眩しい光があふれだす。その光は遊大達を覆っていた黒い霧を溶かすように消していった。そしてその光から現れるように一匹の龍が舞い降りた。瑠奈の使用したエンシェント・ホーリー・ワイバーンよりも神々しくデストロイ・ジャンク・ドラゴンや氷結界の龍トリシューラよりも偉大と思わせるその龍は見た者を虜に自然と跪かせるような不思議な魅力があった。現に十郎は自分でも気づかぬうちに跪いていた。

 

氷結界の帝龍アスカロン

ATK3000 DEF2400

 

【このカードは、まさか…!】

 

「魔王の手先よ。今こそ絶対なる力でこの世から消してやろう。さあ、貴様のターンだ」

 

【っ!私はカードを一枚伏せてターンエンドだ】

 

「…悔いはないな?」

 

【何?】

 

「今、貴様は自らの運命を決定した。絶対なる正義の前に負けると言う運命に」

 

【…やはり、貴様は…!】

 

「私のターン、ドロー」

 

アフリマの言葉を続けさせず遊大は自分のターンに入った。

 

近藤遊大

手札0枚→1枚

 

「私はジャンク・サイクロンを発動。ライフ3000をコストに相手の場の魔法、罠カードを二枚破壊する。私はセットカード二枚を破壊する」

 

近藤遊大

LP7000→4000

 

巨大な竜巻がフィールドに起こりアフリマの場に伏せられた二枚のカードが吹き飛んでいく。

 

「バトル。氷結界の帝龍アスカロンでダークアイズ・カオスドラゴンに攻撃。聖なるブリザード・ストリーム!」

 

【ぐっ!迎え撃て!紅蓮混沌破!】

 

二体の龍が黒と青のブレスを出し互いを殺さんと全力をぶつけていく。しかし、同じ攻撃力でありやがて二体の龍はブレスを出し切り力尽きるように消滅した。

 

「そしてリバースカードオープン。聖なる導き・セイントゲート。自分のシンクロモンスターが戦闘、効果で破壊された時に発動できる。破壊されたモンスターと同レベル、同種族のシンクロモンスターをエクストラデッキからシンクロ召喚扱いで特殊召喚する。私は星態龍を特殊召喚」

 

遊大の言葉に反応して遊大が先程出そうとしていた龍が現れる。

 

星態龍

ATK3200 DEF2800

 

「この効果で特殊召喚されたモンスターはエンドフェイズに破壊され攻撃力の半分のダメージを受けますが、それは今はどうでもいい事です。なぜならこの攻撃であなたの敗北は決定するのですから」

 

【…っ!】

 

「バトル。星態龍で直接攻撃(ダイレクトアタック)。さあ!悪しき魂よ!聖なる輝きによって滅びなさい!」

 

【おのれぇ…!負け犬共がぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!】

 

アフリマ

LP2900→-300

 

アフリマは星態龍の攻撃を受けながら力一杯叫んだ。こんな事、認められないとばかりに。

 


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