遊戯王オリジナルストーリー   作:鈴木颯手

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注意!性的描写(?)が入ります。見ていて気持ちのいい物でもないので嫌な方は見ない事をお勧めします。


第十七話:遊大の怒り VSガーゼット前編

「瑠奈が行方不明!?」

 

遊大が目を覚ました翌日、ベッドの上で信じられない情報を耳にした。それは瑠奈の行方が分からないと言う事だ。

 

瑠奈の両親は何時もしっかりしている瑠奈を信頼して遊大の病院に行かせたが待てども待てども帰って来ず瑠奈の行方が分からないことが判明したのである。そして瑠奈と親しかった遊大にも連絡が来たという事である。

 

「瑠奈…、一体何処に行ってしまったんだ…?」

 

遊大は自分のデュエルディスクを磨きながらそう呟く。入院している彼に出来る事はほとんどないと言っていい状態でただ周りからの情報を待つしかなかった。

 

「瑠奈…」

 

【…そんなに大切な存在ですか?瑠奈と言う女性は?】

 

遊大が瑠奈の名を口にした瞬間であった。何処からともなく声が響いた。遊大は声に反応して周りを見渡す。声は違うが一度同じような状況に遭遇していた。

 

そして、アフリマの時と同じように黒い霧が現れ病室にいた遊大を包み込んだ。遊大は自分のデュエルディスクを装着しようとするが何故かなかった。

 

【探している物はこれですかな?】

 

再び声が聞こえてくる。遊大は声が聞こえてきた前方を見るとゆっくりと一人の悪魔が姿を現した。その悪魔の右手には遊大のデュエルディスクが握られていた。

 

「っ!それは俺のデュエルディスク!返せ!」

 

【勿論、構いませんよ。調べ物を終えたら、ですが】

 

悪魔はそう言うとデュエルディスクに内蔵されているエクストラデッキゾーンから二枚のカードを抜きだすと食い入るように見る。

 

【成程…、やはりこのカードはあいつらの…】

 

「お、おい!俺のカードにン何をするつもりだ…っ!」

 

遊大はカードを眺め続ける悪魔からカードを取り戻そうとするが急に動いたため胸に痛みを感じベッドの上で蹲ってしまう。

 

【…おや?まだアフリマ様とのデュエルの傷が癒えていないようですね。これはチャンスですね】

 

遊大の様子を観察した悪魔はにやりと笑みを浮かべるとカードを戻しデュエルディスクを遊大に向かって放り投げた。

 

【調べ物は終わりました。では近藤遊大、でしたか。私とデュエルをしてもらいましょうか】

 

「…何故?調べ物は終わったんだろ。なら…」

 

【調べ物は終わりました。結果私は貴方を倒さなければいけなくなりました。無論断った場合は仕方ないので後日伺う事にしますが…】

 

そう言うと悪魔は左手で握っていた鎖を引っ張る。鎖は悪魔の後ろにつながっている様で鎖がピンと張られる音と共に少女のうめき声が聞こえた。そして遊大はその声に聞き覚えがありあり得ないと心の中で思いながら鎖の先、黒い霧で覆われた先を見る。

 

【その場合次に来るまでの間、この少女に相手をしてもらう事にしましょう】

 

鎖に引っ張られ姿を現したのは…、瑠奈であった。昨日着ていた中学校の制服は脱がされたのかボロボロの布切れを被るように羽織り秘部が辛うじて見えないようになっているだけで他には一切何も身に着けていなかった。首には無骨な鉄の鎖が填められ鎖で繋がっていた。よほどひどい目にあったのか瑠奈の瞳には生気がなくただ鎖に引っ張られるように歩いていた。

 

遊大はそんな瑠奈の姿を見て殺意の籠った目で目の前の悪魔を睨む。悪魔はそんな視線に動じないどころか面白そうに笑みを浮かべながら瑠奈の顎を掴み上を向かせた。

 

【彼女は昨日デュエルで負けましてね。生きていたので今は奴隷となっています。我々モンスターの間では奴隷となった者にどのような事をしても許されています。故にこの少女も…】

 

そう言うと悪魔は瑠奈の顔に舌を這わせていく。瑠奈は生気のない目で天井を見ながらされるがままとなっていた。その姿には全てを諦め何をされても受け入れているように見えた。

 

「お前…まさか…っ!」

 

【この年頃の人間にしては中々具合が良かったですよ?あなたにも見せたかったぐらいですし…】

 

「…貴様ァァァァァァァっ!!!」

 

遊大は自分が出せる最大の声量で叫んだ。昔から一緒だった、自分を慕ってくれている瑠奈を陵辱した悪魔を決して許さない。その決意が籠った声を聞き悪魔は更に笑みを深めた。

 

【さて、先程の話の回答を聞きましょうか?私とのデュエルを受けますか?それとも…】

 

「勿論、受ける。貴様を、ここで潰す!」

 

遊大は胸に感じた痛みすら忘れベッドから出るとデュエルディスクを装着した。悪魔も左腕に悪魔を模したデュエルディスクを装着し遊大の正面に立つ。

 

【では、魔王軍所属異世界方面軍所属、真魔獣ガーゼットが相手をさせていただきます。よろしいですね?】

 

「ああ、お前とのデュエルなら問題ない」

 

悪魔、真魔獣ガーゼットの自己紹介にさっさと始めろとばかりに話を切り上げる遊大につまらないとばかりにガーゼットは肩をすくめたが直ぐに元に戻る。

 

【では、始めましょうか。闇のデュエルを!】

 

「【デュエル!】」

 

そしてガーゼットと遊大のデュエルが始まるのであった。

 

「俺のターン!ドロー!」

 

近藤遊大

手札5枚→6枚

 

「俺は手札抹殺を発動!お互い手札を全て墓地に送りデッキから墓地に送った枚数分ドローする!」

 

近藤遊大

手札5枚→0枚→5枚

 

ガーゼット

手札5枚→0枚→5枚

 

【この瞬間地獄商人・カットの効果を発動!手札にあるこのカードが相手の魔法カードの効果で墓地に送られた時このカードを特殊召喚する。現れろ地獄商人カット!】

 

地獄商人・カット

ATK800 DEF0

 

【地獄商人・カットの効果発動!このカードの効果で特殊召喚に成功した時このカードをリリースする事で自分の墓地から攻撃力、守備力共に1000以下のモンスター一体を特殊召喚する!私は墓地から地獄商人・プロ―を守備表示で特殊召喚します】

 

地獄商人・プロ―

ATK0 DEF0

 

「…俺は暗黒界の番兵レンジを守備表示で召喚。カードを二枚伏せてターンエンド」

 

暗黒界の番兵レンジ

ATK100 DEF2100

 

自信のターンであるにも関わらず効果を発動していくガーゼットに遊大はただ怒りの籠った目で睨みつける。しかし、ガーゼットはそんな遊大を面白そうにするだけで受け流していく。

 

【では、私のターン、ドロー!】

 

ガーゼット

手札5枚→6枚

 

【そして墓地の地獄商人・ギールの効果を発動します。自分のドローフェイズに引いたカードがドラゴン族モンスターの場合相手に見せる事で地獄商人・ギールを墓地から特殊召喚します。私は今引いたカード、ヘル・ドラゴンを見せチューナーモンスター地獄商人・ギールを特殊召喚!】

 

地獄商人・ギール

ATK1000 DEF0

 

【そして私はヘル・ドラゴンを召喚!】

 

ヘル・ドラゴン

ATK2000 DEF0

 

【地獄商人・ギールはドラゴンモンスターのシンクロ召喚の素材になる場合元々のレベルが6となる。私はレベル4のヘル・ドラゴンにレベル6の地獄商人・ギールをチューニング!冥界を流るる嘆きの河より亡者の激流を逆巻き浮上せよ!シンクロ召喚!冥界濁龍ドラゴキュートス!】

 

フィールド上に濁流が押し寄せその濁流がやがて固まり一つの龍の姿を作り出した。龍は巨大な咆哮を遊大に放った。咆哮は衝撃波となって遊大に襲い掛かるが遊大は顔を腕で守るだけでそれを凌ぎきった。

 

冥界濁龍ドラゴキュートス

ATK4000 DEF2000

 

【これはあの少女、瑠奈と言いましたか。彼女ですら倒せなかった最強のモンスターです!貴方はどうやって倒しますかな?バトル!冥界濁龍ドラゴキュートスで暗黒界の番兵レンジを攻撃!冥界の幽鬼奔流(ゴースト・ストリーム)!】

 

「リバースカードオープン!D2シールド!自分の場の表側表示で存在するモンスターの元々の守備力を二倍にする!」

 

暗黒界の番兵レンジ

ATK100

DEF2100→4200

 

一気に巨大になった暗黒界の番兵レンジが冥界濁龍ドラゴキュートスの放ったブレスをはじき返していく。冥界濁龍ドラゴキュートスはそのブレスに飲み込まれ後方にいたガーゼットにまで押し寄せてきた。

 

ガーゼット

LP8000→7800

 

【ちぃ!私はカードを一枚伏せてターンエンドです】

 

近藤遊大

LP8000 手札2枚

モンスター

暗黒界の番兵レンジ

魔法、罠

セット

 

ガーゼット

LP7800 手札4枚

モンスター

冥界濁龍ドラゴキュートス

地獄商人・プロ―

魔法、罠

セット

 

「俺のターン!ドロー!」

 

近藤遊大

手札2枚→3枚

 

「リバースカードオープン!強化蘇生発動!自分の墓地の浮幽さくらをフィールドに特殊召喚してこのカードを装備する!装備されたモンスターは攻撃力、守備力が100アップしレベルも一つ上がる」

 

浮幽さくら

ATK0→100

DEF1800→1900

Lv3→4

 

「俺はレベル4暗黒界の番兵レンジにレベル4浮幽さくらをチューニング!シンクロ召喚!デストロイ・ジャンク・ドラゴン!」

 

デストロイ・ジャンク・ドラゴン

ATK2600 DEF2000

 

召喚された遊大のエースモンスター、デストロイ・ジャンク・ドラゴンは遊大の今の気持ちを代弁するようにガーゼットと冥界濁龍ドラゴキュートスに咆哮を上げた。冥界濁龍ドラゴキュートスも負けじと咆哮を返す。

 

「デストロイ・ジャンク・ドラゴンの効果を発動!墓地の攻撃力1000以下のモンスター一体につき攻撃力を200アップする!俺の墓地には4枚存在する。よって攻撃力は800アップする!」

 

デストロイ・ジャンク・ドラゴン

ATK2600→3400

DEF2000

 

「そしてデストロイ・ジャンク・ドラゴンの召喚時効果発動!相手の場の魔法、罠カードを一枚破壊する!俺はその伏せカードを破壊する!」

 

デストロイ・ジャンク・ドラゴンがブレスを放ちガーゼットの伏せカードを破壊した。しかし、ガーゼットは笑みを浮かべてお返しとばかりに効果を発動した。

 

【今破壊されたカード、経済操作の効果発動!墓地の地獄商人と名の付くモンスター一体につき相手モンスター一体の攻撃力を400ダウンする。私の墓地には地獄商人・カット、地獄商人・ギールの二体が存在します。よってデストロイ・ジャンク・ドラゴンの攻撃力を800ダウンさせます】

 

デストロイ・ジャンク・ドラゴン

ATK3400→2600

DEF2000

 

上がっていたデストロイ・ジャンク・ドラゴンの攻撃力は元々の数値となりデストロイ・ジャンク・ドラゴンは悔しそうに呻いている。

 

「だが!デストロイ・ジャンク・ドラゴンで地獄商人・プロ―を攻撃すればその効果で冥界濁龍ドラゴキュートスを破壊できる」

 

【…ほう、そのカードにはまだそんな効果がありましたか】

 

「俺はデストロイ・ジャンク・ドラゴンで地獄商人・プロ―を攻撃!ダーク・デストロイヤー!」

 

遊大の怒りを載せたブレスが地獄商人・プロ―に迫る。しかし、ガーゼットは愚か地獄商人・プロ―ですら目の前に迫るブレスに余裕を崩していなかった。

 

【私は地獄商人・プロ―の効果発動!相手の攻撃宣言時に発動しその攻撃を無効にします】

 

地獄商人・プロ―が首の後ろに背負う風呂敷から年代物と思われる杖を取り出すとブレスがその杖の中へと吸い込まれていった。

 

【その後お互い800のダメージを受けます】

 

ブレスを吸い込んだ杖は暴発するようにブレスをあらぬ方向へと吐き出した。二つに分かれブレスはお互いのプレイヤーへと吸い込まれる様に向かって行った。

 

近藤遊大

LP8000→7200

 

ガーゼット

LP7800→7000

 

「…俺はターンエンドだ」

 

今の手札では何もできなかったのか遊大は悔しそうに顔を歪める。

 

【では、私のターン、ドロー!…ふ。あなたにはこのカードで地獄を見てもらいましょう】

 

ガーゼット

手札4枚→5枚

 

【私は手札から永続魔法地獄の封印石を発動!このカードが表側表示で存在する限りお互いエクストラデッキからモンスターを特殊召喚出来ない】

 

「何っ!?」

 

【あなたの事は聞いていますよ。低レベル、低攻撃力モンスターを使ってシンクロ召喚するスタイルだそうですね。故に!シンクロ召喚を封じるこのカードがある限り貴方に勝ち目はありません!私は冥界濁龍ドラゴキュートスでデストロイ・ジャンク・ドラゴンを攻撃!冥界の幽鬼奔流(ゴースト・ストリーム)!】

 

「ぐっ!ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

 

デストロイ・ジャンク・ドラゴンに向かって冥界濁龍ドラゴキュートスの必殺の一撃が叩き込まれた。冥界濁龍ドラゴキュートスのブレスはデストロイ・ジャンク・ドラゴンを破壊しただけにはとどまらず後方の遊大まで勢いを殺さずに届いた。

 

近藤遊大

LP7200→5800

 

【冥界濁龍ドラゴキュートスの効果を発動。相手モンスターを戦闘で破壊した時もう一度攻撃を行うことが出来る。冥界の幽鬼奔流(ゴースト・ストリーム)!】

 

「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

 

近藤遊大

LP5800→1800

 

冥界濁龍ドラゴキュートスのブレスを二度まともに受けた遊大は吹き飛び病室の壁に背中を叩きつけられた。遊大はあまりの激痛に意識を失いかけ呼吸すらできず床に倒れた。

 

【おやおや?もう終わりですか?私はまだまだできますよ。私は更に地獄商人・ルーテを守備表示で召喚】

 

地獄商人・ルーテ

ATK0 DEF0

 

【このカードが表側表示で存在する限り1ターンに1度あなたからの効果による破壊を無効にしてくれます。さて、私はターンエンドですがこの状態で貴方はどうしますか?】

 

切り札を封じられフィールドにカードが存在せずライフは2000を切ったうえで遊大は二度の攻撃で満身創痍となっていた。

 

遊大は確実に敗北への道を歩ているのであった。

 




やっば、やりすぎた。ここからどうやって勝たせよう…。
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