「これよりデュエルモンスターズ・ハイスクール試験デュエルを開始する!番号を呼ばれた者からデュエルコートに上がってこい!まずは受験番号200~191番だ!」
遊戯町十二カップジャニュアリーカップが終わってから一月後。フェブラリーカップを翌日に控える中遊戯町にあるデュエルモンスターズ・ハイスクール日本校では入学試験が行われていた。
入学試験は筆記試験と実技試験に別れており筆記試験の点数と実技試験におけるデュエルの腕前を点数化したもので合否が決定する。そして片方だけ良くても不合格になる可能性が高く受験するなら筆記も実技も出来なければいけなかった。
「ふぅ、少し緊張してきたな」
「そうか?いつも通りやればいいだけの事だろう?特にジャニュアリーカップ優勝者のお前なら楽々合格できるだろ」
受験生の控室にて他の受験生のデュエルをテレビ越しに見ていた遊大は若干震えながら呟きそれを隣に座っていた一が拾い上げで答える。
「それでも緊張するもんだろ?ここに入れるかで今後の人生が変わって来るんだからな」
「確かにな」
【続いて受験番号50~41番!デュエルコートに上がってこい!】
そんな事を話していると遊大の番となる。因みに遊大の受験番号は48番で一は22番である。これは筆記試験の成績のいい順番に組まれており中には順位が低く実技試験を行わずに諦める生徒もいた。
「よし、俺の番になったから行ってくるぜ」
「ああ、ジャニュアリーカップ優勝者の実力を見せて来い」
「おう!」
遊大は元気よくそう言って控室を飛び出しデュエルコートに向かって行く。走ってきたせいか遊大が一番乗りであり自身が行う八番のデュエルコートに向かって行く。途中実技試験用のデュエルディスクを受け取り左腕に装着してデッキをセットする。
「君が受験番号48番近藤遊大君だね?」
「は、はい!その通りです!」
「私が君の実技試験の相手だ。自分の実力を十分にだして戦ってくれ」
「はい!よろしくお願いします!」
「「デュエル!」」
その言葉と同時にデュエルディスクが反応し起動した。
「先行は受験生からだ」
「わかりました。ドロー!」
近藤遊大
手札5枚→6枚
「俺は手札から手札抹殺を発動!お互いのプレイヤーは手札を全て墓地に送り墓地に送った枚数分新たにドローする!」
近藤遊大
手札5枚→0枚→5枚
教師
手札5枚→0枚→5枚
「更に俺は手札の壊れた玉手箱の効果を発動!手札の攻撃力1000以下のモンスターを任意の枚数墓地に送り相手に500のダメージを与える!俺は手札のワイトと深淵の暗殺者を墓地に送る」
「くっ!」
所々ひび割れ穴が開いた箱が現れ中にあった黒い霧を教師にぶつける。
近藤遊大
手札4枚→2枚
教師
LP8000→7500
「更に深淵の暗殺者の効果発動!墓地に存在するリバースモンスター一体を手札に戻す。俺はサイバーポッドを手札に戻す。そしてモンスターを裏側表示で召喚。カードを一枚伏せてターンエンド」
「(ふむ、伏せているカードは恐らく手札に戻したサイバーポッド。ここまでのプレイングを見る限りモンスターは皆攻撃力1000以下。そんなに手札が悪かったのかな?)私のターン、ドロー」
教師
手札5枚→6枚
「私は手札から凡骨の意地を発動!そして手札から死者蘇生を発動!墓地のモンスター一体を特殊召喚する。私は曙光の騎士を召喚!」
曙光の騎士
ATK1400 DEF1200
「バトル!曙光の騎士でセットモンスターを攻撃!」
曙光の騎士が一気に駆け剣を上段に構えて一気に振り下ろした。そして破壊されたカードは、サイバーポッドではなかった。
「何!?」
メタモルポット
ATK700 DEF600
「メタモルポットの効果発動!お互い手札を全て捨ててデッキから新たに五枚ドローする!」
「まさかサイバーポッドを手札に戻したのはこれを悟らせないためか」
近藤遊大
手札1枚→0枚→5枚
教師
手札4枚→0枚→5枚
「更に墓地のジャンク・ドールの効果発動!自分の手札のリバースモンスターがカードの効果によって手札から墓地に送られた時ジャンク・ドールを墓地から特殊召喚する!来い、ジャンク・ドール!」
遊大の呼びかけに答えるようにボロボロの人形が姿を現す。来ている服はボロボロ、目は片方が取れ奥が見えるようになり体中から綿が出ている姿はごみに出した人形のようであった。
ジャンク・ドール
ATK0 DEF0
「だが、まだ私のターンは続いている私はメタモルポットの効果で手札に加わったワタポンを特殊召喚する!そして曙光の騎士とワタポンを生贄にラビードラゴンを召喚!」
ラビ―ドラゴン
ATK2950 DEF2900
「私はカードを二枚伏せてターンエンド」
近藤遊大
LP8000 手札5枚
モンスター
ジャンク・ドール
魔法、罠
セット
教師
LP7500 手札1枚
モンスター
ラビ―ドラゴン
魔法、罠
凡骨の意地
セット
セット
ライフや手札では遊大が勝っているが教師の場には攻撃力2950のラビ―ドラゴンが存在しており遊大に大きなプレッシャーを与えていた。
「俺のターン!ドロー!…っ!よし、これで揃った」
引いたカードを見た遊大は勝利を確信したかの様に笑みを浮かべた。それは教師も見ており何か仕掛けてくると気を引き締める。
近藤遊大
手札5枚→6枚
「手札からトライアングルソウルを発動!」
「トライアングルソウル!?デメリットの大きいそのカードを入れているとは…」
教師は遊大の使用した魔法カードに驚く。トライアングルソウル、トライアングルゾーンの上位版でありレベル3以下のモンスターを三体まで特殊召喚出来る効果を持っている。ただしその効果に対してデメリットは大きく効果は無効化され更にはエクシーズ召喚に使用できずエンドフェイズにモンスターは破壊されこの効果で召喚したモンスター一体につき1000のダメージを受けると言うデメリットを持っている。その為このカードを使用する場合はワンターンで決着をつけるかダメージを軽減できる場合などに限られた。
「俺は墓地の寂れた玉手箱と壊れたブリキ人形、屋敷わらしを召喚」
寂れた玉手箱
ATK0 DEF0
壊れたブリキ人形
ATK0 DEF1000
屋敷わらし
ATK0 DEF1800
「攻撃力0のモンスターが場に四体…?一体何をするつもりだ?」
教師は遊大の意図が分からず首をかしげる。そんな教師に対し遊大は笑みを浮かべたままである。
「忘れていないか?屋敷わらしはチューナーモンスター、トライアングルソウルで呼び出したモンスターはシンクロ召喚は可能だぜ!俺は暴走賢者、ジャンク・ドールに屋敷わらしをチューニング!」
「レベル1のジャンク・ドールとレベル4の暴走賢者、そしてレベル3の屋敷わらしと言う事は…!」
「現れろ!デストロイ・ジャンク・ドラゴン!」
遊大の声と共に巨大な咆哮があたりを包み込み地面より巨大な龍が姿を現した。
デストロイ・ジャンク・ドラゴン
ATK2600 DEF2000
「このカードの効果発動!シンクロ召喚に成功した時相手の場の魔法、罠カード一枚を破壊する!俺から見て右のカードを破壊する!」
デストロイ・ジャンク・ドラゴンが再び咆哮をあげると教師に向かって衝撃波が放たれる。その勢いで教師の左側にセットされたカードが宙に舞い上げられ破壊された。破壊される前に見えたカードには『聖なるバリア‐ミラーフォース‐』と書かれていた。
「更にデストロイ・ジャンク・ドラゴンは自分の墓地の攻撃力1000以下のモンスター一体につき攻撃力を200アップする!俺の墓地には攻撃力1000以下のモンスターは八体!よって攻撃力は」
「よ、四千二百…!?」
デストロイ・ジャンク・ドラゴン
ATK2600→4200
DEF2000
「バトル!デストロイ・ジャンク・ドラゴンでラビ―ドラゴンに攻撃!ダーク・デストロイヤー!」
デストロイ・ジャンク・ドラゴンから黒いブレスが吐き出されラビ―ドラゴンをあっという間に包み込み破壊する。
教師
LP7500→6250
「くっ!ここまでやるとは…っ!」
「俺はカードを一枚伏せてターンエンド。そして俺はトライアングルソウルの効果で2000のダメージを受ける」
近藤遊大
LP8000→5500
トライアングルソウルのデメリットをくらい一気に2000のLPを失った遊大だがデストロイ・ジャンク・ドラゴンの召喚により流れは一気に傾いていた。
デストロイ・ジャンク・ドラゴン
ATK2600 DEF2000 闇 ドラゴン族 レベル8
攻撃力1000以下のチューナー+チューナー以外の攻撃力1000以下のモンスター一体以上
①このカードは上記のモンスターとのみシンクロ召喚出来る。②このカードの召喚に成功した時相手の場の魔法、罠カード一枚を破壊する。③このカードの攻撃力は墓地の攻撃力1000以下のモンスター一体につき200アップする。④このカードが戦闘で相手の効果モンスターを破壊した時相手のフィールドのカード一枚を破壊する。
アンティーク・ジャンク・ドラゴン
ATK2100 DEF1800 地 機械族 レベル6
チューナー+チューナー以外の攻撃力1000以下の通常モンスター一体以上
このカードの攻撃力、守備力は自分の墓地の攻撃力1000以下の通常モンスター一体につき200アップする。戦闘で相手モンスターを破壊した時手札から攻撃力1000以下の通常モンスター一体を特殊召喚出来る。