神様の友達が夢見た世界   作:くにおか

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今回は寝起きで思いついたお話!!

見切り発車だ、それでも大丈夫だな?

ダメなやつはとっとと去れ

大丈夫なやつはどうぞ。


第6話

ドイツから帰ってきて、千冬が現役引退をして教導の道へ進むことを表明したりした夏休み明け。

 

「鈴姉どうしたの・・・?」

 

鈴が暗い顔をしていた。

 

「な、なんでもないわ。大丈夫!」

 

「ならいいんだけど・・・」

 

だけど、日に日に暗くなっていく鈴を見ると秋斗はいてもたってもいられずしつこく聞く。

 

「本当に何もないの!?鈴姉いっつも苦しそうじゃん!!本当に何もないの!?」

 

「何もないわよ!」

 

「じゃあ、じゃあなんで鈴姉はそんなに暗いのさ!!そんなに暗いのは鈴姉じゃない!!」

 

「え・・・?」

 

「鈴姉は、いっつも明るくて・・・。いつもそばにいてくれて・・・・。まるでお母さんみたいな人なんだよ!!」

 

ついに秋斗は泣いてしまう。

 

「僕はそんな鈴姉とずっと一緒に居たいよ・・・。だから、だからぁ・・・。」(´;ω;`)ウゥゥ

 

泣きながらいつもの鈴に戻ってほしいと伝える秋斗それを見た鈴は

 

「ごめんね!秋斗!!」

 

抱きしめてあげた。

 

「一人で抱えて、秋斗に心配かけちゃったね。もう大丈夫よ、あなたには話しておくわ」

 

そう言って話した内容は、今年いっぱいで中国へ帰るということ。

 

「ごめんね。こんなことになっちゃって・・・」

 

「ううん、鈴姉は悪くないよ。でも・・・また、いなくなっちゃうんだ・・・」

 

「え?」

 

「みんな、みんな僕の前から居なくなる・・・。たばねえも、箒姉も、そして今度は鈴姉が居なくなる・・・」

 

さっきよりも大粒の涙流しながら訴える。

 

「なんでいなくなるの?僕を、僕を一人にじないでよ!!」(´;ω;`)ウゥゥ

 

「ごめんね、ごめんね。秋斗・・・」

 

「嫌だよ!一人にしないでよ!!」(´;ω;`)ウゥゥ

 

「1年・・・」

 

「え?」

 

「1年我慢しなさい!そうしたら戻ってきてあげる!!」

 

「本当・・・?」

 

「ええ、本当よ。大丈夫、私が約束を破ったことあった?」

 

「ううん」

 

「じゃあ、大丈夫。1年で戻ってくるから。それまで我慢しててね?」

 

「うん!」

 

そして、別れの時が近づくのはとても速いわけで。

 

あっという間に3月に入り、終業式が終わった帰り道に鈴は秋斗に別れを告げる。

 

「1年!しっかり我慢しなさいよ!!」

 

「うん!我慢する!!」

 

「よし、いい子ね。って頭撫でるのも1年間我慢なんてね・・・」

 

「が、我慢するからッ!我慢するからちゃんと戻ってきてよ・・・ッ!!」

 

「ええ、ちゃんと戻ってくるからね。そうだ、じゃあもう一つ約束」

 

「なに?」

 

「料理、もっと上達するから。私が帰っ来た時、毎日私のご飯食べてくれる?」

 

それを聞いた瞬間、秋斗の顔は真っ赤になった。どうやら意味は知っているようだ。

 

「ま、毎日・・・!?えっと、た、たべましゅ・・・」(〃▽〃)ポッ

 

「言ったわね!!じゃあ約束よ!!」

 

「う、うん!!」

 

「それじゃあ、またね!」

 

「うん、またね!!」

 

こうして、秋斗と鈴は分かれた。

 

 

 

 

 

 

そしてその半年後、秋斗は全国中学剣道大会の個人戦にてベスト4入りをしていた。

 

「約束のために・・・」

 

箒との約束を守っていた結果、ここまで来てしまった。

 

だが、秋斗はどこか空っぽであった。

 

鈴と箒と束、この3人がいないことがとても辛いのだ。

 

最近は一人でいることが多くなった。

 

「優勝、すれば見てもらえるのかな・・・・?」

 

いつしか剣道を続けるという約束はただ勝つということに、1年間我慢という約束も帰ってくるまで一人で待つ。

 

そう言った歪んだ呪いに変わっていた。

 

「次も、勝たなきゃ見てもらえない・・・。鈴姉も帰ってこない・・・」

 

千冬は、IS学園の教師をしており尚且つ寮の寮監をしているため滅多に帰ってこない。

 

一夏も代表候補生の事情で帰ってくるのが遅い。

 

友達の弾、数馬、蘭はいるけど部活はやっておらず秋斗と変える時間が合わない。

 

「箒姉の名前はあった・・・。だから見てるのかな・・・。」

 

たったそれだけが心の支え、そして秋斗の残り火であった。

 

圧倒的なスピードとフットワークとカウンターで準決勝も難なく突破、残すは決勝のみとなった。

 

先日行われた女子の個人は箒の優勝で終わっていた。そして今日は男子個人、ここに箒が来ているのかは分からなかった。

 

「君には悪いけど・・・。約束のために、ここで負けてもらう・・・」

 

「ふ・・・そう言っていられるのも今の内だ・・・」

 

ついに始まった決勝、試合形式は3分3本勝負、2本先取で勝利となる。

 

決勝の相手はとにかくデカく、パワーがあった。身長の差は秋斗の凡そ2倍、そこから繰り出すパワーは3倍。

 

「っく!!うああああああああああ!!」

 

体重が軽い秋斗は体当たりをされ吹き飛ばされる。何とか場外は避けたものの、仰け反り倒れてしまう。

 

さらには重い一撃と、スピードをパワーで補いカウンターをさせないほどの一撃を繰り出してくる。

 

「たったそれほどの力で挑もうとは・・・滑稽よな、空っぽなお前に勝てる道理は無いというのに・・・」

 

「馬鹿に・・・バカにするなああああああ!!お前なんかに!お前なんかに!!!!」

 

「冷静を保てなかったか・・・。ではこれで終いだ!!」

 

戦いは延長に入っており無制限の1本勝負、わずかな隙が命取りになる中で秋斗は致命的な隙を見せたため襲い掛かる相手。

 

秋斗はとっさに竹刀を戻し、面に飛んでくる相手を迎撃し防ぐがここで竹刀が塚から上が折れる。

 

そして飛んできた勢いのまま秋斗に接触、秋斗は吹き飛ばされ場外へ飛び出し床を転がった。

 

「ほう、防ぎまだ立とうとするか。だが反則1回によりもうあとはないがな」

 

「っく、あッ!はぁ、はぁ、はぁ・・・」

 

だがこれの切りがいいのか審判が合議を開始。何やら話を始める。

 

「織斑秋斗を棄権させましょう」

 

「そうです。もはやあの体では限界ですし」

 

「竹刀まで折れています。ここは・・・」

 

試合場に立っていた審判は棄権を進めるが、試合会場の審判長は

 

「本人に棄権する意思がないのにもかかわらず棄権させるのは我々がいい恥さらしだ」

 

と一蹴、休憩をはさみ再度延長を始めることとなった。

 

そして秋斗は、深い絶望を感じていた。

 

「あ、っああああ・・・・」

 

折れた竹刀、そして圧倒的なパワーの差、そして自分が空っぽだと気付いてしまったこと。

 

「もう・・・ダメだよ・・・。僕、剣道つづけ・・・られないよ・・・」

 

棄権を伝えようと、周りにいる先輩に言おうとするその時秋斗を呼ぶ声がした。

 

「あきとーーーーーー!!!」

 

「え?箒姉・・・?」

 

「ああ!私だ!秋斗!!」

 

人混みをかき分け、箒が顔を見せた。

 

「箒姉・・・ッ!!ナンデここに・・・?」

 

「お前が大会に出ていたからだ。それに私は嬉しかった、お前が剣道を続けていたこと、しっかり約束を守ってくれてたこと」

 

「約束、守れてた・・・?」

 

「ああ、守れてたさ。大丈夫、私との約束は守れたんだ。」

 

「あ、あああああああ!!!!」

 

箒と再会できたこと、約束を守れたこと、そして見て居てくれたことが何よりもうれしくて泣いた。

 

「お前は変わってないな。弱虫なところも、甘えん坊なところも。」

 

「うわああああああああああああああ!!」

 

「大丈夫だ、私も何も変わっちゃいない。」

 

箒が秋斗を抱きしめる。そしてそこへもう一人の少女が来た。

 

「秋斗、箒ちゃん。」

 

「その声は、一夏・・・!」

 

「一夏姉・・・」

 

「ごめんね、秋斗。忙しいからって一人ぼっちにしちゃって、お詫びと言ってはあれだけど。ハイ」

 

そう言って一夏はある竹刀を差し出す。

 

「昨日、秋斗に合わせて仕立てた竹刀だよ。これで秋斗はまだ戦える」

 

「一夏姉・・・」

 

「あ、そうだ。一夏、ペンは持っているか?」

 

「え?ここにあるけど・・・」

 

「借りるぞ。それではここに・・・私の名前を・・・」キュッキュ

 

箒は竹刀の塚に自分の名前を書いた。

 

「これでよし!秋斗、お前に勇気を」

 

「あ、じゃあ私は・・・」

 

一夏も名前を書き

 

「秋斗、私からは希望を」

 

「では秋斗、私からも受け取れ」

 

「「ち、千冬姉!?」」

 

「ふむ、私からは未来を」

 

3人の名前と共に思いが1本の竹刀に託され、秋斗の手に渡る。

 

「秋斗、一つだけ言っておく。お前は一人じゃない。ここにいる3人が、いいやここにいる全員がお前の味方だ」

 

「全員・・・?」

 

「ああ、全員だ!」

 

そう言うと、先輩や同じ学校の人が次々と激励の言葉をかける。

 

「頑張れ!!秋斗!!」

 

「秋斗君!!頑張って!!負けないで!!!」

 

「坊主!最後まで諦めるな!!」

 

「秋斗!!お前は強い!誰よりも!!」

 

「だから!負けるな!!」

 

「み、みんな・・・」(´;ω;`)ウゥゥ

 

「ほらな?ここにいるみんなはお前の味方だ」

 

「秋斗ー!俺たちもいるぜ!!」

 

「弾!?」

 

「全力で行ってこい!お前の全力なら勝てるはずだ!!!」

 

「数馬まで!」

 

「秋斗君!!」

 

「蘭ちゃん・・・」

 

「遅くなっちゃいましたけどこれ受け取って!!」

 

「お守り・・・?」

 

「必勝祈願のお守りよ」

 

「ありがとう・・・ッ」

 

観戦に来ていた弾や数馬そして蘭の思いを受け秋斗は涙を流す。

 

「ッ・・・!みんなの思い!受け取りました!!織斑秋斗!行きます!!!!」

 

防具を再び取り付け試合会場へ入る。

 

『無制限1本勝負ッ!!・・・・・始め!!!!』

 

始まりの掛け声とともに撃ち合いが始まる。

 

「な、なんだと!?」

 

秋斗は相手を見切り、回避するのではなく受け流していた。

 

「くっそおおおおおおおお!!!」

 

受け流され様とも乱打し秋斗を角へ追い詰め反則負けへ追い込もうとするが・・・。

 

「な、なにいいいいいいい!?」

 

受け流され、場外へ飛び出てしまう。

 

「こ、この俺が!受け流されて・・・反則!?」

 

そして勝負は開始線に戻された。

 

そして会場には緊張感が漂う。

 

「勝負は一瞬だな」

 

千冬がそう語る。

 

「この勝負、この立ち合いが勝負の時」

 

「これを制すれば・・・」

 

「「「勝利だ」」」

 

相手が反則1回となりお互いに反則は1回同士になる。そして・・・

 

『・・・・始め!!!!』

 

「うをおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

「たあああああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

パァン!!と乾いた音が1個。立ち合いの勝負、上がった旗は・・・。

 

『胴あり!!!!!!』

 

秋斗の旗だった。

 

『をおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!』

 

会場の全体を歓声が包む。

 

『勝負あり!』

 

とりあえず試合終了の動作をやって終わる。

 

「か・・・った・・・・」ガク

 

秋斗は倒れてしまう。

 

「おっと、よく頑張ったな秋斗」

 

「箒姉・・・」

 

箒に支えられながら立つ秋斗、そこへ一夏と千冬もやってきた。

 

「部長が表彰式はいいから休みなって言ってたよ。秋斗、お疲れ様」

 

「秋斗、よくやったな。さすがは私の自慢の弟だ。」

 

「あり・・・がとう・・・、僕は・・・一人じゃなかった・・・」ガクッ

 

「あ、秋斗!って寝てしまったか・・・」

 

「秋斗は私がおんぶしていこう、一夏と箒は積もる話もあるだろうからな」

 

「ありがとう、千冬姉。それじゃあ向こうで話そうか」

 

「そうだな」

 

一夏と箒が立ち去り、千冬は秋斗をおぶって休憩所へ向かった。

 

そして、秋斗は帰るまで寝たままだったので箒との挨拶ができずに悔しがっていた。

 

 

 

 

 

 

来年は一夏と箒はIS学園に入学してしまう。

 

学園は全寮制のため秋斗が残されてしまう。

 

「来年からこっちで一人なんだ・・・」(´・ω・`)

 

「ごめんね、でも休みの時には戻ってくるからね」

 

「箒姉も連れてきて・・・」

 

「分かってるよ。箒ちゃんも一緒だからね」

 

だがこのとき、あのハプニングが起ころうとは誰も思ってはいなかった。




次回予告!

 今日はIS学園の入試があるらしいけど秋斗には関係ない。

 そう思っていたがあるトラブルをきっかけに秋斗はIS学園に入学する。

 そして、秋斗はIS学園で何を見る。

 次回もお楽しみに!!
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