指揮官とG3がお送りするドルフロ銃解説   作:スツーカ

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コラム 〜多過ぎるっ!AKシリーズ〜

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回は息抜きとして世界で最も作られたAK-47の派生型を紹介しよう。AK-47の解説については「通りすがる傭兵」様の「ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー」の第24話にあるので、そちらを参考にしてくれ」

 

G3

「AK-47は私やFALと共に世界三大アサルトライフルに数えられ、鉄のカーテンを挟んで東西で睨み合っていた銃でした。ソ連だけでなくワルシャワ条約機構各国や多数の友好国に供給され、そしてそこで改良されました。今回はソ連と各国のAK-47の派生型について紹介していきます」

 

指揮官

「まずは大元のAK-47を紹介しよう。 AK-47には初期型の機関部をプレス加工で作っていたⅠ型、耐久性が十分でなかったため機関部を削り出し加工にしたⅡ型、生産性改良のためプレス加工と削り出し加工を組み合わせた決定版のⅢ型がある。AK-47と言えば基本的にⅢ型を指す」

 

G3

「次はAK-47の改良型のAKMです。AK-47は曲銃床で射撃時に銃口が跳ね上がるため、直銃床に改められています。また竹槍のように斜めに切り落とされたような銃口になりました。AK-47と見分けるポイントは銃口と銃床です」

 

指揮官

「次はAKMを小口径高速弾に対応させたAK-74だ。弾が7.62mm×39弾から5.45mm×39弾に変更し、銃口に跳ね上がりと発砲音を軽減するマズル・コンペンセーターというものが付けられた。AKMと間違えないように銃床に溝があるのが見分けるポイントだ」

 

G3

「続いてAK-100シリーズです。主に輸出用としてAK-74を元に開発されました。西側の5.56mm×45弾を使用するAK-101とそれを短くしたAK-102、7.62mm×39弾を使用するAK-103と短くしたAK104、5.45mm×39弾を使用する短いAK-105、跳ね上がり防止機構を備えた5.45mm×39弾を使用するAK-107と5.56mm×45弾使用のAK-108があります。見た目はAK-74の改良型であるAK-74Mとあまり変わらないので見分けが難しいです。弾の異なる弾倉の互換はありません」

 

指揮官

「次はAK-12だ。AK-74Mを近代化するため開発され、伸縮できる折り畳み銃床とピカティニーレールを備える。見た目はAK-74Mに似てるが、ピストルグリップと銃床が見分けるポイントだな。ちなみに日鯖未実装のAK-12は2016年型だ」

 

G3

「またメタいことを……続きまして他の銃種になったAKシリーズです。AKMを分隊支援火器として強化、発展させたRPKがあります。AK-74と同様に5.45mm×39弾に対応したRPK-74もあります。長い銃身と弾倉、変更された銃床が見分けるポイントですね。それからAKの機構を元に軽機関銃PKとその派生型のPKPが作られています」

 

指揮官

「サブマシンガンではAK-74を元にしたPP-19ビゾンがあるな。これはM950Aのような円筒形の弾倉なのが特徴だ。これを改良したPP19-1ビツヤツは見慣れたバナナ型の弾倉になっている。ショットガンではサイガ12が有名だ」

 

G3

「特殊用途の派生型では発砲音を抑えるサウンド・サプレッサーを装着したAS VALやそれを小型化したSR-3ヴィーフリがあります。同じくサウンド・サプレッサーを付けることを前提としたOts-12やOts-14もAKの派生型ですね」

 

指揮官

「さて、ソ連/ロシアにおけるAK-47の派生型はこれぐらいだろう。ここからは各国が作った派生型を紹介するぞ。まずは中国だ。中国はAK-47を国産化した56式自動歩槍が使われている。AK-47との違いは折り畳み式銃剣が付いているのと機関部左側面に56式と刻印がされてる点だ。だが輸出版ではこれらが無い場合もある」

 

G3

「同じアジアでは北朝鮮がAK-47をライセンス生産したものを58式、AKMをライセンス生産したものを68式として採用しています。見分けるポイントとしてはセミオートとフルオートの切り替え部がハングルで表示がある点でしょうか」

 

指揮官

「東ドイツはAK-47をMPi-Kとして、AKMをMPi-KMとしてライセンス生産していた。特徴としては銃床が焦げ茶色のプラスチック製になっており、滑り止めの凹凸がある点だ。また輸出向けとしてMPi-KMを参考に5.56mm×45弾を使用するヴィーガーStG-940が開発された。もっとも、ベルリンの壁崩壊とドイツ再統一で生産はあまりされなかったんだがな」

 

G3

「ポーランドではAK-47をKbkg wz.1960として、AK-74をKbk wz.1988 タンタルとしてライセンス生産してました。Kbkg wz.1960は銃口に差して発射する手榴弾のようなもの、ライフル・グレネードの発射機能を持たせるためにガス・カットオフスイッチがあり、銃口も特徴的な形をしています。ハンガリーではAKMのハンドガードの上半分を取り払い、ハンドガードに持ち手を追加したAKM-63を生産してました。しかしこの持ち手があると使いずらく、改良型で無くなりました」

 

指揮官

「ルーマニアではAKMのハンドガードと一体化させた持ち手を追加したAIMを使っている。ただ輸出版では持ち手が無いものもある。ユーゴスラビアでは国産化したM70が使用されていた。AKMと違う点はハンドガード側面にある穴が2つから3つに増えてるところだ」

 

G3

「東側以外にもAKの派生型があります。イスラエルはAK-47を元にガリルを開発し、これをR4として南アフリカがライセンス生産しています。フィンランドでもAK-47を元にRk-62やその改良型のRk-95が開発されています。見分けるポイントは銃床とハンドガードの形です。また、インドでもAK-47を参考にINSASが開発され採用されています」

 

指揮官

「ここまでAK-47の派生型を紹介してきたが、逆にAKシリーズのようでそうではない銃も紹介しよう。まず初めにSVDだ。よくAK-47を狙撃銃として改良したように言われるが、外見と操作性を似せただけで設計は違うものだ。AKを元に開発された狙撃銃はサウンド・サプレッサー装備のVSSやルーマニアのPSL狙撃銃、ユーゴスラビアのM76だ」

 

G3

「他にはチェコスロバキアのVz.58もAK-47に似ていますが、これも独自開発です。AK-47と弾は共有できますが弾倉の互換はありません。見分けるポイントは弾倉と銃床の形ですね」

 

指揮官

「さて、AKシリーズとその派生型の紹介、いかがだったかな? 下に比較画像とまとめを置いておくから参考にしてくれ。AK-47を始め56式、9A-91、Ots-14などAK系統の銃は多く実装されてるからAK小隊なんて組んでみるのも面白いかもしれないな」

 

 

【挿絵表示】

 

 

ソ連/ロシア:AK-47、AKM、AK-74、AK100シリーズ、AK-12、RPK、PK、PKP、AS VAL、Ots-12、Ots-14、9A-91、VSS

中国:56式自動歩槍

北朝鮮:58式自動歩槍、68式自動歩槍、88式自動歩槍(AK-74の国産化)

東ドイツ:MPi-K、MPi-KM、ヴィーガーStG940

ポーランド:Kbkg wz.1960、Kbk wz.1988 タンタル

ハンガリー:AKM-63、AK-63

ルーマニア:AIM、PLS

ユーゴスラビア:M70、M76

イスラエル:ガリル

南アフリカ:R4

フィンランド:Rk 62、Rk95

 

G3

「いかがだったでしょうか? それでは皆様」

 

「「「次回もお楽しみに」」」

 

 

 

G3

「次はサブマシンガンですか」

 

指揮官

「あぁ、サブマシンガンならMP5だろうと思ってな。ついでにローラーロッキング方式も解説しようと思う」

 

G3

「頑張ってくださいね。あっ、コーヒー淹れてきます」

 




作者
「世の中には見ただけでどのAKか分かるひとがいるらしいですね。怖い」

参考文献
オールカラー最新軍用銃辞典
著者:床井雅美 発行所:並木書房

コンバット・バイブル[増補改訂版]
著者:上田信 発行所:株式会社コスミック出版

Wikipedia Template:カラシニコフ系銃器 2019年1月31日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/Template:カラシニコフ系銃器

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