指揮官とG3がお送りするドルフロ銃解説   作:スツーカ

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銃の部位解説 〜サブマシンガン編〜

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回はサブマシンガンの部位について解説しよう。と言ってもアサルトライフルと被る部分が多いから省略するところが多い。では早速解説を始めよう」

 

G3

「解説の前におさらいです。サブマシンガン(以下SMG)とは拳銃用弾を使用し機関銃のように弾幕を張れる銃のことです。歴史編で解説したように、SMGは第一次世界大戦の塹壕線で産声を上げました。塹壕と言う狭い場所で取り回しでき、機関銃のように弾を浴びせれる銃としてドイツ帝国が開発しました。しかし、ドイツ帝国は戦争に負け、SMGもその存在と効果に疑問を持たれたまま戦間期を過ごします」

 

指揮官

「大々的に投入したにもかかわらず最終的に負けたことと、死者を出し過ぎた塹壕戦が厭忌され将来の戦争は戦車や航空機によって塹壕を掘る間も無く終わるだろうというある種の楽観的な見通しがあった。だから塹壕戦に特化したSMGはあまり開発されなかった」

 

G3

「この頃のSMGは概ね小型化したライフルに長い弾倉を付けたような見た目でした。トンプソンやスオミKP-31、PPSh-41が良い例です。しかし、1940年にSMGを生み出したドイツで画期的なSMGが開発されました。プレス加工を多用し生産性を高め、折り畳み式銃床によって携行性を高めたMP40です」

 

指揮官

「MP40の登場は各国に衝撃を与えた。塹壕以外で使い道が無い銃から一変して、大量生産でき塹壕よりさらに狭い車内や機内に持ち込める銃となったんだ。MP40に影響されたのがステンSMGやPPS-43、M3、M/45などだ」

 

G3

「大量生産のために簡素化された設計は自動車メーカーや下町の町工場での生産を可能にしました。また高い携行性は空挺部隊の主武装や戦車兵、指揮官の護身用武器にうってつけでした」

 

指揮官

「MP40の登場でSMGは小型軽量で大量生産でき、弾をばらまける銃としての地位を得た。戦後もUZIやVz.61スコーピオンと言った小型軽量で生産性の高いSMGが開発されいてる。小型軽量という利点は敵地に潜入する特殊部隊にも好まれたが、構造的に命中精度は悪かった。そこでドイツのH&KがG3アサルトライフルを元に高精度なSMGを開発した。それがSMG界の革命児、MP5だ」

 

G3

「MP5は私と同じローラーロッキング方式です。画像は下のものをご覧ください。ローラーロッキング方式とは、今までのSMGと同じブローバック方式にローラーを加えて反動が来るのを遅らせたものです」

 

 

【挿絵表示】

 

 

指揮官

「G3やMP5はこのローラーがあることで遊底が後退する時間と速度を遅らせ、反動を少なくしている。これにより銃口の跳ね上がりが少なくなり、精度の高いSMGとなったんだ」

 

G3

「MP5の解説は「通りすがる傭兵」様の「ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー」の第42回でされているので、そちらをご覧ください。この高精度により、人質がいて狙いを外すことが出来ないハイジャック事件や立て籠もり事件に対処する世界各国の警察や軍の特殊部隊に採用されました。MP5は高価で大量生産には向きませんが、特殊部隊ならあまり数を要求されないので好都合でした」

 

指揮官

「そしてMP5登場以降は小型軽量で高精度なSMGがトレンドとなった。では長くなったが銃の部位についてだ。下の画像を参考にしてくれ」

 

 

【挿絵表示】

 

 

G3

「初めに銃床です。SMGは他の銃種よりも早い段階で折り畳み式や伸縮式の銃床を備えるものが多かったです。携行性を高めるために銃床が無いタイプもありました」

 

指揮官

「次はピストルグリップだ。SMGによってはピストルグリップの中に弾倉を入れるものもある。UZIやイングラムM10、TMPなどがそのタイプだ」

 

G3

「続いてセレクターです。これは発砲出来ない安全状態(セーフティー)、トリガーを引くと1発だけ出る単射(セミオート)、トリガーを引くと数発だけ発射されるバースト射撃、トリガーを引き続ける限り撃ち続ける連射(フルオート)を切り替えるレバーやスイッチです。バースト射撃は概ね3発発射しますが、ロシアのAN-94などは2発発射します。バースト射撃は最近の銃に多いですね」

 

指揮官

「照準器と排莢口は省略して、次は弾倉だ。SMGの弾倉は面白いことに下面だけでなく側面や上面に刺すものがある。世界初のSMGであるMP18を始めステンSMGや100式SMGは側面に、M950AのSMG型であるキャリコM100や未実装だがオーストラリアのF1SMGは上面に弾倉を刺すぞ。上面に刺すのはF1と前任のオーウェンSMG、キャリコぐらいだろう」

 

G3

「では次にハンドガードです。SMGにはハンドガードが無いものも多くいます。MP40やM3、Z-62などはハンドガードの代わりに弾倉とその差し込み口を持って保持します。なおステンSMGは弾倉を持つと強度が足りず弾倉や差し込み口が曲がるので、持つ時はやめたほうがいいです」

 

指揮官

なお立ち絵ではガッツリ持ってる模様では最後に銃身だ。SMGは小型化のため銃身が短くなっている。拳銃用弾の発射薬の量の少なさもあって射程が短く精度が悪い。この問題を解決したのが世界初のPDWであるP90だ。機関部を銃床に収めトリガーを機関部の前に配置するブルパップ式を採用し、全長を短くしつつ銃身の長さを確保している。また拳銃用弾ではなくライフル用弾を小型化したような専用の弾を使用し貫通力と精度を確保している。このことは歴史編のPDWでやったな。さて、解説は以上で終了だ」

 

G3

「と言ったところで今回はおしまいです」

 

指揮官

「いかがだったかな? それではみんな」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

G3

「……Denn dein ist das Reich und die Kraft und die Herrlichkeit in Ewigkeit. Amen.」

 

指揮官

「G3、ちょっと相談が……おっと、すまなかった」

 

G3

「大丈夫です。お祈りは終わりましたから。それで相談とは?」

 

指揮官

「あぁ、こんどの作戦についてなんだが……」

 

ある日の日常

 

 




参考文献
オールカラー最新軍用銃辞典
著者:床井雅美 発行所:並木書房

図解マニアックス・2 小銃百科増補版
著者:安田誠 発行所:株式会社 幻冬舎コミックス

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